- サイテーションの意味やSEO/MEO効果
- サイテーションの主な獲得方法や注意点(NAP情報統一・構造化データについて)
- サイテーション獲得状況の調査方法
この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。
SEOやMEO(ローカル)を進めていくにあたり、サイテーションという言葉を目にしたことのある方は多いのではないでしょうか。
サイテーションとは、企業名、店舗名、住所、電話番号などの情報が、他のウェブサイトやSNSなどで言及されることです。
本記事では、サイテーションのSEO/MEO効果や獲得方法についてわかりやすく解説。
獲得にあたって知っておきたい注意点や獲得状況の調査方法まで完全網羅で紹介した記事となっています。
ぜひご一読ください!
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
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サイテーションとは
サイテーションとは、企業名、店舗名、住所、電話番号などの情報が、他のウェブサイトやSNSなどで言及されることです。
Googleなどの検索エンジンは、サイテーションをウェブサイトの信頼性や権威性を評価する指標の一つとして利用するとされています。
そのため、検索エンジンでの順位上昇やGoogleマップ上での表示改善を目指す、SEO対策やMEO対策の施策の一つとして注目が集まっているのです。
特に、MEO(ローカルSEO)対策においては、サイテーションが重要な役割を果たします。
SEO対策やMEO対策についてよくわからない人は下記ご参照ください。
そもそもSEO対策とは?
SEO対策とは、Googleなどの検索エンジンの検索結果ページにおいて、特定のキーワードで検索した際に、自社のウェブサイトやWebページを上位に表示させるために行う施策のことです。
そもそもMEO対策とは?
MEO対策とは、Googleマップなどの地図検索エンジンにおいて、自社の店舗や施設情報を上位表示させるための施策です。ローカルSEOとも呼ばれ、基本的にレストランやクリニックなど店舗型ビジネスで取り組まれます。
下図のように、MEO対策では検索結果のGoogleマップ表示エリア、SEO対策では通常の検索結果エリアでの上位表示を狙います。
サイテーションは論文など学術的な文脈でも使われる言葉で、その場合は論文や書籍などで、他の文献から引用したり、参考にしたことを明記することを意味する言葉です。
サイテーションと被リンクの違いは?
サイテーションと被リンクはどちらも“SEO外部対策”にあたる要素であるため、よく同時に出てくる言葉ですが、その意味は以下のように異なります。
- サイテーション:企業名やサービス名などが、他のウェブサイトやSNSなどで言及されること
- 被リンク:他のウェブサイトからあなたのウェブサイトへ貼られたリンクのこと
では、サイテーションと被リンクはどちらの方が獲得優先度が高いのでしょうか。
サイテーションと被リンクはどちらが優先度高い?
SEO対策において、現状は被リンクの方がサイテーションよりも高い効果を発揮するという見方が中心です。
ただし、どちらの方がSEO効果があるかどうかについて明確なデータはなく、ブラックボックスとなっています。
実際、現在のGoogle公式情報でも以下のように、どちらも検索順位評価要因に含むという言及のみです。
判定を支援するために使用している要因の 1 つに、そのコンテンツへのリンクまたは言及が他の著名なウェブサイトに含まれているか把握するということがあります。
引用:Google Search「検索ランキング結果を自動的に生成する仕組み-コンテンツの質-」
なお、弊社の見解では、現時点では被リンク獲得施策の方が優先度は高いと考えています。
一方でMEO対策では、サイテーションも被リンクも同様に優先度が高いです。
なお、被リンクについてSEOへの影響や増やし方を詳しく知りたい方は、「被リンクとは?SEO効果や増やし方を初心者にもわかりやすく解説」を参考にしてください。
サイテーションがSEO対策に与える影響や効果
先にも述べた通り、サイテーションはSEO対策に良い影響や効果を与えるとされています。
特に、Googleの新たな検索評価基準である「E-E-A-T」のAuthoritativeness(権威性)の評価に、サイテーションが用いられていると見られています。
ただし、Googleの公式情報からはどの程度効果があるのかといった情報は開示されていません。
そこで、サイテーションに実際効果はあるのか、またどの程度効果があるのか、海外の有効な検証データがあるため見ていきましょう。
アメリカの大手SEO関連企業Mozが115,000のビジネスのうちランダムに選んだ6,000ビジネスを対象に行った調査を紹介いたします。
本調査では、対象ビジネスを以下の2種類に分けて検索パフォーマンにおける違いを調べました。
- 4つのサイテーションサイト※にだけ店舗情報を登録したグループ
- 4つのサイテーションサイトに加えて、10サイト以上のサイテーションサイトに追加で登録したグループ
※Googleビジネスプロフィール、Facebook、Bing、Appleマップ
上記2グループに対して、13カ月間(2019年9月〜2020年10月)にわたり、以下の4項目を軸に検索パフォーマンスを比較しました。
- Direct Search(直接検索数):店舗名や住所が検索された回数
- Indirect Search(関節検索数):関連のキーワードで検索された回数
- Maps ViewGoogle(マップ表示数):Googleマップ上に表示された回数
- Search View(検索表示数):Google検索結果に店舗のサイトが表示された回数
その結果、下図の通りより多くのサイテーションサイトに登録したグループが4項目とも顕著に高いパフォーマンスを発揮しました。
上図の通り、直接検索では189%、間接検索では177%、Googleマップ表示回数は165%、検索結果表示回数は191%と各項目で大きな差が生まれました。
加えて、ウェブサイトのクリック数は187%となっています。
特に、SEO対策における重要指標である検索結果表示回数のパフォーマンスが大きく向上している点は特筆すべき点だと言えるでしょう。
このように、大規模な調査においてもサイテーションのSEO対策に対する効果は示されているのです。
サイテーションがMEO対策に与える影響や効果
MEO対策においてサイテーションは重要度が高く、獲得数を増やすことで良い影響や効果を得られます。
実際、Google公式情報内でもローカル検索結果のランキングが決定されるアルゴリズムに”視認性の高さ”が用いられていると明記されています。
Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法
ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。
引用:Googleビジネスプロフィールヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」
なお、視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。
ローカル検索結果ランキングにはウェブ上での視認性の高さの他、オフラインでの知名度も加味されています。
(有名なレストランや博物館は上位表示されやすい)
また、先ほど紹介したMozの調査データにもある通り、サイテーションを多く獲得しているビジネスのGoogleマップ表示回数は165%とハイパフォーマンスでした。
さらに、同じ調査では以下のような面でもパフォーマンスが改善したというデータが発表されています。
- 電話件数:+13%
- 店舗へのルート検索数:+102%
このように、MEO対策においてサイテーションの獲得は、高いパフォーマンス改善効果が期待できる重要な要素なのです。
サイテーション対象となる4種類の情報
サイテーションを得る際に対象となる4種類のビジネス情報は以下の通りです。
- 各種名称(店舗名・会社名・サービス名・個人名)
- 住所
- 電話番号
- ハイパーリンクではないURL
それぞれ簡単に具体例や抑えておくべきポイントを解説します。
各種名称(店舗名・会社名・サービス名・個人名)
サイテーション対象となる情報の種類一つ目は、以下のような”ビジネスに関連する各種名称”です。
- 店舗名
- 会社名
- サービス名
- 個人名
名称は重要な情報で、ポータルサイト等で紹介してもらう時にしっかりとサービス名等を載せてもらうことがサイテーション獲得につながります。
また、他のウェブサイト等に情報が載る際は、できるだけ正確な内容となるように心がけましょう。
住所
サイテーション対象となる情報の種類二つ目は、住所です。
特に、MEO対策を行っている場合は、住所を元にGoogleマップへの表示がなされるため重要な要素になります。
以下の通り、”検索ユーザーとビジネス所在地”の距離や”場所を指定した検索語句”が、Googleマップ表示やローカル検索結果に影響を与えます。
距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。
引用:Googleビジネスプロフィールヘルプ「Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法」
したがって、ビジネス所在地の住所と検索を紐づけられるように、名称同様に正確な情報のサイテーション獲得を心がけてください。
電話番号
サイテーション対象となる情報の種類三つ目は、電話番号です。
名称や住所と同様に、正確な登録を心がけましょう。
ハイパーリンクではないURL
ハイパーリンクになっていないURLもサイテーション対象です。
ハイパーリンクになっていないURLとは、以下のようにテキストだけ表示されていて、クリックしてもページに遷移できないものを指します。
このようなURLの記載もサイテーション対象となります。
一方でハイパーリンクつきのURLは、被リンクとみなされます。
一概には言えませんが、多くの場合で被リンクを得る方が価値は高いので、可能であればURLの掲載元サイトにハイパーリンクへの変更依頼をするようにしましょう。
サイテーションの具体的な獲得方法9選
サイテーションの具体的な獲得方法には、主に以下のようなものが挙げられます。
- Googleビジネスプロフィールを登録
- ポータルサイトなど関連のサードパーティーサイトに登録
- 質の高いコンテンツの作成と発信
- プレスリリースの配信
- SNSの活用
- インフルエンサーマーケティングの実施
- 取引先やパートナー企業との連携
- 認知度向上につながる取り組みの実施
- 顧客満足度の向上
それぞれ解説していきます。
①Googleビジネスプロフィールを登録
Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を登録することで、サイテーションが獲得できます。
なお、店舗型ビジネス(レストラン、美容室など)であれば、Googleビジネスプロフィールへの登録は必須です。
登録することで、サイテーション獲得に加えて下図のようなローカル検索エリアへの情報表示が期待できます。
反対に、ローカル検索エリアに表示する内容を管理・更新できる唯一の方法であり、登録しておかなければ掲載されることは基本無いので、店舗型ビジネスなら必須で登録しておくようにしましょう。
なお、店舗型ビジネスでなくてもGoogleビジネスプロフィール登録によりサイテーションを得ることはできます。
手間はほとんどかからないので、基本的には登録しておくのがおすすめです。
②ポータルサイトなど関連のサードパーティーサイトに登録
ポータルサイトなど自社サービスに関連したサードパーティーサイト(外部サイトのこと)に登録することは、サイテーション獲得の有効な手段です。
例えば、レストランであれば「食べログ」や「ぐるなび」などが掲載先の候補になるでしょう。
ポータルサイトの見つけ方は簡単です。
「○○ おすすめ」「○○ 一覧」といったキーワードで検索をしてみましょう。
登録した分だけサイテーションが獲得できるので、基本的にはできるだけ多くのサイトに掲載することをおすすめします。
③質の高いコンテンツの作成と発信
継続的に質の高いコンテンツの作成と発信を続けることで、サイテーションの獲得につながります。
例えば、独自のアンケート調査を行いそのデータを引用された際や、頼りになる情報源として多くの人に認知された場合など、様々な理由でサイテーション獲得が期待できるでしょう。
現在、SEO対策において最も多くリソースが割かれることの多いコンテンツSEO。
その副次的な効果として、サイテーションの獲得が期待できるのも特徴です。
④プレスリリースの配信
プレスリリースの配信は、効率の良いサイテーション獲得手法です。
プレスリリースサービスを使って配信すると、複数のメディアで同時に自社のリリース情報が配信されます。
例えば、最大手のPRTIMESを使用すれば、一気に100~300件ほどのメディアにリリース情報が配信可能です。
多くの外部メディアやSNSでプレスリリース内に含まれる企業名やサービス名が言及されることになるため、少ない手間で多くのサイテーションを獲得することができます。
実際、特定のサービスページ(LP)の順位を短期間で上げるためにプレスリリースを配信し、一気にサイテーションを獲得するのはSEO会社を中心によく用いられている手法です。
例えば、弊社が提供する「記事作成代行ウルトラ」は、リリース後に以下のようなプレスリリースを配信。
サイテーション獲得を実現し、サービスのターゲットユーザーが検索する「記事作成代行」や「SEO記事制作」といったキーワードでサービスのLPが検索3位以内を獲得することができました。
おすすめのプレスリリース配信サービスに以下のようなものが挙げられます。
- PRTIMES
- @Press
- ValuePress!
- 共同通信PRワイヤー
- Dream News
- News2u
- Digital PR Platform
かなり効率の良いサイテーション獲得手段なので、ぜひ活用してみてください。
⑤SNSの活用
SNSをうまく活用することで、以下のような方法からサイテーションを獲得することができます。
- コンテンツがシェアされることでサイテーションを獲得
-
サイトに公開したコンテンツがシェアされた際にサイテーションを獲得することができます。
コンテンツがシェアされるためには、以下のポイントを抑えることが大切です。
シェアされやすいコンテンツを制作する
以下のような特徴をもつ、人々がシェアしたくなるようなコンテンツを制作しましょう。
- 感情を揺さぶるコンテンツ
- 役立つ情報の盛り込まれたコンテンツ
- 共感を生むコンテンツ
- 話題性のあるテーマを取り扱ったコンテンツ など
ユーザーがシェアしやすい導線を作る
ユーザーがすぐにSNSでシェアできるような導線づくりも大切です。
例えば、海外大手SEOメディア「BACKLINKO」は以下のような導線を設け、多数のシェアを得ています。 - 自社のアカウントでもコンテンツをシェアしてサイテーションを獲得
-
自社のSNSアカウントからもコンテンツをシェアすることでサイテーションが獲得できます。
フォロワーが多く影響力の大きいアカウントを持っている場合、そこからさらなるシェアとサイテーションの獲得につなげられるでしょう。
SNSの活用は、指名検索数の増加や被リンクの獲得にもつなげられるので、SEO対策にメリットが多いです。
コンテンツや内部対策といった本筋の施策が十分できており、余裕がある場合は積極的に取り組むとよいでしょう。
⑥インフルエンサーマーケティングの実施
インフルエンサーマーケティングを実施することで、サイテーションを獲得することができます。
インフルエンサーマーケティングとは、特定の分野やコミュニティで強い影響力を持つ人物(インフルエンサー)と協力し、その影響力を活用して商品やサービスの認知度向上、購買促進などを図るマーケティング手法です。
サービスの認知度が一気に高められるため、副次的な効果としてサイテーション獲得をすることができるでしょう。
ただし、費用が高いのであくまで主目的は認知拡大や購買促進として、サイテーション獲得は副次的な目的にとどめておいてください。
⑦取引先やパートナー企業との連携
親密な関係性にある取引先やパートナー企業とうまく連携することで、サイテーション獲得が可能です。
以下のような方法で、サイテーションの他、被リンクの獲得にもつなげられるでしょう。
- 導入事例での紹介(自社が導入した側/されている側どちらでもサイテーション獲得可能)
- インタビュー記事の制作
- パートナーページへの掲載
- メディア内でのサービス紹介 など
頼みやすい取引先やパートナー企業があれば、積極的に連携を図っていきましょう。
⑧認知度向上につながる取り組みの実施
認知度向上により、サイテーションの獲得へとつなげられるでしょう。
ここまで紹介してきたプレスリリースやインフルエンサーマーケティングの他、以下のような方法で認知度を向上させることができます。
- マスメディアの活用(テレビCM、番組出演など)
- Web広告
- 動画コンテンツ(YouTube、TikTokなど)
- イベント・展示会への参加
- チラシ・ポスター など
なお、あくまでサイテーション獲得は副次的な目的とすることが大切です。
⑨顧客満足度の向上
顧客満足度を向上させることで、口コミなどのサイテーションを獲得することができるでしょう。
サービスに満足した顧客は、口コミサイトや自身のブログ、SNSを通じて口コミを共有してくれる可能性が高まり、サイテーションや新規顧客の獲得に貢献してくれます。
なお、サイテーション以前に、顧客満足度の向上は企業の持続的な成長に不可欠です。
顧客の声に耳を傾け、ニーズを把握し、顧客体験を向上させるための施策を継続的に実施していようにしましょう。
サイテーションを獲得する時の注意点
サイテーションを獲得する時は以下のような点に注意してください。
- NAP情報は統一する
- 構造化データのマークアップでNAP情報の一元化が推進できる
- 自然な形で獲得する
- ネガティブなサイテーションに注意
それぞれ解説していきます。
NAP情報は統一する
サイテーション獲得にあたり、外部サイト等で言及される自社のNAP情報を統一することが大切です。
NAP情報とは、Name(名称)、 Address(住所)、 Phone number(電話番号)の3つの基本的なビジネス情報の頭文字を取ったものです。
人間ではなく検索エンジンにとっては、以下のように細かな表記ゆれがある場合でも違うものとして認識される場合があります。
正式名称「株式会社エグザンプル・コーポレーション」を「株式会社エグザンプルコーポレーション」と表記
※中点(・)がない
そのため、自社でコントロールできる自社サイトやSNS、Googleビジネスプロフィール内でのNAP情報統一はもちろん、外部サイトのNAP情報もできるだけ一貫したものとなるようにしましょう。
なお、以下のように厳密に統一することが大切です。
- Name(名称):正式名称で表記。略称や別名はできるだけ避ける。
- Address(住所):正式な住所、郵便番号を記載。
- Phone number(電話番号):正確な電話番号を記載。
NAP情報が統一されることで、検索エンジンがより正確にビジネスのことを認識・理解できるようになるため、ローカルSEOでのパフォーマンス向上につながります。
構造化データのマークアップでNAP情報の一元化が推進できる
サイトに適切な構造化データをマークアップすることで、検索エンジンに対するNAP情報の一元化が推進できます。
構造化データとは、事前に定義された形式に従って整理されたデータのことです。表計算ソフトの表のように、項目名と値が明確に対応付けられており、検索エンジンが容易に理解・処理できる形になっています。
ビジネスの名称や住所といったNAP情報を自社サイトに構造化データでマークアップすることにより、検索エンジンが理解しやすくなり、NAP情報の一元化が推進可能です。
構造化データのマークアップには専門的な知識が必要ですので、お困りの方は弊社にお気軽にご相談ください。
自然な形で獲得する
サイテーションはあくまで自然な形で獲得するようにしましょう。
検索順位の向上を目的に、あまりに不自然な形で獲得するのはGoogleからペナルティを受けることにつながりかねません。ペナルティ受けてしまうと、検索順位の大幅な低下や検索結果からの排除などダメージが大きいです。
極端な例ですが、サイテーションを増やすために簡易的なサイトを立ち上げ、そこでひたすら自社ビジネスの名称を繰り返したページを大量生成するなど、ユーザーのためにならない方法は避けましょう。
反対に、本記事で紹介しているプレスリリースの配信やインフルエンサーマーケティングなど、広告活動の一環でサイテーションを獲得することには何の問題もありません。
積極的に取り組んでいきましょう。
ネガティブなサイテーションに注意
サイテーションにポジティブなものだけでなく、ネガティブなものも存在します。
例えば、顧客によるビジネスへの満足度が低かったことへの言及であったり、サービス比較サイト内での低評価、時には悪質な嫌がらせという場合もあるでしょう。
このようなネガティブにサイテーションは、SEO・MEOへの影響こそ少ないですが、ビジネスの売上やブランディングには少なからぬ悪影響を与えるため、対処することをおすすめします。
サイテーションを増やすコツ
サイテーションを増やすには以下のようなコツもあります。
- キャッチーで記憶に残りやすいサービス名にする
- サービス名にトピックを表すキーワードを含む
それぞれ解説していきます。
キャッチーで記憶に残りやすいサービス名にする
キャッチ―で人々の記憶に残りやすいサービス名は、サイテーションの獲得につながりやすい傾向にあります。
例えば、多くの人が覚えられないような長いサービス名を自社サイトやSNSで言及されることは少ないということは容易に想像がつくでしょう。
サービスによって難しい場合もありますが、できるだけ以下のような特徴を持つキャッチ―で覚えやすい名称を付けるのがおすすめです。
- 短くてシンプルなサービス名にする
- 発音しやすくリズム感のあるサービス名にする
- 独自性のあるサービス名にする
- 日本人が覚えやすいカタカナや漢字、ひらがな表記にする
- インパクトのあるサービス名にする
- サービスの世界観やブランドを反映する など
良質なサービス名には以下のような例が挙げられます。
- カビキラー
- のどぬ~るスプレー
- 伊右衛門
- 食べログ など
覚えやすく、親しみやすい名前であれば、サイテーション獲得に限らず、新規顧客獲得数の増加にも寄与するでしょう。
サービス名にトピックを表すキーワードを含む
SEOをより強く意識するなら、サービス名にトピックを表すキーワードを含むのがおすすめです。
例えば、弊社が提供する記事作成代行サービスでは、「記事作成代行」というトピックを表すキーワードで上位獲得を狙いたいため、サービス名は「記事作成代行ウルトラ」となっています。
実際、この取り組みによりサービス立ち上げから半年ほどで並み居る競合を抑え、「記事作成代行」のキーワードで検索1~5位を獲得することができました。
サービスの性質上、サービス名に含むことができない場合はキャッチなどに含むことでも同じ効果が狙えます。
例えば、弊社はサービス名とキャッチは以下のようになっています。
- サービス名:記事作成代行ウルトラ⇒「記事作成代行」で検索上位を狙う
- キャッチ:SEO記事制作・コンテンツSEO代行会社⇒「SEO記事制作」「コンテンツSEO代行」で上位を狙う
以上のように設定し、サービスのランディングページのタイトルタグとh1タグにサービス名とキャッチを記載しています。
実際、キャッチに含んだ「SEO記事制作」「コンテンツSEO代行」といったキーワードでも上位表示に成功。
検索経由で多くの新規顧客を獲得できています。
サイテーションの獲得状況を調査する方法
サイテーションの獲得状況を調査する方法をいくつか紹介します。
- 実際に検索してみる
- 高度な検索演算子を用いる
- Yahoo!リアルタイム検索を使う
- SNS上で調べる
- ツールを使用する
- Google Search Console
- Yext
以上のような方法を複数組み合わせて網羅的な調査を行うようにしましょう。
それぞれ解説していきます。
実際に検索してみる
一番手軽なのは、企業名やサービス名、ブランド名などで検索し、検索結果に表示されるページを確認する方法です。
自社のサービス名が含まれたwebページが以下のように複数出てきます。
サイテーションの獲得が少なければ、ほとんど検索結果が出てこないでしょう。
どれくらいサイテーションがあるのか、どんな言及のされ方をしているのか、ざっと調べたいときにおすすめです。
高度な検索演算子を用いる
Googleの高度な検索演算子を用いることで、より厳密にサイテーション獲得状況を調べることができます。
検索演算子とは、検索エンジンの検索結果をより細かく制御し、欲しい情報に効率的にたどり着くために使う特殊な記号やキーワードのことです。
以下のように通常の検索窓に入力して使用することができます。
サイテーションの調査に活用できる検索演算子は以下の通りです。
-site:自分のサイトURL | 自分のサイト以外での言及を検索 |
"" (ダブルクォーテーション) | (ダブルクォーテーション): 完全一致検索 |
OR | 複数のキーワードを指定 |
* (アスタリスク) | ワイルドカード検索 |
以上のような方法で、通常の検索よりもより詳細にサイテーションを調査することができます。
Yahoo!リアルタイム検索を使う
Yahoo!リアルタイム検索を使用することで、X(旧Twitter)のサイテーションをリアルタイムで確認できます。
Yahoo!リアルタイム検索を開き、調べたいキーワードを入力すると以下のようにXに投稿された日本語の公開ポスト(ツイート)をリアルタイムで検索可能です。
X上での最新のサイテーション獲得状況を調べたいときに、活用していきましょう。
SNS上で調べる
実際にSNS上で検索することでもサイテーション獲得状況を調べられます。
Xの場合は、先ほど紹介したYahoo!リアルタイム検索を使用するのがおすすめですが、facebookやinstagram、noteなどは直接各SNS上で調査するとよいでしょう。
ツールを使用する
ツールを使用してサイテーション獲得状況を調べることもできます。
主に以下のようなツールが挙げられるでしょう。
- Google Search Console
- Local Citation Finder
それぞれの調べ方を見ていきましょう。
Google Search Console
Google Search Consoleを用いて、サイテーションの獲得状況を間接的に推測することができます。
(あくまで予測を立てるのに参考になる数値が調べられる程度です。)
Google Search Consoleを開き、左側メニューから検索結果(検索パフォーマンス)をクリックしましょう。
以下のように、サービス名やビジネス名、企業名の検索表示回数やクリック数を見ることができます。
検索表示回数が多ければ、それだけサービスの認知度が高くサイテーションを多く獲得できていると間接的な予測がたてられるでしょう。
Local Citation Finder
Local Citation Finderは、海外製のサイテーション対策ツールです。
強力なサイテーション獲得状況調査機能を備えており、入力したサービス名やビジネス名が言及されているサイトやSNSを以下のように一覧で抽出可能です。
他にも、以下のようにサイテーションやローカルSEOに関連した複数の機能を備えています。
- サイテーション獲得機会の調査機能
- サイテーション獲得支援機能(サイテーション獲得可能なサイトに連絡をするのを効率化)
- 競合のサイテーション獲得状況調査機能
有料ツールですので、本格的にサイテーション対策やローカルSEOに取り組む場合に利用を検討してみましょう。
まとめ
ここまで、サイテーションについて基礎知識から獲得方法、注意点まで解説してきました。
サイテーションの獲得は、SEOやMEOに良い影響を与えます。
特に、MEO対策においては重要な役割を果たすため、意識的にサイテーションの獲得を狙っていくことが大切になるでしょう。
サイテーション獲得には以下のような方法があります。
- Googleビジネスプロフィールを登録
- ポータルサイトなど関連のサードパーティーサイトに登録
- 質の高いコンテンツの作成と発信
- プレスリリースの配信
- SNSの活用
- インフルエンサーマーケティングの実施
- 取引先やパートナー企業との連携
- 認知度向上につながる取り組みの実施
- 顧客満足度の向上
手軽なものから、手間はかかるが大きな効果を発揮する方法まで様々ですので、リソースや状況に応じて適切な施策を実施していきましょう。
また、サイテーション施策を進めていくにあたり、NAP情報の統一は必須です。
一貫した内容となるように取り組んでいくようにしましょう。
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『ULTRA』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。