SEOに強いタイトルの付け方や文字数|ポイントや例文まで

SEOに強いタイトル付け方

この記事は、当ブログのコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。

この記事でわかること
  • SEOにおけるページタイトルの重要性
  • プロが実践するSEOに強いタイトルの付け方
  • 正しいタイトルの文字数
  • 数値分析に基づくタイトル改修のタイミングの見極め方 など
渡邉志明の著者プロフィール

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

SEO記事制作代行会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

SEO対策に取り組むwebサイトにとってページタイトルは非常に重要。
タイトルは検索結果画面に表示されるので、サイトの流入数に大きな影響を与えます。

タイトルを考えるにあたり、以下のような疑問・不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

「SEOに強いタイトルの付け方がわからない」
「自社のタイトルに対する考え方は正しいのだろうか」

そこで本記事では、SEO記事制作を専門に請け負う弊社のタイトルの付け方を大公開。
SEOに強いタイトルをつけるコツや手順、正しい考え方を例文とともに紹介していきます。

加えて、数値分析に基づいたタイトル改修タイミングの見極め方やタイトルとともに表示されるディスクリプションの正しい作り方まで、完全網羅で解説しています。

ぜひご一読ください!

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▶参考記事①:勝てるSEO記事の書き方|構成作成方法や文章ライティングのコツ
参考記事②:SEOライティングとは?プロが実践する39のコツ<初心者必見>
▶参考記事③【2024年最新版】SEO対策とは?基礎から具体的な施策まで完全解説

目次

webページのタイトル(<title>)タグとは?

タイトル(<title>タグ)とは、文字通りwebサイトの各ページのタイトルのことです。
また、webにおいてタイトルというと以下のように、HTMLでの<title>タグに挟まれた文章のことを指します。

タイトル(<title>)タグが記載されたHTML

SEOにおけるタイトル(<title>タグ)の役割とは?

SEOにおけるタイトル(<title>タグ)の役割は、ユーザーと検索エンジンそれぞれにページの内容を端的に伝えることです。

HTMLの<title>タグで指定した文は、記事内だけでなく以下のように検索結果画面にも表示されます。
※必ずしも指定通りに表示されるわけではなく、検索エンジンの判断で変更される場合もあります。

検索結果画面でのタイトル

タイトルは、検索結果画面に表示された後にユーザーがページをクリックして開くかどうか判断する際に重要な役割を担っています
タイトルの良し悪しでページへの流入数や検索順位が上下するため、SEOにおいては特に重要視すべき要素の一つです。

SEOでタイトル(<title>タグ)が重要な3つの理由

なぜSEOでタイトル(<title>タグ)が重要なのか、主な理由は以下の3つです。

  • ページのクリック率(CTR)に影響を与える
  • 検索順位にも間接的に影響を与える
  • SNSを絡めた施策を実施する場合、タイトルの重要度はさらに高まる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ページのクリック率(CTR)に影響を与える

SEOにおいてタイトルが重要な理由の一つ目は、ページのクリック率に大きな影響を与える点です。

自分が何かネット検索をするときイメージしてみてください。
どのサイトをクリックするか、タイトルを見て判断しませんか?
タイトルは検索ユーザーが最初に目にする要素であり、ページを見るかどうかの重要な判断基準なのです。

クリック率が高くなると、その分ページへの流入数が増えるのでwebサイトを通じて生み出す成果を増やすことにつながります。

ユーザーが興味を持ってくれそうなタイトルをつけるように心がけましょう。

またタイトルは短文で手軽に変更できるので、手間や時間をかけることなく大きな成果を狙える部分でもあります。

例えば、タイトルの変更によりクリック率が1%→2%になるだけで、ページへの流入数は倍です。
短時間で大きな成果が期待できるので、定期的にタイトルの見直しをするのもおすすめだと言えるでしょう。

検索順位にも間接的に影響を与える

SEOにおいてタイトルが重要な理由の二つ目は、タイトルが検索順位に間接的な影響を与える点です。

先ほども紹介したように、タイトルは検索エンジンに対して端的にそのコンテンツの内容を伝える働きがあります。
もしわかりにくかったり、ページの内容を表していないタイトルだと、検索エンジンが有益な情報を提供するコンテンツではないと判断する場合もあるでしょう。

特に、タイトルが以下のように検索エンジンの推奨記載方法を満たしていないと、検索結果の上位に表示されにくくなってしまいます

  • ページを上位表示させたいキーワードがタイトルに含まれていない
  • キーワードを乱用している
  • どの文章がページのメインタイトルか明確でない など

実際タイトルを見直したところ、検索結果上位に表示できたという事例もしばしば見うけられます。
なかなか思ったように検索順位が上がらないという場合、ページの内容だけでなく、タイトルの見直しもしてみるといいでしょう。

さらに先述の通り、タイトルが良いとページのクリック率が上がります。
クリック率が上がりページへの流入数が増えれば、ユーザーデータがたまりやすくなります。
ここでいうユーザーデータとは、ページ流入後ユーザーがどのように記事を読んだかというデータのこと。
Googleはユーザーを見て記事の質を判断しているのです。
ページ内でユーザーがよい動きをしていると、検索エンジンの評価が上がり検索順位アップにつながります。

良質なタイトルは良質なユーザーデータがたまりやすいという点からも、タイトルが間接的に検索順位に影響を与えていると言えるのです。

SNSを絡めた施策を実施する場合、タイトルの重要度はさらに高まる

今ではコンテンツSEOの施策として、SNSを絡めているメディアも多いのではないでしょうか。
SNSでコンテンツをシェアする施策を実施する場合、タイトルの重要度はさらに高まります。

例えば、ツイッターでコンテンツをシェアすると以下のようにコンテンツのアイキャッチ画像とタイトルが表示されます。

SNS投稿の例

ユーザーがシェアしやすいようなタイトルであれば、SNSでより多くの人々の目に留まりやすくなります
仮にバズることができれば、シェア数やアクセス数も大きく伸ばせることでしょう。

ただし、「SEOに強いタイトル」と「SNSでバズりやすいタイトル」は若干性質が異なるという点には配慮が必要です。以下の例をご覧ください。

<対策キーワード:「SEO やってはいけないこと」の例>

  • SNSでシェアされやすいタイトル:SEOで絶対にやってはいけないことワースト1
  • SEOに強いタイトル:SEOでやってはいけないこと|注意点や正しい対策を紹介

上記のようにSNSではタイトルをシェアされやすくするために、よりキャッチ―なものにした方が良いでしょう。
一方でSEOの場合は、検索での表示数を増やすために”注意点”や”対策”といったキーワードをタイトル内に適切にちりばめる必要があり、どうしてもキャッチ―さは損なわれてしまいます。

おすすめの解決策としては、以下の通りです。

影響力の大きいSNSアカウントを持っている場合

記事を公開し、SNSにシェアするタイミングの時はタイトルをキャッチ―なものにする。
ある程度SNS経由でビューを稼いだら、SEO向けのタイトルに変更する。

影響力の大きいSNSアカウントを持っていない場合

初めからSEO向けのタイトルで記事を公開する。

以上のようにSNSでの施策を絡める場合もタイトルは非常に重要になってきます。

SEOに効果のあるタイトルの付け方!ポイント&例文を紹介

SEOに効果的なタイトルの付け方を紹介していきます。
プロが実践する以下の方法についてポイントや例文とともに解説していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

  • 必ず対策キーワードを入れる
    • 対策キーワードはタイトルの左側に
    • サジェストや関連キーワードからサブの対策キーワードを洗い出し盛り込む
  • タイトルの文字数は30~32文字に
  • ユーザーニーズに沿った内容が書かれていることがわかるタイトルをつける
  • パワーワード(あおり文やにぎやかし)を使う
  • 数字を使う
  • 絵文字や記号を使う
  • 競合記事と差別化する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

必ず対策キーワードを入れる

SEOに効果的なタイトルを作成方法一つ目は、必ず対策キーワードを盛り込むことです。

対策キーワードとは、ページを上位表示させたい検索キーワードのことを指します。

検索エンジンは記事内容を判断する際に重点的にタイトルを見ているため、タイトル内に上位表示させたいキーワードを盛り込むことは必須だと言えるでしょう。
加えて、ユーザー側もタイトルを見て自分の検索しているキーワードに近い内容が書かれているか判断しています。

現在皆様がご覧いただいている本記事のメイン対策キーワードは「SEO タイトル」なので、タイトル内に”SEO”と”タイトル”という文言を含んでいます。

また、並行して「SEO タイトル 文字数」「SEO タイトル 例文」といったキーワードでも上位表示させられるように、サブの対策キーワードも盛り込んでいくとよいでしょう。

タイトルにキーワードを含める

他の例として、例えば対策キーワードとして、「肉じゃが 簡単 作り方」をチョイスしたとします。

この場合、「おいしい肉じゃがの作り方」だと「簡単」がタイトルに盛り込まれていません。

SEOを意識するなら「簡単レシピ!おいしい肉じゃが作り方とは?」といったように、対策キーワードを漏れなく含めたタイトルを考えましょう。

メインの対策キーワードは左側に

ユーザー・検索エンジンともに、左側に比重を置いてタイトルを読み取るため、メインとなる対策キーワードはできるだけタイトルに左側(冒頭)に置きましょう。

サジェストや関連キーワードからサブの対策キーワードを見つけ出す

サブの対策キーワードは、サジェストキーワードや関連キーワードから見つけ出すのがおすすめです。

サジェストキーワードとは、Googleの検索窓に入力した際に表示されるキーワード候補のことです。

サジェストキーワード

サジェストキーワードは、ラッコキーワードなどの無料ツールで見つけられます。

また、関連キーワードとは、検索キーワードから連想されるキーワードや関連しているキーワード、現在検索しているキーワード検索したユーザーが再度検索したキーワードのことを指します。

Googleの場合、関連キーワードは検索結果画面の下部に表示されています。

関連キーワード

サジェストキーワードや関連キーワードを洗い出したうえで、これから公開する記事内で記載されている内容などからサブの対策キーワードを選びましょう。

サブの対策キーワードの優先度は、検索ボリューム(月間検索数)から決めるのがおすすめです。
洗い出したサジェストキーワードや関連キーワードでなおかつ記事内に関連事項が記載されているキーワードの中から、検索ボリュームが多いキーワードをタイトルに組み込むことで効率的に流入数を増やせますよ。

SEOにおけるタイトルも含めた正しいキーワードの入れ方については以下の記事で詳しく解説しています。

タイトルの文字数は30~32文字に

タイトルの文字数は30~32文字にするのがおすすめです。

文字数が多くなるとタイトルが検索結果で以下のように[…]で省略されてしまい、すべて表示されなくなってしまいます。※文字数が多くなくても、Googleの判断で省略されてしまうことがあります。

検索結果画面でタイトルが省略される

タイトルの文字数はパソコンとスマホによっても表示数が異なります。
パソコンであれば30~32文字、スマホなら36~41文字まで表示されるので、どちらにも対応できるように30~32文字にすることを弊社では推奨しています。

スマホユーザーがメインターゲットの場合は40文字程度でも問題ありません。

先ほど紹介した「肉じゃが 簡単 作り方」でタイトルを検討しましょう。
「レシピのプロが教えるおいしい肉じゃがの作り方を紹介!人気の手作り料理を簡単に作るためのコツとは何か?」だと、50文字になってしまいます。
すると検索結果でタイトルは途中までしか表示されず、一定の文字数以降は「…」になります。

「誰でも簡単にプロの味に!おいしい肉じゃがの作り方のポイントを紹介」の場合、32文字です。
これなら検索結果でもタイトルがすべて表示される可能性が高く、コンテンツの内容についてユーザーに正しく伝えられるでしょう。

無駄をそぎ落とす

タイトルの文字数を調整するコツは、とにかく無駄な表現をそぎ落とすことです。

タイトル内に、意味は同じでも冗長な表現がないかチェックしてみてください。
加えて、同じ意味でより簡潔に表せるワードはないか、探してみましょう。

例えば「肉じゃがを簡単に作るにはどうすればいい?」というタイトルでは「どうすればいい」は冗長な表現だといえるでしょう。
「どうすればいい」を「作り方」に置き換えると文字数をカットできます。
「肉じゃがの簡単な作り方」であれば、大幅に文字数が減りましたね。

渡邉

無駄をそぎ落とすことで、限られた文字数の範囲内でサブキーワードをタイトルに多く盛り込めるので、幅広いキーワードで上位表示を狙うことができますよ。

ユーザーニーズに沿った内容が書かれていることがわかるタイトルをつける

ユーザーニーズに沿った内容だということが、一目わかるようなタイトルをつけましょう。

ユーザーは何かしらのニーズを持って検索を行っているので、自身の持っているニーズを満たせる記事内容かどうか、タイトルでよくわからなければなかなかクリックしてもらえません。
したがって不要な情報を排除し、ユーザーの疑問や課題が解決できる記事であることが一目でわかるタイトルを心がけるようにしましょう。

先ほどから例に挙げている「肉じゃが 作り方 簡単」であれば、”簡単な肉じゃがの作り方”が記載された記事であることが一目でわかるタイトルにしてください。

パワーワードを使う

パワーワードを盛り込むのもSEO対策に適したタイトルのつけ方のポイントです。

パワーワードとはユーザーが思わずクリックしたくなるようなインパクトのある言葉のこと。
以下のような種類があります。

  • ポジティブな言葉
  • ネガティブな言葉
  • ユーザーの課題や疑問にマッチした言葉

それぞれ詳しく見ていきましょう。

ポジティブな言葉

ポジティブな印象を与える言葉を取り入れることで、ユーザーを引き寄せるパワーが働きます。

例えばオウンドメディア運用の基本について解説するコンテンツを作成した場合を仮定しましょう。

例えばタイトルを「オウンドメディア運用ガイド」とした場合、確かに簡潔でわかりやすいかもしれませんが、ありきたりな表現で、ユーザーの目に留まりにくいでしょう。
以下のように、ポジティブな言葉を付け加えると、ユーザーの目に留まりやすいタイトルになります。

  • プロが教える!オウンドメディア運用パーフェクトガイド
  • 世界一わかりやすい!オウンドメディア運用ガイド

いかがでしょうか。元の「オウンドメディア運用ガイド」に比べて、少し記事内容が気になるタイトルになっていませんか?

ポジティブな言葉には以下のような例があります。

  • サルでもわかる
  • 絶対
  • 圧倒的
  • ~すぎる
  • 必見
  • パーフェクトガイド
  • 完全網羅
  • サルでもわかる
  • 2024年最新版 など

ポジティブな言葉は活用しやすいパワーワードなので、積極的に活用していきましょう。

ネガティブな言葉

ポジティブの正反対のネガティブワードをタイトルに盛り込むのも、ユーザーの興味を惹きやすいです。

ユーザーに危機感を抱かせ、「記事を読まなきゃやばい」と思わせるようなネガティブワードをタイトルに盛り込むのは有効。

「SEOの基礎知識」という内容のコンテンツを作ったとします。
知らなきゃヤバい!SEOの基礎知識」というタイトルにするとどうでしょう。
このようなネガティブワードを加えたタイトルを目にすると、「自分はSEOのことがよくわからないけれども、このままではマズいのでは?」と思わせられます。

ユーザーに危機感や焦燥感を抱かせ、コンテンツをクリックしてもらえる可能性を高められるのです。
ネガティブワードを盛り込む手法は、ニュースメディアや広告のキャッチコピーで頻繁に使われています。

以下はネガティブな言葉の例です。

  • 知らなきゃやばい
  • まだ知らないの?!
  • 知らないと損する
  • 絶対にやってはいけない
  • 失敗しがちな など

ネガティブワードをタイトルに盛り込むことで、より多くのユーザーを取り込めるでしょう。

ユーザーの課題や疑問にマッチした言葉

ユーザーの課題や疑問にマッチした言葉をつけることで、ユーザーの興味を掻き立てるタイトルに仕上げられます。

ユーザーがネット検索するのは、自分の知りたい情報を収集するためです。
自分の知りたいことにマッチした記事だとタイトルから読み取れればクリック率も高まります。

ユーザーの課題や疑問にマッチした言葉を適切にタイトルにつけたい場合、まずは4種の検索クエリタイプを理解するとよいでしょう。
以下に4種の検索クエリタイプとタイトルに付け加えるべき文言をまとめました。

クエリタイプ意味タイトルに付け加える文言
Doクエリ何かをやってみたい○○の方法、○○のやり方
Knowクエリ情報を知りたい○○とは、○○を徹底解説
Goクエリ固有のサイトを表示させたい
※Amazon注文履歴、iPhoneヘルプ
特定のページを指す固有名詞
Buyクエリ購入したい○○ おすすめ、○○ 比較

以上のように、自身が対策するキーワードが上記のうちどのクエリに当てはまるかを考えたうえで、タイトルを検討すると、ユーザーの疑問や課題に合ったタイトルがつけられます。

数字を使う

タイトル内で積極的に数字を使うのも効果的です。
定性的な表現よりも、定量的な表現の方がユーザーの関心を惹きやすく信頼も得られやすいので、以下のような形で極力数字に置き換えることを意識しましょう。

  • 何倍にも⇒5倍に
  • 大幅に削減⇒70%削減
  • おすすめのSEOツール特集⇒おすすめのSEOツール10選
  • すぐに理解できる⇒5分で理解できる など

上記の例のように、数字を使うことでより具体的に記事の魅力が伝わりやすくなります。

積極的に活用していきましょう。

競合記事と差別化する

タイトルを他の競合記事と差別化することも重要です。

対策キーワードで検索して現時点で上位表示されている他の記事よりも、さらに魅力的で読みたくなるようなタイトルを記事につけましょう。

差別化は以下のポイントを軸に検討するとよいでしょう。

  • 切り口や視点は変えられるか
  • 競合より深掘りしている内容はあるか
  • 競合にない独自性のある内容はあるか

競合よりも読むメリットを感じさせられるタイトルを考えましょう。

公開済み記事のタイトル改修も行おう

すでに公開されている記事のタイトルを見直すことはSEOに効果的。
検索結果での上位表示やクリック率アップにつなげることができます。

では具体的に既存記事のタイトル改修ではどのようなポイントを押さえればいいか、以下の観点から解説していますので参考にしてみてください。

  • タイトル改修の費用対効果は高い
  • タイトル改修する記事は数値分析をもとに選定する
  • 順位が低い場合はまず本文のリライトから

それでは詳しく見ていきましょう。

タイトル改修の費用対効果は高い

公開済み記事のタイトル改修の魅力は、費用対効果に優れている点です。
公開済み記事のタイトルをより魅力的なものに変更するだけで、クリック率や検索順位の改善が期待できます。

記事内容のリライトに比べて、タイトルの見直しを行うのはさして手間ではありません。
手間なくサイトの流入数に大きな影響が与えられるので、非常にコスパに優れているといえるでしょう。

例えば、検索ボリューム3,000のキーワードであれば、クリック率の変化で以下のように流入数が変化します。

<検索ボリューム3,000のキーワードの流入数変動例>

タイトル変更前タイトル変更後
クリック率3%6%
流入数(月間)90180

タイトルの変更は5~10分程度で完了します。5分程度の苦労で上記の通り、流入数が大幅に増えるのは、かなりコスパがいいと言えるでしょう。

タイトル改修する記事は数値分析をもとに選定する

ここまでは、タイトル改修によるポジティブな効果を中心に述べてきましたが、反対にクリック率の減少などネガティブな効果が発生するケースも。
したがって、どのタイトルを改修すべきか数値分析に基づき慎重に選定しなければなりません。
やみくもにタイトルを見直しても思うようにSEO効果が実感できないどころか、検索順位やクリック率をダウンさせかねないのです。

タイトル改修すべき記事は、以下の2種類です。

  1. 検索結果である程度上位に表示されているのにクリック率が悪い記事
  2. 対策キーワードが明らかに要件を満たしていない記事

タイトル改修の対象となる記事は基本的に、ある程度狙った順位は取れているのにクリック率が悪い記事です。
クリック率が低いかどうかの判別方法は、順位別のクリック率の平均値データを利用して判断するとよいでしょう。

2024年の検索順位別クリック率データは下記の通りです。

順位クリック率
1位8.17%
2位3.82%
3位2.43%
4位1.63%
5位1.11%
6位0.84%
7位0.67%
8位0.54%
9位0.52%
10位0.44%
引用:seoClarity「LARGEST EVER CTR Research Study」

上記の表を参考に、記事のクリック率が順位の平均値よりも低い場合は、タイトル改修を検討しましょう。
特に、3位以上が取れている記事のタイトル改修は効果的です。

反対に、クリック率が高く流入数も十分ある場合にはタイトル変更するのはむしろリスク。
もしタイトル改修が失敗に終わってしまうと、クリック率が下がってしまいますので、何もしないのがベストです。

現在の記事のクリック率の調べ方は?

記事のクリック率は、Google Search Consoleで調べられます。

サーチコンソールにクリック率を知りたい検索キーワードを入力してください。

Google Search Consoleでクリック率を調べる方法

すると以下のように、キーワードでの検索順位やクリック率(平均CTR)が調べられます。

Google Search Consoleでクリック率を調べる方法

また、そもそも対策キーワードが含まれていないなど、明らかに内容の良くないタイトルも改修対象ですよ。

順位が低い場合はまず本文のリライトから

記事の検索順位そのものが低ければ、タイトルの見直しだけではあまり大きな効果は期待できませんので、本文のリライトから行うとよいでしょう。

例えば順位が10位以下(検索結果の2ページ以降)であればタイトル改修したところで、そもそもユーザーの目にタイトルが触れることも少ないのであまり効果は期待できません。
順位が低い(3位よりも下)場合、コンテンツ内容そのものが検索エンジンにあまり高く評価されていないという可能性が高いです。

もし順位の低いコンテンツを上位に持っていきたければ、記事の内容そのものを見直してください。
記事を上位表示するためには、以下の点を満たす必要があります。

  • ユーザーニーズを包括的に満たしている
  • ユーザーにとってわかりやすく有用である
  • 独自性がある

上記の点を満たした、ユーザーにとって有益な記事であるかを改めて見直し、リライトを進めていきましょう。

本文のリライトのやり方について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

メタディスクリプションにもこだわろう

SEO対策にあたっては、タイトルだけでなくメタディスクリプションにもこだわることが大切です。

メタディスクリプションとは対象ページの概要や要約など、簡潔にまとめたメタタグの一種です。
HTMLでは、以下のように記載します。

<meta name="description" content="ディスクリプションの内容">

ディスクリプションは、以下のようにタイトルとともに検索結果画面に表示されるため、クリック率に影響を与える要素です。

タイトルとメタディスクリプション

また、勘違いしている方も多いですが、ディスクリプションは検索順位に直接的な影響を与えません。
以下のようにGoogleが明言しています。

時々スニペットにデスクリプションメタタグを使用することはあっても、未だランキング要因としては用いていません。

Google検索セントラル「Google はウェブ ランキングにキーワード メタタグを使用しません」

ディスクリプションは設定していなくてもコンテンツの文章の中の一部を用いて自動的に生成される点や、検索順位に影響がない点から、不要だと唱える方も多くいます。
しかし検索エンジンが生成したディスクリプションは、文章がチグハグでユーザーにとってどのようなページなのか把握しにくくなりがち。クリック率に悪影響です。

実際Backlinkoの調査によると、ディスクリプションを設定しているページはしていないページと比較して、クリック率が5.8%高かったというデータも出ています。

以上の点から、SEO対策するならディスクリプションもしっかり設定するのがおすすめです。

ディスクリプションの効果的な書き方

メタディスクリプションの効果的な書き方のポイントは以下の通りです。

  • ディスクリプションの文字数は50~120文字にする
  • キーワードを入れ、不要な内容は含めない
  • ページごとに設定する
  • ユーザーの興味を惹く内容にする

どれもプロが実際に実践している方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

ディスクリプションの文字数は50~120文字にする

ディスクリプションもタイトル同様、適切な文字数があります。
ディスクリプションを作成するなら、50~120文字程度を目安に作成しましょう。

タイトルと同じく、ディスクリプションも表示できる文字数に制限があり、文字数を超えると以下のように[…]で省略されます。
Googleの場合、スマホは50文字前後、パソコンで120文字前後まで表示できます。

ディスクリプションが省略される

したがって、自社のターゲットとするユーザーの割合なども考えて、50~120文字程度に必要な情報を盛り込んで作成するとよいでしょう。

キーワードを入れ、不要な内容は含めない

対策キーワードをディスクリプションの中に含めるのも、書き方のポイントです。

対策キーワードだけでなく、サジェストキーワードや関連キーワードを盛り込むと、よりユーザーの関心を惹きつけられるでしょう。

ただしやみくもにキーワードを入れるのはおすすめできません
あくまでも自然な形でディスクリプションの中に盛り込んでください。
中には対策キーワードを何度も入れたり、不自然でただ単にキーワードを羅列しているだけのディスクリプションも時折見られます。

しかしこのようなディスクリプションは、逆にコンテンツの評価を下げかねません。

実際Googleの「SEOスターターガイド」の中でも、以下のようにディスクリプション内で「キーワードだけ羅列する」のは避けるように明記されています。

ディスクリプションの悪い例
引用:Google検索セントラル「検索結果のスニペットを管理する」

ディスクリプションには、あくまで自然な形でキーワードを盛り込むようにしましょう。

ページごとに設定する

ディスクリプションは使いまわすのではなく、ページごとにオリジナルの文章を設置してください。

ディスクリプションは各ページの概要をまとめたものです。
同じサイトでも、ページごとに内容は変わってくるでしょう。

したがってページごとにこのコンテンツは何について書かれているのか、個別にディスクリプションを設定しなければなりません。
Google検索セントラルにも以下のように明記されています。

サイト上のページごとに固有の説明を作成する

サイトのすべてのページについて同じ説明または類似する説明をしても、個々のページが検索結果に表示されたときに役に立ちません。個々のページを正確に表す説明を記述してください。

引用:Google検索セントラル「検索結果のスニペットを管理する」

もし複数のサイトで同じディスクリプションにしていると、ページのタイトルとディスクリプションが不一致になってしまいます。
するとユーザーが「自分の知りたい情報は書かれていない」と思って、クリック率が下がってしまうわけです。

ディスクリプションはページごとに設定するようにしましょう。

ユーザーの興味を惹く内容にする

ディスクリプションは、ユーザーの興味を引くような内容にすることも心掛けてください。

つまり自分の知りたい情報が書かれていることをアピールできるような文章作りが大切です。
もしユーザーの疑問点や課題を解決する記事だとわかるディスクリプションであれば、ユーザーも「このページを見れば自分の知りたいことがわかる!」と思うでしょう。
そうすれば、クリック率もアップするわけです。

そのためには、具体的なことについて触れた文章にするのが好ましいです。最初に紹介した「肉じゃが 簡単 作り方」のキーワードで記事制作したと仮定します。そのディスクリプションとして、「肉じゃがが簡単にできる作り方について解説」だけでは、ざっくりとしていてユーザーの興味は惹かれにくいでしょう。

しかし「肉じゃががおいしくできない、作り方のわからない人向け!簡単にできる作り方の手順から使用する調味料、隠し味をどうするか肉じゃがの作り方を徹底解説!」だとどうでしょう。より具体的に書かれているので、ユーザーも内容を把握しやすくなります。「肉じゃが 簡単 作り方」で検索している人がどのような悩みを持っているかを分析し、それに対する回答を用意するといいでしょう。

なお、メタディスクリプションの書き方について詳しく知りたい方は、「メタディスクリプションとは?SEO効果や最適な文字数、書き方」を参考にしてください。

まとめ

SEO施策の中でもページタイトルは重要な要素です。

ユーザーが検索するときにどのページにアクセスするか、タイトルを見て判断されるため、流入数に直接的な要因を与えます。
対策キーワードを盛り込むなど、正しい考え方で効果的なタイトルをつけましょう。

検索順位は上位だけれどもクリック率が悪ければ、タイトルやディスクリプションをブラッシュアップしてみるのはコスパの高い施策の一つです。

本記事を参考にしながら、積極的に取り組んでいきましょう。

SEO記事制作の外注先探しにお困りではないですか?
  • SEOで高い成果が出せる外注先に記事制作を依頼したい
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渡邉 志明(SEOニキ)のアバター 渡邉 志明(SEOニキ) シュワット株式会社|代表取締役

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