整骨院・接骨院のSEO完全ガイド！対策キーワードや具体的な施策を紹介

「ホームページを作ったのに問い合わせが来ない…」
「広告に頼らず集客したいけど、何をすればいいのかわからない…」

そんな悩みを抱える整骨院・接骨院の経営者の方におすすめなのが、「SEO対策（検索エンジン最適化）」です。スマホ検索が主流となった現代において、SEO対策によって自院のホームページが検索結果の上位に表示されることは、安定した集客や地域での認知アップにつながります。

しかし、「SEOって聞いたことはあるけど、何をすればいいのかわからない…」という方も多いでしょう。

そこで本記事では、初心者の方でも取り組みやすいSEOの基本から、キーワードの選び方、コンテンツ作成のコツ、成功事例、外注の費用感までをわかりやすく解説します。

そもそもSEO対策とは？

SEO（Search Engine Optimization）とは、「検索エンジン最適化」とも呼ばれ、Googleなどの検索結果で自院のホームページを上位に表示させるための対策を指します。

たとえば、整骨院を利用したいユーザーが「○○市 整骨院」「腰痛 接骨院」などと検索したとき、自院のサイトが上位に表示されたとしましょう。

検索上位に表示されるということは、それだけ多くの人の目に触れることになり、「整骨院に行きたい」と考えているユーザーの多くが自院のホームページを訪れることになります。

つまり、SEO対策によって検索結果の上位に表示されることは、ネットでの集客に直結するということです。

ただし、検索順位は「どんなキーワードで検索されるか」や「ページの内容が検索意図に合っているか」、「専門性や信頼性のあるサイトかどうか」など、さまざまな要素をもとにGoogleが決定しています。

そのため、ただホームページを作るだけでは上位表示は難しく、適切なSEO対策を行わなければなりません。

整骨院がSEO対策をすべき理由

現在では、多くの人がスマートフォンで「○○市　整骨院」や「腰痛　接骨院」と検索し、近くの整骨院を探すのが当たり前になっています。

さらに、整骨院業界は年々競争が激しくなっており、厚生労働省の統計では、2012年に約42,500軒だった整骨院の数は2022年には約51,000軒と、10年で約1.2倍に増加していることがわかっています。

こうした状況では、単なる施術力だけで集客をするのは難しく、「検索で見つけてもらう工夫＝SEO対策」のような取り組みが競合との差別化のポイントとなるのです。

また、SEOを意識してホームページの内容を充実させれば、地域内で検索上位を目指せるだけでなく、安定した集客や信頼性の向上にもつながります。

最近は、多くの整骨院がSEO対策に乗り出しているので、競合との競争に出遅れないためにも、早めの対策をおすすめします！

なお、リスティング広告も非常に有効な集客方法なので、並行して積極的に取り組むようにしましょう。

整骨院が対策すべきSEOキーワード

整骨院がSEO対策を行ううえで欠かせないのが、対策キーワードの選定です。

ここからは、整骨院が意識すべき代表的なSEOキーワードを以下3つのカテゴリに分けて解説します。

なお、各キーワードの具体的な選定方法については、以下の記事でも詳しく解説しているので、合わせてチェックしてください。

「地域×整骨院」のエリア系キーワード

まず絶対に押さえておきたいのが、「地域名＋整骨院」といったエリア系のキーワードです。

たとえば、「○○市　整骨院」「△△駅　腰痛」など、自宅や職場の近くで整骨院を探している人が使うキーワードが挙げられます。

キーワード例	検索者の意図
○○市　整骨院	近所の整骨院を探したい
△△駅　肩こり	通勤経路で通える整骨院を探したい
○○市　腰痛　保険適用	自宅近くで保険が使える整骨院を探したい

こうしたキーワードで検索するユーザーは、すでに「整骨院に行こう」と考えているケースが多いため、来院につながる可能性が非常に高いのが特徴です。

そのため、すでにホームページを持っている場合、トップページで地域名や駅名などのエリア系キーワードを対策するだけでも集客につながる可能性があります。

「症状名×整骨院」の掛け合わせキーワード

整骨院のSEOで次に対策すべきなのが、「肩こり 整骨院」「腰痛 接骨院」など、症状と「整骨院」を掛け合わせたキーワードです。

これらは、すでに特定の悩みを抱えていて、「整骨院に行くことで改善できるかどうか」を調べている段階のユーザーが用いるキーワードです。

このようなキーワードを対策することで、「まだ整骨院に行ったことがない層」にもリーチすることができます。

具体的な症状別キーワードの例は、以下の通りです。

• 肩こり 整骨院
• 腰痛 整骨院
• 猫背 整骨院
• 産後骨盤矯正 整骨院

さらに、「地域名＋症状名＋整骨院」といったロングテールキーワード対策も効果的です。たとえば、「○○市 産後骨盤矯正 整骨院」のように、検索ニーズが具体的なほど、来院意欲の高いユーザーにアプローチできます。

なお、こうした症状別ページでは、以下のような情報を含めるとよいでしょう。

• 症状の原因と対処法の解説
• 自院で行っている施術内容や流れ
• ビフォーアフターの写真（可能であれば）
• 患者さんの声や実績の紹介

実際にその悩みを持っている人が「ここなら任せられそう」と思えるような内容にすることで、問い合わせや来院のきっかけを作ることができます。

整骨院や整体に関するお役立ちキーワード

整骨院のSEO対策では、症状名や地域名だけでなく、体の不調やセルフケアなどの「お役立ち系キーワード」も重要です。

これらのキーワードは今すぐ来院を考えているわけではないものの、情報収集段階にいるユーザーが検索しているため、信頼関係を築くきっかけになります。

具体的なお役立ちキーワードは、以下の通りです。

• 整骨院と整体の違い
• 整骨院 保険適用 条件
• 産後 整骨院 いつから
• 整骨院 通う頻度
• 整骨院 選び方

このようなキーワードに対応する記事を用意することで、「情報がしっかりしていて信頼できる整骨院」という印象を与えることができます。

また、こうした記事を整骨院のコラムやFAQページとして掲載することで、サイト全体の情報量や専門性が高まり、Googleからの評価にもつながるでしょう。

SEO対策では、集客に目が行きがちですが、あくまでもユーザーファーストなコンテンツを用意することを心がけましょう。

整骨院のSEOコンテンツ作りで重要な5つのポイント

整骨院がSEO対策で検索上位を狙うには、単にコンテンツ内にキーワードを盛り込むだけでは不十分です。大切なのは、「ユーザーの知りたいことにきちんと応える、質の高いコンテンツを作ること」です。

以下では、整骨院のSEO対策におけるコンテンツ作りのポイントとして、以下5つを解説します。

それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

整骨院ならではのノウハウや独自情報を活かす

整骨院のSEOでは、自院にしか書けない“オリジナル情報”を発信することが何よりも重要です。

なぜなら、ネット上では多くの整骨院が似たような説明や情報を掲載しており、それだけでは検索エンジンからの評価は獲得できないからです。

実際に、Googleはありきたりな説明や情報よりも、「実体験や専門性に基づいた独自性のあるページ」を評価する傾向にあります。

具体的には、以下のような「自院独自の強み」を記事に盛り込みましょう。

• 院長やスタッフの施術経験・資格
• 特定の症状に特化した施術方針
• 地域の患者ニーズに合わせた対応（例：スポーツ障害、産後ケアなど）
• 実際の症例や患者さんの声

また、コンテンツを作成する際は、ユーザーの検索意図を理解し、情報を網羅的に盛り込むことも大切です。

たとえば、「腰痛 整骨院」と検索する人は、ただの腰痛の定義やおすすめの整骨院の情報だけでなく、「通院頻度」「保険の適用可否」「改善までの期間」といった情報を知りたいはずです。

このように、キーワードから考えられる顕在的・潜在的なニーズを把握し、それに応えられるコンテンツを作成することが、SEOで結果を出すためのポイントといえます。

1ページ1ニーズを意識する

整骨院のSEOコンテンツを作成するうえでは、「1ページニーズ」の考え方も大切です。

「1ページ1ニーズ」とは、1つのページの中で1つのニーズに答えるような記事やページの構成にする考え方のことです。

たとえば、「○○市 整骨院」というキーワードを例に見てみましょう。

	1ページ1ニーズになっている（良い例）	1ページ1ニーズになっていない（悪い例）
ニーズ	顕在ニーズ：○○市の整骨院を知りたい 潜在ニーズ：料金、対応症状、営業時間、アクセスなどの基本情報や整骨院の選び方、メリットなどを知って自分に合った最適な整骨院を選びたい
コンテンツの内容	・〇〇市の整骨院のおすすめランキング ・各整骨院の料金 ・営業時間 ・対応施術 ・アクセスなどの情報 ・整骨院に行くべき理由やメリット ・整骨院の選び方	・〇〇市の整骨院のおすすめランキング ・各整骨院の料金 ・営業時間 ・対応施術 ・アクセスなどの情報 ・整骨院に行くべき理由やメリット ・整骨院の選び方 ・各症状の特徴や定義 ・セルフケアの方法 ・整骨院と接骨院、整体院の違い ・柔道整復師とは

1ページ1キーワードになっている例の場合、ユーザーの顕在ニーズ・潜在ニーズに応じた情報だけが適切に盛り込まれています。

一方、1ページ1キーワードになっていない例の場合、「各症状の特徴や定義」や「セルフケアの方法」、「柔道整復師とは」などのユーザーニーズとは少しずれた情報（別のキーワードで対策すべき情報）まで盛り込まれてしまっています。

このように、複数のニーズや対策キーワードを1ページに詰め込むと、テーマがぼやけてしまい、順位が上がりにくくなるので注意が必要です。

各キーワードに対してコンテンツを作成する際は、ページごとに明確なテーマを設定し、そのキーワードで検索するユーザーが抱える悩みに応じた情報を盛り込むようにしましょう。

E-E-A-Tを意識してコンテンツを作る

整骨院がSEOで上位表示を目指すには、「E-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）」を意識したコンテンツ作りが不可欠です。

Googleは、整骨院のような医療系・健康系のジャンルをYMYL（Your Money Your Life）領域と定義しており、他のジャンル以上に「誰が、どんな立場で情報を発信しているのか」を非常に重視しているからです。

E-E-A-Tとは以下の4要素の頭文字をとったものです。

項目	内容
経験（Experience）	実体験や現場の知見に基づいた内容
専門性（Expertise）	柔道整復師や整体師などの専門的な視点
権威性（Authoritativeness）	信頼される人物・施設が発信していること
信頼性（Trustworthiness）	正確で誤解を招かない情報、連絡先や運営者情報の明記

たとえば、「肩こりの原因と治し方」をテーマにした記事を掲載する場合、一般的な情報だけではなく「○○整骨院の院長が解説」「実際に行っている施術内容を紹介」など、現場での経験や専門家の視点を盛り込むことが信頼性につながります。

また、国家資格を持つ柔道整復師や理学療法士が監修する記事であれば、Googleからの評価も高まりやすく、読者にも安心感を与えられます。

E-E-A-T評価を高めるために、可能であれば以下のような対策を検討してみましょう。

• 院長または専門スタッフによる記事監修欄を設ける
• プロフィールページで経歴や資格を明記する
• 院名・住所・電話番号などをフッターに明示する
• 著書や論文などをプロフィールページで紹介する

これらの対策は、SEOだけでなく、ユーザーに信頼される整骨院づくりにもつながります。

院の基本情報を充実させる

SEO対策では、検索キーワードに応じたコンテンツの強化が重要ですが、それ以前に欠かせないのが「院の基本情報を充実させること」です。

基本情報が不十分だと、ユーザーが不安を感じてサイトから離れてしまい、せっかくの集客チャンスを逃してしまうこともあります。

整骨院のホームページでは、以下のような基本情報を掲載しましょう。

掲載すべき基本情報の例	内容例
院名・住所・電話番号	正確に記載し、Googleビジネスプロフィールとも統一
営業時間・定休日	受付時間や休診日、年末年始の対応も明記
アクセス方法・駐車場の有無	地図や写真を活用し、道順も丁寧に説明
施術内容・対象症状	保険の可否・自由診療の料金・対象年齢なども記載
スタッフ紹介・保有資格	国家資格者の有無や得意分野を明記
よくある質問・問い合わせ方法	「施術は痛い？」「何回通う？」などの不安解消Q&Aも有効

これらの情報は、「施術を初めて受ける方」や「保険が使えるか知りたい方」にとっては、重要な判断材料になります。

写真やイラストを活用して視覚的にもわかりやすくするなど、見せ方の工夫もあわせて意識しましょう。

見出しやタイトルにSEOキーワードを盛り込む

検索順位を上げるためには、ページの「タイトルタグ」や「見出しタグ（h1・h2など）」に適切なキーワードを盛り込むことが重要です。

これらのタグはHTMLタグの一種で、Googleがページの内容を理解する際に最も重視する要素のひとつとされています。

たとえば「○○市 整骨院」で上位表示を目指す場合、次のようにタイトルや見出しを工夫するとよいでしょう。

ページ要素	記載例
titleタグ	○○市で整骨院をお探しなら△△整骨院｜肩こり・腰痛に対応
h1タグ（大見出し）	○○市の整骨院なら△△整骨院へ｜専門施術で症状を根本改善
h2タグ（中見出し）	○○市で当院が選ばれる理由／施術内容の紹介／アクセス・営業時間

このように、対策キーワードを自然な形でタイトルや見出しに含めることで、Googleに対して「このページは○○の情報を提供している」と明確に伝えることができます。

注意点としては、「キーワードを入れすぎないこと」です。キーワードを不自然に詰め込むとスパム判定されるおそれもあるため、あくまでも読者の読みやすさを優先しましょう。

なお、SEOに強いタイトルや見出しの作成・設定方法については、以下の記事も参考にしてください。

競合と差が出る＋αの整骨院向けSEO施策4選

ここまで、整骨院のSEO対策として基本的な対策キーワードやコンテンツ作成のポイントを紹介してきました。

しかし、最近では同じような施策を多くの整骨院が実践しているため、基本のSEO対策だけでは検索上位を獲得できないケースもあるはずです。

そこでここからは、SEO評価を底上げするための“＋α”の施策を4つ紹介します。

少しテクニカルな内容もありますが、導入できればSEO効果に大きく影響しますので、ぜひ参考にしてみてください。

関連ページを内部リンクでつなぐ

SEOでは、サイト内のページどうしをつなぐ「内部リンク」も非常に重要です。

内部リンクを適切に設置することで、Googleに「サイト全体の構造」や「各ページの関連性」が伝わりやすくなり、SEOでの評価が高まる可能性があります。

特に整骨院のサイトでは、「症状別ページ」「施術内容ページ」「よくある質問」など、テーマの近いページが複数存在するはずです。

たとえば、「肩こりの原因と対策」ページから「肩こりへの施術内容」や「患者さんの声」へのリンクを設置することで、情報が自然につながり、ユーザーにとっても親切な導線になるでしょう。

内部リンクの効果をさらに高めるトピッククラスターモデルとは？

内部リンクを設定する際は「トピッククラスターモデル」を理解しておくことも大切です。

トピッククラスターモデルとは、1つの大きなテーマ（ピラーページ）に対し、複数の関連情報（クラスターコンテンツ）を内部リンクで結び、専門性を示す設計手法のこと。

たとえば「腹痛 整骨院」というキーワードで対策したピラーページの場合、以下のようなトピッククラスター構造が考えられます。

「腹痛 整骨院」のトピッククラスターモデル例
ピラーページ：腹痛改善におすすめの整骨院 　┗クラスターページ①：腰痛の原因と対処法 　┗クラスターページ②：腰痛治療の費用と保険の適用 　┗クラスターページ③：腹痛のセルフケアの方法 　┗クラスターページ④：腹痛施術の体験談

このように「腹痛」に関連するページでリンク構造を構築することで、Googleからの評価も高まりやすくなります。

整骨院の関連メディアから被リンクを獲得する

整骨院のSEO対策において、サイト外からの評価を高める「被リンク（バックリンク）」は、検索順位に大きな影響を与える重要な要素のひとつです。

被リンクとは、他のWebサイトから自院のサイトへ向けて設置されたリンクのこと。

Googleはこの被リンクを“推薦”のようなものと捉えており、「信頼性の高いサイトから多くのリンクを得ている＝価値のある情報・サイト」と判断しています。

整骨院が獲得を目指すべき被リンクには、以下のような例があります。

被リンク元の例	アプローチ方法例
地域ポータルサイト （ホットペッパービューティーなど）	整骨院紹介ページに掲載依頼
柔道整復師協会や治療家団体のホームページ	所属・活動報告・コラム寄稿での掲載
医療・健康系の専門メディアやブログ	地域貢献や取り組み事例を取材・掲載してもらう
地元のニュース・行政・観光サイト	地域イベント参加・健康講座開催などを通じて露出する

また、自院のサイト内で独自の調査結果や患者インタビューなど、外部サイトから参照されやすいコンテンツを公開することも、自然な被リンク獲得につながります。

注意点としては、被リンクを“数”だけでなく“質”で評価すること。

リンク集サイトなどから大量かつ低品質な被リンクを集めると、逆にSEO評価を下げてしまうおそれがあるので注意しましょう。

サイトをレスポンシブ化・SSL化する

整骨院のSEO対策では、コンテンツの質だけでなく「サイトの技術的な環境整備」も重要です。

なかでも、レスポンシブ対応とSSL化は、Googleが明確に推奨している対策であり、検索順位にも影響します。

それぞれについて、以下で詳しく見ていきましょう。

レスポンシブ対応とは？

レスポンシブ対応とは、スマートフォンやタブレットなど、閲覧する端末に応じて自動的にデザインが最適化される仕組みのことです。

最近では、整骨院を探すユーザーの多くがスマホを使っているため、PC専用のレイアウトでは読みづらく、せっかくサイトを訪れてもすぐに離脱されてしまう可能性があります。

また、Googleは現在、「モバイルファーストインデックス」を採用しており、スマホでの見え方を基準に評価しています。

Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを使用します。これをモバイルファースト インデックスと呼びます。
モバイル版のページを用意することは、コンテンツを Google の検索結果に表示させるための要件ではありませんが、非常に強く推奨されています。

引用元：モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法｜Google検索セントラル

モバイル対応していないだけで検索順位が下がるおそれもあるため、早めの対応が必須です。

SSL化とは？

SSL化とは、Webサイト上の通信を暗号化することでユーザーの情報を安全に守る仕組みのこと。

SSLに対応しているサイトは、URLが「https://～」で始まり、以下のようにブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されます。

サイトがSSL化されていないと、URLは「http://～」で始まり、ページを開こうとした際に「保護されていない通信」という警告が表示される場合があり、ユーザーが不安に感じてしまうおそれがあります。

整骨院のホームページでは、予約などで個人情報の入力を求めるケースが多いため、必ずSSL化をしておきましょう。

パンくずリストを最適化する

パンくずリストとは、ユーザーが今どのページにいるかを示すナビゲーションのことです。

主にページ上部に以下のような形式で表示されます。

パンくずリストの例
トップページ ＞ 施術メニュー ＞ 腰痛施術

パンくずリストは、ユーザーの利便性を高めるだけでなく、SEOにおいても効果がある重要な要素です。

パンくずを正しく設定することで、「このページはサイト内でどの位置にあるのか」「どういったテーマに属するのか」が検索エンジンに伝わりやすくなり、ページの評価向上につながります。

また、構造化データ（schema.org）を用いてパンくずをマークアップすれば、検索結果上でもパンくずが表示され、クリック率（CTR）向上にも貢献します。

なお、パンくずリストを設定する際は、以下のポイントを押さえておくとよいでしょう。

• 階層構造を明確にする
• 各階層名に対策キーワードを盛り込む
• 各階層を内部リンクとして機能させる

サイト全体の構造を整理し、ユーザーと検索エンジンの両方にやさしい設計を目指しましょう。

整骨院のSEO対策の成功事例

ここまで、整骨院が行うべきSEO対策の基本から＋αの施策までを紹介してきました。しかし、「実際にSEOで成果が出ている整骨院なんて本当にあるの？」と疑問に感じる方もいるかもしれません。

そこでここからは、実際にSEO対策を行い、検索順位や集客面で成果を上げた整骨院の成功事例を紹介します。

やなだ整骨院

やなだ整骨院は、横浜駅西口に院を構える整骨院です。

SEOでは、「腰痛 整骨院 横浜」などのキーワードにおいて、ホットペッパービューティーなどの大手ポータルサイトに次いで検索上位を獲得しています。

同院のSEO対策の特徴は、E-E-A-T対策を徹底している点。整骨院の実績や施術内容などの基本的なコンテンツはもちろん、以下のように医師や有名整骨院などからのコメントや推薦内容を掲載し、専門性や技術力の高さをアピールしています。

引用元：やなだ整骨院

似たような内容になりがちなホームページで「他院からの推薦をもらう」というのは大きな差別化ポイントになっていると考えられます。

また、「本当に効果があるの？」と不安を感じているユーザーにとっても、医師や他院からの推薦が安心材料になっているといえるでしょう。

くまのみ整骨院・整体院グループ

くまのみ整骨院・整体院グループは、株式会社くまのみが運営する整骨院・整体院です。東京・埼玉を中心に、多くの院を展開しています。

SEOにおいては、「整骨院 選び方」などの主要キーワードで検索上位を獲得。多くの流入につながっていることがわかります。

同院のSEO対策の最大の特徴は、整骨院や体の不調に関する豊富なコンテンツ。ブログページでは、「整骨院の選び方」や「姿勢改善の方法」など、ユーザーの悩みに沿ったコンテンツが400記事以上公開されています。

引用元：くまのみ整骨院・整体院グループ

また、各コンテンツは「整骨院・鍼の知識」や「首・肩のお悩み」などのカテゴリに分けられており、それぞれに適切なパンくずリストや内部リンクが設置されています。

これにより、整骨院に関するテーマ性が高く評価されているといえるでしょう。

整骨院がSEO対策とあわせて行うべきマーケティング施策

SEO対策は、整骨院の集客において非常に有効な手段ですが、それだけで全ての課題が解決できるわけではありません。

特に同じ地域内での競合も多い整骨院では、「検索結果に出てくるだけでなく、選ばれる理由を伝えること」が重要です。

そこで、SEOと組み合わせて活用したいのがMEO対策やSNS運用などの施策です。ここからは、それぞれの施策について詳しく解説します。

MEO対策

MEO（Map Engine Optimization）対策とは、Googleマップやローカル検索で自院の情報を上位に表示させる施策のことです。

たとえば「○○市 整骨院」と検索すると、地図付きで複数の店舗が表示される「ローカルパック」が出てきます。ここに表示されることで、自院のホームページが上位に表示できていない場合でも、多くの流入獲得につなげることが可能です。

特に、スマホで「近くの整骨院を探したい」というニーズが高まっている現在、MEOはSEOと同等かそれ以上に来院につながる集客施策といえます。

MEO対策で押さえておきたいポイントは以下のとおりです。

• Googleビジネスプロフィールを正確に登録・更新する
• 営業時間・住所・電話番号などを常に最新状態に保つ
• 施術風景や院内の写真を定期的に追加
• クチコミを集め、返信も丁寧に対応する

MEOは無料で始められるうえに、地域内での検索表示を強化できる施策なので、SEOと同様に積極的に取り組むとよいでしょう。

SNS運用

整骨院の集客力を高めるうえでは、InstagramやLINEなどのSNS運用も非常に有効です。

SEOやMEOが「検索して情報を探す人」にアプローチするのに対し、SNSは「まだ整骨院を探していない潜在層」に向けて、情報を届ける手段として役立ちます。

特にInstagramは、ビジュアル重視のプラットフォームであり、施術風景・ビフォーアフター・院内の雰囲気などを視覚的に伝えるのに最適です。

また、LINE公式アカウントを活用すれば、リピーター向けのクーポン配信や予約リマインドなど、再来院の促進にもつなげることができます。

整骨院のSNS運用で意識したいポイントは以下のとおりです。

• 施術事例や患者さんの声を写真付きで紹介する
• スタッフの紹介や日常の投稿で“人柄”を伝える
• キャンペーン情報や空き状況をリアルタイムで発信する
• LINEで予約・問い合わせを受けられるようにする

継続的な投稿には手間がかかりますが、「顔が見える整骨院」としての信頼を築く手段として、SNSは大きな可能性を持っています。

整骨院のSEO対策における注意点3つ

SEOは正しく取り組めば、費用を抑えて安定した集客につなげられる有効な施策です。しかし、やみくもに対策を行っても思うような成果が出なかったり、逆に評価を落としてしまったりすることもあります。

ここでは、整骨院がSEOを行う際に注意すべき3つのポイントを解説します。

検索ボリュームにとらわれすぎないこと

SEO対策を始めたばかりの整骨院で陥りがちなのが、「検索ボリュームの多いキーワードばかりを狙う」という点です。

確かに検索数が多いキーワードは「集客」という点で魅力的ですが、競合が多い分上位表示が難しく、成果が出るまでに時間も労力もかかります。

たとえば「整骨院」や「肩こり」などの単体キーワードは、全国展開の大手や医療系メディアが上位を占めており、個人院のホームページが太刀打ちするのは非常に困難です。

そのため、特に個人や小規模の整骨院においては、複数の語句を組みわせたロングテールキーワードを対策することから始めることをおすすめします。

• ○○市　肩こり　整骨院
• 産後　骨盤矯正　通い方
• 接骨院　保険適用　腰痛

こうしたキーワードは検索数は少ないかもしれませんが、検索する人のニーズが明確で、来院に直結しやすい特徴があります。

整骨院のような地域密着型ビジネスでは、“数より質”を重視するキーワード戦略が成功への近道といえるでしょう。

SEO対策には長期的な取り組みが必要

SEOは一度施策を行えばすぐに成果が出るものではありません。

特に整骨院のような地域密着型のサイトでは、上位表示までに数週間〜数ヵ月かかることも珍しくなく、「すぐに結果が出ない＝失敗」と判断してしまうのは早計です。

SEOはあくまで“資産型”の集客施策です。以下のような施策を継続し、長期的な目線で取り組むようにしましょう。

• キーワードに基づいた新規コンテンツの追加
• 過去記事のリライトや内容の見直し
• MEOやSNS運用
• Google Search Consoleを活用した改善点の洗い出し

特に競争が激しい都市部では、「とりあえず記事を何本か書いて終わり」では成果につながらないため、中長期的な視点でPDCAを回すことが求められます。

「検索順位が上がらない…」と感じたときは、以下の記事もぜひ参考にしてみてください。

ノウハウがない場合はプロに頼る

整骨院のSEO対策は、施術と同じように「知識と経験」が必要です。

実際のSEO業務では、キーワード選定、構成設計、記事の書き方、検索意図への対応、内部リンク設計、Googleの評価指標への理解など、幅広い要素が絡むため、「自分でやってみたけど続かなかった」「手応えが感じられない」という声も少なくありません。

そんなときは、SEOの専門家に相談・依頼するという選択肢も検討しましょう。

プロに任せることで得られるメリットは以下の通りです。

• 対策すべきキーワードやコンテンツ構成の提案を受けられる
• ホームページを活かした集客設計（導線づくり）までサポートしてもらえる
• 院の強みを踏まえたコンテンツを作ってもらえる
• 内部構造やページ設計など、技術的なSEOの対応も可能

たとえば「月に○本だけ記事を外注したい」「エリアSEOだけを任せたい」といった部分的な依頼も可能です。

「施術に専念したい」「本業が忙しくて更新できない」という方こそ、専門家の力を活用することで、効果的かつ継続的なSEOが実現できるでしょう。

整骨院のSEO対策を依頼するのに必要な費用

SEO対策の費用は、依頼内容や範囲、サポートの度合いによって大きく異なります。

以下は、整骨院でも利用されやすい一般的なSEO関連サービスとその費用感の目安です。

タイプ	費用相場	サービス内容
SEOコンサルティング	38.3万円/月	競合調査、分析サイト全体の企画・運営支援コンテンツ作成支援
SEOサイト設計	10万～100万円以上	新規サイト制作時のSEOに最適化された内部構造設計
コンテンツSEOコンサル	40万円/月	コンテンツ作成支援・ライティング支援・戦略設計支援
SEO記事制作代行	クラウドソーシングや個人ライター：0.5円～5円 低価格の記事作成代行業者：0.7円～3円 SEO記事に特化した代行業者：7円～10円	SEO記事作成代行（コンテンツ制作代行）ライティング支援
SEO内部対策	10万～50万円/月	SEO内部対策の支援（サイトマップの送信、サイト構造の最適化、パンくずリストの設置、重複ページの解消、内部リンクの改善、見出しタグや画像利用の最適化など）
SEO外部対策	月額固定費用型：5万～15万円/月 成功報酬型：1万～100万円以上/月	SEO外部対策（被リンク獲得）の支援（被リンクターゲットリストの作成、リンクを獲得しやすいコンテンツの作成、被リンク設置営業など）
SEOインハウス（内製）化支援	30万～100万円/月	戦略の立案、スタッフへの研修、ツール導入支援、運用フローの構築、継続的サポートや相談対応
オウンドメディア立ち上げ・運用支援	構築～運用まで：10万～500万円 記事制作：3万～5万円/本 コンサルティング：20万～40万円/月	サイト構築、運用、サイト保守、記事制作、各種マーケティング施策立案・実行、効果測定
SEOを目的としたサイトリニューアル	100万～500万円	現状分析や戦略の立案、キーワード調査、コンテンツ制作や最適化、テクニカルSEO、SNS統合モニタリング、レポーティング
SEOツール	0～100,000円/月	SEO対策に役立つ各種ツール。キーワード調査ツールや競合分析ツール、効果測定ツール、記事作成ツールなど複数のツールがある。

近年では、スポット依頼から月額の継続支援まで、柔軟なプランを用意している業者も増えています。

そのため、まずは「1記事だけ頼んでみる」「地域ページだけ作ってもらう」といった小規模な依頼からスタートするのもおすすめです。

SEO対策の費用については、以下の記事も参考にしてください。

整骨院のSEO対策ならシュワット株式会社がおすすめ

「自分でSEOをやってみたけれど続かなかった…」
「信頼できる業者に任せて、安定した集客を目指したい」

そんな整骨院の経営者の方には、シュワット株式会社のSEO支援サービスがおすすめです。

シュワット株式会社は、整骨院をはじめとした地域密着型の事業者向けに、成果につながるSEO支援を提供しています。表面的な検索順位の改善だけでなく、「実際の問い合わせや来院につながる導線設計」までを一貫してサポートできるのが特長です。

また、「ホームページはあるけど放置している」「MEOも活用したい」という方には、Web全体の集客設計から相談できる点も魅力です。

詳しくは、当社のサービスページもぜひ参考にしてください。

SEO対策は、誰でも気軽に始められる一方で、成果を出すには戦略と継続が必要です。

整骨院経営に集中しながら、集客はプロに任せたいという方は、ぜひ一度シュワット株式会社にご相談ください。

まとめ

本記事では、整骨院・接骨院のSEO対策について、基礎知識から具体的なキーワード戦略、コンテンツ作成のポイント、技術的な内部施策、外部施策、さらにはMEOやSNS活用まで幅広く解説してきました。

SEOはすぐに効果が出るものではありませんが、地域で選ばれる整骨院になるための“資産型の集客施策”として、確実に取り組む価値があります。

まずは、地域や症状に関するキーワードをもとに、自院の強みを反映したコンテンツを1本ずつ増やしてみましょう。さらに、必要に応じてプロの支援を受けることで、より効果的なSEO戦略を構築できるはずです。

「何から始めればよいかわからない…」という方も、今回紹介した基本からひとつずつ取り組んでみてください。