- SEOにおける著者情報の重要性とその理由
- 著者情報を最適化する方法
- 著者情報の構造化データマークアップ方法とGoogleが推奨するベストプラクティス
この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。
SEO対策において著者情報は非常に重要です。
2018年8月に実施したコアアップデート以降、E-E-A-T(当時はE-A-T)の重要度は一気に増し、それに伴いコンテンツを誰が書いたのかということは検索評価において重要な要素となっています。
実際、Googleのガイドラインにおいても以下のように著者情報の明記が強く推奨されています。
誰が(コンテンツを作成したか)
誰がコンテンツを作成したのかが明確であれば、そのコンテンツの E-E-A-T は直感的に理解されやすくなります。
引用:「コンテンツに関する「誰が、どのように、なぜ」を考える」Google検索セントラル
そこで本記事では、著者情報のSEOに対する影響から最適化の方法までわかりやすく解説。
また、大切な著者情報の構造化データマークアップ方法やエンティティのことについても紹介しています。
著者情報のベストプラクティスがすべてわかる記事となっていますので、ぜひご一読ください!
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
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SEOにおいて著者情報(author)は超重要!その理由や背景は?
SEOにおいて、著者情報は非常に重要です。ここでは、その理由や背景について解説していきます。
そもそもWebサイトにおける著者情報とは、そのWebサイトのコンテンツ(記事、ブログ記事、ページなど)を作成した人物に関する情報 を指します。
多くのWebサイトが表示している著者情報は、次の3つのパターンです。
バイライン | コンテンツのタイトル下や上部に表示される著者の名前や簡単な肩書のこと。 |
著者情報ボックス | バイラインよりも詳しく著者を紹介した箇所のこと。 コンテンツの最下部に設置されることが多い。 |
著者プロフィールページ | 著者のプロフィール情報が記載された専用のページ。 制作したコンテンツ一覧などが含まれる。 |
このような著者情報を含むことは、以下のようにGoogleから推奨されており、SEO効果が期待できます。
誰が(コンテンツを作成したか)
誰がコンテンツを作成したのかが明確であれば、そのコンテンツの E-E-A-T は直感的に理解されやすくなります。
引用:「コンテンツに関する「誰が、どのように、なぜ」を考える」Google検索セントラル
具体的には、GoogleのWebサイトやコンテンツを評価する基準であるE-E-A-Tに関連した検索評価が向上するとされています。Google検索セントラルにも以下のように記載されており、明確に推奨されています。
コンテンツの作成者が誰であるかを明確にしている場合は、E-E-A-T のコンセプトに沿っており、成功への道のりを歩んでいるといえるでしょう。著者の情報が求められるであろうコンテンツでは、バイラインを記載するなどして正確な著者の情報を追加することを強くおすすめします。
引用:「コンテンツに関する「誰が、どのように、なぜ」を考える」Google検索セントラル
実際、皆様もコンテンツを読む際に、誰に書かれたものであるかによって信頼度や説得力が違うとと感じるのではないでしょうか。例えば、医師が記載した特定の病気や症状に関するコンテンツの方が、一般のブロガーが書いたコンテンツより信頼度は高いと感じる方は多いはずです。
Googleでも、誰がコンテンツを書いたかという点を重視しており、評価指標のひとつとしています。
したがって、コンテンツに適切な形で適切な人物の著者情報を表示することはSEOにおいて非常に重要なのです。
著者情報のSEO効果はあくまで間接的なもの
著者情報は大切ですが、SEO効果はあくまで間接的なものだということを理解しておく必要があります。
著者情報を明記したからといって直接的に検索順位を上げる効果はありませんが、WebサイトのE-E-A-Tが高まるることで、結果的に検索順位に良い影響を与える可能性が高いです。
具体的には、以下のような効果が期待できます。
- コンテンツの信頼性向上:著者情報が明確であることで、ユーザーはコンテンツの信頼性を判断しやすくなります。信頼性の高いコンテンツは、Googleからも高く評価され、検索順位が向上する可能性があります。
- 専門性の証明:著者情報に専門性や権威性が示されている場合、コンテンツの内容も専門性が高いと認識されやすくなります。専門性の高いコンテンツは、ユーザーのニーズを満たしやすいため、検索順位が向上する可能性があります。
ただし、著者情報だけでSEO効果が劇的に向上するわけではありません。コンテンツの内容、ウェブサイト全体の構成、他のSEO対策など、様々な要素が総合的に評価されます。
著者情報は、あくまでSEO対策の一部として捉え、コンテンツの質向上と合わせて取り組むことが重要です。
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著者情報に盛り込んだ方がいい項目
著者情報に盛り込んだ方がいい項目は、主に以下の通りです。
- 氏名
- 肩書(役職)
- 略歴
- 専門分野
- 資格
- 受賞歴
表示すべき項目に明確な決まりはありませんが、執筆したコンテンツに対する著者の経験や専門性を、客観的に評価できる内容を記載することが大切です。
なお、Googleの特許文書のひとつである「Ranking Search Results Based On Entity Metrics」を読み取ると、著者情報※を評価するにあたっては、以下の指標が用いられる可能性が示唆されます。
※厳密にはエンティティ。エンティティについては、記事後半で解説。
指標 | 詳細 |
---|---|
関連度 | コンテンツのテーマと著者がどれだけ関連しているか。 例:例えば「ダイエット」がテーマなら、著者はダイエットにどれだけ関連した人物であるか。 |
注目度 | コンテンツのテーマにおいてその著者がどれだけ注目されているか。 例:著者がどれだけダイエット情報の権威として人々に頼りにされているか。 |
貢献度 | コンテンツのテーマにおける著者の貢献度合い。 著者に対する他の専門家の評価や知名度などが加味される。 |
受賞歴 | 著者がコンテンツのテーマに関連した賞を受賞しているかどうかが加味される。 |
上記の内、表示する著者情報で直接的にアピールできるのは、「関連度」や「受賞歴」になるでしょう。
コンテンツのテーマに対して、著者がどれだけ関連しており、また受賞歴があるかどうかが評価されやすいように著者情報に含める項目を検討するようにしてください。
参考:「検索におけるエンティティとは?意味とSEOに活用する方法」ボーディーSEO
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SEOを意識した著者情報のベストプラクティス
ここでは、SEOを意識した著者情報のベストプラクティスについて解説していきます。
著者情報について、以下のようなポイントをおさえておきましょう。
- コンテンツ内に著者情報を表示する
- 著者のプロフィールページを公開する
- 著者情報を構造化データとしてマークアップする
- メタタグのauthorタグはどちらでもいい
それぞれ解説していきます。
①コンテンツ内に著者情報を表示する
まずはその著者が執筆したコンテンツの中に著者情報を表示しましょう。
基本的には記事上部にバイライン、記事下部に著者情報ボックスを表示するのがおすすめです。
▼記事上部のバイライン
▼記事下部の著者情報ボックス
記事下部の著者情報ボックスを表示しているWebサイトは多いですが、冒頭に簡単な肩書も含めたバイラインを表示しているWebサイトはあまり多くありません。
ただ、冒頭で著者がそのコンテンツにどれだけ精通しているかをアピールできれば、ユーザーからの信頼度が高まる効果があるので、弊社のように簡単に肩書を表示するのがおすすめです。
WordPressのテーマによっては、初期設定で著者情報ボックスが表示されています。
また、プラグインで簡単に追加することも可能です。
②著者のプロフィールページを公開する
著者のことを紹介した専用のプロフィールページを公開しましょう。
著者のプロフィールページには、以下のような項目を含めるのがおすすめです。
- 氏名
- 肩書(役職)
- 略歴
- 専門分野
- 資格
- 受賞歴
- 著者が執筆したコンテンツ一覧
コンサルティングなど、いわゆる”人を売る”ビジネスでは、著者プロフィールページをメンバー紹介ページとするのもおすすめです。
上記の項目に加えて、そのコンサルタントの過去事例やポートフォリオ、支援依頼フォームへのリンクなども追加で含めると良いでしょう。
著者プロフィールページへのリンクを設置する
コンテンツ内に設置したバイラインや著者情報ボックスから、著者プロフィールページへのリンクを設置しましょう。
こうすることで、検索エンジンが著者情報をより識別しやすくなります。
③著者情報を構造化データとしてマークアップする
著者情報はWebサイトやコンテンツ内に表示するだけでなく、構造化データとしてマークアップすることも重要です。
構造化データとは、Webページに含まれる情報を、検索エンジンが理解しやすい形式で記述したデータのことです。
つまり、構造化データのマークアップとは、人間が読むための文章ではなく、検索エンジンが情報の内容を正確に把握するためのマークアップと言えます。
前項で解説した通りに、著者情報を表示してもGoogleが情報を適切に判断しないことがあります。
Googleに正しく著者情報を読み取ってもらうためには、構造化データのマークアップが有効なのです。
構造化データのマークアップ方法について詳しくは記事後半の、「具体的な著者情報の構造化データマークアップ方法」を参考にしてください。
④メタタグのauthorタグはどちらでもいい
メタタグのひとつに「authorタグ」がありますが、これに関しては設置してもしなくてもどちらでもいいです。
authorタグはHTMLのヘッダー部分に記述するメタタグで、そのページの著者情報を示すものです。
<meta name=”author” content=”〇〇”>のように記述します。(〇〇は氏名)
現状ではSEOに影響がないという見方が大半で、実際に記述しているサイトはほとんどありません。
構造化データを適切にマークアップしておけば十分です。
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著者情報を最適化するうえで理解しておきたいエンティティのこと
エンティティは、SEOや著者情報を最適化するうえで理解しておきたい重要な要素です。
エンティティとは?
簡単に言うと、エンティティとは「人、場所、物事、概念など、明確に識別できるもの」のことです。
SEOの文脈では、Webサイト上のコンテンツに含まれる単語やフレーズが、どのようなエンティティと関連しているのかを検索エンジンが理解できるようにすることが重要です。
例えば、「東京タワー」という単語は、単なる文字列ではなく、「東京都港区芝公園にある電波塔」という具体的なエンティティを表しています。
検索エンジンはこのようなエンティティを理解することで、「東京タワーの高さ」や「東京タワーへのアクセス方法」といった検索クエリに対して、適切なWebページを表示することができるのです。
エンティティと著者情報の関連性
Googleは著者情報のこともエンティティとして理解するため、密接に関連していると言えます。
例えば、この記事の著者である私「渡邉志明」はGoogleにエンティティとして認識される場合があるのです。
(ちなみに現状は恐らく十分に認識・評価されていません。)
Googleが著者情報をエンティティとして認識している以上、著者情報でコンテンツの評価に良い影響を与えるためには、その著者がGoogleにそのテーマに精通した人物として高く評価されている必要があります。
言い換えると、Googleが著者「○○」がどんな人物なのか認識しており、コンテンツのテーマに対して専門性や経験が十分だと判断できれば、その著者情報によってコンテンツがより良い評価を得られることが期待できるでしょう。
このような背景から、SEOにおいて著者情報をより良くするうえでは以下のようなポイントも抑える必要があります。
- 外部の著者を起用する場合:テーマに精通したエンティティとして評価されている著者を選定
- 社内の人材を著者とする場合:テーマに精通したエンティティとして評価してもらえるような施策を実行
先に紹介したGoogle特許内で記載されているエンティティの評価基準を改めて記載いたします。
指標 | 詳細 |
---|---|
関連度 | コンテンツのテーマと著者がどれだけ関連しているか。 例:例えば「ダイエット」がテーマなら、著者はダイエットにどれだけ関連した人物であるか。 |
注目度 | コンテンツのテーマにおいてその著者がどれだけ注目されているか。 例:著者がどれだけダイエット情報の権威として人々に頼りにされているか。 |
貢献度 | コンテンツのテーマにおける著者の貢献度合い。 著者に対する他の専門家の評価や知名度などが加味される。 |
受賞歴 | 著者がコンテンツのテーマに関連した賞を受賞しているかどうかが加味される。 |
上記の基準に沿って評価を高められるように、社内人材を著者とする場合は以下のような施策が求められるでしょう。
- 質の高いコンテンツを発信し続ける
- SNSを通じて知名度を高める
- メディア出演や書籍の執筆で知名度や権威性を高める
- サードパーティーのサイトへの寄稿 など
エンティティのことを正しく理解し、SEOや著者情報の最適化につなげていきましょう。
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著者情報の構造化データマークアップ方法
SEOを意識した著者情報のベストプラクティスの一つとして、構造化データのマークアップを前項で紹介しました。
ここでは、Googleが推奨するauthor構造化データのマークアップ方法についてステップ形式で解説していきます。
- 構造化データの記述方法を選択
- 構造化データとしてマークアップする項目の決定
- 記述して実装
- 構造化データをテストする
- ツールを使用した構造化データ記述も可能
①構造化データの記述方法を選択
まずは、構造化データの記述方法を選択しましょう。
構造化データの記述方法には複数の種類があり、JSON-LD、microdata、RDFaなどの形式が挙げられます。
- JSON-LD:JavaScriptのオブジェクト記法を用いた記述方法で、HTMLコードに直接埋め込むことができます。
- microdata:HTMLタグに属性を追加して記述する方法
- RDFa:HTMLタグに属性を追加して記述する方法で、microdataと似ていますが、より複雑な情報を記述することができます。
▼記述例
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "田中太郎",
"url": "https://example.com/author/tanaka-taro",
"image": "https://example.com/author/tanaka-taro.jpg",
"sameAs": [
"https://twitter.com/tanaka_taro",
"https://facebook.com/tanaka.taro"
],
"description": "Webマーケター。SEO、コンテンツマーケティング、Webサイト分析などを専門とする。"
}
}
</script>
弊社では、head要素に記述するだけでよい、JSON-LD形式を採用しています。
②構造化データとしてマークアップする項目の決定
記述方法が決まったら、構造化データとしてマークアップする著者情報の項目を決定しましょう。
著者情報の構造化マークアップでよく使われるプロパティは、基本的に以下の通りです。
- author:著者の情報を記述するためのプロパティです。
- name:著者の氏名
- url:著者ページのURL
- image:著者の画像
- sameAs:著者のソーシャルメディアアカウントなどのURL
- description:著者の経歴や専門分野などの説明
- jobTitle:肩書
- WorksFor:所属先
その他のプロパティについては、「https://schema.org/DataType」をご参照ください。
著者情報として、Googleに伝えたい項目ごとに対応したプロパティを選択して記述しましょう。
③記述して実装
著者情報として構造化データ化したい項目が決まったら、実際に記述します。
例えば、当方の著者情報を記述する場合は以下のようになります。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Article",
"author": {
"@type": "Person",
"name": "渡邉志明",
"url": "https://seo-writing-professionals.com/author/shimei-watanabe",
"description": "SEOコンサルタント。シュワット株式会社の代表取締役。これまで複数のwebメディアの立ち上げ
~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス
化支援が得意。SEOディレクターとして600以上のコンテンツで検索1位を獲得した実績を持
つ。",
"jobTitle": "SEOコンサルタント",
"worksFor": {
"@type": "Organization",
"name": "シュワット株式会社"
}, "sameAs": [
"https://x.com/SEOANIKI",
],
}
}
</script>
このように、著者情報として構造化データ化したい項目に対応したプロパティで記述します。
構造化データの記述場所
構造化データの記述場所は、形式別で以下の通りです。
- JSON-LD形式:headタグ内に記述
- microdata形式:HTMLタグにitemscope, itemtype, itempropなどの属性を追加して記述
- RDFa形式:HTMLタグにvocab, typeof, propertyなどの属性を追加して記述
それぞれ、定められた場所に記述したら実装完了です。
④構造化データをテストする
構造化データを実装したら、次は問題なく記述できているかツールを使ってテストを行いましょう。
テストツールは、スキーママークアップ検証ツールを使用するのが基本です。
スキーママークアップ検証ツールを開き、調べたいページのURLかコードを入力し、テストを実行しましょう。
問題なく実装できていれば、以下のようにマークアップした構造化データが表示されます。
反対に、エラーがあると、エラーの箇所などが表示されます。
⑤ツールを使用した構造化データ記述も可能
ここまで、直接HTMLを編集する方法を解説してきましたが、ツールを使って構造化データを記述することも可能です。
代表的なツールには、以下の2種類が挙げられます。
- 構造化データマークアップ支援ツール
- データハイライター
それぞれ簡単に使い方を紹介します。
構造化データマークアップ支援ツール
Googleが提供する構造化データマークアップ支援ツールを使用することで、リッチスニペットの設定が簡単になります。
使い方は簡単です。構造化データマークアップ支援ツールを開くと、以下のような画面が表示されるためリッチスニペットの種類と表示させたいページを入力しましょう。
続いて、マークアップしたい箇所のテキストや画像を選択します。
「HTMLを作成」を選択すると、以下のように自動で構造化データが生成されます。
ツールを使えば、特別な技術や知識がなくても、構造化データを効率的に生成することができ便利です。
ただし、対応していない構造化データもあるため、必要に応じて手動で構造化データを記述する必要もあります。
データハイライターを利用する
Googleのデータハイライターを利用することで、サイトの特定の情報を簡単に構造化データとしてマークアップできます。
データハイライターの概要は、以下の動画を見るとわかりやすいです。
使い方は、先述の構造化データマークアップ支援ツールと途中まで同じです。
ただ、データハイライターの場合は、構造化データの生成だけでなく自動でサイトへの実装までできます。
すなわち、HTMLコードに触れることなく著者情報の構造化データマークアップが可能なのです。
また、1回の設定で類似した複数のページに対して構造化データをマークアップできる点も大きな魅力になります。
社内にプログラマーがいない場合やCMSでノーコード運用をしているサイト運営者におすすめだと言えるでしょう。
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著者情報の構造化データマークアップの際におさえておきたいポイント
著者情報の構造化データマークアップの際には、以下の4つのポイントも抑えておきましょう。
- すべての著者をマークアップに含める
- 複数の著者を明記する
- urlプロパティやsameAsプロパティの使用は強く推奨されている
- Author.nameプロパティには著者の名前だけを記述する
なお、すべてGoogleが推奨するベストプラクティスとなっています。
それぞれ解説していきます。
すべての著者をマークアップに含める
著者が複数いる場合は、全員を構造化データでマークアップしましょう。
複数の著者を明記する方法
複数の著者がいる場合は、[](Array)で指定し、次のように記述します。
“author”:[
{“name”:”氏名1”},
{“name”:”氏名2”}
]
以下のように同じフィールド内にせず、一人ひとり別々のフィールドにする必要があります。
"author": {
"name": "氏名1, 氏名2"
}
typeプロパティ、urlプロパティの使用は強く推奨されている
Googleに正しく著者情報を認識しやすくなるため、typeプロパティやurlプロパティ(もしくはsameAsプロパティ)の使用は強く推奨されています。
実際、Googleの公式ガイドラインにも以下のように記載されています。
作成者を Google が正しく認識しやすくなるように、type プロパティと url プロパティ(または sameAs プロパティ)を使用することを強くおすすめします。
引用:「記事(Article、NewsArticle、BlogPosting)の構造化データ」Google検索セントラル
このことから、urlプロパティに入れることになる著者プロフィールページは、必須だということも読み取れます。
なお、著者が組織の場合のtypeプロパティは「Organization」です。
また、urlプロパティとsameAsプロパティはできれば両方使うことをおすすめします。
author.nameプロパティには著者の名前だけを記述する
author.nameプロパティに、以下のように肩書や敬称をいれるミスをするケースが一部見られますが、著者の名前だけを記述するようにしてください。(名前以外の文言は含めない。)
▼悪い例
“author”:
[
{
“name”:”記事の著者:SEOコンサルタント 渡邉 志明 様”,
}
]
肩書や敬称を入れる場合は、author.nameプロパティには入れず、以下のように別のプロパティを追加します。
“author”:
[
{
“name”:”氏名”,
“honorificPrefix”:“敬称”,
“jobTitle”:”肩書”
}
]
また、パブリッシャーの名前を構造化データとしたいときは、以下のようにpublisher プロパティを使用しましょう。
“author”:
[
{
“name”:”渡邉 志明”,
“honorificPrefix”:“Mr”,
“jobTitle”:”SEOコンサルタント”
}
]
"publisher":
[
{
"name": "シュワット株式会社"
}
]
}
このような、いくつかのポイントをおさえて正しく構造化データのマークアップを行いましょう。
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SEOのE-E-A-T対策において著者情報以外にも考慮すべき要素
SEOのE-E-A-T対策を行ううえで、著者情報以外にも以下のような要素を考慮する必要があります。
- サイト運営者が誰か示す
- Whois情報を公開する
- コンテンツの品質と独自性を高める
- 高品質な被リンクを獲得する
- サイテーションを獲得する
- 信頼できる情報源からの外部参照や引用をコンテンツに含む
それぞれ解説していきます。
サイト運営者が誰か示す
著者だけでなくサイトの運営者情報を明示することで、E-E-A-Tの経験(Experience)や信頼性(Trustworthiness)の評価が高まることが期待できます。
会社などの組織が運営しているWebサイトである場合は、企業名や公式サイトの情報、責任者の名前を明記しましょう。
Whois情報を公開する
Whois情報を公開することで、E-E-A-Tの信頼(Trustworthiness)の評価向上が期待できます
Whois情報とは、ドメイン名やIPアドレスの登録情報が検索できるサービスのことで、ドメインの登録年月日や有効期限の他、登録者情報が参照できます。
Whois情報は住所やメールアドレスなどが誰でも参照できるため公開しないという選択肢もありますが、SEOを重視するなら基本的には公開したほうが良いでしょう。
コンテンツの品質と独自性を高める
そもそもE-E-A-Tとは、Googleがウェブサイトやコンテンツの品質を評価する際の基準にあたるため、コンテンツの品質や独自性を高めることは非常に重要になります。
また、E-E-A-Tに限らずコンテンツの品質と独自性はSEO対策において最重要事項のひとつです。
正確で詳細な独自の情報を提供し、ユーザーの検索ニーズに応えるコンテンツを作成しましょう。
なお、高品質なコンテンツの作成方法について詳しく知りたい方は、「SEOに強い記事の書き方|手順やプロが実践する手法を解説」を参考にしてください。
高品質な被リンクの獲得
高品質な被リンクを獲得することは、E-E-A-Tの「Authoritativeness(権威性)」と「Trustworthiness(信頼性)」の評価を高めることにつながります。
皆様はGoogleのページランク(PageRank)というものをご存じでしょうか。ページランクとは、Google誕生以来存在し続けており、他のWebページからのリンク数と質を評価することで、そのページの重要度や人気度を測るアルゴリズムになります。
このページランク(=被リンク評価)を、E-E-A-Tの権威性と信頼性を評価する要素として用いられていることがGoogleの公式文書内で以下のように述べられています。
Google のアルゴリズムは、信頼性と権威性に相関するページに関するシグナルを特定します。これらのシグナルの中で最もよく知られているのは PageRank です。これは、Web 上のリンクを使用して信頼性を理解します。
引用:「How Google Fights Disinformation」
なお、ただ被リンクをたくさん集めればいいというわけではありません。
以下のような条件に当てはまる”高品質な被リンク”を集めることが大切です。
- 権威性のあるサイトやページからの被リンク
- 関連性のあるサイトからの被リンク
- ページ内の良い位置に設置された被リンク(本文内のリンク>フッターのリンク)
- 編集上配置された自然な被リンク
- アンカーテキストや周辺のテキストに対策キーワードが含まれた被リンク
- nofollow属性が付与されていない被リンク
なお、高品質な被リンクの獲得方法について詳しく知りたい方は、「被リンク獲得方法 完全ガイド|正しく効果的な被リンクの増やし方」を参考にしてください。
また、高品質な被リンク獲得をアウトソーシングしたい方は弊社の、「被リンク獲得運用代行サービスULTRA」をご活用ください。
サイテーションの獲得
サイテーションを獲得することでも、Authoritativeness(権威性)の評価向上が期待できます。
サイテーションとは、企業名、店舗名、住所、電話番号などの情報が、他のウェブサイトやSNSなどで言及されることです。
なお、サイテーションについて詳しく知りたい方は、「サイテーションとは?意味やSEO/MEO効果、獲得方法を解説」を参考にしてください。
信頼できる情報源からの外部参照や引用をコンテンツに含む
コンテンツに信頼できる情報源からの外部参照や引用を含むことで、Trustworthiness(信頼性)の評価向上が可能です。
Googleからも、以下のように明言されています。
十分な量の正確な情報と信頼できる外部参照を含む [記事] は、通常、高レベルに評価されます。
引用:Google検索品質評価ガイドライン
実際、皆様もコンテンツを読む際、外部の信頼できる情報源などを引用・参照していると信頼度が高まるのではないでしょうか。
適切に引用・参照を用いて、コンテンツの内容に対する信頼性を高めていきましょう。
なお、E-E-A-Tの概要や対策方法について詳しく知りたい方は、「E-E-A-T(旧E-A-T)とは?評価基準と対策方法20選」を参考にしてください。
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よくある質問
ここでは、著者情報に関するよくある質問に対してQ&A形式でお答えしていきます。
監修者でも著者情報と同様のSEO効果を発揮しますか?
はい。監修者情報も、著者情報と同じようなSEO効果を発揮する可能性が高いです。
ただし、著者情報とは違ってGoogleガイドライン上で監修者のことは明記されておらず、著者情報とまったく同じ効果になるかどうかは明確ではありません。
また、著者情報の方がSEO効果は高いとする見方が大半です。
監修者においても、著者情報同様にコンテンツへの明記やプロフィールページの作成が有効です。
監修者情報の構造化データマークアップ方法は?
監修者情報を構造化データでマークアップする方法はいくつかありますが、Googleは特定の推奨方法を明示していません。
Google検索セントラルでは、構造化データのガイドラインとして author プロパティが紹介されていますが、これは主にコンテンツの作成者を指すものです。監修者をマークアップする場合、author プロパティを使用することもできますが、監修者と作成者を区別したい場合は、他の方法を検討する必要があります。
いくつか考えられる方法としては、
- contributor プロパティを使用する:schema.orgには contributor というプロパティがあり、「作品に貢献した人」を指します。監修者をマークアップする際に、このプロパティを使用することが考えられます。
- reviewedBy プロパティを使用する:schema.orgの reviewedBy プロパティは、レビューを行った組織または人物を示すために使用されます。学術論文などのレビューに適していますが、Webサイトのコンテンツにも適用できる可能性があります。※大手WebサイトではreviewedBy プロパティが採用されている場合が多いです。
どの方法を採用するにしても、ユーザーに分かりやすく監修者情報を提示することが重要です。
なお、2022年1月のGoogleポリシーオフィスアワーでは、金谷武明氏が「ユーザーに分かりやすい形で書かれていればいい」と述べているため、構造化データマークアップは必須ではないとも言えます。
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まとめ:SEOで重要な著者情報を適切な形で公開しよう
ここまで、SEOにおける著者情報の重要性や最適化の方法について詳しく解説してきました。。
解説してきた通り著者情報は非常に重要なので、本記事の解説を参考に最適な方法で公開しましょう。
弊社では、著者情報の最適化支援や構造化データマークアップの代行が可能です。
ご自身では対応できないと感じた場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい
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