- メタディスクリプションの意味やSEOに与える影響
- 効果的なメタディスクリプションの書き方と設定方法
- メタディスクリプション制作時の注意点
この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。
SEO対策を進めるにあたり重要な要素の一つであるメタディスクリプション。
メタディスクリプションとは、そのページに何がかかれているのかを説明する要約文のことです。
ユーザーがそのページをクリックするべきかを判断する材料になるため、最適なメタディスクリプションを設定するようにしましょう。
本記事では、メタディスクリプションの書き方や最適な文字数、設定方法について解説。
メタディスクリプションを書く時の注意点についても紹介しています。
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メタディスクリプションとは?
メタディスクリプション(meta description)とは、対象のWebページに何がかかれているかを簡潔にまとめた文章のことで、HTMLの<head>
タグ内に記述されるmeta
タグの一つです。
メタディスクリプションで設定した文章は、検索結果画面でユーザーに対して表示され、ユーザーがそのページをクリックするかどうかの判断材料になります。
下図のように検索結果が表示された各ページのタイトル下に表示されます。
なお、厳密にはタイトル下の要約文のことは「スニペット」と言います。
メタディスクリプションとして設定した文章が、このスニペットに表示されますが、必ずしも設定どおりに表示されるとは限りません。
場合によっては、Googleがページから自動で抜粋した文章が表示されることもあります。
また、メタディスクリプションとともに、タイトルもユーザーのクリック率に影響を与える重要な要素です。
効果的なタイトルの決め方について詳しく知りたい方は、「SEOに強いタイトルの付け方や文字数|ポイントや例文まで」を参考にしてください。
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メタディスクリプションがSEOに与える影響
メタディスクリプションは以下のような点からSEOに影響を与えます。
- 検索結果画面に表示された後のクリック率に影響
- 検索エンジンがページ内容を判断するための材料
それぞれ解説していきます。
検索結果画面に表示された後のクリック率に影響
メタディスクリプションは、検索結果画面に自サイトのページが表示された後のクリック率に影響を与えます。
多くのユーザーは、検索結果画面に表示されている各ページのタイトルやタイトル下のスニペットの文章を読んで、訪問するかどうか判断を行っています。
メタディスクリプションを設定することで、検索結果画面に指定の文章を表示させることができる可能性が高いです。反対に、設定していないと、Googleが自動でページ内から抜粋してきた文章が表示されます。
自動で抜粋された文章よりも自身で設定した内容の他、ユーザーへの訴求力が高くなる場合が多いため、基本的には設定した方が良いでしょう。
クリック率が高いディスクリプション=ユーザー検索意図に沿ったディスクリプション
ユーザーにクリックされやすいディスクリプションのポイントは、「検索意図に沿った内容が含まれていることの明示」です。
ユーザーはページにアクセスする前に対象ページに何が書かれているか、自分の疑問や課題が解決できるかを最も気にしています。もし自分が知りたい、興味のある情報が含まれていれば、クリックする可能性が高まるでしょう。
良質なディスクリプションにより間接的な検索順位上昇が見込める
なお、ディスクリプションを作成しただけでは直接的に検索順位が上がるわけではありませんが、間接的にはSEO効果を得られます。
良質なディスクリプションによりユーザーのクリック数が増えることで、結果的にアクセス数が増え、ページのユーザー行動データがたまりやすくなります。
Googleでは、流入後の滞在時間や離脱率といったユーザー行動データを検索ランキング要因としているため、このデータがたまりやすくなることでよりスムーズに検索順位上昇が見込めるでしょう。
また、そもそも検索結果画面上でのクリック率も検索ランキング要因であるため、良質なディスクリプションは複数の面から検索順位上昇に良い影響を与えます。
なお、ユーザー行動データやクリック率が検索ランキング要因であることは、2024年5月のGoogle社内文書流出により明らかになりました。具体的には、Navboost(ナブブースト)という検索ランキングシステムになります。
検索エンジンがページ内容を判断するための材料
メタディスクリプションは、検索エンジンがページの内容を判断する材料の一つです。
検索エンジンはディスクリプションも含めてページ内容を読み取り、ユーザーが入力した検索クエリ(キーワード)にどれだけマッチしているかを判断して、検索順位決定の要因としています。
メタディスクリプションもその判断材料の一つとなるため、ページ内容を要約し検索意図に沿った内容となるように設定することが大切です。
また、できるだけ自然な形でページの対策キーワードをディスクリプションの中に含めるようにしてください。
そうすれば、検索エンジンがページ内容とキーワードを結び付けやすくなり、結果的に検索順位の上昇も期待できるでしょう。
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メタディスクリプションは必ず設定通りに表示されるとは限らない
メタディスクリプションを作成しても、必ずしもスニペットにその内容が表示されるとは限りません。
検索エンジンは本文から要約を抽出する機能があり、設定したメタディスクリプションよりも、自動的に抽出した内容の方がキーワードに対して適していると判断されれば設定通りには表示されません。
もし自分たちの作成したディスクリプションを表示したければ、検索エンジンに自動抽出よりも的確にページ内容を説明していると判断させる必要があります。
つまりより適切な内容の文章に作り直すしかないわけです。また修正しても、すぐにその内容が反映されるわけではありません。
検索エンジンはクローラーと呼ばれるロボットが巡回しているので、クローラーがその内容を確認するまである程度の期間は待つ必要があります。
設定していない場合も自動生成されるので必須ではない
メタディスクリプションを設定していない場合でも、スニペットには検索エンジンが自動抜粋した内容が表示されます。
したがって、メタディスクリプションを設定することは大切ですが、必須というわけではありません。
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効果的なメタディスクリプションの書き方
良質なメタディスクリプションを作成することでクリック率が上がり、間接的に検索順位を上昇させる効果が期待できます。
では具体的に良質なメタディスクリプションを作成するために、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか?
ここではディスクリプション作成にあたって押さえておきたいポイントについてピックアップしたので、参考にしてください。
効果的なメタディスクリプションの書くためのポイント
- 対策キーワードを自然に含む
- 検索意図に応えた記事であることを示す
- 記事を読むメリットを含む
- 最適な文字数で書く
また、ポイントによってはOKとNGの例文も記載しています。
それでは各ポイントについて、詳しく見ていきましょう。
対策キーワードを自然に含む
メタディスクリプションを作成する際には、ターゲットにしているキーワードを自然に盛り込むように意識してください。
OK例 | メタディスクリプションの意味やSEOに与える影響についてわかりやすく解説。クリック率を高める効果的なメタディスクリプションの書き方やページへの設定方法まで完全網羅しています。 |
NG例 | 意味やSEOに与える影響についてわかりやすく解説。クリック率を高める効果的な書き方やページへの設定方法まで完全網羅しています。 |
先ほど説明した通り、検索エンジンはディスクリプションをユーザーの入力した検索クエリ(キーワード)とページ内容のマッチ度を判断する材料としています。したがって、対策キーワードを含むことで関連性を高められるでしょう。
また、検索結果画面のスニペットでは検索キーワードが以下のように太字になって表示されます。
太字により「自分の欲しい情報がこのページには書かれているだろう」とユーザーに思ってもらえる可能性が高まり、結果的にクリックしてもらえる確率も高まります。
なお、注意点として、対策キーワードはあくまで自然に含めるように文章を作成してください。
無理にいくつもキーワードを入れようとして、文章が不自然になってしまいます。ユーザーにページ内容が正しく伝わらず、かえってクリック率が下がりかねません。
検索意図に応えた記事であることを示す
メタディスクリプションで、ユーザーの検索意図に答えた情報が盛り込まれているページであることを示すことが大事です。
「ページを読むことで、あなたの現在抱えている疑問や課題が解決すること」とアピールできるような文章を設定するようにしましょう。
検索意図に応えたディスクリプションを作成するためには、コンテンツ制作段階でユーザー検索意図を詳細に分析することがポイントです。
弊社ではユーザーの顕在ニーズ、潜在ニーズそれぞれを分析したうえでコンテンツやディスクリプションの制作を行っています。
- 顕在ニーズ:検索を通してユーザーが知りたいこと、解決したい疑問・課題
- 潜在ニーズ:なぜその疑問や課題を解決したいのか
上記それぞれのニーズを掘り下げ、ユーザーの検索意図を深く理解したうえでコンテンツやメタディスクリプションの制作を進めていきましょう。
競合と差別化する
競合の記事とメタディスクリプションが似ていると、ユーザーの間で既視感が生じクリック率を下げる可能性があります。
そこで競合にはない魅力があるページであることを示せるような、メタディスクリプションを検討してみましょう。
そのためには、ターゲットキーワードで上位にきているページのスニペットをチェックしてみて、ユーザーの検索意図に対して自社より付加価値を付けられないか検討してみてください。
競合ではなく自サイトのページをクリックしたくなるようなメタディスクリプションを作成しましょう。
記事を読むメリットを含む
記事を読むことで、ユーザーにどのようなメリットがあるのかについてもメタディスクリプションに含みましょう。
ここでポイントになるのが、タイトルでは盛り込められなかった内容について触れることです。
タイトルはPCだと最大32文字、スマホだと最大40文字程度までしか検索結果に表示されません。
一方で、ディスクリプションは、最大で120文字程度表示されます。多くの内容が盛り込めるため、タイトルでカバーで訴求できなかったページを読むメリットをディスクリプションで言及することで、よりクリック率を高めることができるでしょう。
メリットを検討するにあたり重要なのは、先述の”潜在ニーズ”の理解です。
潜在ニーズは、ユーザーがなぜ検索を通じて疑問や課題を解決したいのかを表しています。
例えば、「メンズ 髪型 おしゃれ」と検索している人の潜在ニーズは、「おしゃれな髪型にしてモテたい」といったものが挙げられるでしょう。
したがって、ディスクリプションには「おしゃれなモテヘアーも紹介」というような一文を盛り込み、その潜在ニーズに応えられるようなメリットのある記事であることを示すことが大切です。
最適な文字数で書く
スニペットの表示文字数には制限があるため、メタディスクリプションを作成する際には文字数も意識する必要があります。
現在、適切な文字数は70~120文字前後です。
パソコンの場合、120文字前後はスニペットで表示されます。一方スマホで検索した場合、70文字程度です。
また、サイトのターゲットユーザーのほとんどがスマホを利用している場合は、ディスクリプションの前半70文字までの範囲により重要な内容を含むようにしましょう。
そうすれば途中でスニペットの表示が途切れても、ユーザーの求めている情報が盛り込まれていると認識してもらえる可能性が高まります。
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メタディスクリプションの設定方法
ここでは、メタディスクリプションの設定方法について解説します。
基本は直接HTMLから設定するのですが、WordPressであればプラグインから設定可能です。
それぞれのやり方について以下で紹介するので、参考にしてください。
直接HTMLから設定
メタディスクリプションの基本的な設定方法は、直接HTMLに書き込む方法です。
記述箇所は、headタグ内になります。
以下のようなコードをheadタグ内に記述してください。
<meta name="description" content="ディスクリプションを作成することで、簡潔にページの内容を記述">
実際に、head要素内に記述した例は以下のようになります。
<head>
<title>タイトルを入力</title>
<meta name="description" content="ディスクリプションを作成することで、簡潔にページの内容を記述">
<meta name="keywords" content="ディスクリプション,メタディスクリプション">
</head>
上記の例のように、<title>や<meta keywords>要素の付近に記載するのが一般的です。
WordPressならプラグインを使用
サイト作成するにあたって、WordPressを利用している場合は、プラグインで簡単にメタディスクリプションを設定可能です。
「All in one seopack」や「Yoast SEO」などのメタディスクリプションが設定可能なプラグインは多く存在しています。
弊社では、SWELLというテーマを使用しているため互換性のある「SEO SIMPLE PACK」を利用中です。
以下のように、ノーコードでディスクリプションを設定できます。
プラグインを利用すれば、ディスクリプションの他、タイトルやメタキーワードのマークアップもノーコードで可能です。
設定の手間が減るのと、社内のメンバー誰でも更新できるようになるため、基本的にはプラグインの利用を推奨します。
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メタディスクリプションを書く時の注意点
メタディスクリプションを作成するにあたって、以下のような点には注意しましょう。
- 不自然にキーワードを羅列するのはペナルティ対象
- 複数のページで同じものは使いまわさない
やり過ぎると、最悪低評価やペナルティ対象になることもあるのでご注意ください。
それぞれ見ていきましょう。
不自然にキーワードを羅列するのはペナルティ対象
ターゲットになるキーワードをディスクリプションに含むのは有効です。
しかしキーワードを不自然な形で組み込むと、かえってペナルティの対象になりかねません。
たとえばメタディスクリプションの内容を、「メタディスクリプション,SEO,書き方,重要性」といったような形でただ羅列するのは避けましょう。
あくまで自然な文章の中にキーワードを含むのがポイントです。
また、大量に対策キーワードを含むのも避けてください。
キーワードスタッフィングと言い、Googleガイドライン違反のため、ペナルティのリスクがあります。
そもそもユーザーのクリック率を高まりませんので、キーワードの羅列やキーワードスタッフィングにはリスクだけあってリターンはない施策です。実施しないようにしましょう。
複数のページで同じものは使いまわさない
ディスクリプションをサイト内の複数のページで使いまわさないようにしてください。
ページ内容に合ったディスクリプションでなければ、ユーザーや検索エンジンにとってページ内容を判断する材料にはなり得ません。
特にデータベース型サイト(ECサイトや求人サイト)など、大量のページが自動で生成されるタイプのサイトでSEOに取り組む場合はディスクリプションがページごとに出し分けられるように仕様を調整する必要があります。
各ページに適したメタディスクリプションを検討し、作成するようにしてください。
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メタディスクリプションに関するよくある質問
最後に、メタディスクリプションに関するよくある質問についてまとめました。
以下に紹介する内容でわからないこと、確認したいことがあれば回答を参考にしてください。
他のサイトのディスクリプションを確認する方法は?
まずは、実際に検索して、調べたいサイトのスニペットに表示されている文章を確認するとよいでしょう。
なお、この方法は手軽ですが、Google自動生成の文章であったり、ディスクリプションの後半が表示されていない可能性があります。
より詳細に確認したければ、ソースコードをチェックしましょう。
対象ページにアクセスして、右クリックして「ページのソース表示」を選択します。
するとHTMLのソースコードが出現するので、「Ctrl+F」キーを押し、「meta name=”description”」とページ内検索を行ってみてください。
以下のように、対象ページのディスクリプションを確認することができます。
ディスクリプションのチェックツールはありますか?
はい。ディスクリプションのチェックツールはいくつかあります。
ラッコツールズの「TITLE & META情報抽出ツール」がおすすめです。
調べたいページのURLを入力することで、以下のようにメタディスクリプションやタイトル、meta ROBOTS情報などが無料で調べられます。
複数の情報が同時に調査できるので、便利です。ぜひ活用してみてください。
まとめ
ここまで、メタディスクリプションについて解説してきました。
メタディスクリプションは、ユーザーがそのページに訪問するかどうかの判断材料になるため、SEO対策において重要な要素です。
適切なメタディスクリプションを書くためには以下のようなポイントを抑えておきましょう。
効果的なメタディスクリプションの書くためのポイント
- 対策キーワードを自然に含む
- 検索意図に応えた記事であることを示す
- 記事を読むメリットを含む
- 最適な文字数で書く
ただし、キーワードの盛り込み過ぎなどには注意が必要です。
最適なメタディスクリプションを作成し、SEOのパフォーマンスをより高めてください。
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