- MEO対策の基礎知識(上位表示の評価基準・クリニックが実施するメリット)
- MEO対策の始め方
- クリニックにおける具体的なMEO対策方法
この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。クリニックに対するSEO・MEOを用いた集患支援の経験も豊富。
クリニックでの集患を促進するためには、MEO対策の実施が欠かせません。
MEOに成功することで、Googleマップでの検索上位表示が可能となり、より多くの人の目に留まります。
患者はクリニックを探す際自宅や職場からの近さを重視するため、Google検索の上位表示だけでなく、Googleマップでの上位表示が重要となるのです。この記事では、クリニックにおけるMEOの具体的な始め方から運用上の注意点まで、知っておくべき基本的な情報を網羅的に解説します。ぜひご活用ください。
MEOとは
MEOは、Map Engine Optimization(マップ検索エンジン最適化)の略称であり、主にGoogleマップ向けの地図エンジンで上位表示されるための施策を指します。この施策を通じて、ビジネスの認知拡大と来店促進を目的に実施されるものです。
MEO対策で上位表示を成功させることで、Google検索結果画面の以下のエリアに表示されます。特に、MEOにおける上位3つのクリニックは名前や電話番号などが優先的に表示されるので、大きな集患効果を得られます。MEOでは基本的に地域で上位3つに表示されることを狙うマーケティング施策です。
web集患はまずGoogle関連施策から
総務省が発表した令和4年 情報通信に関する現状報告によると、検索エンジンの世界市場はGoogleが85%以上のシェアを占めています。よって、SEOにしろMEOにしろGoogleに評価され上位表示されることは、集患につながる最重要な要素となるのです。
また、日本でGoogle、Bingに次いで利用されている検索エンジンであるYahoo!は、2010年12月1日からGoogleと同じアルゴリズムの検索エンジンを導入しています。このことから、Googleに評価されることはYahoo!の対策も兼ねることになり、この点からもまずはGoogle関連の施策を成功させることが重要であるといえるでしょう。
ただし、2024年現在はChatGPTの登場により、Bingもシェア率を拡大しています。現状Google対策をしておけば十分ですが、今後重要性が増してくる可能性もあるので常に動向を注視するとよいでしょう。
クリニックでMEOが重要な2つの理由
クリニックでのMEO実施が重要とされる理由は下記の2つです。
- 集患につながる
- SEOより短期で効果が出る
それぞれ解説していきます。
集患につながる
患者がクリニックを探す際、自宅や職場からの距離やアクセスのしやすさなど、立地を重視します。そのため、「地域名+診療科目」で検索を行う方の割合が多いです。
地域名が検索キーワードに含まれる場合、Googleは利用者の利便性を考慮し、検索結果画面の上部に「Googleマップ」と「3つのクリニック」を表示させる傾向があります。
自然検索の枠よりも上位に表示され目に入りやすいことや、地図が表示されることで位置関係も把握しやすいため利用するユーザーも多く、Googleマップ経由のアクセスが期待できます。
店舗集客支援を行う株式会社トライハッチが独自に行った調査では、MEO対策でビジネスプロフィールが1位〜3位に表示された結果、アクションが1.6倍に増加したという報告も。上位表示させ、いかにユーザーに見てもらうかが集患のポイントとなるのです。
SEOより短期で効果が出る
MEOは注目されるようになってまだ日が浅いことや、限られた地域におけるクリニック同士で競うことになり必然的に競合の数が少なくなることから、SEOよりも短期間で結果が出ると言われています。
MEOとSEOの違いは以下表の通りです。
MEO | SEO | |
---|---|---|
対策方法 | Googleビジネスプロフィールの充実 | ・検索意図に沿ったコンテンツの作成 ・サイト構造の最適化 ・外部対策 など |
対策で表示される位置 | Googleマップエリア | 自然検索エリア |
対策で得られる効果 | 高い | 高い |
難易度 | 低い | 高い |
対策にかかる費用 | 安い | 高い |
対策にかかる時間 | 短い | 長い |
MEOと似た言葉のSEOについて詳しく見ていきましょう。SEOはSearch Engine Optimization(検索エンジン最適化)の略語です。MEOよりも、SEOという言葉の方が馴染みのある人も多いと思います。認知の高さと比例し、SEOの重要性は早くから知られており、多くのクリニックなどが対策を講じています。
Google検索エンジンの仕組み上、SEOで上位表示させるには早くても3か月程度、基本的には半年~1年以上の長期スパンでの対策が必要です。
また、SEOは内部対策や外部対策、コンテンツSEOなど複数の施策を戦略的に実行していく必要があります。競合も多く高度なノウハウがないとなかなか成功は難しいため、外部に依頼するのが基本的な選択肢です。経験上、クリニック専門のホームページ制作会社でしっかりとしたSEOノウハウを持っているところはありません。したがって別途SEOに強いマーケティング系の会社に依頼する必要がありますが、MEOに比べると費用はそこそこかかります。
対してMEOは、SEOと比較すると即効性があり費用も安いため、手軽にスタートできます。またMEO対策で上位表示できた場合、クリニックのホームページのアクセス数増加にもつながるため、結果的にSEO対策にもつながるのです。
▶クリニックのSEO対策について詳しくは下記の記事をご覧ください。
クリニックのMEOで上位表示されるかどうかの評価基準
Googleが公式に発表しているMEOの評価基準によると、クリニックのMEO対策で評価されるために必要な3つのポイントは以下の通りです。
- 関連性:検索されたキーワードとの関連性の高さ
- 距離:検索したユーザーとの距離の近さ
- 知名度(視認性の高さ):WEB上でのクリニックの知名度
1つずつ詳細をみていきましょう。
1. 関連性:検索されたキーワードとの関連性の高さ
関連性とは、Google検索やGoogleマップで検索されたキーワードと、Googleビジネスプロフィールに登録されている情報における合致の度合いを指します。
ユーザーが検索する際に使用したキーワードと関連性の高いものが、上位表示されやすくなる仕組みです。例えば「銀座 矯正歯科」のキーワードで検索した場合、銀座近郊の歯科クリニックの中でも矯正歯科に特化した情報を掲載しているクリニックの関連性が高いと評価され、上位表示されやすくなります。
Googleビジネスプロフィールにクリニック情報をより詳細に掲載すると、的確な情報が提供されるため、検索語句との関連性をより高めることができます。
2. 距離:検索したユーザーとの距離の近さ
距離とは、検索キーワードで指定された場所や検索しているユーザーの検索位置から、検索結果に表示されるクリニックなどの所在地までの距離のことです。キーワードの地域名から近いほど、ユーザーが求めている情報と判断され上位表示される可能性が高まります。
「近くの整形外科」のように地域名を指定していない場合は、ユーザーが検索している地点情報を起点に、より近い場所にあるクリニックが表示される仕組みです。
検索キーワードの地域と離れている場合でも、Google のアルゴリズムに基づいて、近くのクリニックより検索内容に合致していると判断された場合は上位に表示される場合もあります。距離は患者の検索に依存し、クリニック側ではコントロールできない要素ですが、関連性や知名度でカバーすることもできるのです。
3. 知名度(視認性の高さ):WEB上でのクリニックの知名度
やや誤解を生みやすい語句ですが、クリニックのMEOにおける視認性とは、WEB上でのクリニックの知名度のことです。視認性が高いとユーザーにとってより有益であると判断され、上位表示されやすくなります。
知名度は、Googleのシステム上で高い評価を得ているか、また以下の各評価基準項目において高い評価を得られているかで判断されます。知名度の評価にかかわるのは下記の項目です。
- 口コミの件数とスコア
- ホームページの検索順位
- リンクの数
- コンテンツの数
- クリニックの一覧情
上記以外にもオフライン上での知名度が評価に反映することもあります。例えば、有名なテーマパーク、ランドマークとなるホテル、有名なブランドのお店などです。
クリニックのMEO対策の始め方
MEOの概要や必要性を把握したうえで、実際にクリニックのMEO対策を進めていきましょう。
MEO対策はまず、Googleビジネスプロフィールの登録(もしくはオーナー確認)からスタートします。
すでにGoogleビジネスプロフィールがあるか否かで手順が異なります。
またGoogleが独自に生成しているケースもあるので、まずはGoogleビジネスプロフィールの有無を確認しましょう。
Googleビジネスプロフィールを調べる際は、「クリニック名+所在地」でGoogle検索をかけましょう。以下画像のように検索結果のナレッジパネルにクリニックの情報が表示されれば、ビジネスプロフィールが登録されています。
なおナレッジパネルとは、人、場所、組織、物事などを検索したときにGoogleに表示される情報ボックスを指し、パソコンで検索を行った場合は画面の右サイドに、スマートフォンで検索した場合には検索結果上部や中段に表示されるものです。
Googleビジネスプロフィールがあった場合の対応
Googleビジネスプロフィールがあった場合は、まずオーナー確認をしましょう。オーナー確認をすると、記載内容を自由に編集ができるほか、電話・ウェブサイトのアクセス・ルート検索数などを閲覧できるようになります。
オーナー確認の方法は下記の通りです。
オーナー確認が完了したら、Googleビジネスプロフィールを編集できるようになります。これで最初の準備は完了です。
Googleビジネスプロフィールがない場合の対応
Googleビジネスプロフィールがない場合は、作成するところからスタートしましょう。作成手順は下記の通りです。
電話などでオーナー確認を行います。
オーナー確認が完了したら、Googleビジネスプロフィールの編集ができるようになります。
クリニックの主なMEO対策方法7つをご紹介
クリニックのMEO対策において、Googleビジネスプロフィールにクリニック情報を細かく掲載する重要性を解説しました。しかし闇雲に情報を入力しても、MEOを成功させることは難しいでしょう。適切なMEO対策を講じて、効果的に運用していくことが大切です。このパートでは、クリニックのMEO対策を成功に導くためにおさえておきたい7つのポイントについて解説します。
- Googleビジネスプロフィールのカテゴリを適切に設定
- クリニックの情報を統一
- Googleビジネスプロフィールの情報は常に最新に
- 定期的に写真を更新
- 口コミを増やす対策+返信を欠かさない
- ホームページのSEO対策
- クリニックの情報を定期的に投稿
1つずつ詳細をみていきましょう。
Googleビジネスプロフィールのカテゴリを適切に設定
Googleビジネスプロフィールではカテゴリ設定があり、メインカテゴリは1つ、サブカテゴリは複数選択可能となっています。単純作業のように感じますが、正しくカテゴリ選択することがクリニックのMEO対策の第一歩です。Googleもカテゴリ設定の重要性を説いています。
サブカテゴリは複数選択できるので、診療内容に適したカテゴリを漏れなく登録しましょう。もしどのカテゴリに登録するのが正しいか迷った場合は、Googleマップで上位表示を狙いたいキーワードで検索をかけ、上位表示されているクリニックがどのカテゴリに登録しているかチェックし参考にしてもよいでしょう。しかし、関係のないカテゴリを登録することは評価を低下させることにつながりますので、注意が必要です。
またメインカテゴリには、ビジネス全体を表す具体的なものを選択しましょう。たとえば矯正歯科クリニックの場合、メインは矯正歯科、サブカテゴリが歯科医院とするのがよいです。矯正歯科を探しているユーザーの検索において、メイン診療が歯科矯正に設定しているクリニックが上位表示されやすくなるためです。
クリニックの情報を統一
Googleビジネスプロフィールとホームページをはじめとするほかのサイト、SNSなどに記載するクリニックの情報は、表記を統一するようにしましょう。とくにNAP情報と診療時間の4点は、表記ゆれがないか必ず確認しましょう。NAP情報とは、以下の3つの要素を指します。
- Name(クリニック名)
- Address(住所)
- Phone(電話番号)
特にクリニックの場合名称に「医療法人」が入るかどうか、所在地のビル名が入るかどうかといった表記がバラバラになりやすいです。また住所はビル名の有無、番地等の記載方法など表記ゆれが起こりやすいため、細かい部分まで統一しましょう。
情報を統一する理由は、「インターネット上でそのクリニックのNAP情報がどれだけ取り上げられているか」が知名度判断の要素に含まれるためです。NAP情報が統一されていないと別のクリニックと判断されてしまい、実際より低い知名度であるとGoogleに判断されてしまう可能性があります。
SNSアカウントは見落としがちなので、インターネット上にあげているすべての情報を今一度確認しましょう。
Googleビジネスプロフィールの情報は常に最新に
クリニックの情報が更新された際は、Googleビジネスプロフィールも更新しましょう。診療時間の変更やイレギュラーな休診は、特別営業時間機能を活用しましょう。またビジネスプロフィールには投稿機能があり、テキストや画像、動画、外部につながるリンクを設定することができます。年末年始や夏季休暇など、イレギュラーな休診情報はこちらに掲載してもよいでしょう。
情報を最新にすることは、MEO観点のみならず電話問い合わせ減少や、患者の利便性アップにもつながります。忘れずに行うようにしましょう。
定期的に写真を更新
クリニックのMEO対策では、定期的な情報更新が重要です。なぜなら、長期間更新されていないプロフィールは「信頼性が低い」と見なされる可能性があるからです。しかし、クリニックの診療情報は頻繁に変わりません。そのため、定期的に写真を投稿することが有効です。クリニックの外観や内観、長期休暇案内の張り紙などを投稿することで、情報を更新しましょう。
さらに写真投稿などの情報更新は、更新頻度を高めるだけでなく、クリニックの情報を広くユーザーと共有するメリットもあります。ユーザーはクリニックに関する情報が増えるとクリニックに親しみを感じ、利用しようとする可能性が高まることが期待できます。
口コミを増やす対策+返信を欠かさない
口コミは、多くのユーザーが参考にする情報です。どんなにアクセスのよいクリニックでも、口コミで低評価が多ければ集患率は下がるでしょう。反対に評価の高いクリニックは、少し遠くても選ばれることもあります。このように口コミは上位表示のみならず、新規患者の呼び水となるので、ぜひ力を入れて対策しましょう。
口コミの増やし方ですが、クリニックに来院した人に口コミ投稿を依頼するのもおすすめです。会計時に一言伝えてもよいですし、見える場所に案内を貼っておくのもよいでしょう。しかし人の心理として、良いと感じた時よりも、悪いと感じた時の方が口コミを書きたくなります。よって、サービス向上に努め、満足度を上げていく努力も併せて必要です。
ただし口コミを集める際の注意点として、Googleの口コミを書いてもらう代わりに特典を渡す行為は禁止されています。十分に注意しましょう。
また口コミが掲載されたらできるだけ返信をしましょう。ひとり一人の患者を大切にしているイメージにつながります。
返信は、ポジティブな内容だけでなくネガティブな内容に対しても同様です。むしろネガティブな口コミにどう対応しているかをユーザーは見ているので、ネガティブな口コミへの返信は丁寧かつ慎重に行いましょう。
また、口コミはユーザーの意見を聞ける貴重な場です。良い意見も悪い意見もしっかりと目を通し、運営改善に活かしていきましょう。
ホームページのSEO対策
Googleは、MEOの評価にSEOの結果が影響することを明言しており、ホームページのSEO対策は非常に重要です。前述の通り、SEO対策は時間と労力がかかる上、対策も多岐にわたります。しかし、SEOとMEOは連動しているため、より上位表示を目指すにはSEOも進めていく必要があります。
クリニックの情報を定期的に投稿
長期休暇の案内方法として前述しましたが、GoogleマップではX(旧Twitter)やFacebookのようにテキストや画像、リンクなどを投稿することができます。ここで投稿した内容も、検索キーワードとの関連性に影響を与えるので、定期的に投稿するようにしましょう。投稿する際は、ユーザーが検索すると想定されるキーワードを意識的に組み込むこともポイントです。
投稿内容に迷った場合は、上位表示されているクリニックを参考にしてもよいでしょう。また飲食店などと異なり、クリニックではここまで対策していないところも多いと思います。競合クリニックが投稿していないからやらないではなく、競合がやっていないからこそチャンスと考え、1週間に1回程度を目安に定期的に更新するとよいでしょう。
クリニックのMEO対策の注意点
クリニックがMEO対策を始める際は、次の4点に注意してください。
- Googleのガイドラインを遵守
- 医療広告ガイドラインに配慮
- 不正な口コミを掲載しない
- ネガティブな口コミへの返信対応には細心の注意を
詳細を1つずつみていきましょう。
Googleのガイドラインを遵守
Googleが定めるMEOにおけるガイドラインを遵守しましょう。具体的には下記の3つのポイントが重要です。
- 診療内容を正確に記載
-
ユーザーに誤解を与えないよう、クリニックの情報を正確に記載しましょう。
- 禁止コンテンツを使用しない
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禁止コンテンツとは、虚偽情報や個人情報などが該当します。クリニックの正しい情報を掲載する分には抵触することは少ないと思いますが、気になる場合はGoogleの禁止および制限されているコンテンツを確認しましょう。
- Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドラインポリシーを遵守
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質が低い、関連性がない、または閲覧の妨げとなる内容の記載は禁止されています。たとえば、誤字や奇抜な文字を含むコンテンツなどがこれにあたります。また特典などを過度に強調することや、クリニックの名前にマーケティング タグラインを付けるのも禁止です。マーケティング タグラインとは、「銀座で一番愛されている●●クリニック」のような、名称とは関係のないフレーズのことです。
ガイドラインポリシーは多岐にわたるため、詳細は「Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドライン」を確認しましょう。違反が繰り返された場合、ペナルティを課せられGoogleビジネスプロフィールを運用できなくなることがあるので要注意です。
詳細は、Google に掲載するローカル ビジネス情報のガイドラインよりご確認いただけます。
医療広告ガイドラインに配慮
MEO対策を進める際は、厚生労働省が定める医療広告ガイドラインの指針に配慮することも重要です。具体的には下記の9項目となります。とくにクリニックにおいては、ビフォーアフターや体験談の項目に気を付けましょう。
- 虚偽広告
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医療広告では、医学的根拠のない主張や実現不可能な約束をすることは禁止されています。このような行為は虚偽広告とみなされ、罰則が科されます。「絶対安全な手術です」や「1日で全ての治療が終了します」といった表現は許可されません。また、写真を加工して効果があるかのように見せることも虚偽広告となります。
- 比較優良広告
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医療広告において、自身の医療機関が他と比較して優れていると主張することは禁止されています。とくに「日本一」「地域TOP」「都内NO.1」「最高」といった表現は慎重に使いましょう。これらの最上級を意味する表現を使用する場合は、客観的な証拠も必要となります。また、著名人との関連を強調するような「芸能人〇〇が推薦」といった表現も医療広告では使用できません。
- 誇大広告
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広告において、人を誤認させる行為は禁止されています。人を誤認させるとは、広告内容から一般人が得る「印象」や「期待感」と実際の内容に相違があることを指します。また、根拠のない「〇〇をお勧めします」や、回復して元気になるイメージ写真やイラストの使用も禁止です。
- 体験談
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患者の主観に基づく治療の内容や効果に関する体験談を掲載することはできません。ただし、患者が自発的に書いたブログを、クリニックのウェブサイト上で紹介することは可能です。
- ビフォーアフター
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治療前後を撮影したビフォーアフター写真は、医療広告として使用する際、治療の内容や効果について誤解を招く恐れがあるものは許可されていません。イラストを含むビフォーアフター写真を使用する場合は、通常必要とされる治療内容、費用、副作用、リスクなどの詳細な説明を記載する必要があります。
- 広告が可能とされていない事項の広告
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医療に関する広告は、患者の治療選択に役立つ情報を提供する目的で法令または広告基準によって許可されたものを除き、一般的には禁止されています。
- 公序良俗に反する内容の広告
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わいせつもしくは残虐なイラストや写真、映像、また差別を助長する表現を含む広告は、公共の秩序や道徳に反するため医療に関する広告として認められません。
- 品位を損ねる内容の広告
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一般的な広告で使われる表現でも、医療広告では使用が制限されるものがあります。「キャンペーン」「プレゼント」「50%OFF」「〇〇し放題プラン」など費用を過度に強調する表現や、治療の内容と関係のない宣伝は医療広告では認められませんので、注意が必要です。
- 他法令又は他法令に関する広告ガイドラインで禁止されている内容の広告
-
「術後生存率」「死亡率」、また未承認医薬品による治療の内容は、医療広告で公表することが許可されていません。
上記のガイドラインに対する配慮は、MEO対策に限らず法令順守やクレーム防止という観点からも大切です。
不正な口コミを掲載しない
不正な口コミとは、口コミを買うなどの行為を指します。Googleが禁止および制限されているコンテンツで公表している「虚偽のコンテンツ、偽装行為」や「不実表示」などに該当し、ペナルティの対象になります。
「高評価の口コミを投稿して検索順位を上げます」といった電話営業もありますが、甘い誘惑には乗らないようにしましょう。
ネガティブな口コミへの返信対応には細心の注意を
ネガティブな口コミを放置したり、感情的な内容で返信したりすると、クリニックの印象悪化につながります。
またさらなるトラブルの火種になることも。事実と異なる口コミや、誇張された口コミに対しても謙虚な姿勢と冷静な視点から、理性的な返信を心がけましょう。
クリニックのMEO対策に困ったときの対処法
クリニックのMEOを始めたもののアクセスが増えない、集患につながらないといった場合は、どのように対処すればよいでしょうか。対処法を2つ紹介します。
- Googleのヘルプコミュニティを利用
- クリニックMEOの運用経験がある業者に相談
それぞれ解説していきます。
Googleのヘルプコミュニティを利用
Googleヘルプコミュニティは、ほかのGoogleユーザーがMEO対策の悩みや質問に答える場です。経験値のあるベテランユーザーも多く、クリニックの現場での運用に即した回答を得られる可能性もあります。
ただし回答しているのはGoogle社員ではないため、情報の信ぴょう性は自身で判断する必要があります。経験値が高くGoogleから評価を得ているユーザーには、ゴールドプロダクトエキスパートやプラチナプロダクトエキスパートといったバッジがついています。情報の取捨選択には、バッジの有無も参考にするとよいでしょう。
クリニックMEOの運用経験がある業者に相談
クリニックのMEOでは、ほかのビジネスジャンルとは異なる特徴や注意点があります。クリニックに特化したMEO対策で実績を出している業者に相談すると、的確なアドバイスによってスムーズに結果を出せる可能性もあります。
ただしコストが発生するので、事前に複数社から見積もりをとるのがよいでしょう。また業者に丸投げするのではなく、運用に関与して自クリニックの知見を蓄積していくことをおすすめします。
クリニックのMEO対策におすすめなツール5選
まずは自クリニックでMEO対策を実施してみたいという場合は、MEO対策ツールを活用するとよいでしょう。
ここでは、おすすめのMEO対策ツールについて紹介していきますが、その前に簡単に備わっている機能について解説していきます。
MEO対策ツールの機能
MEO対策ツールでは、主に以下の機能が備わっています。
- Googleマップの順位チェック
-
指定キーワードや住所、営業時間などの条件を設定して検索順位を確認できる機能です。競合店の検索順位を確認できるツールも存在します。この機能を活用することで、上位表示されているクリニックの分析が効率的に行え、実施した施策の効果測定もスムーズです。さらに、順位が変動した場合にアラート通知する機能を備えたツールを使用すれば、迅速に対策することも可能できるでしょう。
- インサイト分析
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患者の検索キーワードや検索方法、アクセスした時間帯などを分析する機能です。この分析では、自クリニックの弱みや課題を見つけることができます。
- 口コミ管理、分析、自動返信
-
口コミ分析、投稿促進、口コミに対する自動返信などができる機能です。クリニック運営が忙しいと口コミの返信が難しかったり、ネガティブな口コミに気づけず対応が遅れたりすることもありますが、ツールを使うことでスピード感もって対応できます。悪質な情報改ざんを自動防止する機能や、改ざんが起きた際にアラート通知をする機能も便利です。
- 分析レポート
-
検索順位の推移やアクセス数、ユーザー評価、競合クリニックの推移などをレポートとして確認できます。MEO対策は1度対策して終わりではなく日々PDCAを回すことが重要なので、簡単に結果を抽出できるレポート機能は大変便利です。
MEOツールの主な機能を把握した上で、続いて自クリニックに合ったツール選びが重要になります。クリニックのMEO対策におすすめなツールを5つ紹介するので、特徴や強みを比較して検討してみましょう。
MEO Dash!byGMO
MEO Dash!byGMOは、売上向上、アクセス最適化、そして顧客満足度向上を一括して実現するMEOツールです。導入企業数でNo.1(株式会社日本マーケティングリサーチ機構調査)を誇ります。独自の上位表示施策により、MEO対策を強力にサポートしてきた実績が高く評価されています。また、MEO対策に関する無料レポートもホームページからダウンロードできる点も特徴です。
- Googleビジネスプロフィール運用効果を日常的に確認したい人
- 自クリニックでMEO施策を希望する人
- 複数クリニックの効果検証およびGoogleマイビジネス運用をされている人
MEOアナリティクス
MEOアナリティクスは、複数店舗の統合管理が強いMEOツールです。複数のクリニック情報やクチコミを一元管理し、さらに予約投稿や自動投稿機能により、投稿作業の手間を軽減することもできます。これらの機能を効果的に活用することで、複数クリニックのMEO対策にかかる手間を大幅削減可能。2週間の無料トライアルでお試しするのもよいでしょう。
- 複数クリニックの効果検証を効率的に行いたい人
- 複数クリニックの口コミ管理を一括で行いたい人
- Googleビジネスプロフィールの投稿を自動化したい人
MEOチェキ
MEOチェキは、順位計測に関する特許取得済みのMEOツールです。MEO順位計測、分析、管理をすべてカバーするツールであり、国内58,000店舗以上の導入実績があります。無料デモを利用して使いやすさを体験してみることができますので、まずはお試してみるとよいでしょう。
- 多くのMEO対策機能を活用したい人
- まずは無料で試してみたい人
- Googleビジネスプロフィールの投稿機能を予約したい人
ローカルミエルカ
ローカルミエルカは、SEO分野で評判の高いファベルカンパニー社が提供するMEOツールです。複数店舗情報の一括更新やキャンペーン情報の一括配信など、複数店舗のMEO対策を簡単に行える多彩な機能を備えています。さらに、ホームページのチャットを通じて気軽に質問できるため、疑問点があれば気軽に問い合わせてみてください。まずは、無期限の無料プランから始めてみるとよいでしょう。
- 複数クリニックの効果検証を効率的に行いたい人
- 使い方に迷ったときのサポートが欲しい人
- まずは無料で試してみたい人
Gyro-n MEO
MEO対策に必要な機能を網羅したMEOツールです。Googleマップでの検索順位を自動追跡し、競合サイトの動向追跡も。さらに、充実したレポート機能を備えており、ビジネスプロフィールの設定や分析まで一括管理できます。サポートの回数制限もないので、MEO対策初心者でも安心して活用できます。
- MEOに必要な機能を一通りそろえたい人
- 手厚いサポートがほしい人
- Instagram連携してGoogleビジネスプロフィールに自動投稿したい人
まとめ
本記事ではクリニックの集患対策として、MEO対策の必要性からはじめ方、運用のポイントまで幅広く解説しました。SEOと比較して結果が出やすく、コストや労力も比較的抑えられるMEOは、今すぐ着手できる対策の1つです。競合クリニックが少ない今がチャンス。まずはGoogleビジネスプロフィールがあるか確認するところから始めてみましょう。