コピペがSEOに与える悪影響とは?正しいコピペの防ぎ方まで

コピペがSEOに与える悪影響とは?

この記事は、当ブログのコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。

この記事でわかること
  • コピペがSEOに与える悪影響
  • 引用など問題のないコピペとNGのコピペの違い
  • コピペの防止方法&おすすめコピペチェックツール
オウンドメディア運用コンサルタント紹介①渡邉志明

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

「コピペで楽に記事を増やしたいけど、だめかな?」
「他社サイトのコピペってSEOにどんな影響があるの?」
「引用も実質コピペだけどダメなの?」

コピペがSEOに与える影響について、上記のように様々な疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、コピペがSEOに与える影響や問題のないコピペとNGなコピペの違いまで徹底解説
加えて、コピペの防ぎ方やおすすめのコピペチェックツールも紹介しています。

ぜひご一読ください!

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目次

コピペがSEOに与える悪影響

WebコンテンツのコピペがSEOに与える悪影響は、主に以下の通りです。

  • Googleからペナルティを受けるリスクがある
  • Google検索で上位に表示されない
  • そもそも著作権に違反する場合もある
  • 信頼を失う

以上のような複数の悪影響から、コンテンツ制作では基本的に他サイトのコピペをしないようにしましょう。

コピペがSEOに与える悪影響について、それぞれ解説していきます。

Googleからペナルティを受けるリスクがある

Googleでは、クローラーというロボットがWebサイトを巡回して、ページ内容を読み取っています。

その際に他のサイトとのコピーチェック(重複度合いの確認)も行われ、Googleに「悪質」と判断されるとペナルティを受けることになるのです。

ペナルティを課されると、検索順位が大きく下がる、検索結果に表示されなくなるなど、大きなダメージを受けます。

Google検索で上位に表示されない

Googleには、重複したコンテンツを2つ以上表示しないというアルゴリズムがあります。
そのため、コピペして作られたコンテンツは基本的に上位に表示されません。

なお、一時的に上位表示される場合もありますが、基本的にはすぐに見つかりペナルティ対象となります。

また、そもそも現在のGoogleアルゴリズムでは、記事の独自性が重視される傾向です。
したがって、オリジナリティの全くないコピーコンテンツが高い評価を得て検索上位を獲るのは難しいでしょう。

このような背景から、そもそもコピペでコンテンツを増やすことはリスクばかり大きくリターンはない施策なのです。

そもそも著作権に違反する場合もある

第三者のWebコンテンツの文章は、筆者やサイトに著作権があるため、コピペは著作権侵害に当たる場合があります。

著作権侵害と判断されると、罰金や刑事責任を追及される可能性も。

Googleガイドライン以前に法律違反になるケースがあるため、注意しましょう。

信用を失う

コピペは、ユーザーや他のサイトの運営者からの信用を失います

サイト運営者の立場から、ユーザーの立場から、どの視点から見ても、コピぺでコンテンツを掲載しているサイトというのは悪印象です。

特に、苦労して制作したコンテンツをコピペされたときのサイト運営者からすると、非常に不快でしょう。

モラル的にも、コピペでコンテンツを増やすのはご法度だと言えます。

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引用など一部のコピペはSEOに悪影響を与えない

コンテンツ制作において、コピペが一切禁止というわけではありません。

例えば、参考文献から文章を正しく引用するなど、SEOに悪影響を与えず著作権にも抵触しない”コピペ”も存在しています。

ここでは、SEOに悪影響を与えない”コピペ”SEOに悪影響を与える”NGコピペ”について見ていきましょう。

SEOに悪影響を与えないコピペ

SEOに悪影響を与えないコピペは、主に以下の2種類です。

  • 引用
  • 仕方のない文章の一部一致

それぞれ見ていきましょう。

引用

SEOに悪影響を与えないコピペの一つ目は、「引用」です。

引用とは、他人や他の団体が発信した情報や著作物をそのまま自分の記事で使用することです。

引用は結果的に他のコンテンツや著作物の文章を実質的に”コピペ”することになるため、悪影響があるのではないかと心配になりますが、ルールの範囲内で行えば問題ありません。

むしろ、自分の意見の裏付けや読者に納得感を与えることができるため、Googleからも以下のように推奨されています。

十分な量の正確な情報と信頼できる外部参照を含む [記事] は、通常、高レベルに評価されます。

引用:Google検索品質評価ガイドライン

なお、守らなければいけない引用のルールについては、後述しています。

仕方のない文章の一部一致

SEOに悪影響を与えないコピペの二つ目は、「仕方のない文章の一部一致」です。

例えば、サービスの料金「○○○円」や固有名詞など、どこのサイトが書いても同じ文章になる情報や偶然同じ文章になってしまう場合などは、悪影響になる心配はほとんどありません。

内容が似たとしても(実はコピペしていたとしても)、類似率が50%未満であれば大丈夫です。

SEOに悪影響を与えるNGコピペ

SEOに悪影響を与えるNGなコピペは、次のようなものです。

  • 他のサイトのコンテンツをそのままコピペしたもの
  • コピペ後、一部の言い回しだけを変えたもの
  • 複数のサイトからコピペした、つぎはぎだらけのサイト
  • コンテンツのフィードをそのまま掲載し、特に独自の価値を付け加えていないもの
  • 他サイトの画像や動画を埋め込んでいるだけのコンテンツ
  • 引用ルールを守れていない場合

ポイントをまとめると、コピペ率が高く独自の価値を付け加えられていない場合はNGということです。

また上記のポイントについては、Googleスパムポリシーの無断複製されたコンテンツの項でも詳しく書かれているためチェックしておきましょう。

なお、自社でオリジナルなコンテンツを作成している分には、まず問題になることはありませんのでご安心ください。

一方でコンテンツ制作を外注している場合など、知らず知らずのうちにコピペをされている可能性があり、防止する必要があります。次の章では、コピペを防ぐ方法について見ていきましょう。

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コピペを防ぐ方法

外注ライターにコンテンツ制作を依頼した場合など、そのコンテンツがコピペしているか判断するにはどうしたらいいのでしょうか。

そのようなケースで、コピペを防ぐ方法は主に以下の通りです。

  • コピペチェックツールを使用する
  • 文章の引用ルールを守る

それぞれ見ていきましょう。

コピペチェックツールを使用する

コピペを防止(というか発見)する一番の方法は、コピペチェックツールを使うことです。

ツールを使用することで、以下のように複数の指標からWeb上に公開されている他のコンテンツからのコピペ率が分かります。

コピペチェックツールの使用例
出典:CopyContentDetector

作成した文章をチェックツールに入力し、チェックボタンをクリックするだけで調査でき、チェックは数秒で完了するので非常に手軽かつ簡単です。

高精度なのでコピペチェックに関しては、優れたコピペチェックツールの使用で十分でしょう。

なお、コピペチェックツールは多くあり、おすすめのツールは記事後半でご紹介します。

文章の引用ルールを守る

文章の引用ルールを理解し、遵守するようにしましょう。

引用ルールは次の通りです。

  • 引用する部分が、公に発行・掲示・アップロードされた著作物である
  • 引用の必要性がある
  • 引用したことがはっきり分かるような記載をしている
  • 自分のコンテンツがメイン記事になっている
  • 引用元を明記している
  • 引用した内容に手を加えない

なお、文章の引用ルールについて詳しく知りたい方は、「ネット記事の正しい引用方法|出典の書き方や著作権侵害のリスク」を参考にしてください。

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おすすめの無料コピペチェックツール4選

無料で使えるおすすめのコピペチェックツール4選は以下の通りです。

  • CopyContentDetector(CCD)【おすすめ】
  • 剽窃チェッカー
  • こぴらん
  • sujiko.jp

なお、コンテンツの制作数が多いという場合は無料コピペチェックツールでは機能が不十分という場合もあります。
その場合は、無料ツールの有料版か最初から有料で提供されているツールを検討しましょう。

それではおすすめツールについて紹介していきます。

CopyContentDetector(CCD)

CopyContentDetector(CCD)

CopyContentDetectorは、通称「CCD」と呼ばれているコピペチェックツールで、多くのWEBサイト制作者が利用される人気のツールです。

無料プランでは1回あたり最低25文字~最大4,000文字までの文章のチェックができます。

他のコピペチェックツールに比べても特に使いやすく、基本的にはまずこちらのCCDを利用しましょう。
ただし、他に紹介ツールにもそれぞれ独自の魅力があるので必要に応じて活用してみてください。

CopyContentDetectorの使い方

CopyContentDetectorを開き、「調査対象テキスト」の部分に文章を貼り付けましょう。
CSVやテキストファイル(.txt)で一括登録することもできます。

CopyContentDetectorの使い方:テキストの入力

その後、「チェックボタン」をクリックしてください。
この際、必要に応じて判定基準など細かな設定ができますが、基本は初期設定でOKです。

CopyContentDetectorの使い方:チェックボタン

しばらく待っていると、他サイトとの類似度や文章の一致率などが判定されます。
ブラウザのタブに完了と表示された後にブラウザを更新すると、チェック結果が確認可能です。

CopyContentDetectorの使い方:完了の合図

詳細表示から、どの部分が一致しているか詳細を見ることができるので、修正も簡単にできます。

CopyContentDetectorの使い方:結果の詳細表示方法

また、無料会員登録をしておくことで過去のコピペチェック結果を保存しておけるのでおすすめです。

剽窃チェッカー

剽窃チェッカー

剽窃チェッカーは、CCD同様に入力フォームへチェックしたい文章を貼り付け、チェックボタンをクリックしてコピペチェックができるツールです

CCDではできない、中国語やロシア語のチェックも可能です。

ただし、一文あたり80文字以下しかチェックできず、長い文は「。」か「.」で句切る必要があるなど、やや使用感は劣ります。

こぴらん

こぴらん

こぴらんも他のツール同様に、入力フォームにチェックしたい文章を貼り付け、チェックボタンをクリックしてコピペチェックすることができるツールです。

結果画面が見やすく、入力した文章1文ごとに同じ文が使われているサイトの数と、完全一致したサイトへのリンクが表示されます。

sujiko.jp

sujiko.jp

Sujiko.jpはコピペチェックツールというより、類似ページを判定するツールです。

比較したいページのURLを入力して判定を、2ページの類似率をチェックできます。

重複コンテンツなど、Googleからの低評価要因となるページを発見可能です。

上記の他、有料のコピペチェックツールについても知りたい方は、「【無料あり】おすすめコピペチェックツール10選|重要性や使い方まで」を参考にしてください。

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コピペに関するよくある質問

ここでは、コピペに関するよくある質問にQ&A形式でお答えしていきます。

画像を転載する時のルールは?

画像を転載するときのルールは、概ね文章を引用する時のルールに近いです。

画像引用時には、すぐ下やキャプションに以下の内容を明記しましょう。

  • 著作者名
  • 著作物の名称
  • 引用したページのタイトル
  • 引用したページのURL
  • ライセンス情報

具体例は以下のようになります。



引用した画像

引用:著作者名,著作物の名称,ページタイトル,ページURL,ライセンス情報

上記のルールを守ったうえで、Googleガイドラインの通り、転載した画像ではなくユーザーにとって価値のある自社独自のコンテンツがメインとなるようにしましょう。

すでにコピペでコンテンツを作成してしまっている場合の対処法は?

すでに悪影響が出るようなレベルでコピーコンテンツを作成してしまっているという自覚がある場合は、以下のような対処を行いましょう。

  1. コンテンツを非公開にする
  2. コンテンツに自社独自の文章で書き換える

以上のような対処を行ってください。
数が多く文章を書き替えるのに時間がかかる場合は、ペナルティを受ける前に非公開にしてしまいましょう。

コピペチェックの一致率の目安は?

コピペチェックの一致率の理想値は30%以下です。

ただし、50%以下であれば悪影響はまずありません。
ツール上でも50%以下の一致率は”問題なし”や”良好”と表示されます。

例えば、固有名詞やサービスの価格紹介などどうしても一致せざるを得ない箇所が多いと、コピペ率は高くなりがちです。その場合も50%以下にとどめておけば問題ないと考えておきましょう。

コピペチェックの仕組みは?

コピペチェックの仕組みは、基本的に以下のようなステップとなっています。

  1. 文章の解析:チェック対象の文章が解析され、重要な単語や文節が抽出されます。
  2. Webページの検索:抽出された単語や文節をキーワードとして、検索エンジンでWebページを検索します。
  3. Webページの取得:検索結果から関連性の高いWebページを取得し、その内容をダウンロードします。
  4. 文章の比較:チェック対象の文章とダウンロードしたWebページの内容を、文節単位で比較します。
  5. 類似度の算出:比較結果に基づいて、類似度や一致率などの指標を算出し、コピペの疑いがある部分を特定します。

以上のような仕組みでコピペチェックが行われます。

また、高度なコピペチェックツールでは、以下のような技術も活用されています。

  • 形態素解析:日本語の文章を単語や文節に分割し、より正確な比較を可能にします。
  • 類似語の検出:類義語や言い換え表現も検出し、巧妙なコピペを見破ります。
  • AI技術:機械学習などを活用し、より高度なコピペ判定を行います。

Googleのコピーコンテンツの判断基準は?

Googleのコピーコンテンツのような判断は以下のような基準に基づいて行われているとされています。

①内容の一致度

テキスト、画像、動画など、コンテンツの内容が他のウェブページとどの程度一致しているかを評価します。完全に一致している場合はもちろん、部分的な一致や言い換え、類似している場合なども検出可能です。

②ページの公開日時

同じ内容のコンテンツが複数存在する場合、原則として先に公開されたものがオリジナルとみなされます。後から公開されたものはコピーコンテンツと判断される可能性があります。

③サイトの運営歴

ページの公開日時が非常に近しい場合、サイトの運営歴も加味されると示唆されています。

④PageRank(ページランク)

同じ内容のコンテンツがほぼ同時に公開された場合、ページランク(ウェブサイトの重要度を示すGoogleの独自指標)も考慮されます。

より権威のあるウェブサイトのコンテンツがオリジナルとみなされる傾向です。

以上のような基準から総合的に判断し、コピーコンテンツかどうかを決定します。
ただし、これらの基準は常に変化しており、Googleはアルゴリズムを常に改善している点についてはご留意ください。

自社のコンテンツを他サイトにコピペされたらSEOに悪影響?

はい。他サイトからコピペをされることがSEOに悪影響になる場合があります。

先ほど解説した通り、Googleは①ページの公開順、②サイトの運営歴、③PageRankの3つでどちらがオリジナルコンテンツでどちらがコピーコンテンツか判断する仕組みです

ページの公開がほぼ同タイミングで、サイトの運営歴、PageRankのどちらも劣っている場合は、自サイトのコンテンツがコピーコンテンツと判断されるケースが想定されます。

また、重複コンテンツペナルティやコンテンツのオリジナリティが低下することから、検索順位の低下の可能性もあるでしょう。

自社がコピーコンテンツと判断され、悪影響を受けていると想定される場合は、相手サイトへの削除依頼を行いましょう。対応してもらえない場合は、法的削除リクエスト(DMCA侵害申請)を行ってください。

また、法的措置の検討も選択肢です。

まとめ:SEO記事制作ではコピペをしない

ここまで、コピペがSEOに与える悪影響からコピペの防ぎ方まで、詳しく解説してきました。

コピペでコンテンツ制作をすると、SEOに悪影響を与えるだけでなく、著作権侵害になるおそれもあります。
ユーザーや他のサイト運営者からの信用を失うことにもなるため、絶対にやらないようにしましょう。

ただし、引用や文章が仕方なく一部一致するなど、問題がないケースもありますので本記事をよく読み理解しておいてくださいね。

また、コピペの発生を防止するなら、コピペチェックツールの利用がおすすめです。
特にコンテンツを外注する際には、コピペチェックツールで入念な確認を行うようにしましょう。

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この記事を書いた人

渡邉 志明(SEOニキ)のアバター 渡邉 志明(SEOニキ) シュワット株式会社|代表取締役

これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。SEOディレクターとして600以上のコンテンツで検索1位を獲得した実績を持つ。POSレジなどのITツール導入支援もしている。