- 記事広告の概要や基礎知識
- 記事広告のメリット
- 記事広告の作り方
- 記事広告の外注料金相場
この記事の著者:伊藤 寛規
月間5,000万PV越えのWebサービス「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験後、弁護士ポータルサイト「ベンナビ」のSEO担当として、コンテンツSEOやテクニカルSEO、新規メディア立ち上げ、CVR/CTR改善などに携わる。ユーザーファーストとSEO最適化を両立したコンテンツ制作が得意。
この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
SEO記事制作代行会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。
広告感がなく、自然な形でユーザーに商品やサービスの情報を届けられる「記事広告」。
もともとは新聞や雑誌のタイアップ記事が主流でしたが、現在では数多くのWebメディアでも記事広告の出稿が可能です。
とはいえ、初めて記事広告を出稿する際には以下のような疑問がつきものでしょう。
- 記事広告ってそもそもなに?どうやって出稿するの?
- どんな出稿方法があるの?
- 記事広告の作り方がわからない…
そこで本記事では、記事広告について基礎知識から作り方、注意点まで徹底解説。成功事例も交えながら、これから記事広告の出稿を考えているマーケティング担当者に向けて、ノウハウを伝授します。
ぜひ本記事を参考に、自社のサービス・商品に合った記事広告出稿を実現してください。
- 高い成果が出せる外注先に記事制作を依頼したい
- クラウドソーシングは管理が大変で品質もムラがある
- 他の記事広告制作会社は高かった
現在、上記のようなお困りごとがありましたらぜひとも私たち記事作成代行ウルトラへご相談ください。トップクラスのコンテンツディテクター・ライターが集まった制作チームが成果に直結する記事広告を制作します。
記事広告とは?
記事広告とは、Webメディア上で通常の記事を広告として出稿・掲載することを指します。
「記事広告」のほかに、「記事型広告」「タイアップ記事」「記事LP」などと呼ばれることが多いです。
記事広告の掲載先メディアは、新聞社などのニュースサイトやITメディア、業界特化型のメディアなど幅広く、掲載先のメディアが作成・発信する記事と同じようにメディア上で表示されます。
そのため、広告感を出さずにユーザーに自然な形でアプローチが可能。ターゲット層が似ているメディアへ記事広告を出稿することで、認知拡大や売上の増加などにつながる可能性があるのです。
記事広告の主な出稿方法
記事広告の出稿方法には主に、インフィード型とレコメンド型の2種類があります。
インフィード型:記事一覧などにほかの記事と同様に掲載される形
レコメンドウィジェット型:別の記事の下部に「おすすめ記事」「あわせて読みたい記事」として掲載される形
インフィード型は、記事一覧にほかの記事と同様に広告を表示できるため、数多くのユーザーにアプローチが可能。広告感も少ないので、自然な形で訴求できる点がメリットです。
一方でレコメンドウィジェット型は、記事の下部に広告導線が設置されるため、アプローチできるユーザーの数は少ないものの、ターゲットとするユーザーに効率よく訴求できる点がメリット。
出稿する広告と関連性の高い記事に出稿することで、より興味関心度が高いユーザーに目を向けてもらえる可能性があります。
記事広告のメリット|どんな効果がある?
記事広告を出稿するメリットには、以下の8つがあります。
- 広告感がない記事でユーザーにアプローチできる
- 広告ブロックの対象にならない
- 客観的な視点で自社サービス・商品を紹介できる
- 出稿先のメディアの信頼性を利用できる
- SEOにも効果を期待できる
- 認知度向上につながる
- 読者のニーズに合わせて配信できる
- 競合と差別化できる
それぞれのメリットについて、以下で詳しく解説します。
広告感がない記事でユーザーにアプローチできる
記事広告の最大のメリットは、広告感がない記事で読者にアプローチできる点です。
近年は、ネット上に広告があふれ返っている影響で「広告」というだけでユーザーから嫌われる傾向にあります。
実際に、ヤフーが行った調査では、ネット広告にストレスを感じると回答した人が7割以上いる結果に。広告にストレスを感じた結果、記事の閲覧などをやめた経験がある人は半数以上、ストレスを感じた広告企業を嫌いになったことがあるユーザーは7割以上に達しています。
そのため、記事広告に広告感がないというのはネット広告を配信するうえで大きなメリットといえるでしょう。
広告ブロックの対象にならない
記事広告は、アドブロックなどの広告ブロックの対象にならない点もメリットです。
近年はユーザーが広告を嫌う傾向にあることから、Googleがアドブロック機能を用意しています。
Googleのアドブロック機能ではポップアップなどの広告を表示しないように設定できますが、メディア上に掲載される記事広告については、アドブロックの対象になりません。
そのため、広告が表示されないリスクを避けて広告を配信できるのです。
ただし、サードパーティー製のアドブロックなどの場合は記事広告であっても非表示になる可能性があります。アドブロック機能すべての対象外というわけではない点には注意しましょう。
客観的な視点で自社サービス・商品を紹介できる
記事広告では、インタビュー記事や事例紹介記事、レビュー記事など第三者視点でのコンテンツを作成します。
そのため、客観的な視点で自社サービスや商品の魅力や特徴を伝えられるのもメリットといえるでしょう。
ユーザーは広告であることがわかると、ページの内容自体を疑う可能性がありますが、第三者目線での記事を作成することで、記事に信頼感が生まれ、ユーザー行動にポジティブな影響をもたらす可能性があるのです。
出稿先のメディアの信頼性を利用できる
出稿先のメディアの信頼性を利用できるのも記事広告のメリットです。
大手の新聞社や出版社、Webメディアなどに出稿すると、たとえ自社で作成した記事であったとしても、ユーザーからすると大手のメディアにある記事に変わりはありません。自社のオウンドメディアがない場合や立ち上げたばかりでも、記事広告ならいきなり大規模メディアの信頼性を利用して記事を発信できるのです。
また、大手メディアの場合は記事広告の出稿に際して、細かいガイドラインを設けています。
そのため、読者に対して誤解を生むような広告を発信してしまうリスクや、広告が原因で後々炎上するといったリスクを抑えられる点もメリットです。
ガイドラインを遵守するには、記事の内容を修正・加筆する必要があり手間がかかりますが、
その分信頼性の高い情報として発信できるでしょう。
SEOにも効果を期待できる
記事広告を他社メディアに出稿すると、SEO対策においてもポジティブな影響が出る可能性があります。
なぜなら、記事広告内に自社サイトやサービスサイトへのリンクを掲載することで、被リンクを獲得できるからです。被リンクとは、他社メディアから自社サイトへのリンクを掲載してもらうこと。
被リンクの数や質は、SEOにおいて非常に重要とされているため、大手メディアからの被リンク獲得はSEOにおいてもメリットがあるでしょう。
ただし、メディアによってはリンクに対してnofollowの設定がされている場合があります。
リンクにnofollow属性が付与されていると、被リンクの効果をそこまで得られないため注意してください。
(得られる場合もあります。)
また、メディアへの記事広告出稿の目的は、あくまでもインプレッションやリードの獲得です。
そのため、リンクがnofollowになっているからといって「nofollowを外してほしい」などの要求をしても対応してもらえないケースがほとんど。そもそも記事広告の出稿で得るリンクは、”有料の被リンク”なのでnofollowを外すとGoogleガイドライン違反となり、ペナルティのリスクが生じます。
本来の目的と異なることをしつこく要求すると、出稿先のメディアからの印象が悪くなってしまうおそれもあるので、注意してください。
認知度向上につながる
記事広告は、出稿先のメディアに訪れるさまざまなユーザーの目に触れることができます。
出稿先メディアの規模が大きいほど、数多くの読者へアプローチできるので、認知度の向上につながるでしょう。
とくに、サービスを立ち上げたばかりのときや、自社のオウンドメディアを運用する余裕がないときなどは、認知拡大施策として記事広告の出稿は有効です。
自社サービスと関連性の高いメディアに出稿することで、より高い効果を実感できるでしょう。
読者のニーズに合わせて配信できる
レコメンドウィジェット型の記事広告は、自社のサービスや商品に関心を持ちそうなユーザーに対して広告を出稿できる点がメリットです。
読者のニーズに合わせて記事広告を配信することで、記事LPへの流入数はもちろん、購入・申し込み数などの増加も見込めるでしょう。
ただし、レコメンドウィジェット型の記事広告は、出稿先のメディアで広告を表示する記事を自動制御しているケースがほとんどです。システムへの設定があいまいだと、適切なユーザーにアプローチできないおそれもあります。
広告を表示する仕組みや設定については、出稿先メディアの担当者とよくすり合わせるようにしましょう。
競合と差別化できる
記事広告には、通常のリスティング広告やバナー広告とは異なり、自社サービスについての詳しい特徴や魅力、商品作りに対する思いやレビューなどの情報を盛り込むことができます。
そのため、とくに専門的な内容が多く競合との違いがわかりにくい業界のサービスや商品については、記事広告を用いることで競合と差別化できるでしょう。
記事広告の種類
記事広告には、いくつか記事の種類が存在します。記事広告の種類は、主に以下の5つです。
- インタビュー記事
- メディアミックス記事
- 解説記事
- レビュー記事
- 診断記事
それぞれの記事の特徴やどんなシーンで用いるべきかなどを以下で詳しくみていきましょう。
インタビュー記事
インタビュー記事は、その名のとおりインタビューをもとにして作成される記事のことです。
商品やサービスの開発者に、商品へ込めた思いや商品の特徴、発売に至るまでのエピソードなどをインタビューして作成します。
そのほか、実際に商品を使ったことがあるユーザーやサービスの導入企業に対してインタビューをするのもよいでしょう。
インタビュー記事の特徴は、信頼性が高く、説得力があること。開発者や利用者の顔が見える記事であるため、広告感がない点もメリットです。
すでに自社の商品やサービスに興味を持っている読者に対しては、非常に有効な後押しとなるでしょう。
メディアミックス記事
メディアミックス記事は、文章以外に動画や漫画、画像などを用いて作成する記事広告のことです。
記事広告は広告感がない一方で、文章メインで構成されるため、ユーザーが記事を読むことをストレスに感じてしまうデメリットがあります。
その点、動画や漫画形式の画像など、視覚的にわかりやすい情報を追加することでユーザーにストレスなく記事を読んでもらえます。
ただし、通常の記事広告と異なり、画像や動画、漫画を作成する必要があるため、コストや時間がかかる点には注意しましょう。
文章で説明するのが難しい商品や、実際に目で見てもらうことで魅力が伝わりやすい商品を扱う場合は、メディアミックス記事の活用を検討してください。
解説記事
解説記事とは、自社の商品やサービスについて仕様や特徴、魅力などを解説する記事のことです。
専門性が高い商品やサービスの場合、通常の広告では細かい仕様や特徴まで伝えることは難しい一方で、解説記事であれば自社の製品について余すことなく解説が可能です。
ただし、商品の魅力を伝えたいがために、メリットばかりを記載してしまうと広告感が出てしまう点には要注意。また、内容が詳しすぎるがあまり、読みづらい記事になってしまうおそれもあるので気を付けましょう。
内容が細かい場合や情報量が多い場合は、画像などを用いてわかりやすく解説できないか検討してみましょう。
レビュー記事
レビュー記事は、商品・サービスの利用者からの口コミや、ライター自身が商品・サービスを使ってみた感想をもとに作成する記事のこと。第三者による評価をもとに作成されるため、リアルで信頼性のある記事を作れるのが特徴です。
ただし、レビュー記事だからといってメリットや良い部分だけを記載しすぎると、広告感が出てしまうので注意してください。最低限盛り込みたい情報を押さえつつ、そのほかの部分はライターに正直な感想やレビューを書いてもらったほうがリアルな記事を作成できます。
また、レビュー記事は有名人やインフルエンサーなどとも相性が良い記事です。業界で有名な人にレビューを依頼することで、より多くのユーザーにアプローチできる可能性があるでしょう。レビュー記事×インタビュー記事のような作成方法も検討しましょう。
診断記事
診断記事は、ユーザー参加型のクイズやテスト、診断ツールなどを用いた記事です。
記事の中でユーザー自身が能動的に診断ツールを用いることで、商品やサービスへの理解を深めることができます。
記事を読んでもらうだけでなく、ユーザーから行動を起こす形になるため、商品への関心度も上がるでしょう。
また、診断結果をデータとして保存できれば、顧客分析に役立つ点も特徴です。本格的な診断ツールを作成する場合は費用がかかりますが、認知拡大とあわせてデータ収集をしたい際には活用を検討してみましょう。
記事広告の作り方【6ステップでできる!】
記事広告の作り方は、以下のとおりです。
- 出稿先のメディア・媒体を決める
- 作成する記事を決める
- 記事のペルソナを設計する
- 記事のシナリオ・構成を作成する
- 記事の内容を執筆する
- 原稿をもとにデザイン・装飾を施す
それぞれのステップについて、詳しくみていきましょう。
出稿先のメディア・媒体を決める
まずは、記事広告を出稿するメディアを決めましょう。
記事広告はさまざまなメディアに出稿できますが、自社商品・サービスに合ったメディアを選ばないと思ったような広告効果は得られません。
出稿先のメディアを選ぶ際は、以下の3点についてチェックしてください。
- 自社商品・サービスと相性がよいか
- メディアの規模や想定される表示回数・流入数
- 掲載後の効果検証の有無や方法
自社商品やサービスと相性が良いメディアであることは大前提ですが、規模や想定される流入数も大切です。可能であれば、広告出稿を検討している旨を問い合わせてメディア全体の流入数やページビュー数を確認するとよいでしょう。
また、広告掲載後の効果検証が可能かどうかも要チェックです。記事広告は出稿して終わりではなく、効果を検証しながら改善を繰り返したり、掲載を継続するかどうかを判断したりする必要があります。
どのような検証レポートがもらえるのか、どの項目について検証ができるかなどを確認することで、より効果的な広告配信が行えるでしょう。
作成する記事を決める
出稿するメディアが決まったら、作る記事の種類を決めましょう。
先に述べた通り、記事型広告で用いられる記事は主に以下の5種類です。
- インタビュー記事
- メディアミックス記事
- 解説記事
- レビュー記事
- 診断記事
ただし、必ずしもどれか一つに絞る必要はありません。インタビュー×レビュー記事、解説×診断記事など、一つの記事の中に複数の要素を盛り込むのもよいでしょう。
どんな目的で記事広告を配信するのかに合わせて、適切な記事を選んでください。
記事のペルソナを設計する
作成する記事の種類が決まったら、記事のペルソナを設定しましょう。
ペルソナとは、ターゲットとなるユーザーをより具体的に示したもので、以下のように設定します。
商品やサービスのターゲット層から、作成する記事ではどんなペルソナに対して訴求したいのかを考え、ニーズや悩みを書き出してみましょう。
また、これまでの販売実績データから、どんな年齢・家族構成・職業の顧客が多いのかなどを参考にするのもおすすめです。
記事のシナリオ・構成を作成する
ペルソナが設定できたら、記事のシナリオ・構成を作成しましょう。
記事広告におけるシナリオは、読者が記事を読み進めるうちにどのように感じ、行動してほしいのかを意識して作成するのが大切です。
シナリオの作成方法はさまざまですが、初めての場合はPASONAの法則に則って作成してみましょう。PASONAの法則とは、以下5つの要素から成り立つマーケティング法則です。
- Problem:問題提起
- Agitation:煽り・共感
- Solution:解決策の提示
- Narrowing Down:ターゲットを絞り込む
- Action:行動を起こす
たとえば、記事作成代行ウルトラによる記事作成代行サービスについて、PASONAの法則で広告シナリオを考えてみましょう。
Problem | オウンドメディア運用で集客したいと思っていても、記事を作ったり、メディア運用をしたりするリソースもノウハウもなくて困っていませんか? |
Agitation | 現状は自分たちで執筆・投稿している企業も多いと思いますが、そのままの状態では成果にはつながりにくいでしょう。また、ノウハウがない状態でライターや編集者を採用してメディア運用をはじめても、間違った運用をしてしまい、結果的に成果が挙げられないおそれがあります。 |
Solution | 記事作成代行ウルトラを利用すれば、自社で体制を構築する必要はなく、ノウハウがない状態ででもプロのサポートを受けながらオウンドメディアの運用を始められます。 |
Narrowing Down | 今なら1記事無料作成キャンペーンを実施中!* |
Action | 1記事からの受注も受け付けているので、是非お気軽にご相談ください。 |
シナリオを作成したあとは、記事の構成案を作成します。構成案は、シナリオの流れに沿って見出しを作成し、見出しごとにどんなことを書くのかを簡単に箇条書きするのがおすすめです。
構成案を先に作成することで、記事の全体像がブレることなく、ペルソナに合ったシナリオ通りの記事を作成できるでしょう。
なお、本記事を作成する際も構成案を先に作成しています。
以下で構成案の一部を紹介するので、作り方がわからない場合はぜひ参考にしてください。
(h2見出し)記事広告とは?
・記事広告とは、Webメディアで記事を広告として出稿・掲載すること
・「記事広告」のほかに、「記事型広告」「タイアップ記事」「記事LP」と呼ばれる
・掲載先メディアは、新聞社などのニュースサイトやITメディア、業界特化型のメディアなど
・記事広告は広告感を出さずに掲載できる
(h3見出し)記事広告の主な出稿方法
・出稿方法には主に、インフィード型とレコメンドウィジェット型がある
・インフィード型は記事一覧にほかの記事と一緒に掲載されるので、広告感がなく自然な訴求が可能。
┗多くのユーザーにアプローチできる
・レコメンドウィジェット型は関連記事の下部表示されるので、より確度が高いユーザーにアプローチできる
記事の内容を執筆する
記事の構成案まで作成できたら、実際に記事の内容を執筆します。
記事を執筆する際は、ペルソナに合わせた言葉遣いを意識しましょう。
とくに、共感文や訴求文はペルソナによって大きく異なります。
たとえば、オーガニックであることが売りの化粧品を販売している企業を例にペルソナごとの訴求文の違いをみてみましょう。
簡易的なペルソナ | 訴求文の例 |
---|---|
肌トラブルに悩む20代女性(独身・子なし) | この化粧品はオーガニックなので、肌トラブルに悩む方でも安心して使っていただけます! |
30代女性(既婚・0歳の子どもあり) | この化粧品はオーガニックなので、出産後の敏感肌に悩む方はもちろん、お子様にも安心してご使用いただけます! |
また、記事広告においては自社商品の良いところやメリットだけを書くのではなく、あえてデメリットや自社商品が向かない人などの情報を記載することも検討しましょう。良いところしか書いていない記事には広告感が出てしまうので注意が必要です。
なお、記事の執筆が終わったら、必ず編集や校正・校閲作業を行いましょう。
扱う商品や出稿先のメディアによっては、広告表記に制限がある場合があるため、細かくチェックが必要です。
原稿をもとにデザイン・装飾を施す
記事広告の原稿が完成したら、記事にデザインや装飾を施しましょう。
デザインや装飾がある記事とない記事では、読みやすさに大きな差があります。広告のランディングページのようにデザイン重視で作り込む必要はありませんが、以下の点は最低限でも装飾を施すとよいでしょう。
- 重要な箇所にマーカー線や太字を施す
- 内容に合わせて画像やイラストを入れる
なお、出稿先のメディアによっては施せるデザインや装飾に制限がある場合があります。どのような装飾ができるか事前に確認しておくとよいでしょう。
そのほか、記事のデザインや装飾については以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
記事広告を成功させるためのポイント
記事広告は、ただ出稿するだけで必ず成果が出るものではありません。
出稿してから成果を出すためには、以下4つのポイントを押さえておきましょう。
- 専門性・最新性を意識する
- 出稿した記事広告は改善を繰り返す
- 複数の媒体に出稿するのも手
- 記事の作成を外注化する
それぞれのポイントについて、以下で詳しく解説します。
専門性・最新性を意識する
記事広告を作成する場合は、専門性や最新性を意識しましょう。
専門性・最新性は、記事の信頼度を高めるとともに、競合との差別化につながります。
たとえば、自社の商品やサービスについての記事広告を作成する際は、業界の著名人や有識者へインタビューをしたり、商品についてコメントをもらったりして記事に盛り込むのもよいでしょう。
また、業界の動向や直近の傾向などを紹介する場合は、できるだけ新しいデータを用いるのが大切です。
仮に10年前のデータをもとにして業界や顧客の傾向などを紹介していても説得力はありません。
新しいデータがない場合は、自社で独自調査を行うなどしたほうが他社との差別化にもつながりますよ。
出稿した記事広告は改善を繰り返す
一度出稿した記事広告は、出稿して終わりではなく、定期的な分析・改善を繰り返しましょう。
記事広告は、記事内の訴求文やボタンの位置・色などによっても大きく効果が異なります。
読了率はもちろん、ヒートマップなどを活用しながら、ユーザーがどの部分に興味を持っているのか、どこで離脱しているのかを分析して、構成やCTAなどを改善するとよいでしょう。
ただし、出稿先のメディアによっては分析できる項目が限られる場合も。
出稿後の分析レポートをどの粒度でもらえるのか、事前に確認するのがおすすめです。
複数の媒体に出稿するのも手
記事広告で成果を上げるためには、複数の媒体・メディアに出稿することも検討しましょう。
なぜなら、同じ記事の内容でもメディアによって効果の有無が分かれるケースがあるからです。
メディアに訪れるユーザーは、各メディアで大きく異なります。
自社サービスと相性の良いメディアがどこなのかを調査する意味でも、初期段階では複数のメディアへ出稿するのもよいでしょう。
記事の作成を外注化する
記事広告を作成するノウハウがない場合は、記事作成を外注するのもおすすめです。
記事作成のノウハウがないと適切な構成・シナリオが作れず、せっかく出稿しても効果が得られないおそれも。記事作成代行サービスなら、プロが自社へのヒアリングやインタビューをもとに記事を作成してくれますよ。
記事作成代行ウルトラでは、通常の記事作成代行はもちろん、インタビュー記事の作成も受け付けています。1記事単位から業界最安級の価格で依頼できるので、ぜひお気軽にご相談ください。
なお、記事作成の外注については「記事外注のやり方|マニュアル作成方法&外注化の成功ポイントまで」でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
記事広告の成功事例
ここからは、記事広告の成功事例を紹介します。自社と似た事例を探してぜひ参考にしてください。
成功事例①:新商品の認知拡大
Roomieは、さまざまな商品や暮らしに関する情報を発信するライフスタイルメディアです。日々の暮らしのなかで便利なグッズを紹介する記事が人気ですが、レビュー記事形式の記事広告も多く存在しています。
通常の記事と同様に、実際に商品を使ってみて記事を作っているため、広告感がなくリアルな内容の記事が特徴的。日頃からさまざまな商品を紹介しているメディアならではの信頼感もあります。
成功事例②:企業・サービスのブランディング
TECH+は、ITを中心としたテクノロジーを活用したい人に向けたビジネス情報サイト。
マイナビが運営しており、さまざまな企業や新サービス、新しい取り組みなどの情報を発信しています。
特徴的なのは、企業の新しいサービスについてのインタビュー記事。どうしてそのサービスが必要なのか、そのサービスではどんなことができるのかなどを担当差へのインタビュー形式で解説する記事広告が豊富です。
インタビュー形式で担当者の顔が見えるうえ、大規模メディアであることから信頼性が高く、企業のブランディングや認知拡大につながっていると考えられます。
記事広告の料金相場
記事広告にかかる費用はメディアによって異なりますが、50万円~数百万円までが相場です。
一般的には、インプレッション(広告の表示回数)に応じて従課金制で費用が発生するため、おおむねどれくらいのインプレッションが期待できるかなどをメディア担当者に問い合わせて費用を見積もるとよいでしょう。
また、メディアによっては最低金額が設けられているケースも多いです。最低金額までは低額、最低金額を超えた部分からインプレッションに応じて費用が加算される方式が主流でしょう。
なお、大手メディアの出稿費用は以下のとおりです。
メディア | 最低金額 | インプレッション単価 | 料金表 |
---|---|---|---|
朝日新聞デジタル | プランによって異なる | 1円/imp~ *期間や最大impにより異なる | https://www.asahi.com/advertising/pdf/ryokin.pdf |
日経新聞電子版 | 50万円~ | 1.8円/imp~ | https://marketing.nikkei.com/media/web/file/ds_web_Apr-Jun.20230227.pdf#page=29 |
読売新聞オンライン | PC:100万円~ スマホ:150万円~ | PC:2円/imp スマホ:3円/imp | https://adv.yomiuri.co.jp/digital/files/9115_yol_mediaguide.pdf#page=14 |
*出稿費用はプランによって異なる可能性があります。詳細は各メディアにお問い合わせください。
記事広告が向いているケース
記事広告は相性がよいケースと悪いケースがあります。
記事広告の出稿が向いているケースは以下のとおりです。
- これまでにない商品・サービスを提供する場合
- ほかの広告で効果がない場合
- 競合他社と差別化したい場合
それぞれのケースについて、詳しくみていきましょう。
これまでにない商品・サービスを提供する場合
記事広告は、これまでにない商品やサービスを提供する際に有効です。
これまでなかったサービスは、検索エンジンなどを通じてユーザーが自力でサービスの存在にたどり着くのが難しく、リスティング広告などを出稿してもなかなか認知が拡大できません。
一方で、記事広告であればすでにある程度の流入があるメディアで自社サービスについて紹介できるので、これまでにない商品やサービスであっても、ユーザーの関心を引くことができます。
また、新しいサービスの場合はユーザーの潜在ニーズにマッチする可能性があり、潜在層へのアプローチが可能なインフィード広告とも相性がよいでしょう。
ほかの広告で効果がない場合
リスティング広告やバナー広告などで効果がない場合も記事広告の出稿を検討するとよいでしょう。
紹介するサービスや商品によってどの広告と相性が良いかは異なります。とくに、専門性が高い商品や業界ならではのサービスの場合は、通常の広告では効果が出づらい場合も。
業界人だけが見るメディアなど、サービスに適したメディアに記事広告を出稿することで、同じ内容の記事でも効果を得られる可能性がありますよ。
競合他社と差別化したい場合
競合他社と差別化したい場合にも記事広告は有効です。
記事広告は、通常の記事と同じように文章や画像などを用いて自社サービスや商品を紹介します。
そのため、競合との違いや差がわかりにくい商品であっても、特徴や魅力を余すことなくコンテンツとして発信可能です。
現代では、似たような商品やサービスが数多く存在しているためユーザーに違いをわかってもらえずに悩むこともあるでしょう。その点、記事広告であれば競合との差別化もできるので、ほかの広告と比べても効果を実感しやすい場合があります。
記事広告を作る際の注意点
記事広告には、さまざまなメリットがありますが、出稿する際には注意すべきこともあります。
記事広告を作る際の注意点は以下のとおりです。
- 記事型とはいえ”広告”であることに変わりはない
- 記事広告は出稿までに時間がかかる
- ステマに注意する
それぞれの注意点について、以下で詳しく解説します。
記事型とはいえ”広告”であることに変わりはない
記事広告は、広告感がないことがメリットですが、あくまでも広告であることに変わりはありません。
そのため、広告表示に関するメディア上のルールや法律は遵守する必要があります。
たとえば、化粧品や医療脱毛などは薬事法によって広告表示が厳しく制限されています。
出稿前には、メディアでのチェックが入るほか、自社でも広告表示に関して確認する必要があることを覚えておきましょう。
記事広告は出稿までに時間がかかる
記事広告は、通常の広告と比べると記事の作成に時間がかかります。
インタビューやレビューのほか、メディアミックス型の記事にする場合は、記事だけでなく動画や画像、漫画などにも時間がかかるでしょう。
そのため、今すぐに広告を出稿したいという際には向きません。即効性という意味では、リスティング広告やバナー広告に分があることを覚えておきましょう。
ステマに注意する
記事広告では、レビューやインタビューなど第三者に記事作成を依頼するケースもあります。
その際に、PR表記がないとステマと判断されるおそれがあるので注意しましょう。令和5年10月1日に施行されたステマ規制によって、ステルスマーケティングは景品表示法違反となります。
第三者にレビューを依頼し、広告として記事を掲載する場合は必ずPR表記が必要になるので注意しましょう。
まとめ
本記事では、記事広告について概要やメリット、作り方などを詳しく解説しました。
記事広告は、Webのメディアで通常の記事を広告として出稿することを指し、記事LP・タイアップ広告と呼ばれることもあります。出稿方法にはインフィード型とレコメンドウィジェット型の2種類があるため、サービスや商品に合った出稿方法を選びましょう。
記事広告は、自社で作成することも可能ですが、ノウハウがない場合は思ったような成果がでないおそれも。
記事広告の作り方がわからず悩んでいる場合は、プロの手を借りることも検討しましょう。
記事作成代行ウルトラでは、通常の記事はもちろん、記事広告やインタビュー記事の作成も受け付けています。
通常の記事は業界最安級の価格でご提供が可能です。インタビュー記事も最短9日で納品が可能ですので、お急ぎの場合もお気軽にご相談ください。
- 高い成果が出せる外注先に記事制作を依頼したい
- クラウドソーシングは管理が大変で品質もムラがある
- 他の記事広告制作会社は高かった
現在、上記のようなお困りごとがありましたらぜひとも私たち記事作成代行ウルトラへご相談ください。トップクラスのコンテンツディテクター・ライターが集まった制作チームが成果に直結する記事広告を制作します。