ロングテールキーワードとは?SEO戦略への取り入れ方と選び方

ロングテールキーワードとは

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この記事でわかること
  • ロングテールキーワードの意味や特徴
  • ロングテールキーワードをSEO戦略に取り入れるメリットとデメリット
  • ロングテールキーワードの選び方や活用できるツール
オウンドメディア運用コンサルタント紹介①渡邉志明

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

SEO会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

SEO対策を行う人なら一度は聞いたことのある”ロングテールキーワード”

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが小さく、特定のニーズを持つユーザーに向けた複数のキーワードを組み合わせたものを指します。

検索ボリュームが小さく軽視されがちですが、「検索上位を獲りやすい」「コンバージョンにつながりやすい」といったメリットが多く、SEO戦略やキーワード選定において非常に重要です。

そこで本記事では、ロングテールキーワードについて概要からメリット・デメリット、戦略への取り入れ方まで徹底解説。また、ロングテールキーワードの具体的な選び方や選定時に役立つキーワードツールも紹介していきます。

ぜひご一読ください!

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目次

ロングテールキーワードとは?

ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが小さいものの、特定のニーズを持つユーザーに向けた長いフレーズや複数のキーワードの組み合わせを指します。

例えば、「ダイエット」ではなく「40代 女性 ダイエット 方法」のような具体的な検索クエリです。

これらのキーワードは、広範な検索ワードよりも競合が少なく検索上位を狙いやすいため、ニッチな市場で効果的にトラフィックを集めることができます。また、検索者のニーズがより具体的で顕在化していることから、コンバージョンにつながりやすい点も魅力です。

複数の側面から、特に中小規模のWebサイトのSEO戦略において重要な位置を占めています。

ロングテールキーワードの特徴・定義

ロングテールキーワードの特徴と定義は以下の通りです。

  • 検索ボリュームが少ない(一般的に1,000未満のもの)
  • 複数のキーワードが組み合わさっている(一般的に3語以上が組み合わさったもの)

また、キーワードの種類には、ロングテールキーワード以外にビッグキーワードとミドルキーワードがあります。
それぞれの特徴やロングテールキーワードとの違いを見ていきましょう。

ビッグキーワード・ミドルキーワードとの違い

ビッグキーワードやミドルキーワードとロングテールキーワードは、「検索ボリューム」と「競合性」で大きく異なります。

キーワードの分類

ビックキーワード:1語で構成される

ビックキーワードは、一般的に1語で構成され、検索ボリュームが10,000を超えるようなキーワードのことです。

ビッグキーワードは、検索回数が非常に多く、競合も激しいことが特徴です。
例えば「ダイエット」や「旅行」といった単語は、競合が多いために検索結果で上位表示されるまでに、大規模なSEO対策が必要となります。予算やリソースが不足しているWebサイトが上位表示を狙うのは非常に難しいです。

反対に、ロングテールキーワードは競合が少なく、小規模なWebサイトでも検索上位を狙えます。

ビッグキーワードをターゲットにすることは、巨大なトラフィックを見込める一方で、ロングテールキーワードを利用することで、競合の少ない市場で効率的にユーザーを獲得できるのがメリットです。

ミドルキーワード:2~3語で構成される

ミドルキーワードは、一般的に2~3語のフレーズで構成され、検索ボリュームは1,000~10,000程度のキーワードのことです。

例えば、「SEO テクニック」というミドルキーワードは一定の検索ボリュームがありますが、「SEO テクニック 中小企業向け」というキーワードは検索ボリュームが少なくロングテールキーワードにあたります。

ミドルキーワードは、ビックキーワードとロングテールキーワードのちょうど中間のような性質を持っており、検索上位表示難易度や競合性は中程度です。

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ロングテールキーワードのメリット

ロングテールキーワードの主なメリットは下記の通りです。

  • ニーズが顕在的でコンバージョン率が高い傾向にある
  • 検索順位が上がりやすい
  • 音声検索と相性がいい
  • トピッククラスター戦略ができる

それぞれ見ていきましょう。

ニーズが顕在的でコンバージョン率が高い傾向にある

ロングテールキーワードはコンバージョン率を高い傾向にありますが、その理由は検索ユーザーのニーズが具体的で顕在的であるためです。

ビッグキーワードでは広範なテーマが扱われる一方、ロングテールキーワードは特定の問題や質問に焦点を当てたフレーズになります。

例えば、「ダイエット」ではなく、「30代 女性向け ダイエット食」というロングテールキーワードだとコンバージョンにつながりやすいことはお分かりいただけるでしょう。

後者の方は、ダイエット食を探している人が検索しているので、30代の女性向けにダイエット食を販売しているWebサイトが検索上位を獲得できれば、購入や会員登録などのコンバージョンに直結させられます。

このように、ロングテールキーワードにはピンポイントでコンバージョンにつながりやすいものが多くあり、検索上位を獲得することで、Webサイトのコンバージョン数を増やすことが可能です。

検索順位が上がりやすい

ロングテールキーワードは、検索順位が上がりやすいというのも大きなメリットです。

主な理由としては次のようなものが挙げられます。

理由①競合が少ない

まず、ロングテールキーワードは競合が比較的少ないため、特定の検索クエリに対して上位表示されやすいです。
実際に検索してみるとわかりますが、多くの大企業がビッグキーワードに集中しています。

一方で、ロングテールキーワードを対策している大企業はまだまだ少ないため、競争が少なく、小規模なサイトや新しいウェブサイトでも上位表示を狙いやすいのです。

渡邉

最近は、SEOの進化により一部の競争の激しいジャンルでは、大企業や大規模Webサイトもロングテールキーワードを対策することが増えてきました。(ニッチなジャンルではまだまだ競合性は低いです)
ただし、大企業はコンテンツの質が低い(薄い)場合が多いので、中小企業であればコンテンツの内容で全然勝負できます。ただ、個人ブロガーには正直、やや厳しい環境です。。。

理由②質の高いコンテンツを制作しやすい

ロングテールキーワードは、具体的で詳細な検索クエリに対応していることから、ユーザーの検索意図を正確に捉えることができます。

たとえば、「冬のデート おすすめ レストラン 東京」といった具体的なフレーズに対しては、ユーザーが探している情報に対して的確なコンテンツを制作しやすいです。
的確で質の高いコンテンツの提供を続けることで、検索エンジンもユーザーに価値を提供するサイトと判断し、結果としてサイト全体での検索順位向上にもつながっていきます。

音声検索と相性がいい

ロングテールキーワードは、利用が加速している音声検索と非常に相性がいいという点もメリットです。

音声検索はユーザーが話し言葉でクエリを入力するため、自然な言語のまま検索されます。
このため、短いビッグキーワードではなく、より具体的で長いフレーズが使用されることが多いです。

例えば、「近くの美味しいイタリアンレストランを教えて」というクエリは非常に具体的であり、ロングテールキーワードの典型的な例となります。
これに対し、単に「イタリアンレストラン」といったビッグキーワードでは、音声検索の文脈には適していないことがあると言えるでしょう。

また、GoogleのBERTアルゴリズムが導入されて以来、検索エンジンはユーザーの意図をより正確に理解するようになりました。このことも、具体的なロングテールキーワードを活用する理由の一つ。

音声検索を活用するユーザーは、特定のニーズや質問を持って検索するため、こうしたキーワードを狙うことでターゲット層に直接リーチすることができるのです。

さらに、音声検索の普及が進む中で、スマートスピーカーやモバイルアシスタントを使った検索が増加しているため、ロングテールキーワードの重要性は今後もますます高まります。

こうした背景から、音声検索にも対応したロングテールキーワード戦略は、今後のSEO対策において非常に重要です。

トピッククラスター戦略の一環になる

ロングテールキーワードを活用するメリットとして、最近のSEO対策のトレンドであるトピッククラスター戦略の一環になるという点もあげられるでしょう。

トピッククラスター戦略(モデル)とは、Webサイト内のコンテンツを特定のテーマ(トピック)ごとにグループ化し、それらのコンテンツ同士を内部リンクで結びつけることで、検索エンジンからの評価を高めるためのSEO戦略です。

トピッククラスター戦略では、下図のように中心となる「ピラーコンテンツ」と、それを補完する「クラスターコンテンツ」を作成し、それぞれを内部リンクで結びつけます。

トピッククラスターモデル

こうすることで、検索エンジンに対してサイトの専門性やトピックとの関連性を強調でき、リンクで結びついたコンテンツ郡全体の検索順位上昇が期待できます。

具体例を挙げると、皮膚科クリニックのホームページにおいては、「粉瘤」というビッグキーワードをピラーコンテンツとして、「粉瘤 ニキビ 違い」などのロングテールキーワードはクラスターコンテンツとして作成し、それぞれを内部リンクとして結び付けます。

トピッククラスターの例

こうすることで、粉瘤に関するWebサイトとして専門性評価が高まり、コンテンツ郡全体で検索順位向上が期待できます。また、クラスターコンテンツの検索順位が上昇することで、サイト全体の評価も高まるため、ビッグキーワードを狙っているピラーコンテンツでも検索上位獲得が狙える戦略です。

トピッククラスター戦略は、現在のSEO対策として非常に重要です。詳しく知りたい方は、「トピッククラスターモデルとは?SEO効果や作り方、事例まで」を参考にしてください。

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ロングテールキーワードのデメリット

ロングテールキーワードには多くのメリットがありますが、以下のようにいくつかのデメリットも存在します。

  • 大量のアクセスは期待できない
  • 大きな成果が出るまでに時間がかかる
  • カニバリゼーションを起こすリスクがある

それぞれ見ていきましょう。

大量のアクセスは期待できない

ロングテールキーワードのデメリットの一つとして、大量のアクセスを期待できないという点が挙げられます。

これは、ロングテールキーワードの検索ボリューム(検索回数)が少ないためです。

例えば、ダイエット関連のキーワードでビックキーワードとロングテールキーワードの想定されるアクセス数の違いは以下のようになります。

分類ビックキーワードロングテールキーワード
キーワードダイエットダイエット プロテイン おすすめ
検索ボリューム201,0004,400
1位ページの想定月間アクセス数40,200880
※検索ボリューム:Googleキーワードプランナーを使用して測定
※1位のページの月間アクセス数:検索ボリューム×20%の値

上記の通り、ビックキーワードとロングテールキーワードでは、アクセス数という面では大きな違いがあります。

したがって、コンバージョンよりも認知拡大やブランディングを目的とする場合などは、ロングテールキーワード戦略が適していないケースもあるでしょう。

また、ビックキーワードでもそこまで労せずして、上位表示が獲得できる大企業や大規模Webサイトでは、コンバージョンにつながらないようなロングテールキーワードをわざわざ対策する必要性も薄いです。
コンバージョンしやすい検索ニーズのロングテールキーワードに絞ってコンテンツを作成すると良いでしょう。

大きな成果が出るまでに時間がかかる

ロングテールキーワードを活用したSEO戦略では、大きな成果がすぐには期待できないというデメリットがあります。

確かにロングテールキーワードはコンバージョン”率”が高いですが、母数となるアクセス数自体は少ないです。
したがって、ひとつのキーワードで得られるコンバージョン数も少ないと言えるでしょう。

そこで、大きな成果を得るためには、ロングテールキーワードに対策したコンテンツを多く作成する必要があるため、結果的に時間がかかるのです。

上位獲得しやすい大規模なWebサイトであれば、コンバージョンにつながりやすくて検索ボリュームも多い、ミドル以上のキーワードから対策し、ロングテールキーワードは後回しにする戦略の方が良いでしょう。

カニバリゼーションを起こすリスクがある

ロングテールキーワードを使用する際には、カニバリゼーションのリスクについても考慮する必要があります。

カニバリゼーションとは、同じサイト内で複数のページが同じキーワードや類似のキーワードで競合し、検索エンジンの結果にどちらのページを優先して表示すべきか迷わせてしまう現象のことです。

具体例を挙げると、同じテーマについて別々のブログ記事を書いた場合、それぞれの記事が検索エンジン上で競合してしまい、結果的にどちらのページもランキングが低くなる可能性があります。
これにより、貴重なトラフィックを分散させ、SEO効果を損なうリスクが生まれるのです。

ロングテールキーワード戦略では、多数のキーワードに対策することになるため、カニバリゼーションが起きやすい傾向にあります。

この問題を回避するためには、内部リンクの戦略を見直し、各ページが異なるキーワードでターゲティングされるようコンテンツを整理することが重要です。

カニバリゼーションを防ぐという観点も含めて、ロングテールキーワードの選び方について次の章で解説していきます。

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ロングテールキーワードの選び方

ロングテールキーワードの選び方は、SEOやマーケティング戦略において非常に重要です。

以下のようなステップに沿ってロングテールキーワードの選定を行いましょう。

ロングテールキーワードの選び方◎ステップ
  • メインテーマを決める
  • ロングテールキーワードを洗い出す
  • 対策するロングテールキーワードを選ぶ
  • 意識しておきたいポイント

各ステップについて解説していきます。

①メインテーマ(メインキーワード)を決める

ロングテールキーワードを効果的に活用するためには、まずメインテーマ(メインキーワード)をしっかりと定めることが重要です。

メインテーマとは、あなたのウェブサイトやブログで中心的に取り扱う話題やトピックのことを指します。
ビジネスの主力商品やサービス、専門分野などがその対象となるでしょう。

例えば、弊社のサイトのメインテーマは、「SEO」や「記事制作」になります。
なお、メインテーマは、単語単位で決めると次の工程で使用しやすいです。

また、メインテーマは複数になってもOKです。
例えば、家具のECサイトなら、「本棚」や「カーテン」など、複数のメインテーマを設定する必要があります。

決定したメインテーマに基づき、ロングテールキーワードを洗い出していきます。

②キーワードツールを使ってロングテールキーワードを洗い出す

メインテーマが決まったら、キーワードツールを活用して関連のロングテールキーワードをできるだけ洗い出しましょう。

使用できるツールは以下の通りです。

ツール名活用方法
ラッコキーワード(無料)サジェストキーワードを一括で抽出
Googleキーワードプランナー(無料)キーワードの検索ボリュームを調査
Ahrefs(有料)競合サイトの獲得キーワードを一括で抽出
Googleサーチコンソール(無料)自社サイトが表示されているキーワードを調査
Keywordmap(有料)競合サイトの獲得キーワードを一括で抽出

それぞれの使い方については、後述しますがこれらのツールを使ってロングテールキーワードをできるだけ洗い出し、検索ボリュームとともに整理しておきましょう。

スプレッドシートやEXCELにまとめておくのがおすすめです。

③対策するロングテールキーワードを選ぶ

洗い出したロングテールキーワードを整理し、コンテンツを制作して対策するものを決めていきましょう。

その際、以下のようなポイントを意識してください。

検索意図に基づき分類する

洗い出したキーワードのうち、検索意図が近しいものなど、同じコンテンツで対策できるキーワードをまとめましょう。

例えば、「勤怠館システム おすすめ」「勤怠管理システム 比較」「勤怠管理システム どれがいい」は、キーワードは違えどユーザーの検索意図はどれもほぼ同じです。

したがって、それぞれに対して別のコンテンツで対策をするとカニバリゼーションを起こしてしまうことにもなるので、まとめて1つのコンテンツで対策するようにしましょう。

キーワードを分類することでコンテンツの作成数が減り、時間や予算の節約にもなります。

トピッククラスターを意識する

続いて、キーワード選びの際は、先ほど解説したトピッククラスターを意識することも大切です。

ピラーコンテンツに対策するキーワードはどれか、クラスターコンテンツに対策するキーワードはどれか、といったことを意識しながらキーワードを選定してください。

なお、ピラーコンテンツに対策するキーワードは基本、ビックキーワードかミドルキーワードになります。
したがって、トピッククラスター戦略をするならロングテールキーワードだけを対策すればいいというわけではないのです。

コンバージョンにつながりやすいキーワードを優先する

コンバージョンにつながりやすいキーワードをあらゆる面で優先するようにしてください。

まず、そのキーワードに対策したコンテンツは一番最初に作成し公開しましょう。
また、時間の制約上、コンテンツ毎で質に差が出ることが想定されるなら、コンバージョンにつながりやすいコンテンツは圧倒的に時間をかけて作り込むようにしてください。

また、コンバージョンにつながりやすいキーワードは確実に上位表示ができるように、定期的な見直しを行い、必要に応じてリライトして日本一作り込むことを目指しましょう。何を隠そう、検索1位は日本一になるということです。

なお、キーワードの選定方法について詳しく知りたい方は、「SEOキーワード選定完全ガイド|実行手順や注意点・活用ツールまで」を参考にしてください。

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ロングテールキーワードの調査に活用できるツール

ロングテールキーワード調査には、以下のようなツールを活用するのがおすすめです。

▼ロングテールキーワード調査に便利なツール一覧表

ツール名活用方法
ラッコキーワード(無料)サジェストキーワードを一括で抽出
Googleキーワードプランナー(無料)キーワードの検索ボリュームを調査
Ahrefs(有料)競合サイトの獲得キーワードを一括で抽出
Googleサーチコンソール(無料)自社サイトが表示されているキーワードを調査
Keywordmap(有料)競合サイトの獲得キーワードを一括で抽出

以上のようなツールがロングテールキーワード調査に役に立ちます。
それでは、各ツールの活用方法について、詳しく見ていきましょう。

ラッコキーワード:サジェストキーワードを一括で抽出

ラッコキーワードでは、無料でサジェストキーワードを一括抽出できるため、ロングテールキーワードを洗い出す際に役立ちます。

ラッコキーワード
出典:ラッコキーワード

ラッコキーワードで活用する機能は、サジェストキーワード(関連キーワード)の提案です。

検索窓に任意のキーワードを入力すると、それに関連する複数のキーワードが一覧で大量に表示されます。
例えば、「腰痛」と入力すると、以下のように「腰痛 原因」「腰痛 ストレッチ 即効」など、サジェストキーワードが一気に抽出可能です。

ラッコキーワードの使用例
出典:ラッコキーワード

この方法で対策するロングテールキーワードの候補が一気に洗い出せるので、非常に便利です。

また、ラッコキーワードは、競合が獲得しているキーワードの調査も可能です。
ただし、特定のトピックで絞り込むことはできないのでこの機能をあまり使うケースはありません。

競合キーワード調査は後で紹介する「Ahrefs」を活用した方が便利です。

Googleキーワードプランナー:キーワードの検索ボリュームを調査

Googleキーワードプランナーは、ロングテールキーワードの検索ボリューム調査に活用できるツールです。

Googleキーワードプランナー

ユーザーは、特定のキーワードやフレーズを入力し、その検索ボリューム、競合性、関連する他のキーワードの提案などを見ることができます。

例えば、ラッコキーワードで抽出したキーワードの検索ボリュームを一括で調べたい場合、「検索のボリュームと予測のデータを確認する」にすべてコピー&ペーストすることで簡単に調査可能です。

Googleキーワードプランナーの使用例

また、Googleキーワードプランナーは無料で利用できるため、限られた予算の中でも使用可能です。

実際に使用する際には、まずGoogle広告アカウントを作成し、ツールにアクセスしてみましょう。

なお、注意点としてGoogle広告で一定以上の金額分の配信を行っていないと、「100~1000」なお、大まかな数値で検索ボリュームが算出されていしまいます。Google広告配信予定がない場合は、別ツールの利用も検討しましょう。

Ahrefs:競合サイトの獲得キーワードを一括で抽出

Ahrefsは、ロングテールキーワードの調査において非常に強力なツールです。

ahrefs
出典:Ahrefs

Ahrefsでは、調べたい競合WebサイトのURLを入力することで獲得しているキーワードを一括で抽出することができます。加えて、各キーワードの詳細な検索ボリューム、競合性、およびトレンドデータを確認できます。

Ahrefsの使用例

また、Ahrefsは、自サイトと競合サイトのロングテールキーワード獲得数の比較など、SEO戦略を検討するのに役立ちます。

キーワードの他、被リンクデータやドメインパワー、PageRankなども自社・競合それぞれ測定可能な非常に便利なツールです。SEO会社は基本導入しています。

ただし、有料ツールである点や海外ツールなので、中~上級者向けであることは事前に理解しておきましょう。

Googleサーチコンソール:自社サイトが表示されているキーワードを調査

Googleサーチコンソールでは、自社サイトの検索結果に表示されているキーワードを調査することができます。

Googleサーチコンソール
出典:Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールを活用することで、自分のサイトにおいてどのキーワードで検索表示やアクセスが増えているかを確認することができます。

表示されるものの中には、意図的に対策しているキーワードの他、意図していないが検索結果への表示ができているキーワードも含まれます。

このような意図的ではないが検索に表示されているキーワードは、対策すべきロングテールキーワードの候補となるでしょう。キーワードの検索順位やクリック数なども調査可能なので、Googleサーチコンソールはロングテールキーワード探しのヒントを与えてくれる便利なツールだと言えます。

Keywordmap(キーワードマップ):競合サイトの獲得キーワードを一括で抽出

Keywordmap(キーワードマップ)は、高度な機能を備えた有料のキーワード調査ツールです。

Keywordmap(キーワードマップ)
出典:Keywordmap(キーワードマップ)

ロングテールキーワード選定時には、競合キーワード調査機能が活用できます。
先ほど、紹介したAhrefs同様に競合サイトが獲得しているキーワードを一括抽出、各キーワードの検索順位やアクセス数なども調査可能です。

また、自社サイトと競合サイトのキーワードを同時に抽出し、獲得率のギャップを調べることもできるので、ロングテールキーワード戦略を立てるのに役立ちます。

Ahrefsとの違いは、日本のツールなのでサポートが手厚い点です。ただしその分コストも高くなります。
まだ、社内に十分なSEOノウハウがない場合は「Keywordmap」、ノウハウが蓄積されている場合は「Ahrefs」を活用するのがおすすめです。

なお、おすすめのキーワードツールについて詳しく知りたい方は、「無料のキーワードツール5選!有料ツールやプロの活用法も紹介」を参考にしてください。

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まとめ:ロングテールキーワード戦略をSEOに取り入れよう

この記事では、ロングテールキーワードの定義から選び方、メリットとデメリット、さらには具体的なツールの活用方法について解説しました。

ロングテールキーワードは、競合が少なく非常に特定の検索意図を持つユーザーをターゲットにできるため、SEO対策には欠かせません。

小規模な事業者や個人ブロガーが限られたリソースで効率的に集客するためには、ロングテールキーワードを活用することがより大切です。また、大企業や大規模Webサイトにおいても、コンバージョンにつながりやすいロングテールキーワードを意識的に対策していくことは効果が高いでしょう。

コンバージョン率の向上が期待できることの他、音声検索との相性が良いこともまた、これからのSEO戦略には欠かせない要素となるでしょう。

SEO対策にお困りではないですか?
  • 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
  • 戦略的にSEO対策をしたい
  • 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『ULTRA』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。

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この記事を書いた人

渡邉 志明(SEOニキ)のアバター 渡邉 志明(SEOニキ) シュワット株式会社|代表取締役

これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。SEOディレクターとして600以上のコンテンツで検索1位を獲得した実績を持つ。POSレジなどのITツール導入支援もしている。