- ポータルサイトがSEOで成功するための方法
- ポータルサイトがSEOで競合に勝つためにすべき具体的な施策
- ポータルサイトのSEO成功事例

この記事の著者:伊藤 寛規
月間5,000万PV越えのWebメディア「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験。「転職サイト」「マッチングアプリ」「退職代行」「動画配信 おすすめ」「クレジットカード」など、日本最難関クラスのキーワードで検索上位獲得した実績多数あり。

この記事の監修者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
複数の大型ポータルサイトのSEO対策を支援。ポータルサイトSEOのプロ。これまで複数のWebサイトの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援も得意。
ポータルサイトの運営において、安定した集客チャネルとしてSEOは欠かせません。
とはいえ、ポータルサイトは一般的なコーポレートサイトやブログとは構造が大きく異なるため、SEOの難易度が高く、「何から始めればいいのかわからない」と悩んでしまうことも多いはずです。
そこで本記事では、ポータルサイトに特化したSEO対策の基本から、すぐに実践できる具体的な施策をプロの視点でわかりやすく解説します。
さらに、SEO支援会社の選び方や相談先の選定ポイントも紹介しますので、運用の内製・外注にお悩みの方もぜひ参考にしてください。
なお、本記事ではポータルサイトのSEO対策について、実践的な内容を中心に解説しています。
まずは、SEO対策の基礎知識や全体像から知りたい人は、下記の記事をご覧ください。

- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『シュワット株式会社』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。
ポータルサイトとは?
ポータルサイトとは、特定のテーマや目的に沿って情報を集約し、ユーザーにとって便利な形で提供するWebサイトのことです。
検索機能・カテゴリ一覧・ランキング・口コミ・比較表などを備えており、ユーザーが情報をスムーズに探せるように設計されています。
例えば、不動産検索サイト、求人情報サイト、飲食店のレビューサイト、医療機関の検索サイトなどをイメージするとわかりやすいでしょう。
ポータルサイトの主な種類
ポータルサイトと一口にいっても、その目的やターゲットによってさまざまな種類があります。
以下では代表的な5つのポータルサイトを紹介します。
ポータルサイトの種類 | 概要・特徴 |
---|---|
総合ポータルサイト | ニュース・天気・検索・メールなどを一括で提供する大型サイト。Yahoo! JAPANなどが代表例。 |
口コミポータルサイト | 飲食店や商品、サービスに対するユーザーの口コミを集めたサイト。例:食べログ、みん評。 |
求人ポータルサイト | 様々な企業の求人情報をまとめたサイト。 例:リクナビ、indeed、マイナビ。 |
社内ポータルサイト | 企業内で使用される情報共有サイト。社内マニュアルやスケジュール管理などを一元化。 |
地域ポータルサイト | 地域の店舗・イベント・行政情報などをまとめたサイト。地域活性化や観光促進に活用される。 |
業界特化型ポータルサイト | 特定業界に特化した情報を扱うサイト。例:医療、建築、製造業向けなど。BtoB領域でも増加中。 |
なお、このなかでSEO対策が必要なのは、口コミポータルサイト・求人ポータルサイト・地域ポータルサイト・業界特化型ポータルサイトの4つです。
なお、求人ポータルサイトのみ、別記事の「求人サイトのSEO完全ガイド|具体的な対策方法や手順をプロが徹底解説」で詳しく解説しています。
ポータルサイトの集客にSEO対策は必須
ポータルサイトで安定した集客を実現するには、SEO対策が欠かせません。
広告だけに依存した集客は費用がかさみやすく、長期的な目線ではあまり健全な状態ではないため、自然検索からの流入を増やすことが重要です。
SEO対策には大きく分けて、「コンテンツSEO対策」・「SEO内部対策」・「SEO外部対策」の3つがあります。
それぞれの違いとしては下記の通りです。

このうち、ポータルサイトは、一覧ページや詳細ページなど、数千〜数万ページにおよぶ大規模な構造を持つケースが多いため、内部対策(テクニカルSEO)の重要性が特に高いといえます。
たとえば、ディレクトリ構造や内部リンクの最適化、パンくずリストの整備、不要ページのインデックス除外など、サイト全体の設計を見直すことで検索エンジンに正しく評価されやすくなります。

当然、ポータルサイトでもコンテンツSEOは行うべきですが、まずはSEO内部地策を行って土台を整え、その後コンテンツSEOやSEO外部対策にも取り組むのがおすすめです。

ポータルサイトの立ち上げ前であれば、サイト制作段階でSEO内部対策のことをしっかり考えて構築することが大切です。通常のWeb制作会社だとその辺のノウハウが不足しているので、弊社のようなSEOに強いWeb制作会社を活用しましょう。
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ポータルサイトで行うべきSEO内部対策4選
まずは、ポータルサイトで行うべきSEO内部対策として、以下4つを紹介します。
- ディレクトリ構造を整理する
- パンくずリストを最適化する
- インデックスを最適化する
- ページの表示速度を改善する
それぞれの内容や具体的な実施方法について、詳しく見ていきましょう。
ディレクトリ構造を整理する
ポータルサイトではページ数が膨大になるため、ディレクトリ構造を整理することが内部SEOの第一歩です。
まず、そもそもディレクトリ構造とは、ウェブサイト内のページがどのように整理され、関連付けられているかを示すものです。これは、ウェブサイトの「住所」のようなものだと考えてください。
例えばあるオンラインショップのウェブサイトがあるとします。
- トップページ:
https://example.com/
- 商品一覧ページ:
https://example.com/products/
- 特定の商品カテゴリ(例:シャツ)のページ:
https://example.com/products/shirts/
- 個別の商品(例:青いシャツ)のページ:
https://example.com/products/shirts/blue-shirt.html
このURLの /products/
や /shirts/
の部分が、ディレクトリ(フォルダ)のような役割を果たし、ウェブサイトの情報を階層的に整理しています。
こうしたディレクトリ構造を適切にすることで、ユーザーの利便性を高めるだけでなく、Googleなど検索エンジンのシステムがサイトを読み込みやすくなり、正しいSEO評価を得られる可能性も高まります。
ディレクトリは、ページの種別ごとに整理するのがおすすめです。たとえば、不動産系ポータルサイトであれば、次のようなディレクトリ分けが理想的です。
不動産系ポータルサイトのディレクトリ構造例 |
---|
https://〇〇.com/エリア/間取り/物件詳細/ ┗例①:https://〇〇.com/tokyo/1ldk/property1/ ┗例②:https://〇〇.com/tokyo/2ldk/property2/ ┗例③:https://〇〇.com/osaka/1ldk/property3/ ┗例④:https://〇〇.com/osaka/2ldk/property4/ |
このように、「エリア → 間取り → 物件詳細」 の順でディレクトリの階層を整理すると、サイト全体の構造が明確になり、ユーザーも迷わず目的のページにたどり着けます。
逆に、「/page1」「/cat2」のようにルールのないディレクトリが乱立していると、検索エンジンがページの関係性を正しく把握できず、SEO評価が分散してしまう恐れも。
また、カテゴリとURL構造の整合性を保つことで、パンくずリストや内部リンクの最適化にもつながり、サイト全体の評価を底上げできます。
大規模サイトほど、設計段階でのディレクトリ設計がSEOの成果を左右するため、早めに見直しておきましょう。

実は、ディレクトリ構造のSEOへの直接的な効果については、コンサルタントによって意見が分かれる部分でもあります。しかし、多くのポータルサイトではディレクトリ構造を丁寧に整理し、わかりやすいサイト構造を保っているのも事実です。また、ディレクトリを整理しておくことで、今後のSEO対策においてどこに問題があるのかを判別しやすくもなるので、SEOの土台としても必ず行っておくことをおすすめします。
パンくずリストを最適化する
パンくずリストとは、ユーザーが現在どの階層のページにいるかを示すナビゲーションのことです。

ポータルサイトのように階層構造が深くなりやすいサイトでは、パンくずリストの最適化はSEOとユーザビリティの両面において重要になります。
たとえば、以下のような不動産系ポータルサイトを例に見てみましょう。
不動産系ポータルサイトのパンくずリストの例 |
---|
トップ > 都道府県 > 市区町村> 間取り > 物件詳細ページ ┗例:トップ > 東京都 > 世田谷区 > 1LDK > 物件詳細ページ |
このように階層構造的に整理されたパンくずリストがあることで、ユーザーはサイト内での現在地を把握しやすくなり、上位階層への移動もスムーズに行えます。
また、検索エンジンにとっても、パンくずリストはページの階層構造やコンテンツの関連性を把握するヒントになります。
加えて、構造化データを正しくマークアップすることで、検索結果にパンくずが表示され、CTR(クリック率)の向上にも期待できるでしょう。
なお、URL構造とパンくずリストの構造が一致していないサイトも多く見られますが、それ自体は問題ありません。
ただし、パンくずリストがページごとにまったく異なるなど、一貫性がない状態は避けるのがベターです。
インデックスを最適化する
ポータルサイトでは、情報量が多くページ数が膨大になりやすいため、不要なページまで検索エンジンにインデックスされてしまうケースが少なくありません。
この状態を放置すると、重要なページのSEO評価が分散されたり、無駄なクロールが発生したりするリスクがあります。
そのため、以下のようなページはインデックス対象から除外するのが望ましいです。
- 中身のない絞り込み結果ページ(例:検索条件が「該当なし」の一覧ページ)
- 検索結果がほとんど同じページ
- URLパラメータが付いているだけで、内容が重複しているページ
- 検索に出す必要のないログインページや会員専用ページ
これらのページは、robots.txtを活用するほか、canonialやnoindexを用いてページを正規化・インデックスから除外することで適切に制御しましょう。
なお、インデックスに問題があるページについては、Google Search Consoleの「ページ」から確認することができます。

カバレッジレポート上で、以下のようなステータスのページがある場合は、インデックスの最適化を行いましょう。
- 重複しています。~:ページの重複が原因でインデックスされていない状態
- 検出 – インデックス未登録:Googleがページの存在を認知しているものの、クロール・インデックスがされていない状態
- クロール済み – インデックス未登録:Googleがページを確認したものの、インデックスされていない状態
なお、重要な一覧ページや詳細ページであってもGoogle Search Console上で「クロール済み – インデックス未登録」となることもあります。これはコンテンツの薄さや重複が原因のことが多いです。
こうしたページは、ユニークコンテンツを追加したり、内部リンクを適切に張ったりすることで再評価される可能性があります。

ポータルサイトのSEO対策では、「インデックスさせるべきページ」と「させないページ」を明確に分け、サイト全体の品質向上を行うことが大切です。ただし、インデックス設定を変更する際は、重要なページをインデックスから削除してしまうなどのリスクも伴います。自信がない場合は、プロに相談・依頼することをおすすめします。
ページの表示速度を改善する
ポータルサイトのSEOにおいて、ページの表示速度はユーザー体験と検索順位の両方に影響を与える重要な要素です。特にスマホユーザーが多い昨今では、表示が遅いだけで離脱につながるリスクが高まります。
Googleも公式に、表示速度をランキング要因の一つとして評価しているため、ページスピードの改善は内部対策として必須といえるでしょう。
たとえば、以下のような対策が効果的です。
- 画像の圧縮(WebP形式の導入やlazy-load設定)
- JavaScript・CSSの軽量化と不要コードの削除
- キャッシュ制御やCDNの活用
- フォントの読み込み最適化
ポータルサイトはページ数が多いため、1ページごとの改善が全体のパフォーマンスに大きく影響します。
表示速度のチェックには、Googleの「PageSpeed Insights」などのツールを活用し、定期的なモニタリングと改善を行いましょう。
▼PageSpeed Insightsを用いれば、無料で簡単にページスピードが調査可能

表示速度1秒以内が理想ですが、1秒~2秒の間であれば十分良い速度と言えます。
一方で、3秒以上となると離脱ユーザーが急激に増えるため、改善を検討しましょう。

なお厳密に、ページの表示スピードについては、速いからSEOに直接的な効果があるわけではありません。ただし、仮に他のSEO評価指標が全て同じであった場合、スピードが速い方が上に来るような用いられ方をしています。加えて、ページの表示スピードが遅いことでユーザーの離脱率が高くなってしまうと「このページはユーザーのニーズを満たせていない」と判断され、結果的に検索順位が下落する場合もあります。
結論、ページを開いたときに、少なくとも一般感覚で「遅い」と感じない程度には表示スピードを保つ必要があるでしょう。
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ポータルサイトで行うべきコンテンツSEO対策10選
次に、ポータルサイトで行うべきコンテンツSEO対策として、以下10つを紹介します。
- キーワードリストと適切な対策ページを用意する【重要】
- 一覧ページの質が自然に高まりやすい仕組みを構築する【重要】
- TD(title、description)タグとh1タグを最適化する【重要】
- 詳細ページのコンテンツを充実させる【重要】
- 一覧ページで対策できないキーワードでコンテンツを作成する
- 自社ならではの独自情報を活用したコンテンツを作成する
- E-E-A-Tを意識してコンテンツを作成する
- コンテンツを継続的に配信・更新する
- トピッククラスターモデルを構築する
- 口コミやレビューなどを集める
SEO内部対策と合わせてコンテンツSEOを実施することで、さらなるSEOの強化が可能です。
内部対策で土台を整えた後は、積極的にコンテンツSEOにも取り組みましょう。
また、ポータルサイトのコンテンツSEOでは、一般的なサイトと異なりデータベース型サイトのSEOの考え方が求められます。その点も踏まえて、詳しく見ていきましょう。
キーワードリストと適切な対策ページを用意する
まずは、ポータルサイトとして上位表示を狙うキーワードリストを用意しましょう。
ゴルフスクールのポータルサイトの例とともに見ていきましょう。
ポータルサイトで対策すべきキーワードリストを大分類すると主に以下の3パターンになります。
タイプ | 意味 | 例 |
---|---|---|
一覧ページ系キーワード | 一覧ページで対策するキーワード | 東京駅 居酒屋 渋谷駅 ジム 24時間営業 大阪 看護師 求人 |
詳細ページ系キーワード | 詳細ページで対策するキーワード | 焼き鳥○○屋 ××ジム渋谷店 △△病院 求人 |
お役立ちコラム系キーワード | サイトのテーマに関連したお役立ちコラムで対策するキーワード | 焼肉 おいしい焼き方 筋トレ 方法 看護師 辞めたい |
「一覧ページ系キーワード」と「お役立ちコラム系キーワード」のリストアップ方法について見ていきましょう。
なお、「詳細ページ系のキーワード」は、そのまま店名や事業所名を使うだけですので割愛します。
一覧ページ系キーワード
一覧ページ系キーワードは、キーワードの掛け合わせを考慮して選定しましょう。
例えば、全国のゴルフスクールを紹介するポータルサイトの場合は以下のような形でキーワードをリストアップします。
掛け合わせの変数
- 地域名
- 都道府県
- 市区町村
- 駅名
- 特徴
- 初心者におすすめ
- 上級者対応
- 体験あり
- 単発OK
- 女性におすすめ
- 男性におすすめ など
こうすることで、以下のパターンでキーワードとページをリストアップすることができます。
- 都道府県のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 例:東京都のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 市区町村のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 例:船橋市のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 駅名のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 例:京都駅のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 例:初心者におすすめのゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 都道府県で特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
- 例:東京都で初心者におすすめのゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧
上記のパターンで、各地域別、各特徴別で大量のキーワードと対応するページをリストアップすることができます。
ここで、「市区町村or駅名で特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧」を用意しなかった理由が気になった方も多いのではないでしょうか。
理由は簡単で、そのページ内に表示できるゴルフスクールの数が少なくなりすぎてしまうからです。
例えば、地方の人口が少ない町で、男性におすすめの特徴を兼ね備えたゴルフスクールが0~1件しかない場合もあるでしょう。
そうしたページはGoogleに低品質コンテンツとみなされやすくサイト全体のSEO評価を下げてしまう可能性が高いです。
また、他のページと重複度も高くなるため、重複コンテンツのリスクもあります。
したがって、表示できるものが少なすぎる一覧ページに関しては、意図的に作成しないということが大切です。
なお、特徴に関しては、キーワードツールを用いてピックアップしていきます。
ラッコキーワードなどの関連キーワード取得ツールの活用がおすすめです。
使い方は簡単で、ラッコキーワードを開き「ゴルフスクール」など調べたいキーワードを入力します。
すると以下のように関連キーワードが大量に抽出されるので、中から特徴で対策するのが適切なものをピックアップしていきましょう。

地域系キーワードや地域×特徴系キーワードがどれくらい検索されているかもわかり、便利です。
お役立ちコラム系キーワード
お役立ちコラム系のキーワードは、同じくラッコキーワードを使ってリストアップするのがです。
ラッコキーワードでテーマに関連したキーワードをリストアップしたうえで、検索意図が似たものはまとめて同じ記事で対策できるようグルーピングすると良いでしょう。
▼グルーピングの例
どれも同じか似た検索意図を持っているので同じコラムで上位表示を狙う。
ゴルフレッスン 料金
ゴルフレッスン 費用
ゴルフレッスン 相場
ゴルフスクール レッスン料 1回
ゴルフスクール 月額
なお、ポータルサイトにおいてお役立ちコラムの重要性は一覧ページに比べると大きく下がります。
しかしそれでも作成した方がいい理由は、お役立ちコラムを公開することでサイトの専門性に関する評価が高まり、一覧ページの検索順位が上がりやすくなるからです。
SEOにおいては、下図のように特定のトピックに関連したページが多い方が、サイトの専門性の評価が高まるなど様々な理由で検索順位が上がりやすくなります。

したがって、サイトのテーマに関連したお役立ちコラムを充実させることは、有効なSEO対策なのです。
ただ関連コラムの数を増やすしていくのも有効ですが、さらに効果を高めるポイントとして、冒頭に紹介したトピッククラスターモデルの考えを取り入れましょう。
トピッククラスターモデルとは、Webサイト内のコンテンツを特定のテーマ(トピック)ごとにグループ化し、それらのコンテンツ同士を内部リンクで結びつけることで、検索エンジンからの評価を高めるためのSEO戦略です。
詳しくは、記事後半の「トピッククラスターモデルを構築する」で解説しています。
また、キーワード選定のコツについては下記の記事でさらに詳しく解説しています。

一覧ページの質が自然に高まりやすい仕組みを構築する
ポータルサイトのSEOにおいて、最も重要なのは一覧ページです。
一覧ページで狙ったキーワードで検索上位を獲れれば、コンバージョンにつながりやすいアクセスが獲得できます。
上位獲得できるように、一覧ページのコンテンツの質が自然に高まりやすい仕組みを構築しましょう。
以下の3ステップで解説していきます。
- まずはデータベースに基づき自動でページが生成される仕組みを理解する
- 複数ページの質を一斉に高められるよう工夫する
- 一覧ページごとにコンテンツをユニーク化する
それぞれ解説します。
1. まずはデータベースに基づき自動でページが生成される仕組みを理解する
ポータルサイトの一覧ページの数は、基本的に数万~数百万ページになるため、ひとつひとつ手作業で作成するのは現実的ではありません。
したがって、データベースに登録された情報をもとに、各ページを動的に生成する仕様とするのが基本です。
まず、そもそもデータベースとは、Webサイトで利用されるデータを保存・管理するためのシステムです。
例えば、求人ポータルサイトの場合、各求人情報もデータベースに保存されており、以下のようにエクセルのような形で管理されています。

例えば、「東京 営業 求人」の求人一覧ページには、以下の条件にあてはまる求人を一覧で表示するようなイメージです。
- 地域:東京
- 職種:営業
また、「大阪 営業 残業少なめ 求人」の求人一覧ページには、以下のように登録されている求人を一覧で表示します。
- 地域:大阪
- 職種:営業
- 特徴:残業少なめ
各ページを、異なるURLとなるようにすれば検索エンジンからは別のページとして認識されます。
このように地域や特徴毎に条件に当てはまるを内容を一覧で表示できるようにすることで、膨大な数の一覧ページをひとつひとつ手作業で作成する必要がなくなるのです。
この仕組みはポータルサイトに必須で、構築段階で必ず実装する必要があります。
同時に、構築段階で各一覧ページで対策するキーワードを正しく選定しておくことも必要です。
2. 複数ページの質を一斉に高められるよう工夫する
一覧ページは膨大な数があるため、SEOを目的にコンテンツの質を改善する際は、複数のページを同時に改善するという考え方を持つ必要があります。
一覧ページをひとつひとつ改善するのではなく、各ページに共通するテンプレート自体に改善を施し、全体をより良くするという考え方をもつようにしましょう。
一覧ページのテンプレートを改善するポイントを解説していきます。
解説にあたり前提として、ポータルサイトの一覧ページは基本的に以下のような構造であることを理解しておきましょう。以下は求人ポータルサイトの例です。

SEO観点でのテンプレート改善のポイントは、ページ内の場所別に以下の通りです。
自社のポータルサイトが以下のポイントに沿って作成できているか見直してみましょう。
ヘッダーエリア | 重要なページへのリンクを含む |
---|---|
わかりやすい会員登録やログインの導線を作る | |
ヘッダー下エリア | 適切なパンくずリストを置く |
h1タグを表示し対策キーワードを含む | |
サイト内の求人検索ができる箇所を設ける ※サイドバーでもOK | |
一覧表示エリア | 店名や求人名をh2タグとして対策キーワードを含む |
写真や口コミ評価など、ユーザーが一覧で見たい情報を含む | |
見比べやすいデザインにする | |
サイドバー | サイト内の一覧ページが検索ができる箇所を設ける ※ヘッダー下エリアでもOK |
お役立ちコンテンツへの導線を設けるのもあり | |
フッター前エリア | SEOを意識した文章を含める ┗平均給与や平均費用相場など ┗平均応募数、予約数 ┗求人、お店の選び方 ┗口コミ など |
近くのエリアの一覧ページへの内部リンクを置く | |
重要な求人一覧ページへの内部リンクを置く | |
フッター | 特になし ┗プライバシーポリシーへの内部リンクを置くなど |
SEO目線での改善のポイントは上記の通りですが、あくまで重要なのはユーザーを満足させられるかどうかである点も理解したうえでページの設計・改善を図っていきましょう。
3. 一覧ページごとにコンテンツをユニーク化する
ポータルサイトでは、地域やカテゴリごとに一覧ページを大量に生成することが一般的ですが、その多くが同じテンプレートや似た内容で構成されるため、重複コンテンツと判定されやすいという課題があります。
特に、物件情報や求人情報などを自動生成で掲載している場合、検索エンジンに「類似ページ」とみなされてインデックスされない「クロール済み – インデックス未登録」状態になることも珍しくありません。
このような状態を解消するためには、一覧ページごとに固有のコンテンツを追加し、ユニークな価値を持たせることが重要です。
たとえば、地域ごとの一覧ページには、ページ間で共通している部分とは別で、エリアならではの特徴や周辺環境、アクセス情報などを紹介したオリジナルの説明文を加えるとよいでしょう。

こうしたテキストによる補足情報は、ユーザーの検索意図にもマッチしやすく、コンテンツの品質向上にも寄与します。
上記の他、例えば、大手医療福祉系求人サイトのジョブメドレーでは、以下のように各ページの条件に当てはまる求人のデータに基づき平均給与や応募数等を表示することでオリジナリティを出しています。

上記のように各ページデータを出す仕組みを構築することは、オリジナリティを高めるだけでなく被リンク獲得にもつながります。
ページのユニーク化は、ポータルサイトのインデックス最適化において不可欠な施策といえるでしょう。
TD(title、description)タグとh1タグを最適化する
各ページのTD(title、description)タグとh1タグを最適化しましょう。
特にtitleタグ、h1タグはGoogleをはじめ検索エンジンが、ページ内容が何かを判断するための重要な材料としているため、以下のようなポイントを必ずおさえておく必要があります。
- 対策キーワードを含める
- キーワードは自然に含める
- ページ内容がわかりやすい文章にする
- 内容を読み進めたくなるような文章にする
また、descriptionタグは、titleタグと共に以下のように検索結果に表示されるため、ユーザーがそのページを見たくなる(クリックしたくなる)ような内容にしましょう。

なお、一覧ページに関しては、各ページの内容を一つ一つ考えるのは現実的ではないためある程度法則性を持たせる必要があります。
以下の例のように、法則性を事前に設計しておくようにしましょう。
▼都道府県別
パス | /school/ローマ字 |
---|---|
パスの例:東京 | /school/tokyo |
タイトル | 【2025年最新】都道府県のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧 |
メタディスクリプション | 都道府県のゴルフスクール・ゴルフレッスン情報を探すならゴルフポータル。初心者向け、女性におすすめ、料金が安い、マンツーマンなど様々な条件で絞り込み検索ができます。 |
h1 | 都道府県のゴルフスクール・ゴルフレッスン情報 |
▼市区町村別
パス | /school/city○○ |
---|---|
パスの例 | /school/city13104 |
タイトル | 【2025年最新】市区町村のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧 |
メタディスクリプション | 市区町村のゴルフスクール・ゴルフレッスン情報を探すならゴルフポータル。初心者向け、女性におすすめ、料金が安い、マンツーマンなど様々な条件で絞り込み検索ができます。 |
h1 | 市区町村のゴルフスクール・ゴルフレッスン情報 |
▼特徴別
パス | /school/feature○○ |
---|---|
パスの例 | /school/feature001 |
タイトル | 【2025年最新】特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧 |
メタディスクリプション | 特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン情報を探すならゴルフポータル。市区町村や最寄り駅も加えた条件で絞り込み検索ができます。 |
h1 | 特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン情報 |
▼都道府県×特徴別
パス | /school/ローマ字/feature○○ |
---|---|
パスの例 | /school/tokyo/feature001 |
タイトル | 都道府県で特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン一覧 |
メタディスクリプション | 都道府県で特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン情報を探すならゴルフポータル。初心者向け、女性におすすめ、料金が安い、マンツーマンなど様々な条件で絞り込み検索ができます。 |
h1 | 都道府県で特徴のゴルフスクール・ゴルフレッスン情報 |
タイトルやhタグ、ディスクリプションのポイントについて、詳しくは下記の記事をご覧ください。



詳細ページのコンテンツを充実させる
ポータルサイトにおいて、詳細ページはユーザーが最終的に意思決定をする重要なポイントです。
にもかかわらず、最低限の情報だけを掲載していたり、同じようなレイアウト・説明文が並んでいたりすると、ユーザー満足度もSEO評価も低下してしまいます。
検索エンジンは、ユーザーの疑問をどれだけ解決できるかを重視しており、コンテンツの品質や独自性が評価の鍵となります。そのため、詳細ページには可能な限り網羅的かつ具体的な情報を掲載しましょう。
たとえば、以下のような追加情報が有効です。
- スペック・特徴・メリットだけでなく、利用シーンや活用事例の説明
- よくある質問(FAQ)をコンテンツ化して掲載
- 同カテゴリ内での比較ポイントや選び方のアドバイス
- 写真・動画・360度ビューなどの視覚コンテンツ
また、ユーザーの声や口コミの掲載も、コンテンツの信頼性を高め、検索評価にもつながる要素の一つです。
さらに、詳細ページを単なる情報の羅列にせず、「このページだけ見れば十分」と思えるような充実度にすることで、直帰率の低下・滞在時間の増加・CV率の向上にもつながります。
一覧ページで対策できないキーワードでコンテンツを作成する
ポータルサイトでは、多くの流入が一覧ページや詳細ページに集中しがちですが、一覧ページでは検索意図をカバーしきれないキーワードも存在します。
こうしたキーワードに対応するためには、別途コンテンツページを作成する施策が有効です。
たとえば、不動産系ポータルサイトでは「一人暮らしにおすすめの間取り」「家賃を抑えるコツ」といった検索ニーズを狙っても、一覧ページでは物件データしか提示できず、ユーザーの疑問を十分に解消できません。
こうしたケースでは、コラムやハウツー記事のような形でSEOコンテンツを別途用意することで、一覧ページでは取りこぼしていた検索流入を獲得できます。
また、これらのコンテンツから一覧ページや詳細ページへの内部リンクを設置すれば、回遊性の向上やCV導線の強化にもつながるでしょう。
自社ならではの独自情報を活用したコンテンツを作成する
検索エンジンは、ユーザーの疑問を解決する「独自性の高い情報」を評価します。
そのため、ポータルサイトでも、自社が保有する一次情報を活用したコンテンツ作成を積極的に行いましょう。
たとえば、掲載企業・店舗・製品などに関する独自のデータベースやユーザー利用状況、問い合わせ傾向、閲覧数ランキングなどは、他社にはない貴重な情報です。
こうした情報を記事や特集ページとして活用すれば、以下のような差別化コンテンツが作成できます。
- エリア別人気ランキング(月間更新)
- ユーザーの検索傾向から見る人気カテゴリ特集
- 掲載企業の成功事例・インタビュー

ポータルサイトは情報量が強みだからこそ、その中から“自社にしか出せない価値”を見つけて発信していくことが、SEO戦略の重要な鍵となります。
E-E-A-Tを意識してコンテンツを作成する
ポータルサイトのSEO対策においては、「E-E-A-T」を意識することも大切です。
E-E-A-Tとは、Experience(経験)・Expertise(専門性)・Authoritativeness(権威性)・Trustworthiness(信頼性)の頭文字をとった言葉で、Googleがコンテンツを評価する指標のひとつとして挙げているものです。
E-E-A-Tを意識したコンテンツを作成するためには、以下のような工夫が効果的です。
- 実際の体験や利用データをもとにしたリアルな情報を盛り込む
- その分野に精通した監修者・執筆者を明記し、プロフィールを掲載する
- 情報の出典元やデータの根拠を明示することで信頼性を高める
- 運営会社や問い合わせ先など、運営元の透明性を確保する
特に、医療・法律・金融などの「YMYL(Your Money or Your Life)」領域では、E-E-A-Tの有無が検索順位に大きく影響します。
また、記事に専門家の監修をつけることも有効です。監修者の実績や資格を記載することで、ユーザー・検索エンジンの双方からの信頼を得やすくなるでしょう。


コンテンツを継続的に配信・更新する
ポータルサイトのSEOでは、一度公開したコンテンツを放置するのではなく、継続的に配信・更新を行うことが重要です。
検索エンジンは、情報の新鮮さを評価するため、定期的に更新されたサイトほど上位表示されやすい傾向があります。
特に、ランキング記事や比較記事、傾向分析などの情報は時間の経過とともに情報が古くなりやすいため、放置すると検索順位の下落やユーザーの離脱につながる恐れがあります。
更新の具体的な施策としては、以下のような例が挙げられます。
- 定期的に最新のデータに差し替える(例:料金・対応エリア・キャンペーン情報)
- 追記によるボリュームアップ(例:よくある質問の追加)
- 検索クエリや流入キーワードを分析し、タイトルや見出しを微修正する
- 情報が古くなったページの非公開や統合
また、新しいコンテンツを定期的に追加していくことで、検索エンジンからのクロール頻度が高まり、サイト全体の評価向上にもつながる可能性があります。
ポータルサイトの信頼性と鮮度を保つためにも、「作って終わり」ではなく、継続的な運用体制を整えることを心がけましょう。

SEOにおいては情報の最新性が求められますが、ページの更新だけを目的としたページ内容の変更は推奨されません。あくまでも、新しい情報に差し替える必要があるときや、更新性が高いページについてだけ、定期的に更新するようにしましょう。
トピッククラスターモデルを構築する
ポータルサイトでは、同じカテゴリ内に類似テーマの記事やページが乱立しやすく、SEO評価が分散してしまう傾向があります。そこで有効なのがトピッククラスターモデルの導入です。
トピッククラスターモデルとは、1つの「ピラーページ(親ページ)」を中心に、関連する「クラスターコンテンツ(子ページ)」を内部リンクでつなぎ、テーマ性と構造を明確にするSEO施策です。
たとえば、不動産系のポータルサイトであれば、以下のようなトピッククラスターモデルの構築が考えられます。
ピラーページ | 「東京 賃貸」というビッグキーワードを狙うページ |
---|---|
クラスターページ | 「東京 賃貸 間取り 家賃相場」「東京 家賃相場 安い地域」「東京 賃貸 おすすめエリア」「東京 治安が良い地域」など、ピラーページの補助的な情報をまとめたページ |
このように、1テーマを軸に複数の関連情報を整備することで、Googleに対して「このサイトは東京の賃貸に詳しい」と明確に伝えることができます。
トピッククラスターは、検索順位の安定化や回遊率向上にもつながるため、大規模サイトこそ積極的に取り入れるべきでしょう。

口コミやレビューなどを集める
ポータルサイトのSEO対策では、ユーザーによる口コミやレビュー(UGC)を集めることが非常に重要です。
UGCは、他サイトにはない「生の声」としての独自性があり、、コンテンツの質や信頼性を高めることにつながります。
実際、Googleは、ユーザー体験を重視するアルゴリズムを採用しており、第三者の意見が含まれているページを高く評価する傾向があります。特にレビューや評価が掲載されているページは、E-E-A-Tの観点からも好まれやすいでしょう。
UGCを増やす仕組みとしては、以下のようなものがあります。
- 利用者の星評価やコメントを投稿できる機能の設置
- 投稿者の属性(年代・性別・利用シーンなど)を入力できるフォームの整備
- 投稿数が多いページをランキング形式で見せる設計
UGCの蓄積により、ページごとのオリジナリティが高まり、重複コンテンツを避けられるというメリットもあります。
また、口コミの中に自然な形でキーワードが含まれることが多く、SEO効果を高める副次的な効果も期待できます。

一時期、口コミやレビューなどをまとめたUGC型のサイトがSEOで一気に上位表示されるケースもありました。もちろん、口コミやレビューだけを載せておけばOKというわけではありませんが、口コミやレビューが自然に集まる仕組みがあれば、サイトの品質がじわじわと上がっていく可能性もあるでしょう。
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ポータルサイトで行うべきSEO外部対策2選
最後に、ポータルサイトが行うべきSEO外部対策として、以下2つを紹介します。
- 関連メディアや掲載サービスサイトからの被リンク獲得
- SNSや広告の運用
それぞれの施策について、詳しく見ていきましょう。
関連メディアや掲載サービスサイトからの被リンク獲得
ポータルサイトにおける外部SEO対策として、信頼性の高い関連メディアや提携先からの被リンク獲得は非常に重要です。
Googleは被リンクを「第三者からの推薦」として評価しており、質の高いリンクが集まるサイトほど、検索順位でも優遇されやすくなります。
特に効果が高いのは、業界メディア・専門ポータル・行政機関・協会サイトなど、テーマ性や信頼性が高い外部サイトからの被リンクです。
被リンク獲得の具体的な方法としては、以下のような施策があります。
- 業界ニュースや特集記事で自社のポータルサイトを紹介してもらう
- 提携企業や出店企業に「掲載中のバナーや紹介記事」を設置してもらう
- プレスリリースを配信し、掲載メディアにリンクを促す
- 比較系・まとめ系の既存記事に対して情報提供や修正依頼を行う
また、自社で調査データやランキングコンテンツ、オリジナル事例などを公開することで、他メディアから自然リンクを獲得しやすさいくなります。
ポイントは、単に「リンクしてください」と依頼するのではなく、リンクする価値がある“引用元にふさわしい情報”を用意することです。
外部リンク対策は中長期的な取り組みですが、信頼性と権威性を高めるうえで欠かせない要素です。

SNSや広告の運用
ポータルサイトのSEO対策では、SNSや広告を通じて露出を強化することも重要です。
検索エンジンは、外部サイトからの被リンクだけでなく、サイテーションも評価対象としています。サイテーションとは、企業名、店舗名、住所、電話番号などの情報が、他のウェブサイトやSNSなどで言及されることです。
SNSでの投稿や広告による拡散によって、以下のようなSEO面での好影響が期待できます。
- SNS投稿でブランド名が繰り返し言及されることで、Googleからの信頼性が強化
- 拡散された記事がブログや他サイトに引用され、自然な被リンク獲得につながる
- アクセスが集中することでGoogleのクロールが促進され、インデックス速度が向上
- ユーザーとの接点が増えることで、指名検索(ブランド名+サービス名など)の増加を後押し
SEOとSNS・広告はそれぞれ役割が異なりますが、両者を併用することで信頼性・話題性・被リンク・サイテーションというSEOに欠かせない要素を強化できます。

近年では、AIの普及によって誰でも情報を簡単に発信できるようになったことで、情報の信頼性や権威性、専門性がさらに重視されるようになりました。そのため、SEO対策においても、SNSや広告を活用しながら会社としての信頼性やブランド力を高めることが非常に重要だといえるでしょう。
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ポータルサイトのSEOで成果を上げるには運用体制やビジネスモデルが重要
ポータルサイトのSEO対策は、「施策を一通り実施すれば終わり」というものではありません。
ポータルサイトはページ数が膨大で、検索ニーズやGoogleのアルゴリズムも変化し続けるため、定期的なメンテナンスやリライト、技術的なチェックが必須です。対策後に放置してしまうと、インデックス状況が悪くなったり、検索順位が下落したりする恐れがあります。
そのため、SEO運用を行う上では、以下のような体制づくりが必要です。
- サイト構造や技術要件を理解したWeb担当者やディレクター
- コンテンツの企画・執筆・改善を担う編集チームやライター
- Search Consoleや分析ツールを活用できるSEO担当者
- 必要に応じて外部パートナーや専門家との連携体制
しかし、これらをすべて社内でまかなうのは難しいのが実情です。その場合は、一部を外注するハイブリッド体制を採用するとよいでしょう。
ポータルサイトのSEO対策成功事例
SEO対策で大きな成功をおさめているポータルサイトの事例を見ていきましょう。
食べログ

食べログは、最も成功を収めている飲食店のポータルサイトです。使ったことがあるという方が多いのではないでしょうか。
当然ながら、SEO対策においても大きな成功を収めており、月間の検索流入数は4,000万件以上※です。
「新宿 ランチ」など、地域系のキーワードだけでなく、「ラーメン」「ピザ」など料理の単キーワードでも1位や2位と高い順位となっています。
食べログがこうした成功をおさめられている要因は基本的なSEO対策が正しくできていることに他なりませんが、それに加えて口コミへの信頼度やサイトの使いやすさから、リピートユーザーが多い点も成功要因だと言えるでしょう。
例えば、「○○駅 居酒屋」と検索した際、検索結果には様々なサイトが表示されますが、順位関係なく意識的に食べログを選ぶ人も多いです。
その理由は、口コミを信頼していることや使い慣れていることなど様々でしょう。
Googleではこうした意識的に選ばれている動きをデータとして記録しており、検索順位に反映しています。
そのため、サービスの利用者満足度が高いことは、SEO対策の重要なファクターの一つになりえるのです。
SEOに取り組むと、どうしても被リンクやキーワードなどに意識が向きがちですが、本質的はサービスのユーザー満足度向上が何より重要であることを、食べログの事例から改めて意識するようにしましょう。
※2025年6月1日調査時点 Ahrefsデータより取得
ジョブメドレー

ジョブメドレーは、医療・介護・保育系におけるNO.1の求人ポータルサイトです。
SEO対策でも大きな成功を収めており、「看護師 求人」「医療事務 求人」といった各職種の検索キーワードにおいて、一覧ページで上位を独占できています。
ジョブメドレーから参考にすべきこととしては、SEO内部対策(テクニカルSEO)が非常に適切な形でできている点が挙げられるでしょう。
例えば、
- SEO上、重要な一覧ページに適切な形で内部リンクを貼れている
- トップページから重要な一覧ページへの内部リンクが張れている
- 内部リンクのアンカーテキストにキーワードを含めている
- エリアや特徴軸で検索した際も内部リンクが張られる構造となっている
- アクセスしたユーザーに合わせて表示するコンテンツが調整されている など他多数
特に、重要なページへの内部リンク周りで非常に適切なテクニカルSEOができているため、求人ポータルサイトを構築する際はぜひ参考にしてみてください。

内部リンク構造は、リーズナブルサーファーモデルという、Googleの評価基準に沿って組むことが大切です。

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ポータルサイトのSEO対策・運用をプロに依頼すべき理由
ポータルサイトのSEOは、通常の企業サイトと比べて構造・コンテンツ・運用すべてが高度かつ複雑です。
実際、ディレクトリ構造やインデックス管理、テンプレートの設計、回遊性の確保など、専門的な知識と実務経験が求められます。
そのため、社内に十分なノウハウや人員がない場合、SEO施策を内製で完結させるのは現実的ではないことも多いでしょう。
そこでおすすめなのが、外部のプロにSEO対策や運用を依頼することです。戦略設計から実行、効果検証、改善提案まで一貫してサポートを受けられるため、スピード感のあるPDCAを回しやすく、成果につながりやすいというメリットがあります。
ここでは、ポータルサイトのSEOをプロに依頼することで得られる具体的なメリットを2つ紹介します。
ノウハウやリソースがなくてもSEOで成果を出せる
ポータルサイトのSEOには、専門的な知識と膨大な作業工数が求められます。社内にSEOのノウハウがなかったり、専任の担当者を置けなかったりすると、成果が出るまでに時間がかかる、あるいは効果が出ないまま施策が頓挫してしまうケースも少なくありません。
一方で、外部のSEO支援会社に依頼すると、自社にリソースがなくてもプロの手によって確実に対策を進めることが可能です。
具体的には、以下のようなSEO対策をすべて任せることができます。
- サイト構造やページ設計の技術的アドバイス
- キーワード選定と検索意図に基づいたコンテンツ企画
- 内部リンクやパンくずリストなどの構造的な最適化
- 検索順位やインデックス状況のモニタリングと改善提案
さらに、SEO支援を受ける中で、自社のメンバーが実務を通じてノウハウを蓄積していくことも可能です。
将来的にSEOを内製化したい場合にも、最初は外部パートナーを活用することで、リスクを抑えながら運用体制を構築できるでしょう。
リソース不足や知識不足に悩む企業こそ、プロの力を借りることで早期に成果を出しやすくなるのです。
SEO対策や運用の一部を依頼することも可能
外部のSEO支援と聞くと「すべてを丸投げする必要があるのでは?」と思われがちですが、実際には部分的な支援だけを依頼することも可能です。
自社の体制やリソースに応じて柔軟に役割分担ができるため、コストを抑えつつ、必要な部分だけを強化するという使い方もできます。
たとえば、以下のような支援スタイルがあります。
- 構成案作成やリライトのみを外注し、執筆は社内で対応
- 内部リンク設計やインデックス改善といった技術部分のみを依頼
- 月1回のミーティングで運用状況のフィードバックと改善提案を受ける
- コンテンツ配信スケジュールや施策の優先順位づけを相談ベースで支援してもらう
このように、フルサポート型だけでなく「セカンドオピニオン」や「伴走支援」として活用できるのがSEO外注のメリットです。
特に、ポータルサイトのような大規模サイトでは、すべての対策を一社だけでまかなうのは難しい場合も多いはず。自社の強みを活かしつつ、専門性の高い部分だけを外部に委ねることで効率的な運用が可能です。
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ポータルサイトのSEO対策を依頼する業者の選び方
ポータルサイトのSEO対策を外部のプロに依頼する場合、どのようなSEO業者を選べばよいのでしょうか。
ここでは、SEO業者・会社の選び方のポイントとして、以下3つを紹介します。
- ポータルサイトの運用実績やSEO対策実績があるか
- 自社の業界に関する理解や専門知識があるか
- 提案内容や費用の妥当性
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

ポータルサイトの運用実績やSEO対策実績があるか
SEO支援を依頼する際は、ポータルサイトに特化した運用やSEO対策の実績があるかどうかを必ず確認しましょう。
なぜなら、ポータルサイトはページ構造・情報量・管理システムなどが通常のコーポレートサイトやブログと大きく異なり、高度かつ複雑なSEOノウハウが求められるからです。
具体的には、以下のような観点をチェックするとよいでしょう。
- これまでに支援したポータルサイトの分野(例:不動産・求人・医療など)
- 数千〜数万ページ規模のサイトを対象としたインデックス管理の経験
- トピッククラスター設計やディレクトリ構造最適化などの実績
- 「クロール済み – インデックス未登録」の改善事例の有無
可能であれば、成功事例や施策のビフォーアフターがわかる資料を共有してもらいましょう。一度、自社の状況について共有し、簡単なSEO改善提案をもらうのもおすすめです。
特にポータルサイトでは、CMSやデータベース連携、一覧・詳細ページのテンプレート対応など、サイト制作上の構造的な知識も不可欠です。表面的なSEO知識だけでは成果が出ないことも多いため、豊富な実績があるかどうかを重視してください。
自社の業界に関する理解や専門知識があるか
ポータルサイトのSEO対策を外部に依頼する際は、SEOの知識だけでなく、自社が属する業界に対する理解や専門知識があるかも重視すべきです。
なぜなら、ユーザーの検索意図や業界特有のキーワードは、表面的な分析だけでは見抜けないケースが多いためです。
たとえば、医療系のポータルサイトであれば、症状名や診療科目、医療機関名などが検索ニーズの中心になります。一方、求人系ポータルであれば、職種・雇用形態・勤務地など、キーワードの種類や検索意図のつかみ方が全く異なります。
こうした業界特有の構造やユーザー心理を理解している支援会社であれば、より精度の高いキーワード設計やコンテンツ提案が可能です。
具体的に確認すべきポイントは、以下のとおりです。
- 同業種・同カテゴリの支援実績があるか
- その業界特有の検索傾向やユーザーニーズを把握しているか
- 業界専門の編集者やライターとの連携が可能か
業界理解が深いかどうかは、事前の打ち合わせのときの会話や提案資料の内容から判断できるはずです。
業界への理解が深ければ、内部施策だけでなく、説得力あるコンテンツ作成や適切な導線設計にもつながるでしょう。
提案内容や費用の妥当性
SEO支援会社を選ぶ際は、提案内容と費用が自社の課題やサイト規模に見合っているかどうかを必ず確認しましょう。
SEO対策は「とりあえずやれば成果が出る」というものではなく、現状分析と目的に合った施策の優先順位づけが重要です。
そのため、初回提案の段階で以下のような内容が含まれているかをチェックしてください。
- 同業種・同カテゴリの支援実績があるか
- その業界特有の検索傾向やユーザーニーズを把握しているか
- 業界専門の編集者やライターとの連携が可能か
提案内容が具体的かつ自社の状況に即していれば、予算内でどこまで実行できるのか、何が成果につながるのかが明確になり、無駄なコストを避けることができます。
逆に「一律の月額料金で一括対応」や「成果報酬制だけを強調する」ような業者は注意が必要です。
施策内容が曖昧なまま契約してしまうと、期待した成果が得られずに時間と費用を浪費してしまうリスクもあります。
費用の安さだけでなく、どれだけ納得感のある提案がされているかを基準に選ぶのが賢明です。

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求人ポータルサイトや飲食系ポータルサイトなど、数百万PV越えのポータルサイトの支援経験が豊富です。
さらに、当社代表の渡邉は、大手求人ポータルサイトのSEO責任者を長年務めた後に独立しているため、会社全体でポータルサイトやデータベース型サイトのSEOに関する国内屈指のノウハウが蓄積されています。
また、コンテンツSEOも得意としており、SEO記事制作代行サービスでは、これまでに2,000記事以上を制作し、そのうち800記事以上で検索順位1位を獲得した実績があります。構成設計から執筆、公開後の効果検証まで一貫して対応し、“成果につながるSEOコンテンツ”の提供を得意としています。
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まとめ
本記事では、ポータルサイトに特化したSEO対策について、内部施策・コンテンツ施策・外部施策の3つの視点から具体的に解説しました。
ポータルサイトは構造が複雑でページ数も膨大になるため、一覧・詳細ページの最適化やインデックス制御、ユーザーの検索意図を満たすコンテンツ強化が成功の鍵となります。
また、SEOは一度きりの施策ではなく、運用体制を整えたうえで継続的に改善を続けることが非常に大切です。
社内だけで対策を進めるのが難しい場合は、信頼できるパートナーに支援を依頼することで、施策の質・スピード・成果を高めることが可能になります。
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