E-E-A-T(旧E-A-T)とは?評価基準と対策方法20選

この記事でわかること
  • E-E-A-T(旧E-A-T)の概要やSEOにおける重要度
  • E-E-A-T(旧E-A-T)の評価基準
  • E-E-A-T(旧E-A-T)の対策方法リスト
オウンドメディア運用コンサルタント紹介①渡邉志明

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

E-E-A-T(旧E-A-T)とは、Googleがサイトやコンテンツを評価する際に重視する4つの要素、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉。

2018年にE-A-Tとして始まり、2022年12月に更新されExperience(経験)が追加され現在のE-E-A-Tとなっています。

Googleがサイトやコンテンツを評価する際の”評価基準”にあたる内容であるため、
現代のSEO対策においてE-E-A-Tを十分に理解することは絶対に欠かせません。

そこで本記事では、E-E-A-Tの基礎的な内容から、評価基準、SEOへの影響を詳しく解説。
さらに、SEO会社が実践するE-E-A-Tの対策方法についても、考えられる内容ほぼすべての20種類を紹介しています。

ぜひご一読ください。

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目次

E-E-A-Tとは?

E-E-A-T(旧E-A-T)とは、Googleがサイトやコンテンツを評価する際に重視する4つの要素、Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉。
Google検索品質評価ガイドラインという170ページの文書内に示されている、優れたコンテンツの”指針”であり”評価基準”です。

E-E-A-T

E-E-A-Tの各要素について、詳しく見ていきましょう。

Experience(経験)

Experience(経験)とは、コンテンツの制作者にトピックに対する経験があるのかを評価する要素です。

Google検索品質評価ガイドラインでは以下のような記載内容となっています。

コンテンツ作成者がそのトピックに関して必要な直接的な経験や人生経験をどの程度持っているかを考慮してください。(原文:Consider the extent to which the content creator has the necessary first-hand or life experience for the topic.)

引用:Google検索品質評価ガイドライン

具体例を挙げて説明すると、例えばゴルフのドライバーの打ち方について解説するコンテンツであれば、プロゴルファーが書いた方が良いでしょう。また、ゴルフ場を探している人向けには、実際に利用した人のレビューが記載されている方が良いでしょう。

Googleはコンテンツの制作者が、実際にトピックに関する経験を持っていたほうが良いと考えており、その考え方に合わせて検索エンジンのアルゴリズムを調整しています。

したがって、コンテンツを制作する際には以下のような点を意識することが大切です。

  • 必要な経験を有した人物がコンテンツ制作に携わる
  • 経験を有した人物が制作に携わっていることをGoogleに示す

Expertise(専門性)

Expertise(専門性)とは、コンテンツ制作者にトピックに対する必要な知識やスキルの有無があるのかを評価する要素です。

なお、Google検索品質評価ガイドラインでは以下のような記載内容となっています。

コンテンツ作成者がトピックに関して必要な知識やスキルをどの程度持っているかを考慮します。(原文:Consider the extent to which the content creator has the necessary knowledge or skill for the topic.)

引用:Google検索品質評価ガイドライン

具体例を挙げて説明すると、ニキビの治療法について書かれたコンテンツであれば、皮膚科の専門医が書いたコンテンツの方が、一般の健康オタクが書いたコンテンツよりも良いとGoogleでは考えています。

したがって、コンテンツを制作する際には以下のような点を意識することが大切です。

  • 専門的な知識やスキルを有した人物がコンテンツ制作に携わる
  • 十分な知識やスキルを有した人物が制作に携わっていることをGoogleに示す

Authoritativeness(権威性)

Authoritativeness(権威性)とは、コンテンツ制作者がトピックに関する情報源として人々にどの程度知られているのかを評価する要素です。

なお、Google検索品質評価ガイドラインでは以下のような記載内容となっています。

コンテンツ作成者または Web サイトが、そのトピックに関する頼りになる情報源としてどの程度知られているかを考慮します。(原文:Consider the extent to which the content creator or the website is known as a go-to source for the topic.)

引用:Google検索品質評価ガイドライン

具体例を挙げて説明すると、映画の制作方法について誰もが知る超有名映画監督が解説するコンテンツ(あるかどうかは不明ですが)の方が、大学の映画サークルの学生が解説するコンテンツよりも良いとGoogleは考えています。

当然ですが、例え同じ内容だとしても「スティーブンスピルバーグ氏」が解説する映画の制作方法の方が、一般の学生の解説よりも説得力はありますよね。

Googleは権威性の判定基準に被リンクの質や数、サイテーション(サイトやサービスに関するネット上での言及)、SNSでのシェア数などを用いています。
したがって、以下のような点を意識してSEO対策を進めていく必要があるでしょう。

  • 高品質な被リンクの獲得
  • サイテーションの獲得
  • SNS上でのシェア数を増やす など

Trustworthiness(信頼性)

Trustworthiness(信頼性)とは、コンテンツの内容が正確かつ安全で、信頼に足るかどうかを評価する要素です。

なお、Google検索品質評価ガイドラインでは以下のような記載内容となっています。

ページがどの程度正確で、誠実で、安全で、信頼できるかを考慮します。(原文:Consider the extent to which the page is accurate, honest, safe, and reliable.)

引用:Google検索品質評価ガイドライン

信頼性の評価では、以下のような多くのポイントが見られます。

サイトの安全性はどうか

セキュリティ対策は十分か、通信の安全性やECサイトであれば決済システムの安全性などが評価されます。

運営元の情報が十分に公開されているか

下記の引用文の通り、サイト運営者の連絡先情報が十分に公開されているかどうかが評価されます。

YMYL ウェブサイトは高い信頼性を要求するため、通常、サイトのコンテンツの責任者が誰であるかに関する満足のいく情報が必要です。

引用:Google検索品質評価ガイドライン

特にYMYL領域の情報を取り扱う場合は、十分な連絡先情報を明記しましょう。

ECサイトであれば、特定商取引法に基づく表記の有無なども見られる可能性が高いです。
(用意していないサイトはないかと思いますが)

コンテンツの正確性はどうか

下記の引用文の通り、コンテンツが正確かどうかも評価されます。

ニュース記事や情報ページの場合、高品質の MC はトピックに関して事実的に正確である必要があり、専門家の合意がある場合はその合意によってサポートされている必要があります。

引用:Google検索品質評価ガイドライン

また、コンテンツ内に引用や外部参照を含み、情報の正確性や十分な裏付け(エビデンス)を担保しているかどうかも評価されます。

十分な量の正確な情報と信頼できる外部参照を含む [記事] は、通常、高レベルに評価されます。

引用:Google検索品質評価ガイドライン

引用や参照情報の含み方で参考になるのは、Wikipediaです。

検索品質評価ガイドラインの中でも、複数回にわたって参考にするようにと述べられています。

以上のような点から、サイトの安全性や透明性、正確性を高め信頼性の評価を高めていきましょう。

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E-E-A-TはSEOで重要?

E-E-A-TのSEOにおける重要度は、クエリによって大きく異なります。

例えば、犬の画像をまとめたコンテンツにおいては、E-E-A-Tはそこまで重要ではありません。

一方で、医療情報や投資の情報が記載されたコンテンツにおいては、E-E-A-Tの重要度が高いです。医療情報や投資の情報など、人の人生を左右するようなトピックはYMYL領域と呼ばれ、E-E-A-Tが極めて重要視されます

YMYL領域に該当するジャンルは主に以下の通りです。

  • 健康と安全:病気、治療法、薬、メンタルヘルス、栄養、緊急時の対応など
  • 金融情報:投資、税金、保険、銀行、クレジットカード、ローンなど
  • ニュースと時事問題:政治、経済、社会問題など
  • 市民権、政府、法律:選挙、投票、法律、権利、義務など
  • 人生の重要な転機や局面に関わる情報:住宅選び、進学・就職情報など
  • インターネットショッピング:ECサイト
  • その他:特定のグループ(人種、宗教、性的指向など)に関する情報や、養子縁組、出産、結婚など

参考:検索品質評価ガイドライン

自社サイトで上記のようなYMYL領域のトピックを扱っているという場合には、E-E-A-Tのことを意識したSEO戦略の設計、サイト作りを行っていくようにしましょう。

また、YMYL領域でないという場合でも、E-E-A-TはGoogleが良いと考えるコンテンツ制作やサイト運営の指針にあたるものなので、必要に応じた対策を施していくことが大切です。

例えば、”SEO対策”に関する情報はYMYL領域ではありませんが、”経験”豊富な”専門家”によって製作された”信頼できる”コンテンツを読みたいと思う人は多いのではないでしょうか。
それも、多くの人にSEO対策の情報源として頼りにされている”権威”ある会社のサイトを通じて。

そもそもE-E-A-Tは検索ランキング要因なのか

ここまで解説してきた通り、E-E-A-TはSEOにおいて重要ですが、そもそも検索ランキング要因なのでしょうか。

結論、捉え方によっては検索ランキング要因であり、捉え方によっては検索ランキング要因ではありません。

Googleの検索担当者Danny Sullivan氏の言葉を引用します。

E-A-T はランキング要因ですか? 速度など、直接測定できる技術的なものがあるという意味であれば、そうではありません。

コンテンツが人間が評価する E-A-T に合致しているかどうかを判断するために、さまざまなシグナルをプロキシとして使用しています。

その点では、確かにランキング要因です。

(原文:Is E-A-T a ranking factor? Not if you mean there’s some technical thing like with speed that we can measure directly.

We do use a variety of signals as a proxy to tell if content seems to match E-A-T as humans would assess it.

In that regard, yeah, it’s a ranking factor.)

引用:Danny Sullivan氏のX投稿

ちょっとわかりづらいですね。。。

まず、そもそも検索ランキングを決定するのはコンピューターです。
コンピューターは人間とは異なり、被リンクの数やサイトの表示速度など定量的な指標からしかコンテンツの質や検索キーワードとの関連性を判断できません。

一方でE-E-A-Tの場合、制作者の経験が豊富かどうかや信頼に足るかどうかなど、あくまで定性的な内容になります。
E-E-A-Tとはあくまで、Googleが示す優れたコンテンツの指針であり評価基準なのです。

したがって先に説明した通りコンピューターにも評価できるように、Google側ではE-E-A-Tを満たしたコンテンツが検索上位に来るようなアルゴリズムを構築する必要があります。

例えば、コンテンツ制作者がトピックに関する情報源として人々にどの程度知られているのかを評価する要素である「Authoritativeness(権威性)」。
それを十分に満たせているか判定するためには、関連性の高いサイトからの被リンク数やサイテーションの獲得度合いといった定量的な指標が評価に用いられているのです。

図にすると以下のようになります。

E-E-A-Tが検索ランキング要因に用いられるまでの流れ

Googleが自社の検索エンジンに対する定性的な考え方を、どのようにして定量的なアルゴリズムに落とし込んでいるか、以下の動画がわかりやすいです。

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E-E-A-Tの効果的な対策方法20選

E-E-A-Tの効果的な対策方法20選は以下の通りです。

  • トピックに対する経験者や専門家がコンテンツ制作に携わる【経験・専門性】
  • 著者(監修者)情報を掲載し構造化データをマークアップする【経験・専門性】
  • ナレッジパネル掲載を目指す【経験・専門性】
  • ユーザーのレビュー(口コミ)をコンテンツに盛り込む【経験】
  • 特定のトピックに関連する対策キーワードを充実させ内部リンクを結ぶ【専門性・権威性】
  • 事例紹介やケーススタディを掲載する【経験・専門性】
  • インタビュー記事や対談記事を掲載する【経験・専門性】
  • オリジナルの調査データや統計情報を掲載する【専門性】
  • 高品質な被リンクを獲得する【権威性】
  • サイテーションを獲得する【権威性】
  • 指名検索の数を増やす【権威性】
  • SNSをうまく活用する【権威性・経験・専門性】
  • Wikipediaへの掲載を目指す【権威性・信頼性】
  • SSL化(HTTPS化)する【信頼性】
  • サイト運営者が誰か示す【信頼性・経験】
  • 運営者の連絡先を公開する【信頼性】
  • Whois情報を公開する【信頼性】
  • サイトの編集ポリシーを公開する【信頼性】
  • コンテンツに信頼できる情報源からの外部参照や引用を含む【信頼性】
  • 記事の情報を最新状態に保てるように更新を続ける【信頼性】

それぞれ解説していきます。

トピックに対する経験者や専門家がコンテンツ制作に携わる【経験・専門性】

コンテンツ制作には、取り扱うトピックに対する経験者や専門家が携わりましょう。

その分野における経験者や専門家が制作に携わることで、コンテンツの質や情報の正しさが増します。
ガイドラインにも示されているため、当然、検索エンジンにも「Experience(経験)」や「Expertise(専門性)」の評価基準とされているでしょう。

なお、必ずしも執筆者(著者)として制作に携わる必要はありません。
執筆まで頼むと、費用が膨大に膨れ上がるため、監修やコメントをもらうといった形でもOKです。

例えば、YMYLの中でも特に競合性の高いジャンルである”脱毛”領域。
上位に表示されているコンテンツでは、医療脱毛の施術を行う医師による監修が行われています。

専門家による記事監修の事例
出典:医療脱毛のおすすめ人気クリニック15選

実際、医師に記事の執筆を頼むと膨大な費用がかかります。
そこで、監修だけを依頼することで、費用は抑えつつE-E-A-T対策ができるというわけです。

著者(監修者)情報を掲載し構造化データをマークアップする【経験・専門性】

コンテンツの制作に携わった著者(監修者)の情報を掲載しましょう。
経験者や専門家が制作に携わっていても、Googleやユーザーにそのことが伝わらなければ意味がありません。

著者(監修者)情報のベストプラクティスを解説します。

コンテンツ内に著者(監修者)情報を表示する

コンテンツの中に制作に携わった著者もしくは監修者の情報を表示しましょう。

表示する著者(監修者)情報には、そのトピックに関連する経験があることや専門家であることがアピールできるように、役職や保有資格、実績を明記するようにしてください。

表示する場所は自由ですが、コンテンツの冒頭と下部がおすすめです。

▼冒頭

コンテンツの冒頭に著者(監修者)情報を表示することで記事の説得力や信頼度が増します。
なお、下部に表示するよりもやや簡素な内容にするとよいでしょう。

コンテンツ冒頭に表示する著者(監修者)情報の例

▼下部

コンテンツの最後にも著者(監修者)情報を表示しましょう。
冒頭に表示したものより内容を充実させるのがおすすめです。

コンテンツ下部に表示する著者(監修者)情報の例

著者(監修者)紹介ページを作成する

著者や監修者の紹介ページも作成するのがおすすめです。

専用の紹介ページ内で、その人物についてコンテンツ内で表示するよりも詳しい紹介を行うことで、ユーザーやGoogleにどのような人物なのかが詳細に伝わります。

また、その著者(監修者)が制作に携わっているコンテンツ一覧も表示すると良いでしょう。

構造化データをマークアップする

著者(監修者)情報は、構造化データをマークアップすることでGoogleに理解してもらいやすくなります。

構造化データとは、検索エンジンやコンピュータが理解しやすいように、特定の形式で整理されたデータのことです。マークアップを行うことで、検索エンジンは構造化データを通じてコンテンツの内容をより正確に把握できるようになります。

具体的には、以下のようなコードをHTMLに追記し、検索エンジンに対して著者は誰なのか、どんな人物なのかといったデータを伝えます。

マークアップ方法について詳しく知りたい方は、「記事構造化データで設定する著者(author)のベストプラクティスをGoogleが公開」を参考にしてください。

ナレッジパネル掲載を目指す【経験・専門性】

自社内の人物を著者や監修者として起用する場合、難易度は高いですがナレッジパネル掲載を目指すのもありです。

ナレッジパネルとは、Google検索結果ページに表示される情報ボックスのことです。特定の人物、場所、組織、イベントなどを検索した際に、検索結果の右側(PCの場合)または上部(スマートフォン)に表示されます。

以下の画像の赤枠のエリアのことです。(検索対象によって表示形式は異なります。)

ナレッジパネルの掲載例

ナレッジパネルに載るということは、Googleに人物としてより正確に認識されているということであり、経験があることや専門家であることがより伝わりやすくなっているということです。

したがって、自社内の人物が著者がナレッジパネルに載ることで、その人物が携わるコンテンツはE-E-A-Tの評価が大きく高まります。難易度は非常に高いですが目指す価値はあると言えるでしょう。

さて、ナレッジパネルに表示されるための方法は、

ユーザーのレビュー(口コミ)をコンテンツに盛り込む【経験】

コンテンツの種類によっては、執筆や監修という形ではなく、ユーザーレビュー(口コミ)を盛り込むことにより「Experience(経験)」に関わる評価を高めることができます

実際、Google検索セントラルでも、以下のように事例が示されています。

たとえば、確定申告書の正しい記入方法を知りたいときには、会計の専門家が作成したコンテンツを参照したいでしょう。一方で、確定申告ソフトの評価を知りたいのであれば、その種のサービスを体験した人たちが集まるフォーラムの議論など、別の情報を探すのではないでしょうか。

引用:Google検索セントラル「品質評価ガイドラインの最新情報: E-A-T に Experience の E を追加」

太字部分の通り、特定のレストランやサービスなどを利用した人によるレビューもユーザーにとって価値のある情報です。したがって、レビューを適切にコンテンツに盛り込むことは「経験」の評価を高めるうえで有効な手段だと言えるでしょう。

コンテンツの種類によって、「経験者がコンテンツ制作に携わるのか」「それともレビューを集めるのか」うまく使い分けるようにしましょう。

特定のトピックに関連する対策キーワードを充実させ内部リンクを結ぶ【専門性・権威性】

特定のトピックに関連する対策キーワードを充実させ、コンテンツ同士を内部リンクで結ぶことにより「Expertise(専門性)」「Authoritativeness(権威性)」の評価が高められます。

少しわかりにくいので、例えば新宿にある皮膚科クリニックが「粉瘤」というトピックで上位を狙っているとしましょう。その際に、「粉瘤 治療法」や「粉瘤 原因」といった関連のキーワードに対策したコンテンツを作成し、内部リンクで結ぶことで専門性評価がアップするのです。

”粉瘤について解説しているコンテンツが充実”=”粉瘤に関する専門性があるサイト”というような形で評価されています。また、内部リンクを結ぶことにより、ページ間でリンクジュースの受け渡しも行われるため、権威性評価向上にもつながるでしょう。

実際、現在※「粉瘤 新宿」で1位を獲得しているクリニックでは、以下の様に関連キーワードに対策したコンテンツを充実させています。
※2024年8月25日時点

トピックに関連するキーワードを充実させている事例
出典:ふるやばし形成外科 新宿院

このような、サイト内のコンテンツを特定のトピックごとに充実させたうえでグループ化し、それらのコンテンツ同士を内部リンクで結びつけるSEO戦略のことを、「トピッククラスター戦略」と言います。

トピッククラスター戦略は、専門性の評価が上がる他、コンテンツ間同士が相互に作用しあうことで、トピック全体での順位上昇が期待できる最近のSEO業界のトレンド戦略の一つです。

なお、トピッククラスター戦略について詳しく知りたい方は、「トピッククラスターモデルとは?SEO効果や作り方、事例まで」を参考にしてください。

事例紹介やケーススタディを掲載する【経験・専門性】

事例紹介やケーススタディの掲載は、Experience(経験)、Expertise(専門性)の評価向上につながります。

インタビュー記事や対談記事を掲載する【経験・専門性】

インタビュー記事や対談記事の掲載によって、以下のように複数の側面からExperience(経験)、Expertise(専門性)の評価向上が期待できます。

コンテンツ内に経験者や専門家へのインタビューを盛り込む

コンテンツの中に、説明を補填する形で経験者や専門家へのインタビューを盛り込むことで、ユーザーや検索エンジンに経験・専門性をアピールすることができるでしょう。

例えば、現在※「脱毛サロン おすすめ」で検索1位となっている記事では、以下のような形で経験者や専門家へのインタビューが盛り込まれています。
※2024年7月時点

▼脱毛経験者へのインタビュー

コンテンツ内にインタビューコーナーを設ける事例
出典:Yourselect

▼脱毛の専門家へのインタビュー

コンテンツ内に専門家インタビューを設ける事例
出典:Yourselect

「脱毛サロン おすすめ」は最も競合性の高いキーワードであるため、そこで1位を獲れているコンテンツでの取り組みなので、有効性も高いと言えるでしょう。

インタビュー記事・対談記事は性質上、E-E-A-Tの高評価を受けやすい

インタビュー記事・対談記事は、以下のような性質上、E-E-A-Tの評価向上に貢献しやすいと言えます。

  • 独自情報が多く、高品質だと判断されやすい
  • 自社コンテンツの著者となる人物のインタビュー記事で経験や専門性のアピールができる

インタビュー記事は、通常の記事に比べて作成が大変ですが、その分リターンも多いので、積極的に取り組んでみましょう。

なお、インタビュー記事の書き方について詳しく知りたい方は、「インタビュー記事の書き方|取材のコツや例・面白い記事にする方法」を参考にしてください。

高品質な被リンクを獲得する【権威性・信頼性】

E-E-A-Tの「Authoritativeness(権威性)」と「Trustworthiness(信頼性)」の評価を高める方法として特に重要な施策は、高品質な被リンクを獲得することです。

皆様はGoogleのページランクというものをご存じでしょうか。ページランクとは、Google誕生以来存在し続けており、他のWebページからのリンク数と質を評価することで、そのページの重要度や人気度を測るアルゴリズムになります。

このページランク(=被リンク評価)を、E-E-A-Tの権威性と信頼性を評価する要素として用いられていることがGoogleの公式文書内で述べられています

Google のアルゴリズムは、信頼性と権威性に相関するページに関するシグナルを特定します。これらのシグナルの中で最もよく知られているのは PageRank です。これは、Web 上のリンクを使用して信頼性を理解します。

引用:「How Google Fights Disinformation」

このようなエビデンスから、被リンクを増やすことで権威性や信頼性の評価を改善することができるのは明白でしょう。

被リンク獲得にあたっては、ただ数を増やすのではなく高品質な被リンクの獲得を目指すことが大切です。
高品質な被リンクとは、以下の様な条件に当てはまります。

  • 権威性のあるサイトやページからの被リンク(ドメインパワー・ページランクの高いサイトやページから)
  • 関連性のあるサイトからの被リンク
  • ページ内の良い位置に設置された被リンク(本文内のリンク>フッターのリンク)
  • 編集上配置された自然な被リンク
  • アンカーテキストや周辺のテキストに対策キーワードが含まれた被リンク
  • nofollow属性が付与されていない被リンク

上記のような高品質被リンクを獲得できるように、施策を実施していきましょう。
反対に、関連性が薄く権威性も低いサイトからの被リンクやスパム行為で得た被リンクなどは、低評価やペナルティの要因になりますのでご注意ください。

なお、高品質な被リンクの獲得方法について詳しく知りたい方は、「被リンク獲得方法 完全ガイド|正しく効果的な被リンクの増やし方」を参考にしてください。

サイテーションを獲得する【権威性】

サイテーションを獲得することでも、Authoritativeness(権威性)の評価向上が期待できます。

サイテーションとは、企業名、店舗名、住所、電話番号などの情報が、他のウェブサイトやSNSなどで言及されることです。

なお、被リンクとは異なりGoogleから直接、サイテーションが権威性に影響を及ぼすとは明言されていません。
ただし、権威性がそもそもトピックに関する情報源として人々にどの程度知られているのかを評価する要素であることから、サイテーションとは密接な関係にあります。

サービス名や企業名が多く言及されていることが、権威性の評価のアルゴリズムに組み込まれている可能性は極めて高いと言えるでしょう。

また、E-E-A-Tは抜きにしてサイテーションがSEOに良い影響を与えること自体は明言されています。

判定を支援するために使用している要因の 1 つに、そのコンテンツへのリンクまたは言及が他の著名なウェブサイトに含まれているか把握するということがあります。

引用:Google Search「検索ランキング結果を自動的に生成する仕組み-コンテンツの質-」

サイテーション獲得は、今後のSEO対策において重要な要素になるため意識的に対策を行っていきましょう。

サイテーションについて詳しく知りたい方は、「サイテーションとは?意味やSEO/MEO効果、獲得方法を解説」を参考にしてください。

指名検索の数を増やす【権威性】

指名検索の数を増やすことでも、Authoritativeness(権威性)の評価向上が期待できます。

指名検索数とは、特定の企業名、ブランド名、商品名、サイト名などを含むキーワードで検索された回数を指します。

先に解説したサイテーションと同様に、Googleから直接明言はされていませんが、権威性の概念と密接な関係にあるため評価のアルゴリズムに組み込まれている可能性は極めて高いです。

また、企業名やサービスの指名検索が増えることは売上に直結するため、SEOを抜きにしても重要な要素だと言えるでしょう。

SNSをうまく活用する【経験・専門性・権威性・信頼性】

SNSをうまく活用することで、経験・専門性・権威性・信頼性と、E-E-A-Tのすべての側面に良い影響を与えることができます。

具体的には、SNSの活用により以下のような点からE-E-A-T対策となるでしょう。

SNSアカウントを運用する

SNSアカウントをうまく運用し、知名度を高めていくことで複数の面からE-E-A-T評価の向上が期待できます。

例えば、コンテンツの著者となる社員がSNSを運用し、そのトピックにおける著名な情報源となれれば、E-E-A-Tのすべての評価に良い影響を与えることになるでしょう。

コンテンツをSNSでシェアしてもらう

コンテンツを読んだユーザーにSNSでシェアしてもらうことで、サイテーションの獲得につながります。

また、アクセス数の増加などにもつながるでしょう。

以下のようにシェアされやすい導線をコンテンツ内に設けるのがポイントです。

コンテンツをSNSでシェアしてもらいやすくなる導線の例
出典:Backlinko

以上のように、間接的なE-E-A-T対策やSEO効果が期待できます。

なお、SNSに自社のコンテンツが貼られた際に、被リンクが得られますが、このリンクにはnofollow属性とugc属性が付与されており、直接的なSEO効果はありませんのでご注意ください。

Wikipediaへの掲載を目指す【権威性・信頼性】

難易度は非常に高いですがWikipediaへの掲載も、E-E-A-Tの評価に良い影響を与えます。

Wikipediaに関しては、検索品質評価ガイドライン内で計41回言及されており、権威性や信頼性を評価する重要な指標になっていると言えるでしょう。

サイトの評判(原文:Reputation of the Website)

ニュース記事、ウィキペディアの記事、ブログの投稿、雑誌の記事、フォーラムのディスカッション、
独立した組織による評価はすべて、評判に関する優れた情報源となります。

(原文:News articles, Wikipedia articles, blog posts, magazine articles, forum discussions, and
ratings from independent organizations can all be great sources of reputation information.)

引用:検索品質評価ガイドライン

Wikipediaへの掲載は、難易度が高く企業や人物、サービスとして相当な知名度が必要です。

知名度がない場合に狙えるのが、Wikipediaの特定のトピック内で出典として引用してもらうことになります。

Wikipediaの出典の例
出典:検索エンジン最適化 Wikipedia

Wikipediaを編集することはできますが、宣伝目的だと基本はじかれます。
ただし、そのトピックにおいてWikipediaのページ内容に大きな付加価値を加えられる場合は、受け入れられることもあるので、試してみるのも良いでしょう。

出典に載ることも自社ではなかなかコントロールできない要素ではありますが、良質なコンテンツを提供し続けることにより可能性を高められると言えます。

SSL化(HTTPS化)する【信頼性】

サイトのSSL化(HTTPS化)により、E-E-A-TのTrustworthiness(信頼性)の評価向上が期待できます。

SSL化とは、Webサイトの通信を暗号化する技術のことです。
WebサイトのURLが「http」から「https」になるため、HTTPS化とも呼ばれます。

通信内容が第三者から盗み見られたり改ざんされたりするリスクが低減し、セキュリティ面が向上するため、E-E-A-Tの信頼性評価向上にもつながるのです。

また、GoogleではSSL化を推奨しており、以下のように検索ランキング要因であることを明言しています。

ランキング シグナルとしての HTTPS

アルゴリズムでのシグナルとして、暗号化された安全な接続をサイトで使用しているかを考慮に入れたテストを実施してきました。この実験ではよい結果が得られているため、ユーザーがもっと安全にサイトを閲覧できるよう、すべてのサイト所有者の皆様にHTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えています。

引用:Google検索セントラル「ランキング シグナルとしての HTTPS 」

サイトのURLをチェックして冒頭が「https」になっていなければ、SSL化を行いましょう。

サイト運営者が誰か示す【信頼性・経験】

サイトの運営者情報を明確に示すことは、Experience(経験)やTrustworthiness(信頼性)の評価向上につながります。サイトの運営元の企業名やコーポレートサイトのURL、責任者名などを公開しましょう。

また、著者情報と同様にGoogleが理解しやすいよう、構造化データのマークアップを行うことが推奨されます。

具体的には、トップページのorganizationの構造化を行うのがおすすめです。
organizationとは、サイトの運営組織を検索エンジンに伝える構造化データになります。

弊社の記載例は以下の通りです。

Organization
@typeOrganization
@idhttps://seo-writing-professionals.com/#organization
nameシュワット株式会社
urlhttps://dx-bespra.com/company/
sameAshttps://note.com/witty_koala614/
sameAshttps://www.wantedly.com/companies/company_5959233

上記のようにサイトの運営組織名と、コーポレートサイトなど関連するページのURLを構造化データに含むとよいでしょう。

構造化データの専門家であるMartha van Berkel氏は、Search Engine Journal内の記事で、サイトやビジネスに関連する重要な”エンティティ”はすべて構造化データに含むべきと述べています。

Organizationの他にも、サイトの組織情報を裏付ける構造化データはあるため、実施できる範囲でできるだけマークアップを行うとよいでしょう。

運営者の連絡先を公開する【信頼性】

サイト運営者の連絡先を十分に公開することで、Trustworthiness(信頼性)の評価を高めることができます。

冒頭でも引用した下記の文章通り、特にYMYL領域のサイトでは、十分な連絡先情報の公開が求められるでしょう。

YMYL ウェブサイトは高い信頼性を要求するため、通常、サイトのコンテンツの責任者が誰であるかに関する満足のいく情報が必要です。

引用:Google検索品質評価ガイドライン
  • 電話番号
  • 住所
  • 運営責任者名
  • 問い合わせフォーム

サイトの運営者ページなどに、上記のような情報を含むようにしてください。

Whois情報を公開する【信頼性】

Whois情報を公開することでも、運営者の透明性が高まるためTrustworthiness(信頼性)の評価向上が期待できるでしょう。

Whois情報の公開とは、ドメインの保持者の名前や住所、メールアドレスといった登録者情報を、誰でも参照できるようにすることです。

Googleからもドメインの保持者の会社名や氏名がわかるため、透明性が高まり信頼性の向上につながるでしょう。

Whois情報の公開はドメインを登録したサービス上から簡単にできるので、プライバシー保護の観点から公開したくないといった場合を除き、基本的には公開しておくことが推奨されます。

サイトの編集ポリシーを公開する【信頼性】

サイトの編集ポリシーを公開することでも、Trustworthiness(信頼性)の評価向上が期待できるでしょう。

サイトの編集ポリシーとは、ウェブサイト上のコンテンツを作成・編集・公開する際の基準やルールを定めたものです。

Googleから明言はされていませんが、コンテンツ編集の透明性や信頼性が高まることから、E-E-A-T対策に有効と考えられています。

実際、「脱毛」「投資」「クレジットカード」など、最も競合性の高いYMYL領域のクエリでは、上位に表示されるサイトは軒並み編集ポリシーを公開中です。

編集ポリシーの例
出典:mybest

以下のような情報を含む編集ポリシーを公開するとよいでしょう。

  • コンテンツの制作や編集にあたって根本に来る考え方やポリシー
  • コンテンツの制作体制
  • コンテンツ制作に携わっている人(著者・監修者一覧)
  • 法令遵守に関する取り決め
  • 運営組織情報 など

編集ポリシーの存在はユーザーからのコンテンツに対する信頼度を高めるファクターになることもあるので、公開しておくことをおすすめします。

コンテンツに信頼できる情報源からの外部参照や引用を含む【信頼性】

コンテンツに信頼できる情報源からの外部参照や引用を含むことで、Trustworthiness(信頼性)の評価向上が可能です。

Googleからも、以下のように明言されています。

十分な量の正確な情報と信頼できる外部参照を含む [記事] は、通常、高レベルに評価されます。

引用:Google検索品質評価ガイドライン

実際、皆様もコンテンツを読む際、外部の信頼できる情報源などを引用・参照していると信頼度が高丸のではないでしょうか。

適切に引用・参照を用いて、コンテンツの内容に対する信頼性を高めていきましょう。

記事の情報を最新状態に保てるように更新を続ける【信頼性】

記事の情報を最新状態に保てるように更新を続けることで、正確性が高まり、Trustworthiness(信頼性)の評価向上が期待できるでしょう。

コンテンツを公開した後、しばらく時間がたち情報が古くなったり誤ったものとなってしまったりすると、ユーザーからの信頼度が損なわれてしまいます。

法制度や製品情報、キャンペーン情報など、正確性が求められる内容については、重点的に更新を行いましょう。

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まとめ|E-E-A-Tを意識したSEO対策を進めよう

ここまで、E-E-A-Tをについて基礎知識からSEOへの影響、対策方法まで詳しく解説してきました。

E-E-A-Tは、Googleの考える優れたサイトやコンテンツの”指針”であり、検索ランキングの”評価基準”です。
その指針に合わせて、検索ランキングを決定するアルゴリズムも構築されるため、十分に理解したうえでSEO対策に取り組むことで長期的に成果を出し続けられるでしょう。

また、E-E-A-Tの根幹にあるのは”ユーザーの満足度”です。
ユーザーを最も満足させられる”最良”のサイト・コンテンツ作りに意識を向け続けることが何より大切だということを理解しておきましょう。

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この記事を書いた人

渡邉 志明(SEOニキ)のアバター 渡邉 志明(SEOニキ) シュワット株式会社|代表取締役

これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。SEOディレクターとして600以上のコンテンツで検索1位を獲得した実績を持つ。POSレジなどのITツール導入支援もしている。