記事の「まとめ」の書き方|重要性や例文、プロが意識するポイント

記事のまとめ書き方
この記事でわかること
  • 記事のまとめの役割と重要な理由
  • 記事のまとめの書き方&プロが意識するポイント
  • 記事のまとめの例文(良い例&悪い例)
オウンドメディア運用コンサルタント紹介①渡邉志明

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

SEO記事制作会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

「記事最後の”まとめ”って意外と何を書いたらいいかわからない」

上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、記事制作会社目線から記事のまとめの重要性や書き方を詳しく解説
プロの目線からポイントやコツ、注意点、例文を紹介しているので、ぜひご一読ください!

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参考記事SEOに強い記事の書き方|構成作成方法や文章ライティングのコツ

目次

記事のまとめの役割と重要な理由

記事のまとめの役割は主に以下のです。

  • 記事の要約と結論を伝える
  • 読者が特定の行動を起こすように誘導する

記事が長い時などは特にですが、ユーザーの中には記事本文を飛ばして、まとめだけ読む人が結構います。
実際、記事のヒートマップで見てみると、「冒頭」と「まとめ」だけを読んでいる人が多いのがわかるものです。

したがって、まとめに要約と結論を記載しておくことで、ユーザーに記事で伝えたいことが伝わりやすくなります。

また、読まれやすい箇所であることから、記事を読んだユーザーにとってほしい行動(資料請求・商品購入)へと誘導する文章やCTAを設けることで、コンバージョン率のアップにもつながるでしょう。

ここまでの点を踏まえて、記事のまとめが重要な理由は以下の通りです。

  • 記事で伝えたいことがユーザーに伝わる
  • コンバージョン率が上がる
  • 読者に再訪してもらいやすくなる(まとめを読みたい読者が再訪)

ここからは、記事制作において重要な「まとめ」の書き方について詳しく見ていきましょう。

記事のまとめの書き方

記事のまとめの書き方は以下の通りです。

  • 記事の要約と結論を盛り込む
  • 発信者として伝えたい独自の見解や考察を追加する
  • 読者にとってほしいアクションへと誘導する
  • CTA(コールトゥアクション)を設置する
  • 見出しを「まとめ:○○(結論や伝えたいこと)」という書き方にするのもあり

それぞれ解説していきます。

記事の要約と結論を盛り込む

記事のまとめには、要約と結論を盛り込みましょう。

記事の”本文をスクロールして飛ばした人”や”本文を読むだけでは理解しきれなかった人”に、要約や結論がわかりやすく伝わり、結果的に記事への満足度が高まります。

なお、長くなりすぎないようにパッと見て記事の内容や結論がわかる形で盛り込むことが大切です。
詳しくは、「長くなりすぎないように箇条書きや図表を用いる」の箇所で解説しています。

発信者として伝えたい独自の見解や考察を追加する

記事の発信者として伝えたい独自の見解や考察を追加しましょう。

例えば、弊社はSEO対策のコンサルティングサービスを提供する会社ですが、関連の記事のまとめには「SEO対策をしてただ検索順位を上げるだけでは無意味。売上や利益につなげなければいけない」というメッセージを盛り込んでいます。

このように、自社の考えをしっかりと盛り込むことで、より読者の記憶に残りやすい記事となるでしょう。
また、共感を生むことができれば、Webサイトのブランディングにもつながります。

オリジナリティがあり、ターゲット共感を生む情報を発信し続けることでWebサイトを通した売上アップにもつながってゆくでしょう。意識的に盛り込むようにしてください。

読者にとってほしいアクションへと誘導する

記事を読んだ読者にとってほしいアクションへと誘導する文章をまとめの中に盛り込みましょう。

個人か法人を問わず、Webサイトやオウンドメディア、ブログに記事を投稿するには何かしら目的があるはずです。
具体的には以下のようなアクションへの誘導を目的としているのではないでしょうか。

  • 資料請求や問い合わせ
  • 商品の購入
  • 他の記事やページへの誘導

このようなアクションに読者を誘導するような文言を追加しましょう。
誘導文作成のポイントは以下の通りです。

  • 疑問や不安に共感する
  • ベネフィットを記載する
  • USP(競合優位性)を記載する

それぞれ解説していきます。

疑問や不安に共感する

商品購入など、特定のアクションへと誘導するにあたりまずは読者の疑問や不安に共感しましょう。

例えば、弊社の「SEO対策」をテーマとした記事で、SEOコンサルティングサービスの資料請求を目的とする場合は、「SEO対策のやり方がわからない」「戦略的にSEO対策を進めたい」といった文章を記載しています。

そのうえで、「SEO対策を戦略的に進めたいなら⇒弊社のサービスをご検討ください」というように自社のサービスへと誘導するのです。

このように、ユーザーの疑問や不安を書き出し共感を示すことで、後に紹介するサービスが解決の手段となることをスムーズにアピールすることができます

ベネフィットを記載する

ユーザーに購入してほしい商品のベネフィットについても記載しましょう。

なお、ベネフィットとは、顧客が商品やサービスを購入・利用することで得られる価値や利益を指します。
メリットとは以下のように異なるので混同しないようご注意ください。

用語意味
メリット商品やサービスの機能や特徴、性能スマホのバッテリーが長持ちする
ベネフィット商品やサービスで得られる価値や利益、満足感バッテリーが長持ちするから充電回数が少なく済む

読者に商品やサービスを訴求する際は、ベネフィットを書くことが大切です。
自社のアピールしたい商品やサービスを利用することでどのような価値や利益が得られるかを記載しましょう。

USP(競合優位性)を記載する

USP(競合優位性)とは、「Unique Selling Proposition」の略で、自社の商品やサービスが競合他社と比べてどのような点で優れており、顧客にどのような独自の価値を提供できるのかを意味します。

基本的に商品やサービスには競合の存在がつきもの。記事の読者に自社の商品やサービスを選んでもらうためには、競合のものに比べてどのように優れているかどうかをアピールすることが大切です。

例えば、弊社にSEO記事制作代行サービスのUSPは、「記事のパフォーマンスが優れている点」です。
過去1年弱で納品した2,225記事のうち、4割弱の833記事が検索1位を獲得できている点を随所でアピールしています。

このように、競合にはない独自の価値を見出し、最適な表現で読者に訴求しましょう。

CTA(コールトゥアクション)を設置する

記事のまとめの下部にCTA(コールトゥアクション)を設置しましょう。

なお、CTAとは、Webサイトや広告などで、ユーザーに特定の行動を促すための箇所を指します。
例えば、弊社の記事には以下のように複数のCTAが設置されています。

CTAの例

このように、CTAを設置することでユーザーの行動を喚起し、記事を経由してコンバージョンを獲得することができるのです。下図のようにまとめの下部に、適切なCTAを設置しましょう。

記事のまとめ下部のCTA例

なお、CTAは記事を読んでいるユーザーに合った内容とすることがポイントです。例えば弊社の場合は以下のように出し分けています。

  • SEO対策に関する記事⇒SEOコンサルティングサービスへと誘導するCTA
  • 記事制作に関する記事⇒SEO記事制作代行サービスへと誘導するCTA

記事を読んだユーザーに合った内容とコンバージョン先を設計して、成果を最大化しましょう。

見出しを「まとめ:○○(結論や伝えたいこと)」という書き方にするのもあり

まとめの見出しを「まとめ:○○」と書くのもありです。
○○の部分には、記事を通した結論や読者に伝えたいメッセージを記載しましょう。

例えば、弊社の「オウンドメディアの記事作成」をテーマとした記事の場合は、以下のように記事を通して読者に伝えたかったメッセージが記載されています。

記事のまとめの見出し例

一目で記事の結論やメッセージが伝わるメリットがあります。また、記事の独自性スコアが上がり、SEO効果が得られるとも述べられていますが、明確に根拠はありません。

弊社では、ユーザーに伝えたいメッセージがある際にのみ、見出しに情報を付け加えるということを実施しています。

記事のまとめを書く時の注意点

記事のまとめを書く時の注意点は、主に以下の2点です。

  • SEOを意識して無理にキーワードを詰め込むのはNG
  • 長くなりすぎないように箇条書きや図表を用いる

それぞれ解説していきます。

SEOを意識して無理にキーワードを詰め込むのはNG

記事のまとめに限った話ではありませんが、SEOを意識して無理にキーワードを詰め込むのは複数の理由からNGです。

まず、無理にキーワードを詰め込んだ記事はユーザーにとって読みにくいものです。ユーザー満足度や信頼性の低下につながるのでやめた方がいいと言えるでしょう。また、キーワードを不自然に詰め込むのはGoogleのスパム対象にもなっています。スパムだと判断されてペナルティを受けてしまうと、検索上位が取れないことはおろか、検索結果にもほとんど表示されなくなってしまいます。

キーワードをあくまで自然な形で効果的に配置することは、SEOには必要不可欠です。
ただし、結果を求めるあまりユーザーを無視して不自然な文章になってしまわないように注意しましょう。

長くなりすぎないように箇条書きや図表を用いる

まとめの文章は長くなりすぎないように、できるだけ箇条書きや図表を用いながらコンパクトにまとめましょう。

まとめの文章が長くなりすぎると、肝心のコンバージョンへの誘導までユーザーがたどり着かなくなってしまう場合があります。文章で長々と解説されているのは、ユーザーの離脱にもつながるので、パッと見で視覚的に理解できるように、できる限り箇条書きや図表を用いるように心がけましょう。

記事のまとめの例文|良い例&悪い例を紹介

記事のまとめの例文を良い例、悪い例それぞれ紹介していきます。

テーマはどちらも同じく、「SEO対策 費用」です。

良いまとめの例文

良いまとめの例文は以下の通りです。(テーマ:SEO対策 費用)

ここまで、SEO対策にかかる費用について詳しく解説してきました。
一口にSEO対策といっても施策は細分化でき、それに応じてかかる費用も変わってきます。

項目や施策別のSEO対策費用相場をまとめると下図のようになります。

SEO対策にかかる費用

各項目別の費用の違いを理解し、自社に合ったサービスを選択することが大切です。

弊社では、総合SEOコンサルティングからSEO記事制作代行、オウンドメディアの立ち上げ・運用支援まで幅広くサービスを提供しています。特に、コンテンツ制作能力に強みを持ち、過去1年弱で納品した2,225記事のうち、4割弱の833記事が検索1位を獲得。業界屈指の実力を誇ります。

「SEO対策の進め方がわからない」、「より確実に成果を出したい」といったお悩み・ご要望がある方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。
トップクラスの実績を持つコンサルタントがパートナーとして強力に支援いたします。

悪いまとめの例文

悪いまとめの例文は以下の通りです。(テーマ:SEO対策 費用)

ここまで、SEO対策にかかる費用について詳しく解説してきました。
一口にSEO対策といっても施策は細分化でき、それに応じてかかる費用も変わってきます。

各項目別の費用の違いを理解し、自社に合ったサービスを選択することが大切です。

例文のポイント

良い例と悪い例を紹介しましたが、それぞれの例文で着目してほしいポイントは以下の通りです。

  • 良い例は図で記事内容をコンパクトに紹介している
  • 悪い例にはそもそも要約や結論がの表記がない
  • 悪い例はユーザーにアクションを促す要素がない

記事のまとめ以外の箇所にもこだわろう

記事の「まとめ」以外の箇所にもこだわることで、より質の良い記事となるでしょう。

なお、ここまで記事の「まとめ」について解説してきましたが、基本的にリード文や本文の方が影響力が大きく大切です。まとめも大切ですが、その他の箇所も適切な書き方を理解し、高品質な記事に仕上げましょう。

記事の部分別で弊社が心がけていることやポイントを紹介していきます。

記事構成案作成のポイント

記事構成案は記事制作の上で非常に重要な工程です。
特にSEOを意識した記事制作の場合は最重要と言っても過言ではありません。

記事構成案作成時は以下のようなポイントをおさえておきましょう。

  • 複数の方法でユーザーの検索意図を綿密に分析する
    • 上位記事の分析
    • 関連キーワード調査
    • ユーザーニーズの洗い出し
  • ユーザーの検索意図を満たせるような記事構成にする
  • 競合の記事よりわかりやすく検索意図に応えた最良の記事になるよう意識する
  • ユーザーにとって有益な独自の見解や情報を意識的に盛り込む
  • タイトルや見出しに効果的キーワードを配置する

以上のようなポイントをおさえて、良質な記事の構成案を作成してください。

なお、記事構成案の作成方法について詳しく知りたい方は、「SEOに強い記事構成案の作り方完全ガイド|テンプレート&例あり」を参考にしてください。

リード文(導入文)作成のポイント

リード文とは、記事冒頭に来る導入文のことです。
良質なリード文は、ユーザーの即離脱を防ぎ、記事の読了率を高めることができます。
なおかつ、検索エンジンに対して記事に何が書かれているのか伝える役割もあるため、リード文を適切に執筆することは重要です。

以下のようなポイントをおさえておきましょう。

  • ユーザーの悩みや疑問に対して共感を示す
  • 記事を読むことで悩みや疑問が解決できる点を示す
  • なぜ信頼に足る情報なのか示す
  • メインテーマの結論を盛り込む
  • 長いコンテンツの場合はリード文内にユーザー導線を設ける
  • リード文の段階からコンバージョン獲得を狙う
  • リード文は最後に書く

以上のようなポイントを理解し、適切なリード文を作成してください。

なお、リード文の書き方について詳しく知りたい方は、「リード文とは?意味や重要性・書き方のコツ・例文をプロが徹底解説」を参考にしてください。

本文執筆のポイント

記事の本文にもこだわりましょう。

特にSEO記事の執筆は、以下のようなSEOライティングのポイントを理解して行う必要があります。

  • 理想は検索エンジンにもユーザーにも理解しやすい文章
  • 文章の順番が適切か(PREP法もしくはSDS法で執筆できているか、見出し毎で結論ファーストか)
  • 1文(。まで)が70文字以内に収まっているか
  • 読点(、)が1文の中で使われすぎていないか(1文当たり「2回以内」に収まっているか)
  • 検索ユーザーが知りたい情報をリサーチしして盛りこめているか
  • 文章が冗長になるの避け、箇条書きや図表をうまく活用できているか
  • 語尾が連続で重複していないか(必要に応じて体言止めも使い、重複を避ける)
  • 誤魔化す表現でユーザーがイメージしにくくなっていないか
  • 日本語的に正しい表現になっているか(誤った日本語の使い方をしていないか)
  • 誤字・脱字はないか など他多数

以上のようなポイントにこだわって本文執筆を行いましょう。

なお、SEOライティングについて詳しく知りたい方は、「SEOライティングとは?プロが実践する39のコツ<初心者必見>」を参考にしてください。

タイトルのポイント

記事のタイトルも複数の側面から重要です。

特にSEOを意識した記事の場合、タイトルは検索順位やクリック率※に影響を及ぼします。
※検索エンジンの検索結果画面表示後に記事がクリックされる割合

以下のようなポイントをおさえておきましょう。

  • 必ず対策キーワードを入れる
    • 対策キーワードはタイトルの左側に
    • サジェストや関連キーワードからサブの対策キーワードを洗い出し盛り込む
    • タイトルの文字数は30~32文字に
  • ユーザーニーズに沿った内容が書かれていることがわかるタイトルをつける
  • パワーワード(あおり文やにぎやかし)を使う
  • 数字を使う
  • 絵文字や記号を使う
  • 競合記事と差別化する

以上のようなポイントをおさえて、適切なタイトルを作成してください。

なお、タイトルのつけ方について詳しく知りたい方は、「SEOに強いタイトルの付け方とは?コツや例文・正しい文字数まで」を参考にしてください。

メタディスクリプションのポイント

メタディスクリプションとは、Webページの内容を要約した文章で、タイトルと共に検索エンジンの検索結果に表示されることがあります。SEO対策において重要な要素の一つです。

タイトルとメタディスクリプション

メタディスクリプションも検索順位やクリック率に影響を与えるため、以下のようなポイントをおさえて適切な内容で作成しましょう。

  • メタディスクリプションの文字数は50~120文字にする
  • キーワードを入れ、不要な内容は含めない
  • ページごとに設定する
  • ユーザーの興味を惹く内容にする

これらのポイントをおさえて、効果的なメタディスクリプションを作成してください、

なお、メタディスクリプションの作成方法について詳しく知りたい方は、「メタディスクリプションとは?SEO効果や最適な文字数、書き方」を参考にしてください。

「まとめ」の記事のまとめ

ここまで、記事の「まとめ」について重要性や書き方を詳しく解説してきました。

筆者:渡邉

偉そうに解説しておいて、この記事の「まとめ」がイマイチなのは本末転倒なので、緊張してタイピングが進みません。

さて、本題に戻し記事の「まとめ」は以下のような理由から、重要です。

まとめが重要な理由

  • 記事で伝えたいことがユーザーに伝わりやすくなる
  • コンバージョン率が上がる
  • 読者に再訪してもらいやすくなる(まとめを読みたい読者が再訪)

本文を飛ばして、まとめで結論だけ読んじゃおうというユーザーは意外と多いので、「まとめ」にも記事の要約や結論をしっかり盛り込んでおくことが大切です。

加えて、以下のような点にも配慮して、良質な「まとめ」を作成してください。

まとめの書き方のポイント

  • 記事の要約と結論を盛り込む
  • 発信者として伝えたい独自の見解や考察を追加する
  • 読者にとってほしいアクションへと誘導する
  • CTA(コールトゥアクション)を設置する
  • 見出しを「まとめ:○○(結論や伝えたいこと)」という書き方にするのもあり
  • SEOを意識して無理にキーワードを詰め込むのはNG
  • 長くなりすぎないように箇条書きや図表を用いる

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この記事を書いた人

渡邉 志明(SEOニキ)のアバター 渡邉 志明(SEOニキ) シュワット株式会社|代表取締役

これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。SEOディレクターとして600以上のコンテンツで検索1位を獲得した実績を持つ。POSレジなどのITツール導入支援もしている。