オウンドメディアのコンセプトはどう決める?設計方法や事例を紹介

オウンドメディアのコンセプト

この記事は、当ブログのコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。

この記事でわかること
  • オウンドメディアにおいてコンセプトが重要な理由
  • オウンドメディアのコンセプトの設計方法
  • 成功しているオウンドメディアのコンセプト事例
伊藤寛規

この記事の著者伊藤 寛規

月間5,000万PV越えのWebメディア「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験。「転職サイト」「マッチングアプリ」「退職代行」「動画配信 おすすめ」「クレジットカード」など、日本最難関クラスのキーワードで検索上位獲得した実績多数あり。

オウンドメディアを構築する際、非常に重要なのがコンセプトの設計です。

オウンドメディアのコンセプトは、その後のコンテンツの内容にも関わるため、慎重に検討し、運用目的や自社の方針に合ったものに決めなければなりません。

とはいえ、「オウンドメディアのコンセプトってそもそも必要?」「コンセプトはどうやって決めるの?」といった疑問を抱えている方も多いでしょう。

本記事では、オウンドメディアにおけるコンセプトの重要性や具体的な設計手順について解説します。

また、有名企業が運営するオウンドメディアのコンセプト事例も紹介するので、ぜひ自社のオウンドメディアのコンセプトを考えるのに役立ててください。

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目次

オウンドメディア運用における「コンセプト」の重要性

そもそもオウンドメディアは、コンセプトがなくても運用することはできます。

しかし、オウンドメディアのコンセプトは必ず設定すべきです。

コンセプトがない状態で運用を続けると、メディア全体の統一感がなくなり、何をしたいメディアなのかがわからなくなってしまいます。

その結果、ただ運用費用を無駄にしてしまうだけでなく、本来の運用目的を達成することすら難しくなるおそれもあるでしょう。

反対に、コンセプトがあればメディアの運用方針がはっきりするので、メディアに統一感が出るだけでなく、目的を達成するために必要なコンテンツだけを効率的に作成可能です。

また、オウンドメディアにコンセプトがあることで顧客がファン化しやすいメリットもあります。

自社の顧客やターゲットが共感しやすいコンセプトを設定することで、オウンドメディア運用の成果アップにも期待できるでしょう。

伊藤

オウンドメディアを運用するなかで「どんなコンテンツを作ったらいいかわからない」「この施策ってやってもいいのかな?」と迷ったときにも、コンセプトに立ち返って考えることで、判断がしやすくなるのもメリットです!

オウンドメディアを立ち上げる際は、コンセプト設計を行うようにしましょう。

オウンドメディアのコンセプト設計手順

ここからは、オウンドメディアのコンセプトを設計する手順を見ていきましょう。

  1. オウンドメディアの運用目的を明確にする
  2. 自社の強みや魅力、持っている要素を書き出す
  3. ターゲットやペルソナを設定し、ニーズを洗い出す
  4. オウンドメディアでペルソナに何を提供できるかを考える
  5. わかりやすい言葉でコンセプトに落とし込む
  6. コンセプトが運用目的と合っているか確認する

それぞれの手順について、詳しく解説します。

①オウンドメディアの運用目的を明確にする

まず、オウンドメディアの運用目的を明確にしましょう。オウンドメディアの運用目的には、以下のようなものがあります。

運用目的概要
ブランディング・認知拡大ブランドイメージの定着や認知の拡大
リード獲得(見込み顧客の獲得)コンテンツSEOやリスティング広告による見込み顧客の獲得
ナーチャリング(顧客育成)ホワイトペーパー・セミナーなどのオリジナルコンテンツや、会員登録機能などによる顧客育成
採用活動採用コンテンツや採用メディアによる人材採用

自社のオウンドメディアが何を目指しているのかを確認してから、コンセプト設計を行いましょう。

②自社の強みや魅力、持っている要素を書き出す

次に、自社が持っている強みや魅力、そのほかに持っている要素を書き出しましょう。

例えば弊社の場合は、「SEOに強い」「1,000のキーワードで検索上位を獲得した」「伴走型のコンサル支援ができる」「1記事から依頼できる」になります。

なんでもかまいませんので、自由に書き出してみてください。

大きな実績はもちろん、自社ならではの要素であれば、小さいものでも書き出しておきましょう。

③ターゲットやペルソナを設定し、ニーズを洗い出す

次に、オウンドメディアのターゲットやペルソナを設定しましょう。

ターゲット・ペルソナは「SEO担当者」や「マーケティング担当者」のようにざっくりと決めるのではなく、属性や状況などを具体的に決めることが大切です。

以下の要素を参考に、オウンドメディアの運用目的に沿ってターゲット・ペルソナを設定してみましょう。

属性・情報の種類具体的な要素
デモグラフィック属性年齢層、性別、居住地域、職業、収入などのセグメント
サイコグラフィック情報興味や志向、価値観、ライフスタイル、購買行動などのパーソナリティの傾向

なお、ペルソナ設定の例は、以下の通りです。

ペルソナの例

また、ペルソナを設定できたら、ペルソナが抱えている悩みやニーズを書き出しましょう。

「どんなユーザーのどんな悩みを解決するのか」というポイントが、オウンドメディアのコンセプトの”素”になります。

④オウンドメディアでペルソナに何を提供できるかを考える

次に、ここまでで書き出した自社の強みや要素、ペルソナのニーズをもとに、自社がペルソナに対して何を提供できるか考えましょう。

具体的な例は、以下の通りです。

  • 難しいノウハウをわかりやすく解説できる
  • SEO会社だからこそ知っている最新情報を発信できる
  • 記事作成やサイト構築など、マーケティングを一貫してサポートできる

ペルソナに対して提供できることはいくつあってもよいですが、運用目的から逸脱していないかを確認しながら挙げるようにしてください。

⑤わかりやすい言葉でコンセプトに落とし込む

ペルソナに対して提供できる価値を書き出せたら、いよいよコンセプトに落とし込んでいきます。ペルソナに対して提供できる価値を言葉にして書き出してみましょう。

なお、最初からわかりやすい言葉である必要はありません。まずは、以下のようにいくつか素案を挙げてみましょう。

オウンドメディアのコンセプトの素案
  • SEO担当者向けにノウハウや最新情報を提供する
  • マーケティングに悩む人が悩みを解決できる
  • オウンドメディアの運用を専門的なノウハウでサポートする

ざっくりと素案を書き出せたら、以下の点に注意しながらブラッシュアップしてください。

  • わかりやすい言葉を使う
  • シンプルかつ惹きつける言葉を使う
  • 新しい価値を提示できているか

素案をもとに、コンセプトを簡単にブラッシュアップすると以下のようになります。

コンセプト例

「すべてのSEO担当者の悩みを”具体的”なノウハウで解消する」

⑥コンセプトが運用目的と合っているか確認する

最後に、設計したコンセプトがオウンドメディアの運用目的とマッチしているか確認しましょう。

運用目的とコンセプトが合っていないと、いくらコンセプトに沿ってメディアを運用しても、成果にはつながりません。コンセプト通りに運用することで、目的を達成できるかどうかイメージしてみましょう。

オウンドメディアのコンセプト設計例

ここまで紹介したコンセプトの設計方法を参考に、実際にコンセプト設計を行ってみましょう。

以下では、架空のSEO支援会社のオウンドメディアを例にコンセプトを設計してみました。

運用メディアSEOに関するオウンドメディア
運用目的リード獲得・認知拡大
自社の強み、提供できるもの・100社以上の支援実績で得たSEOノウハウ
・SEOに関する最新情報
・SEOコンサルティング
┗SEO記事の作成
┗内部SEO対策
┗外部SEO対策
ペルソナ年齢:20代
性別:男性
職種:事業会社のマーケティング担当者
SEO歴:2年目
状況:SEOでのコンバージョンが上がらず、2期連続で目標未達。社内にSEOに詳しい人材がおらず、自分で情報を収集しなければならない。
ペルソナのニーズ・SEOノウハウの習得 
┗自分が抱えている課題の具体的な解決策を知りたい 
┗SEOの最新情報を把握したい
┗今後もSEOで成果を出したい
ペルソナに対して提供できるもの・SEOノウハウ、最新情報の提供
・SEO支援の提供
コンセプトの素案・SEO初心者がまず読む、教科書
・成果が出ないを解決する、SEOメディア
コンセプト「成果が出ない」で悩んだときに役立つSEOの教科書

上記はあくまで例なので、自社のビジネスやオウンドメディアの運用目的に合わせて、コンセプトを考えてみてください。

オウンドメディアのコンセプト事例

ここからは、実際に各企業が運営するオウンドメディアのコンセプト事例を紹介します。

それぞれ違う業界のコンセプトをピックアップしたので、ぜひ参考にしてください。

CAREER HACK|エン・ジャパン株式会社

CAREER HACK|エン・ジャパン株式会社

引用元:CAREER HACK

オウンドメディアURLhttps://careerhack.en-japan.com/
コンセプトWEB・IT業界で働く人々の人生を少し豊かにするメディア
運用目的認知拡大・ブランディング
運営企業エン・ジャパン株式会社

CAREER HACKは、エン・ジャパン株式会社が運営するオウンドメディアです。

コンセプトは「WEB・IT業界で働く人々の人生を少し豊かにするメディア」で、実際にWeb・IT業界で働く人たちへのインタビューを中心に、さまざまなコンテンツを配信しています。

CAREER HACK|エン・ジャパン株式会社

引用元:CAREER HACK

コンテンツでは、現場で活躍する人材が持つノウハウや課題解決のためのコツなどを知ることができ、コンセプトである「WEB・IT業界で働く人々の人生を少し豊かにする」を実現しています。

また、同じ悩みを抱える社員がどんなふうにそれを乗り越えたのかや、業界でどんな人材が活躍しているのかを知れるので、働き方や仕事について悩んだときについつい覗きたくなってしまうのも魅力です。

北欧、暮らしの道具店|株式会社クラシコム

北欧、暮らしの道具店|株式会社クラシコム

引用元:北欧、暮らしの道具店

オウンドメディアURLhttps://hokuohkurashi.com/
コンセプトフィットする暮らし、つくろう
運用目的ブランディング・認知拡大・商品購入
運営企業株式会社クラシコム

北欧、暮らしの道具店は、株式会社クラシコムが運営するオウンドメディアです。「フィットする暮らし、つくろう」をコンセプトに、日常生活に自然と馴染むような商品を多数取り扱っています。

北欧、暮らしの道具店|株式会社クラシコム

引用元:北欧、暮らしの道具店

また、取り扱い商品が暮らしにフィットするように、実際の使用シーンやおすすめの使い方などをコンテンツで配信。メディアのコンセプトに共感するスタッフが実際に商品を使ったり、レビューしたりする記事も魅力です。

アマノ食堂|アサヒグループ食品株式会社

アマノ食堂|アサヒグループ食品株式会社

引用元:アマノ食堂

オウンドメディアURLhttps://www.amanofoods.jp/amanoshokudo/
コンセプトおいしい食・人・暮らしが集うアマノフーズのWEBマガジン
運用目的ブランディング・認知拡大・商品購入
運営企業アサヒグループ食品株式会社

アマノ食堂は、アサヒグループ食品株式会社のブランドである「アマノフーズ」のオウンドメディアです。

「おいしい食・人・暮らしが集うアマノフーズのWEBマガジン」をコンセプトに、食材に関する豆知識やおすすめレシピなどのコンテンツを配信しています。

引用元:アマノ食堂

卵焼きなどの一般的なレシピのほか、アマノフーズの商品を使ったおすすめレシピなどのコンテンツが充実。ブランディングはもちろん、自社商品の購入にもつなげています。

オウンドメディアのコンセプトを決めた後にすべきこと

オウンドメディアのコンセプトが決まったら、いよいよ運用を始めます。

具体的には、以下3つのことに取り組みましょう。

  • コンセプトに沿ってコンテンツを作成する
  • コンセプトに合ったサイトデザインを実装する
  • オウンドメディアの分析・改善を行う

それぞれについて、詳しく解説します。

コンセプトに沿ってコンテンツを作成する

まずは、オウンドメディアのコンセプトに沿ったコンテンツを作成・配信しましょう。

コンセプトがはっきりしていれば、おのずとコンテンツの企画も見えてくるはずです。
そして、配信したコンテンツで集客やブランディングができれば、オウンドメディアの成果にもつながります。

ただし、オウンドメディアのコンテンツ作成にはある程度のリソースも必要です。
自社内にノウハウやリソースがない場合は、プロの手を借りることも検討しましょう。

記事作成代行ウルトラでは、オウンドメディア用のコンテンツ作成を1記事から受け付けています。
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コンセプトに合ったサイトデザインを実装する

オウンドメディアのコンセプトが決まったら、コンセプトに合ったサイトデザインを実装しましょう。

オウンドメディアのデザインは、企業のブランドやイメージを表すだけでなく、実際の成果にも直結する非常に重要な要素です。すでにオウンドメディアを運用している場合でも、デザインの見直しを検討してください。

オウンドメディアの分析・改善を行う

オウンドメディアの運用を始めたあとは、定期的に分析・改善を行いましょう。

分析の際は、公開したコンテンツからリードを獲得できているか、商品の購入につながっているかなど、具体的な指標をもとに振り返りを行うことが大切です。

もし、振り返るべき指標がわからない場合は、オウンドメディアのKPIを設定することから始めてください。

また、オウンドメディアを運用するなかで、一度決めたコンセプトを変更・刷新したほうが良いケースもあります。
コンセプトは大切ですが、コンセプトに縛られてやりたいことができない場合は、コンセプトの変更も検討しましょう。

まとめ

本記事では、オウンドメディアにおけるコンセプトの重要性や設計方法、具体的な例などを紹介しました。オウンドメディアのコンセプトは、運用方針や成果が出るかどうかにも直結する非常に重要な要素です。

オウンドメディアを立ち上げる際はコンセプトを決め、目的や方針をはっきりさせてから運用することで、より効率的に成果を上げることができるでしょう。

なお、オウンドメディアの立ち上げ・運用には、多くの費用やリソースが必要です。人員やノウハウが不足している場合は、プロの手も借りながら運用することも検討しましょう。

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この記事を書いた人

1997年生まれ。SEOマーケター。
月間5,000万PV越えのWebサービス「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験後、弁護士ポータルサイト「ベンナビ」のSEO担当として、コンテンツSEOやテクニカルSEO、新規メディア立ち上げ、CVR/CTR改善などに携わる。ユーザーファーストとSEO最適化を両立したコンテンツ制作が得意。