- Facebookに”直接的”なSEO効果はない理由
- Facebookに”間接的”なSEO効果がある理由
- 他のSNSのSEO効果はどうなのか、SEOを目的とするならどれを運用するべきか
この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。
SEO対策を行うにあたり、SNS運用も絡めることは有効です。
主要なSNSのひとつである「Facebook」はSEOにどれくらい効果や影響があるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
結論、Facebookには直接的なSEO効果がないですが間接的なSEO効果はあります。
この記事では、Facebookを利用したSEOへの影響や効果を詳しく掘り下げていきます。
また、他のSNSのSEO効果はどうなのか、SEOを目的とする場合どれを運用するのがよいのか、といった点まで解説しているため、ぜひご一読ください!
参考記事:SNSはSEO対策に効果あり?影響や運用ポイントを詳しく解説
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『ULTRA』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。
Facebookによる直接的なSEO効果は得られない
以下2つの理由から、Facebookによる直接的なSEO効果は一切ありません。
- nofollow属性が付与されている
- Disallowが付与されている
それぞれ解説していきます。
直接的なSEO効果がない理由①nofollow属性が付与されている
直接的なSEO効果がない理由の一つ目は、nofollow属性というrel属性が付与されている点です。
SEOにおいては、外部から被リンクを得ることにより検索評価を高めることができます。
したがって、Facebookに自社サイトへのリンクを設置することで被リンク効果が得られるのではないかと考える人もいるのではないでしょうか。
しかし、Facebookに設置するリンクには、nofollow属性という「このリンクを辿って評価の対象にしないでください」と支持するHTML属性が付与されているため、被リンク効果は得られません。
また、そもそもnofollow属性には、クローラーというリンクを辿ってページの内容を読み取るGoogleの巡回ロボットの動きを遮断する効果があります。
したがって、リンクを貼ってもそのリンクからクローラーが来ることはないのでFacebook経由でページ内容が読み取られるチャンスが増す、といったこともないのです。
直接的なSEO効果がない理由②Disallowが付与されている
直接的なSEO効果がない理由の二つ目は、FacebookのほとんどのページにDisallowというrobotx.txtが付与されていることです。
Disallowとは、Googleのクローラーにこのページを訪れないようにと指示するコードです。
Facebookは、Googleと競合関係にある背景から、ほとんどのページにこのDisallowを付与してページ内容を読み取れないようにしています。
したがって、そもそもクローラーが訪れていないため、Facebookによる被リンク効果はおろか、サイテーション獲得もできないと考えられるでしょう。
サイテーションとは、他のWebサイトやSNSで自社の企業名や住所、サイト名が言及されること。
サイテーションを獲得することでSEO効果を得られるとされています。
しかし、Facebookだと仮にどんなに自社の企業名が言及されたとしてもサイテーション効果を得ることはできません。
また、Facebook上で多くのいいねやフォローを獲得しているなど、注目されていることもGoogleからは読み取ることができないでしょう。
以上の点から、Facebookには直接的なSEO効果がないのです。
\ULTRAのSEO対策支援サービスをチェック/
FacebookにSEO効果がない背景
FacebookにSEO効果がない背景には、以下の3点が挙げられます。
- 個人情報保護の観点から
- 競合だから
- Googleガイドラインがあるから
まず一つ目に、個人情報保護の観点から「Disallow」が付与されているとされています。
Facebookは実名で利用するタイプのSNSなので、名前や住所、学歴、勤務先などの個人情報が公開されています。
それらの個人情報がGoogleの検索結果に表示されてしまわないよう、Disallowを付与してクローラーを拒否する設定にしているのです。
二つ目に、Facebookを運営しているMetaとGoogleが競合関係にあることも原因だと言われています。
Googleにデータを収集されないために「Disallow」でアクセスを拒否していると見られます。
三つ目に、GoogleのガイドラインでSNSなどのリンクにはnofollow属性を付与するように指示されている点も挙げられます。nofollow属性の無いSNSのリンクは、Googleガイドライン違反でペナルティの対象です。
Facebook上にリンクを設置したサイトにいらぬ迷惑をかけてしまわないように、ガイドライン通りnofollow属性を付与していると考えられます。
以上のように複数の背景から、Facebookからは直接的なSEO効果を得られないような仕組みとなっているのです。
\ULTRAのSEO対策支援サービスをチェック/
Facebookの活用による間接的なSEO効果は期待できる
Facebookには”直接的”なSEO効果がないのですが、以下のように”間接的”なSEO効果を得ることは期待できます。
- アクセス数が増加しユーザー行動データがたまりやすくなる
- 知名度が増しサイテーション獲得に間接的につなげられる
- 知名度が増し被リンク獲得に間接的につなげられる
それでは、Facebookの活用による間接的なSEO効果についてそれぞれ見ていきましょう。
アクセス数が増加しユーザー行動データがたまりやすくなる
Facebookにリンクを設置しても、検索エンジン側からの評価は得られませんが、私たちユーザー側はリンクを辿ってそのページにアクセス可能です。
したがって、Facebookを通して、サイトへのアクセス数自体は増加させることができます。
アクセス数が増加すると、自分のサイト内でユーザー行動データがたまりやすくなります。
Googleでは、ページ滞在時間や直帰率といったユーザー行動データを検索ランキング要因としており、ユーザー行動データがたまりやすくなることでよりスピーディーな検索順位上昇が期待できるでしょう。
これが、一つ目のFacebookによる間接的なSEO効果です。
ただし前提として、自社サイト内のコンテンツが優れており、良質なユーザー行動データがたまる場合に限られます。
知名度が増しサイテーションの獲得に間接的につなげられる
Facebookを通してサイトや企業、サービスの知名度を高めることで、サイテーションの獲得に間接的につなげられるでしょう。
Facebook上での言及は、Disallowがあるのでサイテーション効果は薄いですが、知名度が高まると他のサイトやSNSで言及されることが期待できます。
知名度が増し被リンク獲得につながりやすくなる
先述のサイテーションと同じロジックですが、知名度が増すことで被リンク獲得にも間接的につなげられるでしょう。
Facebookを通して優れたコンテンツを公開しているサイトだと認知されることで、引用といった形で他サイトからの被リンクを得ることが期待できます。
以上のような側面からFacebookを通して間接的なSEO効果を得ることができます。
ただし、そこまで大きな影響はないため、余裕がある場合やFacebook運用に他の目的がある場合にのみ、施策として取り入れるようにしましょう。
SEOを主目的として、Facebook運用をすることは時間帯効果が悪いです。
\ULTRAのSEO対策支援サービスをチェック/
SEOの効果が期待できるFacebookのコツ
ここでは、Facebookの間接的なSEO効果を最大限するためのコツを紹介していきます。
SEO効果も意識している場合には、以下のようなポイントを抑えてFacebookを運用すると良いでしょう。
- コンテンツにわかりやすいタイトルをつける
- コンテンツの中にキーワードを適切に入れる
それぞれ見ていきましょう。
わかりやすいタイトル
わかりやすい投稿タイトルをつけると、Facebook検索に表示されやすくなり、多くの人の目に留まるようになります。また、自社の商品名など、注目を集めたい言葉をキーワードにして、必ずタイトルに入れるようにします。
コンテンツの中にキーワードを適切に入れる
WEBサイトのコンテンツ制作同様、記事の中にキーワードを適切に設置するのもおすすめです。Facebook検索に表示されやすくなります。
\ULTRAのSEO対策支援サービスをチェック/
Facebook以外のSNSのSEO効果は?
Facebook以外のSNSのSEO効果はどうなのしょうか。
それぞれ細かな違いがあるため、以下の各種SNSのSEO効果について解説していきます。
- X(旧twitter)
- note
それぞれ見ていきましょう。
X(旧twitter)
X(旧Twitter)は、以下のような複数の側面からFacebookよりもSEO効果を得やすいです。
- Disallowが付与されていないからサイテーション効果を得られる
-
Xには、Disallowタグが設置されていないため、サイテーション獲得効果が得られます。
- 検索結果にカルーセルで表示される
-
Xは、以下のように検索結果でカルーセル表示される可能性があります。
検索結果からのビューが期待できるため、Facebookよりも多くのアクセス数が期待できます。
- 拡散力が高い
-
Xは、短文中心であることや手軽なりポスト(リツイート)機能、リアルタイム性の高さから拡散力がFacebookよりも高いです。したがって、認知度アップによる被リンク獲得など、間接的なSEO効果も高いと言えるでしょう。
以上のような点から、SEOも意識してSNSを運用するのであれば、基本的にFacebookよりもXの方が高い効果が吉できます。
InstagramのSEO効果に関して、弊社としては以下のような見解を持っています。
- Disallowは付与されていないのでサイテーションは期待できる
-
InstagramはほとんどのページにDisallowが付与されていませんので、サイテーション獲得効果は期待できます。
- 投稿に設置したリンクがハイパーリンクではないためアクセス数増加が期待できない
-
Instagramでは、投稿にURLを貼ってもハイパーリンクとなりません。
自社サイトのコンテンツにユーザーがアクセスしにくく、ユーザー行動データが増えにくい仕組みです。
Instagramは画像や動画を中心とするSNSなので、ビジネスによって相性の良し悪しがあるでしょう。
例えば、弊社のようなBtoBのニッチな分野を扱うビジネスでは相性が悪いです。
note
noteは、以下のような観点からSEO効果が高いです。
- Disallowは付与されていないのでサイテーション獲得が期待できる
-
noteは、Disallowがほとんどのページに付与されていないためサイテーション獲得効果が期待できます。
- note proならnofollowが付与されていない被リンクを獲得できる
-
法人向け有料版のnote proなら、アカウントトップにnofollowが付与されていないリンクを設置できます。
nofollowが付与されていないため、一定の被リンク効果が期待できるでしょう。
- そもそもnoteに投稿した記事を検索上位に表示させられる
-
noteは記事投稿型のSNS(というかブログサービス)です。
SEOに強い構造となっているため、そもそもnoteに投稿した記事自体を検索上位に表示させることができます。
以上の点からSEOを目的とする場合にもnoteの運用はおすすめです。
ただし、記事投稿型である点から短文で気軽に投稿できないのが難点だと言えるでしょう。
なお、noteのSEO効果について詳しく知りたい方は、「noteはオウンドメディア化できる?メリット・デメリットを解説」を参考にしてください。
状況や目的に応じてSNSを使い分けることが大切!
SNSは状況や目的に応じて使い分けることが大切です。
ここまでの内容から、SEOも意識してSNSを運用するのであれば、基本的にFacebookよりもXやnoteを運用する方が良いでしょう。
一方でFacebookは、経営層に多く利用されている点や実名制である点など、SEO以外の面からビジネスに効果的なため、BtoBビジネスでの顧客開拓などを目的とする場合は効果的だと言えます。
自社の課題や目的を整理し、適切なSNSにリソースを割くようにしましょう。
\ULTRAのSEO対策支援サービスをチェック/
まとめ
今回は、Facebookを利用したSEOへの影響や効果を詳しく解説しました。
Facebookは、以下の点から直接的なSEO効果は得られません。
- 個人情報保護の観点から
- 競合だから
- Googleガイドラインがあるから
一方で、以下の点から間接的なSEO効果は期待できます。
- 個人情報保護の観点から
- 競合だから
- Googleガイドラインがあるから
ただし、SEO効果自体はそこまでないので、SEOを主目的として運用するのはおすすめしません。
ビジネスの根幹にSEOがある事業者で、SEO的な効果も期待して運用する場合にはXやnoteを選択しましょう。
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『ULTRA』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。