SEOキーワードの正しい入れ方|実例や対策キーワードの選び方まで

SEOキーワードの正しい入れ方
この記事でわかること
  • SEOキーワードの正しい入れ方
  • キーワードを入れるときにやってはいけないこと・注意点
  • キーワードの入れ方以外でSEOに大切なこと
渡邉志明の著者プロフィール

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

SEO記事制作代行会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

「SEOで上位表示をするためのキーワードの入れ方が知りたい」
「いろんな情報があって、何が正しいのかわからない」

SEO対策の取り組みを始めるにあたり、ページにどのようにキーワード入れたらよいかと悩まれている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、SEOにおけるキーワードの正しい入れ方と考え方について徹底解説。

基本的に本記事を通して正しい考え方をご理解いただければ、キーワードの入れ方について問題なく対応できる状態になっていただけるようにプロが実践する方法論と背景にある考え方を余すことなくすべて紹介しています。

ぜひご一読ください!

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▶参考記事①:勝てるSEO記事の書き方|構成作成方法や文章ライティングのコツ
▶参考記事②:SEOライティングとは?プロが実践する39のコツ<初心者必見>
▶参考記事③:【2024年最新版】SEO対策とは?基礎から具体的な施策まで完全解説
▶参考記事④:SEOキーワード選定完全ガイド|実行手順や注意点・活用ツールまで

目次

SEOでキーワードを入れることは”超”重要

SEOに取り組むにあたり、狙ったキーワードでページを上位表示させたい場合、該当するページ内にターゲットとするキーワード(対策キーワード)を入れるのは非常に重要です。

例えば、「SEO」という検索キーワードで上位表示したければ、ページ内の随所に自然な形で「SEO」というキーワードを入れましょう。

Googleをはじめとする検索エンジンは、ページのタイトルや本文の内容をもとに、ページと検索キーワードの関連性を判断し、検索結果にページを表示しています。

実際、Googleも以下のように明言しています。

結果を自動的に生成する仕組み
情報の関連性を評価するための最も基本的なシグナルは、検索クエリと同じキーワードがコンテンツに含まれているかどうかです。たとえばウェブページの場合、キーワードがページに出現する(特に見出しや本文に含まれている)場合、そのページの情報は関連性が高い可能性があります。

Google Search 「検索ランキング結果を自動的に生成する仕組み」

上記の文章内で触れられている検索クエリとは、ユーザーが検索窓に入力した文章(画像検索なら画像)のこと。

Google自身が明言しているように検索エンジンは、検索クエリと同じキーワードがページ内に含まれているかどうかで関連性を判断し検索結果に表示する仕組みです。
したがって、ページにキーワードを適切に入れることは必須だといえるでしょう。

SEOでキーワードを入れるときの正しい考え方

SEOで結果を出すためには、キーワードをただ入れるだけではなく、正しい考え方に基づきページ内に入れる必要があります。

以下の2つのポイントをおさえておきましょう。

  • キーワードはあくまで自然に入れる
  • ページ内の場所毎に適した方法でキーワードを入れる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

キーワードはあくまで自然に入れる

キーワードを入れることが大切だからと言って不自然に詰め込むことはやめ、あくまで自然に入れるようにしましょう。

確かに数年前は、キーワードをページに大量詰め込むといった小手先のテクニックが有効でした。
しかし現在、そういったユーザーのためにならない手法はブラックハットSEOと言われ、上位表示されないばかりかスパムとして判定され検索結果に一切表示されなくなってしまうことも。

したがって、あくまでユーザー(人間)にとってわかりやすい文章となるように自然な形でキーワードを入れることが大切なのです。

SEOにおいて最重要なことは、とにかくユーザーファーストを貫くこと。
実際、Googleでも以下のように明言されています。

ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。

Google「Google が掲げる 10 の事実」
小手先のテクニックよりもユーザーを重要視することが重要

長年SEOに取り組む当方の経験でも、ユーザーのためのサイト作りにまずは焦点を当てたほうが、長期的な目線だとより大きな成果を上げることができます。

ページ内の場所毎に適した方法でキーワードを入れる

ページ内の場所毎に適した方法でキーワードを入れる必要が入れることが大切です。

webページはHTMLに沿って以下のように部分分けすることができます。
それぞれに対して、適切な方法でキーワードを入れることで検索エンジンがページ内容を判断しやすくなるのです。

意味キーワードを入れるか
h1見出しページ内容全体を表す見出し必須で入れる
h2見出し大見出しできるだけ入れる
h3,h4,h5見出し中見出し~小見出し無理に入れなくてもいい
本文(p)本文必須で入れる
タイトル(title)ページのタイトル必須で入れる
ディスクリプション(description)ページの説明文ほぼ必須で入れる
画像のalt属性画像の説明文できれば入れる
アンカーテキストリンクの文章できれば入れる

上記のように、ページの場所毎にキーワードを入れる必要性が異なります。
必須で入れると記載がある箇所は、検索エンジンがより重点的に読みとるので入れたほうが記事のパフォーマンスが良くなるでしょう。

各場所別の適切なキーワードの入れ方について、次章でさらに詳しく解説します。

SEOは競合ページとの戦いでもあるため、場所毎に適切にキーワードを入れるといった細かい点にも気を配るようにしましょう。

場所別のキーワードの入れ方①h1タグ(ページに一つだけの見出し)

ページ最大の見出しであるh1タグには、必ずキーワードを入れましょう。
なおかつできるだけh1タグの左側(前半)にキーワードを入れるのがポイントです。

h1タグとは、そのページの最上位の見出しであり、ページ全体のテーマを表すHTMLタグ。
検索エンジンがページを読み取る際には、この後解説するtitleタグの次に重視して読み取られます。
(時に検索結果画面でタイトルとして表示されることもあります。)

h1タグは、1ページ当たり1つだけ設定するのが適切で、以下のように記述されます。

<h1>SEOのキーワードの入れ方を解説!検索上位を叶える正しい設定方法</h1>

弊社をはじめ、多くのwebサイトではh1タグとタイトルタグを同じ文章にしていることも。
場合によっては使い分けることもありますが、基本的には同じ内容でも良いでしょう。

h1タグには必ずキーワードを(できるだけ文章の左側に)入れるようにしましょう。

場所別のキーワードの入れ方②h2,h3,h4,h5,,,タグ(見出し)

ページ内の各種見出しタグへのキーワードの入れ方は、以下の通りです。

  • 大見出し(h2タグ):できるだけキーワードを入れる(できれば文頭に)
  • 中見出し以下(h3,h4,h5タグ):無理に入れる必要はない

大見出しであるh2タグは、検索エンジンがページ内容を読み取るために本文よりも優先的に用いられるため、できるだけキーワードを入れましょう。
また、ユーザーから見ても大見出しは何が書いてあるかを判断する部分なので、自分の知りたいことを表した「キーワード」が入っているのは有効です。

ただし、不自然な形になるのであれば必ずしもキーワードを入れる必要はありません。

また、h3タグ、h4タグ以下はより上位の見出しであるh1タグやh2タグに内包された見出しです。
h3タグやh4タグはh2タグほどSEOに大きな影響を与えないので、キーワードを入れるかどうかは特に気にしなくOK。
意味が伝わる、自然な形である、ユーザーにとってわかりやすいといった面を優先させましょう。

場所別のキーワードの入れ方③本文(pタグ)

本文には必須でキーワードを入れたほうが良いでしょう。(ただし特に意識しなくても自然に入るかと思います。)

時々、各見出し毎の本文全てにキーワードを入れなければいけないと考える方がいますが、その必要はありません。
あくまで自然な形でキーワードが使える場合に限り、入れましょう。

また、本文へキーワードを入れる際は以下のポイントにも意識を向けるとよいです。
(ただしそれほど重要ではないので、少し意識するというだけでOKです。)

ポイント①キーワードの出現率:3~5%以内が良い

キーワードの出現率は、自然な形で文章を書いていればほとんど気にする必要はありませんが、3~5%以内にとどめるのが推奨されています。

キーワードの出現率とは、ページ内のテキストのうちキーワードが占める割合のことです。
多すぎると「キーワードの乱用」としてスパムに認定されるリスクがあるため、3~5%以内にとどめましょう。

ただし、先ほども申し上げたように自然な形で文章を書けばまず超えることはないので、特に測定する必要もありません。(いちいち測定するのは時間の無駄です。)

少し不安だという時だけ、「ファンキーレイティング」といった無料のキーワード出現率ツールで測定してみましょう。

ポイント②共起語を意識する

共起語とは、キーワードと一緒に使われることの多い語句のことを指します。

本文のライティングにあたっては共起語を意識することもポイントです。

ただし、共起語をただ入れるというわけではなく、共起語からユーザーの検索意図を想定し、疑問や課題にこたえられるような内容を盛り込むという考え方が大切。
あくまで、共起語はユーザーニーズを知るためのヒントとしてとらえましょう。

その他、本文の執筆にあたっては「結論から書く」、「こそあど言葉を使わない」といったSEOライティングのコツがいくつかあります。気になる方は下記の記事をチェックしてみてください。

場所別のキーワードの入れ方④タイトル(titleタグ)

タイトル(titleタグ)にも必ずキーワードを入れましょう。
また、h1タグ同様にできるだけ文章の左側にメインの対策キーワードを入れることが大切です。
なおかつ、サブの対策キーワードも入れることでより多くの検索クエリでページが表示され流入数の増加が期待できます。(サブの対策キーワードの選定方法は記事後半で解説しています。)

タイトルにキーワードを入れる

SEOにおけるタイトル(titleタグ)の役割はページのテーマを表すことだけでなく、検索結果画面に表示されることでもあります。

タイトル

タイトルにキーワードを入れることは、以下の2点からSEOにおいて重要です。

  • 検索結果画面に表示されユーザーがページを見るかどうか判断基準になる
  • 検索エンジンがページと検索クエリの関連性を判断するために優先的に用いられる

タイトルにキーワードが入っていることで、ユーザーから見ると自身の調べていることが書かれているページだと判断しやすくなり記事のクリック率が高くなります。加えて、検索エンジンにもページ内容と検索クエリの関連性が高いと判断されます。

したがって、タイトルには必ずキーワードを(できるだけ文章の左側に)入れるようにしましょう。

SEOに強いタイトルの付け方について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

場所別のキーワードの入れ方⑤ディスクリプション(meta description)

ディスクリプション(meta description)には、基本的にキーワードを入れましょう。
ディスクリプションはタイトルやh1と異なり、絶対にキーワードを入れたほうがいいというわけではありません。

ただし以下のようにディスクリプションはタイトルとともに検索結果画面に表示され、ユーザーがページを読むかどうかの判断基準になるため基本的に入れるのが無難です。

タイトルとメタディスクリプション

また、タイトル同様にメインの対策キーワードに加えて、サブの対策キーワードも意識的に加えておくとより多くのユーザーからの流入が期待できる場合があります。

ただしディスクリプションはタイトルやh1タグと異なり、検索ランキングの直接的な決定要因にならないため無理にキーワードを入れる必要はありません。
あくまでユーザーに分かりやすく自然な文章にしたうえで、可能であればキーワードを入れるという考え方のもと、ディスクリプションを作成することが大切です。

なお、メタディスクリプションについて詳しく知りたい方は、「メタディスクリプションとは?SEO効果や最適な文字数、書き方」を参考にしてください。

場所別のキーワードの入れ方⑥画像のalt属性

画像のalt属性にもキーワードを可能であれば入れましょう。

画像のalt属性とは、万が一画像が表示されなかったとき代わりに表示されるテキスト情報のことです。
Googleをはじめとする検索エンジンは画像の情報を理解する際に、alt属性に入力されたテキストをヒントにしています。

したがって、alt属性にキーワードを入れることでページとキーワードの関連性が高まるのです。
ただしalt属性は、あくまで画像を説明するテキストなのでキーワードを無理に入れるのはよくありません。

あくまで画像の説明にあたりキーワードが自然に説明できる場合に限りましょう。

alt属性は、HTMLで以下のように指定します。

<img src=”画像のURL” alt=”画像の説明“>

また、以下のようなポイントを押さえてください。

  • 長文にしすぎない(簡潔に画像内容を表す)
  • 無理にキーワードを詰め込まない

ポイントをおさえて、画像のalt属性を設定しましょう。

場所別のキーワードの入れ方⑦リンク

リンクのアンカーテキストにも、可能であればキーワードを入れましょう。

アンカーテキストとは、以下のようにリンクの内容を表すテキストのことです。

リンクのアンカーテキストについて

検索エンジンはリンクをたどって様々なページを発見したり内容を判断したりします。
リンクのアンカーテキストはリンク先のページがどんな内容なのかを判断するヒントになっているので、キーワードを設定することでページのキーワードとの関連性を高められます。

ただし、あくまでリンク先のページへの評価になるので、例えば内部リンクで結んだ先の自社ページの評価を高めるために役立つ要素です。(内部リンクとは、自社ページから自社ページへのリンクのこと。外部サイトへのリンクは外部リンク。)

内部リンクで自社サイト同士を結び付ける際は、アンカーテキストにリンク先ページの対策キーワードを設定するようにしましょう。

SEOでキーワードを入れる時にやってはいけないこと

SEOでキーワードを入れるうえで、やってはいけないことは主に以下の2つです。

  • 過剰にキーワードを入れる(キーワードスタッフィング)
  • 隠しテキストでキーワードを入れる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

過剰にキーワードを入れる(キーワードスタッフィング)

過剰にキーワードを詰め込むのは、スパムだと判定されかねないので絶対にやめておきましょう。
キーワードスタッフィングとも呼ばれ、代表的なブラックハットSEOの一つとして挙げられます。

Googleのスパムポリシーでも以下のように記載されています。

キーワードの乱用
キーワードの乱用とは、Google 検索結果のランキングを操作する目的で、ウェブページにキーワードや数字を詰め込むことです。

Google検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」

スパムだと判定され、ペナルティを受けてしまうと大きく検索順位を降格(もしくは検索結果から削除)されてしまうリスクの大きい手法です。

本文や見出し、タイトルだけでなく、画像のalt属性やリンクにキーワードを詰め込むのもNGです。
絶対に行わないようにしましょう。

隠しテキストでキーワードを入れる

隠しテキストでキーワードを入れるのも絶対にやめておきましょう

隠しテキストとは、キーワードをページの背景と同じ色にするなどして、見えなくすることを指します。
検索順位アップのために、隠しテキストを用いてキーワードを詰め込むことも、スパムだと判定されてペナルティを受けてしまうリスクが高いです。

以下のような手法は隠しテキストに当てはまるため絶対にやめておきましょう。

  • 背景と文字の色を同じにする
  • 画像の後ろにテキストを隠す
  • 画面外にテキストを配置する
  • フォントサイズを0にする
  • 透明の文字(不透明度が0) など

ただし、開閉可能なアコーディオンなどは、隠しテキストとしてみなされないためご安心ください。

ページの対策キーワードの決め方も重要

キーワードの入れ方だけでなく、ページを上位表示させたい対策キーワードをどう決めるかも非常に重要。
SEOで結果を出せるwebサイトとそうでないwebサイトとでは、対策キーワードの選定スキルに差がある場合が多いです。(特にコンテンツSEOではキーワード選定が9割ともいわれます。)

対策キーワード選定時には以下の5つのポイントを押さえておきましょう。

  • まずは対策キーワードを決めるとはどういうことか理解する
  • メインだけでなくサブの対策キーワードも決める
  • キーワードの検索ボリューム
  • コンバージョンへの発生しやすさ
  • 競合性
  • 他のページと重複しないようにする

それぞれ詳しく見ていきましょう。

①まずは対策キーワードを決めるとはどういうことか理解する

対策キーワードの決定とは、これから制作する記事をどんなキーワードで上位表示させるか決めること
SEOでの上位表示を狙ってページや記事を作成するにあたり、最初の工程が対策キーワードの決定です。

対策キーワードを事前に決める理由として、検索キーワード毎にユーザーの知りたい情報は異なるため、
各キーワードそれぞれに対して、最適なコンテンツを用意する必要があるからです。

例えば、「勤怠管理システム とは」という検索キーワードと「勤怠管理システム おすすめ」という検索キーワードでは、以下のようにユーザーの求めている情報が大きく異なっているのはおわかりでしょうか。

  • 「勤怠管理システム とは」:勤怠管理システムの機能やメリットを知りたい
  • 「勤怠管理システム おすすめ」:おすすめの勤怠管理システムを複数見比べたい

したがって、「勤怠管理システム とは」であれば機能や仕組みを解説した記事、「勤怠管理システム おすすめ」であればおすすめのシステムを紹介する記事といったように、各キーワードに対して、別のコンテンツを作成する必要があるのです。
実際、検索してみると上位に表示されている記事の内容は全く異なります。

キーワードの検索意図毎に、制作すべき記事内容が異なるため事前に対策キーワードを選定しておくことが重要なのです。

②メインとサブの対策キーワードを決める

最優先である「メインの対策キーワード」を1つに加えて、同じページで同時に上位表示を狙う「サブの対策キーワード」も設定することが大切です。

先ほど、キーワードの検索意図が違う場合は別のページを用意する必要があると述べましたが、逆に検索意図が近いものはまとめて1ページで対策してしまった方が効率的なのです。

サブの対策キーワードを設定することで、下図のように複数のキーワードでの検索表示が期待できるのでページの流入数を底上げできます。

サブの対策キーワードを設定することで流入数の増加が期待できる

上図のように、例えばメインの対策キーワードを設定した場合、「SEOとは わかりやすく」や「SEO対策 やり方」といったキーワードでも上位表示が期待できます。

以下のようなキーワードは、サブの対策キーワードに設定しましょう。

  • 記事のテーマと同じ検索意図のキーワード
  • 同じ記事内で内容的に触れやすいキーワード
  • 他の上位記事も獲得しているキーワード※調べ方は記事後半のキーワードツール紹介の箇所で解説

メインかサブかの判断基準はオウンドメディアの目標や戦略、この後解説するキーワードの検索ボリュームなどから判断してください。

③キーワードの検索ボリューム

キーワードの検索ボリュームの多さも重要な視点です。

検索ボリュームとはどれだけユーザーに検索されているかどうかを表した数値で、数が大きいほど多く検索されています。

キーワードと検索ボリュームの例

  • 看護師(検索ボリューム:90,500)
  • 看護師 なり方(検索ボリューム:720)
  • 看護師 求人(検索ボリューム:40,500)

上記のうち、検索上位を獲得することで最も多くの流入を獲得できるのは、「看護師」というキーワードです。

基本的には、検索ボリュームの大きいキーワードの方が流入数も増えるので優先度が高いです。

ただし、ただ単に検索ボリュームが多いというだけでキーワードを選定してはいけません。

検索ボリュームが多いほど競合性も高くなる傾向があり、上位表示が難しくなります。
自社サイトがどれくらいの順位が狙えるか、といった戦略的な判断が必要です。

加えて、コンバージョンの発生しやすさといった視点も持ちましょう。

④コンバージョンの発生しやすさ

キーワードによって、コンバージョンの発生しやすさが大きく異なります。

前述の三つのキーワードの検索ニーズはそれぞれ以下の通りとなっています。

看護師看護師 なり方看護師 求人
検索意図看護師の役割や仕事内容を知りたい看護師にどのようになったらいいのか知りたい看護師の求人情報を探している

例えば看護師転職サイトであれば、上記のうち最もコンバージョンに近いのは「看護師 求人」というキーワードになります。

実際弊社でコンサルティングを行っている某医療系転職メディアでは、上記の全キーワードで1位~3位を獲得しているのですが、「看護師 求人」というキーワードで上位表示しているページは「看護師」というキーワードで上位表示しているページに比べて300倍程度コンバージョン率が高いです。

したがって単純計算、「看護師 求人」に対策したページに割くリソースは「看護師」に対策したページの300倍でもOKということになります。

コンバージョンの発生しやすさの違いについて理解したうえで、キーワードを優先付けしなければ効率的に成果を出すことはできないでしょう。

⑤競合性

競合性もまた対策キーワードを決めるうえで重要な視点です。

特にSEOにあまりリソースを割けないという場合には、競合性という判断軸は重要
(反対にたくさんリソースを投下できる場合は、どんな競合がいても倒すという心がまえが重要です。)

競合性が高いキーワードとは以下のようなものです。

  • キーワードに対策したページが大量にあって競い合っている
  • 強力なサイトが上位を占めている(大型サイト、公的機関のサイトなど)

上記のような場合、少ないリソースで1位を獲得するのは現実的にかなり難しいです。
現実的にどれくらいの順位が狙えるか、他の競合性の低いキーワードに切り替えられないかといった選択肢を持ちましょう。

⑥他のページと重複しないようにする

対策キーワードが他のページと重複していないかといった視点も重要です。

特に、コンバージョンを狙ったページで上位表示したいキーワードには、記事型のページなどが重複しないようにしましょう。

例えば看護師転職サイトの場合、「クリニック 看護師」というキーワードでは、求人情報が並んだリストページを上位に表示させた方がコンバージョン数は増えます。

しかし、検索結果を見てみると「クリニックの看護師になるには」というような記事型のページも上位表示されていることがわかりますね。自社のこのタイプのページが上位表示されて、求人情報が並んだ自社のリスト型ページの順位が下がってしまうとコンバージョン数が大きく減少してしまいます。

したがって、転職サイトでは「クリニック 看護師」に対策した記事型のページを作らないという判断が必要です。

キーワード選定方法についてさらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

SEOに活用できる便利なキーワードツール4選

弊社おすすめのSEOに活用できる便利なキーワードツールは以下の4つです。

  • ラッコキーワード:サジェストキーワードが調べられる
  • Googleキーワードプランナー:キーワードの検索ボリュームが調べられる
  • Ahrefs:競合記事が獲得しているキーワードが調べられる
  • Googleサーチコンソール:自社の記事に流入しているユーザーが検索しているキーワードが調べられる

それぞれの機能や活用方法を見ていきましょう。

ラッコキーワード:サジェストキーワードが調べられる

ラッコキーワード
出典:ラッコキーワード

ラッコキーワードは、無料で利用可能なキーワードリサーチツールです。
様々な機能が搭載されていますが、弊社では主にサジェストキーワードの調査に利用しています。

検索窓にキーワードを追加すると、サジェストキーワードが一覧で表示されるので便利です。

Googleキーワードプランナー:キーワードの検索ボリュームが調べられる

Googleキーワードプランナー
出典:Googleキーワードプランナ

Googleキーワードプランナーは、主にキーワードの検索ボリューム(月間検索数)を調査するのに用いられることが多いです。

調べたいキーワードをまとめて入力することで、上図のように一気に検索ボリュームが調べられます。

ただし、正確な検索ボリュームを調べるためには、一定金額以上Google広告(リスティングやディスプレイ広告)を配信する必要がある点にはご注意ください。

Google広告を配信する予定がない場合は、Ubersuggestというツールで無料調査可能です。
ただし、キーワードプランナーに比べるとかなり使い勝手は劣ります。

Ahrefs(エイチレフス):競合記事が獲得しているキーワードが調べられる

Ahrefs(エイチレフス)
出典:Ahrefs

Ahrefs(エイチレフス)は、多数の便利な機能を備えた有料のSEO分析ツールです。

キーワードの調査に関しては、競合のページやサイト全体のキーワード別の順位状況が確認できます。
例えば弊社では、対策キーワードの上位記事が獲得しているキーワードを確認しサブの対策キーワードを選定するヒントとしています。

その他自社/競合の被リンク調査など、SEOに欠かせない機能を多数備えており、有料ではありますが利用価値の高いツールです。

Googleサーチコンソール:自社の記事に流入しているユーザーが検索しているキーワードが調べられる

Googleサーチコンソール
出典:Googleサーチコンソール

Googleサーチコンソールは、登録したサイトの検索上におけるパフォーマンスの調査やGoogleに対しサイトマップを送信する機能を有した無料ツールです。

SEOを行う場合に必ず必要なサーチコンソールもまた、キーワードの調査に役立てられます。
サーチコンソールでは、自社のページに流入したユーザーがどんなキーワードを検索していたかが調査可能です。
ページや記事のリライトに役立てられるデータで、例えば流入した多くのユーザーが検索したキーワードなのにページ内で触れられていなかった場合は記事を加筆するといった対応が可能になります。

SEOのリライトについて詳しくは下記をご覧ください。

キーワードの入れ方以外でSEOの成功に重要なこと

SEOは総合力勝負とも言われ、キーワードの入れ方以外にもSEOの成功には以下のような重要要素が多くあります。

  • SEOはサイトの総合力勝負だということを理解する
  • ユーザーにとって最良のページ(記事)を作成する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

SEOはサイトの総合力勝負だということを理解する

SEOはキーワードの入れ方だけ正しくできていれば勝てるというわけではなく、競合サイトと様々な要素が絡んだ総合力勝負だということを理解することが大切です。

特定のキーワードで上位表示するためには、以下画像の要素の合計点(グーグルからの評価の合計)で競合ページに勝る必要があります。

SEOで上位表示するために必要な要件

上図のうち、最重要なのがコンテンツの評価(ページ自体の評価)で、キーワードを正しく入れられているかどうかはこの要素に内包されます。

続いて重要なのが被リンクの評価。被リンク評価を高めることをSEO外部対策といいます。

その次に来るのがサイトのHTML構造や内部リンク構築といった内部構造の評価です。
内部構造の評価を高めることをSEO内部対策といいます。

最新の傾向としては、コンテンツの評価が6割程度、被リンクの評価が3割程度、内部構造の評価が1割程度といった割合で検索順位に与える影響の大きさに違いがあります。

SEO対策の全体像についてさらに詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

ユーザーにとって最良のページ(記事)を作成する

最重要である、コンテンツの評価を高めることがまずは優先なので、ユーザーにとって最良のページ(記事)を作成することに一番多くのリソースを割きましょう。

弊社ではユーザーにとって最良のページとは以下の条件を満たすものと考えています。

  • ユーザーの疑問や課題を解決する
  • ユーザーのニーズを包括的に満たす
  • ユーザーがスムーズに理解できる
  • 独自の価値を提供している
  • ユーザーを自社にとって有益なネクストアクションへと導ける(態度変容を起こせる)

上記のようなユーザーにとって最良のページを目指しつつ、本記事で解説した正しいキーワード入れ方などをおさえた検索エンジンに理解しやすい作成方法をすることで結果を出すことができます。

SEOに強いユーザーにとって最良のページ(記事)の作り方について、詳しくは下記の記事をご覧ください。

まとめ:正しくキーワードを入れてSEOで成果創出しましょう

ここまで、SEOキーワードの入れ方について詳しく紹介してきました。

キーワードを正しく入れることはSEOの成功に欠かせない大切な要素の一つです。
まとめると下記の通りとなります。

  • 正しい考え方を理解する
    • キーワードは自然に入れる
    • ページ内の場所毎に適した方法で入れる
  • h1タグ
    • 必ずキーワードを入れる
    • できるだけ冒頭に
    • 文字数は30文字程度
  • h2,h3,h4,h5,,,タグ
    • h2タグはできるだけ入れる
    • h3タグ以下は入れても入れなくてもOK
    • 簡潔で伝わりやすい文章にする
  • 本文
    • 必ずキーワードを入れる(意識しなくても自然に入るが、、、)
    • キーワードを無理に詰め込まない
    • キーワードの出現率は3~5%以内
    • 共起語を意識する
  • タイトル
    • 必ずキーワードを入れる
    • できるだけ冒頭に
    • 文字数は32文字以内に(スマホユーザー中心のサイトなら40文字程度でもOK)
    • メインの対策キーワードとサブの対策キーワードを両方入れる
  • ディスクリプション
    • 基本的にはキーワードを入れる
    • 自然でわかりやすい文章にする
  • 画像のalt属性
    • 入れられる時だけ入れる
    • 画像の説明をするテキストなのでキーワードを無理に入れて不自然にならないように注意
  • リンク
    • 内部リンクならリンク先の記事の対策キーワードを入れる
  • キーワードを入れる時にやってはいけないこと
    • 過剰にキーワードを入れる(キーワードスタッフィング)
    • 隠しテキストでキーワードを入れる

以上の内容をおさえてページに正しくキーワードを入れるようにしましょう。

加えて、SEOの成功には他にも様々な要素が必要になってきます。
自社の目指す成果に向けて優先順位をつけながら戦略的に施策を進めていきましょう。

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