- 求人サイトがSEOで成功するための方法
- 求人サイトがSEOで競合に勝つためにすべき具体的な施策

この記事の監修者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
国内最大級の医療福祉系転職サイト「コメディカルドットコム」をはじめ、数々の求人サイトでSEO責任者を歴任。”求人サイトSEOのプロ”。これまで複数のWebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援も得意。

この記事の著者:伊藤 寛規
月間5,000万PV越えのWebメディア「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験。「転職サイト」「マッチングアプリ」「退職代行」「動画配信 おすすめ」「クレジットカード」など、日本最難関クラスのキーワードで検索上位獲得した実績多数あり。
「求人サイトを立ち上げたものの、思ったようにアクセスが集まらない…」
「広告には予算をかけているけれど、効果が頭打ちになってきた…」
「SEOが重要とは聞くけど、何から始めればいいかわからない…」
求人サイトの運営者のなかには、こうした悩みを抱える方も少なくないでしょう。
求人業界は競合サイトが多く、掲載内容が似通いやすいため、適切な戦略を立てたうえでのSEO対策が不可欠です。
本記事では、求人サイトに特化したSEO対策のポイントや具体的な手順を7つのステップに分けてわかりやすく解説します。
基本的な対策から、後発サイトでも成果を出すための戦略まで網羅的に解説しているので、ぜひ最後まで参考にしてください。
なお、このページでは求人サイトのSEO対策について応用的な情報を中心に解説しています。
まずはSEO対策の基礎知識から知りたいという方は下記の記事をご覧ください。

- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『シュワット株式会社』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。
求人サイトにおけるSEOの必要性
もはや言うまでもありませんが、求人サイトの運営において、SEO対策は避けて通れない施策のひとつです。
求職者の多くは、まず「地域名+職種」「職種+求人」といったキーワードで検索エンジンを使って求人情報を探します。
つまり、検索結果で自社サイトの”求人リストページ”が上位に表示されるかどうかで、流入やアプローチできる求職者の数が大きく異なるのです。
近年では、大手求人サイトの台頭により、後発の求人サイトのSEO難易度は高くなっていますが、中小規模の後発サイトであってもSEOによって集客増加を実現できる可能性は十分に残されています。(事実、弊社の支援の元、後発の求人サイトがSEOで競合に勝利しているケースは多いです。)
今後はこれまで以上にネットにおける集客の競争が激化することが予想されるため、今のうちからSEOに着手し、安定した流入を獲得することが望ましいでしょう。
求人サイトのSEOが難しいと言われる理由
求人サイトは他業種のWebサイトに比べて、SEOの難易度が高いとされています。その理由には、以下のような業界特有の構造的な課題が存在します。
競合が多い | 大手求人サイトなど、膨大なリソースや強力なドメインパワーを持つ事業者が検索上位を占めています。 |
---|---|
ページの重複が起きやすい | 同じ企業や求人内容が複数媒体で掲載され、オリジナリティを出すのが難しい傾向があります。また、自社サイト内でも例えば「青森県 営業求人」のページと「青森市 営業求人」のページが重複するなど、とにかくサイト内外問わず重複が起きやすいため、意識的な対策が必要です。 |
キーワードの種類が膨大 | 「職種×地域」など細分化された検索ニーズに幅広く対応する必要があります。ひとつひとつページを作っていてはとてもカバーしきれないため、データベースを活用した動的なページ生成技術が必要です。 |
情報の更新頻度が高い | 求人は掲載・終了のサイクルが早く、検索エンジンに安定した評価を受けにくい面があります。 |
求人サイトのSEOで勝つためには、基本的なSEO対策を徹底するだけでなく、競合と差を付けるコンテンツを作成したり、自社ならではのオリジナリティを活かしたりといった工夫が不可欠です。
また、求人サイトはそもそものビジネスモデルや組織の運営体制がSEOに大きな影響を与えます。
例えば、検索順位に大きな影響を与える要素のひとつとして「掲載求人数」が挙げられます。
掲載求人数が少ないとどんなにSEOを頑張ってもなかなか検索上位にはなりませんが、求人数を増やすのはSEOチームではなく営業チームです。
営業チームのパフォーマンスなど、SEO以外の面が結果に大きな影響を与える点も、求人サイトのSEOが難しいと言われる理由です。

近年では、”SEOだけ”で勝てる時代ではなくなってきています。特に、求人サイトにおいては、SEOで勝つための要素として、ビジネスモデル、営業、サービスとしてのブランディングといった要素が非常に重要だといえるでしょう。
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求人サイトがSEO対策に取り組むメリット
求人サイトのSEO難易度は高いものの、それでもSEOに取り組むメリットはたくさんあります。
ここでは、求人サイトがSEOに取り組むメリットとして、以下4つを見ていきましょう。
- 長期的な費用対効果が高い
- 高い精度でターゲティングができる
- ブランディング効果がある
- 顧客のナーチャリングにもつながる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
長期的な費用対効果が高い
求人サイトにおけるSEOの最大のメリットは、広告費に依存せず、長期的に安定した集客に期待できる点です。
SEOで検索上位に表示されると、広告のようにクリックごとに課金されることなく、自然検索からの流入を継続的に獲得できます。
特に「職種+地域」など検索ニーズが繰り返し発生するキーワードで上位表示できれば、安定的な応募獲得につながるでしょう。
また、求人広告は出稿期間が限られ、停止するとアクセスが途絶えるリスクがあるうえ、流入やコンバージョンが増えれば増えるほど、広告費も高額になってしまいます。
その点、SEO対策で作成したページは「資産」としてサイト内に残り、そこから発生するクリックやコンバージョンに追加費用はかかりません。
中小規模の求人サイトにとって、広告費の抑制は事業面でも大きなメリットになるはずです。
SEOを強化することで、短期的な施策に頼らない中長期的な応募の仕組みを構築できるのが大きな強みといえるでしょう。

SEOは取り組みの初期段階から成果が出るまでには費用がかかりますが、一度上位を獲得できれば、定期的なメンテナンスだけで済むケースも多いので、長期的にみると費用対効果は高いといえます。
高い精度でターゲティングができる
求人サイトがSEOに取り組むメリットとして、ニーズが明確なユーザーに対して高い精度でアプローチできる点も挙げられます。
ネット上で求人を探している求職者は「未経験 事務 横浜」や「介護職 夜勤なし 福岡」など、具体的な希望条件で検索しているケースが多く、求人への応募確度が非常に高い傾向があります。
これらのキーワードで流入したユーザーは、すでに「応募を検討している段階」にいるため、応募やエントリーに直結しやすいのが特徴です。
SEOではキーワード単位で対策ができるため、職種やエリア、働き方など、ユーザーの検索意図に沿って適切に対策することで、応募意欲の高いユーザーに効率的にアプローチできるでしょう。
SEOは広告と異なり、表示のタイミングを自社でコントロールすることはできませんが、その分無駄な表示やクリックが少なく、効率の良いリード獲得を実現しやすいのもメリットです。
ブランディング効果がある
求人サイトがSEOで検索上位を獲得することは、単なる集客だけでなく、信頼性の高いサービスとして認知されるきっかけにもなります。
検索結果上でユーザーが何度も自社サイトを目にすることで「よく見かける=信頼できるサイト」という印象が自然と形成されていくはずです。
信頼できるサイトとして認知された結果、「求人サイトといえば、〇〇だよね」というように、求人探しをする際に一番に想起してもらえるようになれば、指名検索キーワードでの流入増加にも期待できます。
求人サイトのSEOは、単なる流入獲得の手段ではなく、求職者や企業にとっての「信頼される情報源」としてのブランド価値を育てる施策でもあるのです。
顧客のナーチャリングにもつながる
求人サイトにおけるSEO対策では、今すぐ求人に応募したい人だけでなく、将来的な応募を検討している潜在層との接点を持てるのもメリットです。
例えば、「未経験からIT業界に転職するには」や「介護職のキャリアアップ方法」といったキャリアや転職に関するコンテンツを発信すれば、直近は応募を考えていないユーザーにも価値を提供できます。
ユーザーが日常的に情報収集を行うシーンで自社サイトを認知してもらい、信頼関係を構築できれば、将来的な応募や登録へとつながる可能性も高まるでしょう。

自社ならではの転職ノウハウや求人探しのコツなどを日ごろから配信していれば、ユーザーがいざ転職したいとなったときに自社サイトを利用してくれる可能性も高まるはずです!
求人サイトの基本的なSEO対策7ステップ
ここからは、求人サイトの基本的なSEO対策を以下の7つのステップに分けて解説します。
- 対策キーワードを洗い出し、種別を分ける
- TD(title、description)タグを最適化する
- ディレクトリ構造やパンくずを最適化する
- 「Googleしごと検索」の構造化マークアップを行う
- インデックスやクロールを最適化する
- 被リンクを獲得する
- 定期的に効果測定・改善を繰り返す
それぞれのステップにおける具体的な方法も紹介するので、実際に取り組む際も繰り返し参考にしてくださいね。
1. 対策キーワードを洗い出し、種別を分ける
まずは、SEOで対策するキーワードを洗い出しましょう。
SEO対策において、キーワード調査は基本中の基本ともいえる工程です。
この段階で対策キーワードが不明確なままだと、後々のページ管理や効果測定が難しくなり、施策全体の精度が下がってしまう恐れがあります。
初期のうちに対策キーワードの方向性をしっかり定めておくことが重要です。
なお、キーワードの調査方法には、主に以下3つがあります。
- 対策したい業界や職種から「職種+求人」などの掛け合わせキーワードを調査
- 競合サイトが対策しているキーワードを調査
- 自社のサイト名などの指名検索キーワードを調査
それぞれの具体的な調査方法については「SEOキーワード選定完全ガイド|実行手順や注意点・活用ツールまで」で解説しているので、こちらを参考に進めてみてください。
対策キーワードを洗い出せたら、以下3つの種別に分類していきましょう。
キーワード種別 | キーワード例 |
---|---|
求人一覧キーワード | ・職種+求人 ・地域+職種+求人 ・職種+条件 ・特徴+地域+職種+求人 など |
求人詳細キーワード | ・企業名+求人 ・企業名+職種 ・企業名+年収 など |
お役立ちキーワード | ・求人 探し方 ・履歴書 書き方 ・職種+年収 など |
なお、求人サイトにおいてはまずは求人一覧キーワードや求人詳細キーワードを対策し、その後、お役立ちキーワードを対策していくのがおすすめです。

キーワードを分類することで、キーワードごとにどんなページ・コンテンツで対策するのかが明確になるメリットもあります!
2. ページ・コンテンツを作成する
キーワードを分類できたら、いよいよキーワードの種別ごとにページ・コンテンツを作成して対策していきます。
求人サイトで作成するページやコンテンツは、対策キーワードに応じて主に以下3つに分かれます。
キーワード種別 | 作成するページ・コンテンツ |
---|---|
求人一覧キーワード | 求人一覧ページ ┗職種や地域、条件に当てはまる求人を一覧で表示するページ |
求人詳細キーワード | 求人詳細ページ ┗特定の求人・企業ごとに勤務条件や労働環境などを詳しく解説するページ |
お役立ちキーワード | コンテンツページ ┗転職ノウハウなどをまとめた記事型ページ |
それぞれのページ・コンテンツにおける内容やSEO対策の方法について、詳しく見ていきましょう。
求人一覧ページ
求人一覧ページとは、その名の通り職種や地域、条件に当てはまる求人を一覧で表示するページのことです。

対策キーワードには「地域+職種」「職種+条件」など、求職者の多くが検索するキーワードが含まれるため、求人サイトにおけるSEO流入のほとんどが求人一覧ページから発生します。
つまり、求人サイトのSEOをするうえで最重要のページです。
求人一覧ページは、データベースに登録された求人情報に基づき、条件に合致する求人を自動表示する形でページを生成します。
データベースに基づく、求人一覧ページの自動生成やSEOにおけるポイントについて詳しくは、「求人一覧ページ(求人リストページ)のSEOのポイント」をご参照ください。
求人詳細ページ
求人詳細ページとは、各求人ごとの勤務条件や応募条件などをまとめたページのことです。

一覧ページを見て求人に興味を持ったユーザーが詳細ページを訪れることで、求人についてより詳しく理解し、応募してもらうことができます。そのため、求人サイトにおける応募のほとんどは、求人詳細ページから発生するといえるでしょう。
また、「企業名+職種」「企業名+求人」など、その企業の求人への応募意欲が高いユーザーが検索するキーワードでのSEO流入が見込めるのも特徴です。
特に、求人サイトを立ち上げて日が浅い段階では、求人一覧ページでの検索上位表示が難しく、一方で求人詳細ページはニッチな企業だと比較的検索上位表示されやすいため、メインの流入経路となる傾向にあります。
企業や求人に関する情報を充実させることで、応募確度が高い求職者を効率的に集客できる可能性があります。
求人詳細ページ作成やSEOのポイントについて詳しくは、「求人詳細ページのSEOのポイント」をご参照ください。
コンテンツページ
コンテンツページとは、求人の探し方や履歴書の書き方などの転職ノウハウを記事としてまとめたページのことです。

いわゆるSEOコンテンツのことで、「求人サイト おすすめ」といった顕在層キーワードから、「年代代+平均年収」といった潜在層キーワードまで、幅広いキーワードを対策します。
求人サイトにおいては、一覧ページや詳細ページはオリジナリティが出しづらく、競合と内容が似通ってしまうケースがあるため、コンテンツページでいかに専門性や独自性を出せるかがポイントです。
3. TD(title、description)タグを最適化する
各ページ・コンテンツを作成する際は、タイトルタグやディスクリプションを最適化することが大切です。
まず、titleタグには「職種名」「勤務地」「雇用形態」など、対策するキーワードを含めるようにしましょう。できるだけ文頭に近い位置(左側)にキーワードを入れるのがおすすめです。
ただし、タイトルにキーワードを入れる際は、不自然な日本語やキーワードだらけのタイトルにならないように注意してください。過度にキーワードを入れてしまうと、SEOに悪影響を及ぼす可能性があります。
OK例 | <title>【東京都】営業職の転職・求人・中途採用情報</title> →地域や職種、「転職」「求人」などの対策キーワードが自然に盛り込まれている。 |
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NG例① | <title>求人情報|1ページ目</title> →キーワードが盛り込まれていない |
NG例② | <title>東京 営業 求人 採用情報 転職 中途 新卒 未経験 </title> →キーワードをただ羅列しただけになっている |
また、ディスクリプション(メタディスクリプション)には、キーワードを盛り込みつつ、ユーザーをひきつける文章を設定してください。
ディスクリプションは、検索結果に以下のように表示されるため、検索面でのクリック率にも影響します。

ディスクリプションはSEOに直接的な影響があるわけではありませんが、記事の内容がユーザーに伝わりやすくなることでクリック率が向上し、間接的なSEO効果に期待できます。


4. ディレクトリ構造やパンくずを最適化する
求人一覧ページや求人詳細ページのSEOを強化するには、サイト全体の構造をわかりやすく整理することが重要です。
まず、ディレクトリ構造はURLの階層を示すもので、検索エンジンにページの関係性を伝える役割を持ちます。
例えば、求人一覧ページと求人詳細ページは、それぞれ以下のようなディレクトリを設定するとよいでしょう。
求人一覧ページ | /tokyo/sales/ →東京の営業職の求人一覧ページ |
---|---|
求人詳細ページ | /tokyo/sales/abc-corp/ →株式会社ABCの求人詳細ページ |
上記のように求人詳細ページが一覧ページの下層に来るようにするのがポイントです。
エリアや職種ごとに整理されたディレクトリ構造にすることで、検索エンジンは情報の分類を認識しやすくなります。
あわせて、パンくずリストも最適化しましょう。
パンくずリストとは、サイト内での現在地を示すための表示のことです。

パンくずリストを設置することで、ユーザーが迷わず上位階層に戻れるだけでなく、内部リンクとしてのSEO効果も期待できます。
特に大量の求人を扱うサイトでは、パンくずリストの設定によってインデックス効率やページ評価の底上げにもつながるでしょう。
具体的には、以下のようなパンくずリストを設定するのがおすすめです。
構造 | トップ>エリア>都道府県>職種>求人詳細 |
---|---|
例 | トップ>関東の求人一覧>東京都求人一覧>営業職の求人一覧>求人詳細 |

パンくずリストを設定することで、特定のページへSEO評価を集約することもできるので、関連性があるページや評価を集めたいページはパンくずリストの中に含めるようにしてみましょう。

5. インデックスを最適化する
求人サイトでは、一覧ページにおいて重複コンテンツや低品質コンテンツが発生しやすいため、インデックス最適化の対策も欠かせません。
そもそもインデックスとは、Googleにサイトやページの情報が登録されることを指し、Googleにページがインデックスされて初めて検索結果に表示されるようになります。
インデックス最適化の施策としては、主に以下の3つを押さえておくとよいでしょう。
- 検索結果に出さなくてよいページをnoindexする
- 不要なページや重複ページ、低品質ページをリダイレクトやcanonicalで対処する
- ページごとにコンテンツをユニーク化する
具体的には、以下の記事でも詳しく解説しているので、合わせて参考にしてください。
6. 「Googleしごと検索」の構造化マークアップを行う
求人詳細ページでは、「Googleしごと検索(Google for Jobs)」の構造化マークアップも必ず行いましょう。
Googleしごと検索とは、検索結果上に求人情報を専用ボックスで表示する仕組みのことで、構造化マークアップを行うことで掲載対象になります。

Google仕事検索は検索時かなり上位の位置に表示されるため、非常に重要です。
職種名・勤務地・雇用形態・給与など、Googleの定める項目を正しく構造化データとして記述することでGoogleに対して「これは求人情報ですよ」と伝えることができます。
Googleしごと検索は、検索結果の上部に表示されるケースも多いので、構造化マークアップを行うだけで大幅な流入獲得につながる可能性もあるでしょう。
詳しくは、下記の公式ガイドラインを参考にしてください。
求人検索用の求人情報(JobPosting)の構造化データ|Google検索セントラル
7. 被リンクを獲得する
求人サイトのSEO対策においては、サイトの信頼性や専門性、権威性を示すために被リンク獲得も不可欠です。
転職メディアや求人掲載中の企業の採用ページなど、関連するメディアから被リンクを集めることで、GoogleからのSEO評価の向上に期待できるでしょう。
そのほか、被リンクを集める方法としては、以下のようなものがあります。
- 良質な独自コンテンツの配信
- 業界に関する調査レポートの配信
- 導入事例やインタビュー記事の作成
その他、求人サイトにおいては被リンクが集まりやすい仕組みや運用体制を工夫することも重要です。
例えば、営業が求人掲載してくれる企業を開拓した際に、被リンク設置で割引をするキャンペーンを実施するなど、様々な施策が考えられます。
他にも、例えば無料で自社求人ぺージを作成できるengage(エンゲージ)では、公開が完了したタイミングでホームページに求人ページへのリンクを設置するように促しています。
この仕様を入れていることで、engageは立ち上げからまだ日が浅いですが、450万件以上の被リンクの獲得に成功しています。

このように、求人サイト=プロダクトが被リンク獲得など、自動でSEOをする仕組みを構築することを「PLG(Product-Led Growth)」と呼び、非常に重要な考え方です。

被リンクは、数が多ければよいというわけではありません。被リンク元のメディアが信頼に足るサイトかどうか、自社の求人サイトと関連性が高いかどうかなどを判断し、質の高い被リンクを集めるようにしましょう。


8. 定期的に効果測定・改善を繰り返す
求人サイトのSEO対策では、定期的に効果測定や分析、改善を繰り返すことが大切です。
特に、求人一覧ページや詳細ページは、検索順位や流入状況に応じて継続的に改善することで、成果につながりやすくなるでしょう。
なお、求人サイトのSEOの効果測定・分析を行う際の指標としては、以下のようなものがあります。
- 検索順位:対策キーワードで上位表示されているか
- 検索面CTR:検索結果で自社サイトがクリックされているか
- 求人詳細遷移率:求人一覧ページから求人詳細ページへの遷移率
- 応募CTR:求人詳細ページから応募ページへの遷移率
- CVR(コンバージョン率):流入から応募につながった割合
順位が上がらない場合は、キーワードの見直しや一覧ページのタグ設定、コンテンツの変更などが必要です。
また、検索面でのCTRが低いなら、タイトルやディスクリプションの改善が求められるでしょう。
また、流入があるのに求人詳細ページへの遷移率や応募が少ない場合は、ページ内の導線設計に課題がある可能性もあります。
このように、SEOは一度きりの施策ではなく、データをもとに定期的な見直しを重ねることが、成果を最大化する鍵です。
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求人一覧(リスト)ページのSEOのポイント
求人サイトのSEOにおいて、最も重要である求人一覧ページのSEOのポイントを紹介していきます。
- データベースに基づき自動でページを生成する
- 各ページの質を一斉に高められるよう工夫する
- 各ページにオリジナリティが出るようにする
それぞれ解説していきます。
データベースに基づき自動でページを生成する
求人一覧ページの数は、数万~数百万になるため、ひとつひとつ手作業で作成するのは現実的ではありません。
したがって、データベースに登録された求人情報をもとに、各ページを動的に生成する仕様とするのが基本です。
まず、そもそもデータベースとは、Webサイトで利用されるデータを保存・管理するためのシステムです。
各求人情報もデータベースに保存されており、以下のようにエクセルのような形で管理されています。

例えば、「東京 営業 求人」の求人一覧ページには、以下の条件にあてはまる求人を一覧で表示するようなイメージです。
- 地域:東京
- 職種:営業
また、「大阪 営業 残業少なめ 求人」の求人一覧ページには、以下のように登録されている求人を一覧で表示します。
- 地域:大阪
- 職種:営業
- 特徴:残業少なめ
各ページを、異なるURLとなるようにすれば検索エンジンからは別のページとして認識されます。
このように地域や職種、特徴毎に条件に当てはまる求人を一覧で表示できるようにすることで、膨大な数の求人一覧ページをひとつひとつ手作業で作成する必要がなくなるのです。
この仕組みは求人サイトに必須で、構築段階で必ず実装する必要があります。
同時に、構築段階で各一覧ページで対策するキーワードを正しく選定しておくことも必要です。
数のページを同時に改善するという考え方を持つ
求人一覧ページは膨大な数があるため、SEOを目的にページ改善する際は複数のページを同時に改善するという考え方を持つ必要があります。
求人一覧ページをひとつひとつ改善するのではなく、各ページに共通するテンプレート自体に改善を施し、全体をより良くするという考え方をもつようにしましょう。
求人一覧ページのテンプレートを改善するポイント
求人一覧ページのテンプレートを改善するポイントを解説していきます。
解説にあたり前提として、求人一覧ページは基本的に以下のような構造であることを理解しておきましょう。

SEO観点でのテンプレート改善のポイントは、ページ内の場所別に以下の通りです。
自社の求人サイトが以下のポイントに沿って作成できているか見直してみましょう。
ヘッダーエリア | 重要なページへのリンクを含む |
---|---|
わかりやすい会員登録やログインの導線を作る | |
ヘッダー下エリア | 適切なパンくずリストを置く |
h1タグを表示し対策キーワードを含む | |
サイト内の求人検索ができる箇所を設ける ※サイドバーでもOK | |
求人表示エリア | 求人名をh2タグとして対策キーワードを含む |
写真や給与などユーザーが一覧で見たい情報を含む | |
見比べやすいデザインにする | |
サイドバー | サイト内の求人検索ができる箇所を設ける ※ヘッダー下エリアでもOK |
お役立ちコンテンツへの導線を設けるのもあり | |
フッター前エリア | SEOを意識した文章を含める ┗平均給与 ┗平均応募数 ┗求人の選び方 ┗口コミ など |
近くのエリアの求人一覧ページへの内部リンクを置く | |
重要な求人一覧ページへの内部リンクを置く | |
フッター | 特になし ┗プライバシーポリシーへの内部リンクを置くなど |
SEO目線での改善のポイントは上記の通りですが、あくまで重要なのはユーザーを満足させられるかどうかである点も理解したうえでページの設計・改善を図っていきましょう。
各ページにオリジナリティが出るようにする
求人一覧ページは、各ページがほぼ同じ構造になるため、それぞれにオリジナリティが出るようにすることが大切です。
オリジナリティが出せる場所としては、各ページの条件に合ったものが表示される求人リストエリア以外にも、フッター前の平均給与や口コミ、求人の選び方を紹介するエリアが挙げられます。
例えば、大手医療福祉系求人サイトのジョブメドレーでは、以下のように各ページの条件に当てはまる求人のデータに基づき平均給与や応募数等を表示することでオリジナリティを出しています。

上記のように各ページデータを出す仕組みを構築することは、オリジナリティを高めるだけでなく被リンク獲得にもつながります。
特に、「平均給与データ」は、給与相場を解説するコンテンツで引用されることが多く、被リンク獲得につながりやすいです。
求人詳細ページのSEOのポイント
求人詳細ページのSEOのポイントについても見ていきましょう。
求人一覧ページに比べると軽視されがちですが、求人詳細ページのSEO対策をすることで、企業の指名検索で上位に表示されやすくなります。
企業の指名検索は、上位表示難易度が低く、特にサイトを立ち上げて日が浅くドメインが育っていない状態では重要な流入・コンバージョン獲得ソースになります。
求人詳細ページのSEOでは以下のようなポイントをおさえておきましょう。
- 求人探しをしている人が知りたい情報が包括的に含まれるようにする
- 求人探しをしている人が知りたい情報が包括的に含まれるようにする
それぞれ解説していきます。
求人探しをしている人が知りたい情報が包括的に含まれるようにする
求人探しをしている求職者が知りたい情報を網羅するようにしましょう。
同時に、他のサイトに情報の充実度で負けないようにするということも重要です。
基本的な仕事内容や職場情報の他、以下のような内容は他社サイトに差をつけられるポイントです。
- 口コミ(その職場で過去に働いた人による評価)
- 職員インタビュー
- 1日の流れ
- 求人に関するよくある質問
- オリジナルな写真
- 動画
- 社員からのメッセージ など
ユーザーが知りたい情報が不足していると、ページから離脱して他の求人サイトを見てそこで応募してしまうといったことも発生してしまいます。
情報の充実度が高い求人詳細ページを目指しましょう。
オリジナリティや内容充実度が高まりやすい求人作成画面を構築する
求人を作成・更新するのは、自社の社員や求人掲載企業の担当者です。
そのため、SEOやプログラミングの知識がない人が作成してもオリジナリティが内容充実度が自然と高まりやすい求人作成画面を構築することが重要です。
ここまでの内容以外で求人サイトが取り組むべきSEO対策3選
ここまで解説してきた内容以外にも求人サイトでは、以下のようなSEO対策に取り組む必要があります。
掲載求人数を増やす【重要】
求人サイトが行うべきSEOは多岐にわたりますが、特に影響が大きいのが掲載求人数です。
下記は、ある職種における地域別の求人一覧ページの検索順位と求人数をまとめた表です。

ご覧の通り、求人サイトAは求人数が一定を下回る地方では検索順位が顕著に低下しています。
また、表の下部にある一都三県の検索順位と求人数に注目してみてください。
一都三県は他の地方と異なり、求人サイトAも一定以上の求人数を掲載しています。
一方で求人サイトDは、求人数は多いですが、検索順位は低いです。
表からはわかりませんが、実は求人サイトAは被リンクやサイトのユーザビリティ、コンテンツの質などでは、求人サイトDを大幅に上回っています。
そのため、求人数が一定を超えている一都三県では、求人数が多いDのサイトよりも検索順位が高くなっています。
ここまでの内容をまとめていきましょう。
まず、求人サイトにおいては地域ごとや特徴ごとの求人一覧ページで一定以上の数の求人掲載数が無ければ、どんなにSEOの各種指標が優れていても、検索上位表示は難しいです。
同時に、求人数が多いだけでも検索上位にはなれず、その他のSEO指標を伸ばしていくことも重要だということがわかります。
掲載求人数を増やす方法には以下のようなものが挙げられます。
契約のない企業の求人も掲載する | 人材紹介モデルの求人サイトでは一般的な手法となっている手法です。契約のない企業の求人も掲載し、求人数を水増しします。その求人に対しては直接応募ができずあくまで会員登録への導線が設けられる仕組みです。なお、大手求人サイトはどこもやっていますが、”おとり求人”と呼ばれ、やや問題視されてもいるため、実施するかどうかは経営陣による慎重な判断が必要です。 |
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掲載営業を改善する | 求人掲載営業が改善できないか今一度振り返ってみましょう。営業戦略を改善する、営業担当者を増やす、営業代行を活用する、営業以外の広告やDMを活用するなど、状況に応じて適切な方法を取り入れてください。 |
無料掲載プランを設ける | 有料で求人を掲載する求人広告モデルの場合は、無料プランを設けるのも有効です。indeedやengageは無料プランにより掲載数を一気に増やしています。有料プランに切り替えると、求人の表示数が増えるような仕組みの構築が必要です。無料プランを入り口とすることでSEOの面だけでなく顧客数の改善も期待できます。 |
ハローワーク求人を掲載する | ハローワークに掲載されている求人情報が自動で自社サイトにも表示される仕組みを構築し。求人数を水増しします。大手求人サイトでは広く取り入れられています。実施する場合はハローワーク求人であることを、必ずユーザーに示すようにしましょう。 |
掲載終了求人のアーカイブを残す | 掲載が終了した求人を削除せず、「この企業の過去の募集」というような形で残しておくのも有効です。この手法も大手求人サイトをはじめ広く取り入れられています。 |
自社のポリシーやビジネスモデルに応じて適切な方法を取り入れてみましょう。

”おとり求人”や”ハローワーク求人”など、ユーザー観点で考えると決して褒められるものではない手法もあります。ただ求人数が検索順位に強い影響を与える現在のアルゴリズムでは、どこの企業も実施しており、実施しないと競合に勝てないというのも現実です。SEO担当者だけでなく経営陣も参加したうえで実施の可否を慎重に判断しましょう。
PR施策を実施し指名検索数を増やす
指名検索とは、ブランド名を入力した検索のことで、求人サイトの場合は「サイト名」にあたります。
昨今、指名検索数(指名検索されている回数)が検索順位に与える影響が強くなっています。
そのため、SEOをするなら従来のようにコンテンツやテクニカル施策だけでなく、PR施策も積極的に実施することが重要です。
テレビCMやYouTube広告、SNSの活用、プレスリリースなど、様々な方法が挙げられます。
自社に合ったPR施策は、そもそも求人サイトの利用者増加にもつながるため積極的に行っていきましょう。
指名検索数の増やし方について詳しくは下記の記事をご覧ください。
重要なページへの内部リンクを最適化する
求人サイトのコンバージョンの大半は以下のような重要ページに集中するため、各ページがSEO上評価されやすくなるように内部リンクを最適化することが重要です。
- 人口の多い都市(東京、大阪など)の求人一覧ページ
- 人口の多い職種(営業、事務、看護師など)の求人一覧ページ など
上記のような求人サイトとして、上位表示させる優先度が高いページに関しては、Googleのリーズナブルサーファーモデルの考え方に沿って適切に内部リンクを設置しましょう。
内部リンクを適切な形で設置することで、設置元ページからページランクが受け渡され、評価が向上します。
以下のような位置に積極的に重要ページへの内部リンクを設置しましょう。
- トップページからの内部リンクを設置する
- 各求人一覧ページ内に内部リンクを設置する
- 各求人詳細ページ内に内部リンクを設置する
- コンテンツページ内に内部リンクを設置する
内部リンク最適化のポイントについて詳しくは下記の記事をご覧ください。

\シュワット株式会社のSEO対策支援サービスをチェック/
求人サイトがSEO対策に取り組む際の注意点
最後に、求人サイトがSEO対策に取り組む際の注意点を紹介します。
重複ページによるサイト評価の低下
求人サイトでは、同じ企業の求人や類似する職種・勤務地のページが多数存在するため、コンテンツの重複が発生しやすい点に注意が必要です。
例えば、勤務地や雇用形態が少し異なるだけで、ほぼ同じ内容の求人一覧ページが生成されてしまうケースは少なくありません。
このような重複ページが増えると、Googleから「ページやサイト全体の品質が低い」と評価される可能性があり、検索順位の低下やインデックスの除外につながることもあります。
対策としては、一覧ページ・詳細ページそれぞれにユニークなタイトル・description・テキストを用意するのがおすすめです。
canonicalタグの設定や、不要ページのnoindex対応などのテクニカルな施策も実施しましょう。
求人サイトではページ量が多い分、重複リスクも高いため、初期段階からの設計と定期的なチェックが不可欠です。
なお、重複コンテンツ対策について詳しくは下記の記事をご覧ください。

募集終了ページの扱い
求人サイトのSEO対策では、募集が終了した求人詳細ページの扱いについても注意が必要です。
募集終了ページを削除すると、そのページが獲得していた検索評価や被リンクなどのSEO資産が失われるだけでなく、外部からのリンク切れによってユーザー体験の低下にもつながります。
一方で、終了ページを放置したままだと、ユーザーが誤って応募してしまう可能性もあるため対策が不可欠です。
推奨される対応としては、以下のように「掲載終了」と明記したうえで、関連求人への内部リンクや会員登録への導線を設置する方法です。

これによりSEO評価を維持しつつ、ユーザーを有効なページへ誘導できます。
サイト構造上不要になったページでも、無闇に404エラーにせず、適切なリダイレクトやnoindexを設定することが、検索エンジンとユーザー双方にとって好ましい対応といえるでしょう。

募集終了ページの扱いについては、プロの間でも見解が分かれるので、サイトの規模や管理の面からルールを統一しておくのがおすすめです。
大手サイトと後発サイトで優先すべきことは違う
ここまで、求人サイトにおけるSEO対策の流れやポイントを紹介しました。
しかし、競合が多数存在する求人サイト領域において、基本的なSEO対策をただ行うだけでは、競合サイトとの差は縮まりません。
また、競合サイトと同じ戦略でSEO対策を行うと「いつまで経っても追いつけないし、勝てるイメージが湧かない…」といった状況に陥りかねないでしょう。
そのため、求人サイトのSEO対策では、自社のサイト規模や業界内でのポジションに応じた戦略をとることが大切です。
ここでは、大手求人サイトと後発の中小求人サイトそれぞれにおいて、SEO対策で優先すべきことや戦略を紹介します。
大手求人サイトにおけるSEO戦略
大手求人サイトにおけるSEO戦略としては、主に以下2点が挙げられます。
- テクニカルSEO施策を丁寧に実施する
- 検索ボリュームが大きいキーワードを優先的に対策する
大手の場合、業界内でのポジションが確立している可能性が高く、基本的なSEO対策をするだけでも大きな問題はありません。
サイト規模が大きい分、インデックスやクロール面で問題を抱えているサイトも多いので、基本的な項目に沿ってサイトの状況を調査し、土台を整えることに注力してみてください。
また、すでに自然検索経由での流入が多い場合は、検索ボリュームが大きいキーワードでも比較的簡単に検索上位を獲得できる可能性があります。
「職種+求人」「職種+転職」などのビッグキーワードの取りこぼしがないかよく確認するとよいでしょう。
後発の求人サイトにおけるSEO戦略
後発の求人サイトの場合、大手求人サイトとは異なるSEO戦略が必要です。
具体的には、以下のようなポイントを押さえてSEO対策に取り組みましょう。
- ニッチなキーワードに対策する
- 検索ボリュームがゼロに近いキーワードも対策する
それぞれ解説していきます。
ニッチなキーワードに対策する
まず、後発サイトの場合、いきなりビッグキーワードで検索上位を獲得するのはほぼ不可能です。
そのため、複数のキーワードを掛け合わせたロングテールキーワードを対策できるような仕組みを構築していきましょう。
例えば、以下のようなキーワードであれば、中小規模の後発サイトでも検索上位を獲得できる余地が十分にあります。
- 土日休み 営業職 名古屋 正社員
- 介護 夜勤なし 正社員 福岡市
ただし、職種や条件を掛け合わせたキーワードの場合、その分対象となる求人数が少なくなってしまうこともありあmす。
ロングテールキーワードを対策する際は、上位表示させたいページに十分な求人数があるかどうかをよく確認するようにしましょう。

そもそも対象となる求人がない場合、仮に検索上位を獲得できたとしても応募にはつながりません。ニッチなニーズに対する求人を増やせるように求人獲得戦略を構築することが重要です。同時に、ページ内で別のニーズにこたえる求人へうまく誘導したり、サイト内での検索を促したりする工夫をしてみましょう。
検索ボリュームがゼロに近いキーワードも対策する
後発の求人サイトでは、検索ボリュームにとらわれないSEO対策も重要です。
SEO対策では、一般的に一定以上の検索ボリュームがあるキーワードを対策します。なぜなら「検索ボリュームがある=ユーザーのニーズがある」ということを意味するからです。
しかし、ユーザーのニーズすべてが検索ボリュームとして現れているわけではありません。仮に検索ボリュームがゼロだったとしても、ユーザーの悩みにマッチしたページであれば、コンバージョンにつながる可能性があるのです。
特に、業界特化型の求人サイトでは検索ボリュームが小さいキーワードも多いと思いますが、積極的に対策することで塵積で応募数を増やせるかもしれません。

実際に、私がこれまで対策してきたサイトでも、検索ボリュームがゼロのキーワードから流入・コンバージョンにつながったケースが多くあります。検索ボリュームはキーワード選定における基準のひとつですが、絶対ではないことを覚えておきましょう。
【前提】後発サイトは業界内でのポジショニングを意識することも大切
SEO対策以前の問題として、後発サイトの場合は業界内でのポジショニングを意識することも大切です。
例えば、2025年現在から新しく求人サイトを作る場合、dodaやマイナビのような大手サイトがいるなかで、さまざまな業界・業種の求人を扱う「総合型」の求人サイトを立ち上げても、SEOで勝つことは難しいでしょう。
同じ系統の求人サイトの場合、戦略が似通ってしまいますし、ブランディングや認知拡大の点でも、大手サイトに勝つことは困難です。
そのため、新規で求人サイトを立ち上げる場合は、業界や業種、年代や雇用形態などに特化した求人サイトなど、業界内での差別化を図ることが重要でしょう。
競合サイトとの差別化ができれば、ブランディングや認知拡大も行いやすく、SEOでも成果が見込めるはずです。
後発サイトを運営している場合は、業界内における自社のポジショニングや差別化ポイントを明確にして、戦略を練ってみましょう。
求人サイトと自社採用サイトのSEO対策はまったく違う
求人サイトと企業の採用サイトはどちらも求職者が閲覧するものですが、両者のSEO対策では目的や対策キーワードなどが大きく異なります。
以下の表で求人サイトと採用サイトのSEO対策の違いを確認しておきましょう。
項目 | 求人サイト | 採用サイト |
---|---|---|
コンテンツ量 | 多い | 少ない |
キーワード例 | ・地域+職種 ・職種+求人 ・企業名+求人など | ・企業名+求人 ・企業名+採用など ┗指名検索キーワードのみ |
SEO難易度 | 高 | 中 |
SEOの重要性 | 高 | 低 |
更新頻度 | 高 | 低~中 |
肝となるSEO対策 | テクニカルSEO | コンテンツSEO |
求人サイトは大量の求人を扱う分、構造化や重複対策などのテクニカルSEOが不可欠です。
一方、採用サイトはブランディングやコンテンツ内容で勝負する側面が強くなるでしょう。
ただし、そもそも採用サイトは以下のような理由からSEO対策の重要性が低いです。
検索エンジンから直接流入してもあるというより
まとめ
本記事では、求人サイトのSEO対策について、取り組むべき理由やメリット、具体的な流れや戦略を詳しく解説しました。
大手サイトと競合する場合でも、自社の強みやポジションに合わせた戦略をとれば、後発サイトでも十分に勝機があります。
本記事で紹介したステップを参考に、まずはできるところから着手し、持続的な成果につなげていきましょう。
とはいえ、求人サイトのSEO対策は、コンテンツSEOだけでなく、テクニカルSEOも肝になるため、専門的な知識やノウハウを求められるシーンも多いはずです。自力でのSEO対策に限界を感じたら、プロへ頼ることも検討してください。
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