介護施設のSEO完全ガイド!対策すべきキーワードや具体的な施策を紹介

介護施設のSEO対策

この記事は、当ブログのコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。

この記事でわかること
  • 介護施設がSEOで成功するための方法
  • 介護施設がSEOで競合に勝つためにすべき具体的な施策
  • 介護施設のSEO成功事例
伊藤寛規

この記事の著者伊藤 寛規

月間5,000万PV越えのWebメディア「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験。「転職サイト」「マッチングアプリ」「退職代行」「動画配信 おすすめ」「クレジットカード」など、日本最難関クラスのキーワードで検索上位獲得した実績多数あり。

オウンドメディア運用コンサルタント紹介①渡邉志明

この記事の監修者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

これまで複数のWebサイトの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援も得意。

「介護施設の集客が思うようにいかない…」
「広告に頼らず、安定した問い合わせを増やしたい…」

このような悩みを抱えている介護施設の経営者・マーケティング担当者の方も多いのではないでしょうか。

近年では、介護施設を探す多くの人がインターネットで情報を収集しており、検索結果で上位に表示されることが集客成功の鍵となっています。

そこで注目されているのが「SEO対策」です。広告に比べてコストを抑えながら、自社サイトを通じて継続的に見込み客へアプローチできる手法として、介護業界でも注目されています。

とはいえ、「介護施設のSEO対策って何すればいいの?」という方も多いはず。

そこで本記事では、介護施設が取り組むべきSEO対策の基本から、具体的な施策、成功事例、外注する際のポイントまでをわかりやすく解説します。

「そもそもSEOって何?」という初心者の方でも安心して読める内容ですので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

そもそもSEO対策とは?

SEO(Search Engine Optimization)とは、Googleをはじめとする検索エンジンで自社のホームページを上位に表示させるための対策のことを指します。

たとえば、Googleで「〇〇市 介護施設」と検索されたときに、施設のホームページが上位に表示されていれば、それだけ多くの人に見てもらえる可能性が高くなり、安定した集客につながるのです。

ただし、検索結果の上位に表示されるには、「どんなキーワードで探されているか」「ページの内容が検索意図に合っているか」「サイトが見やすいか」などのさまざまな要素が評価されます。

そのため、正しいノウハウを身に着けたうえで、適切なSEO対策を行うことで検索結果での上位表示を目指す必要があるのです。

介護施設がSEO対策をすべき理由

介護施設がSEO対策を行うべき理由は、主に以下の3つです。

  • インターネット経由の施設探しが主流になっている
  • 広告費をかけずに集客できる「資産型の集客手法」である
  • 検索上位に表示されれば、地域での認知と信頼も高まる

近年では、介護施設を探している人やそのご家族の多くが、まずはインターネットで情報収集を行うようになっています。

具体的には、「○○市 介護施設」「認知症ケア 老人ホーム」などのキーワードで検索し、比較・検討したうえで見学や問い合わせを決めるケースが一般的です。

そのため、検索結果に自社のホームページがまったく表示されていない場合、集客につながらず「せっかくホームページを作ったのに問い合わせが1件も来ない…」という事態になりかねません。

また、集客を広告に頼っている場合は、集客数が増えるほど広告費も比例して膨らんでいくため、いつまで経っても利益率が改善しにくいという課題があります。

その点、SEOではリスティング広告やポータルサイトへの掲載と違い、広告費をかけずに継続的な集客ができる点が大きなメリットです。

一度検索上位に表示されたページは、数ヵ月~数年にわたって上位に表示され続けるケースも少なくないので、安定した集客はもちろん、地域での認知度向上にもつながるでしょう。

伊藤

SEOは、マーケティング予算に余裕がない場合でも少しずつ始められるのがメリットです。施設の魅力やサービス内容をお客様にきちんと届けるためにも、今こそSEOに取り組んでみてはいかがでしょうか。

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介護施設がすべきSEO対策は3つに分類できる

前提として、介護施設が実施すべきSEO対策は大きく3つに分類できます。

まずは、それぞれの特徴と役割を以下の表で整理してみましょう。

SEO対策の種類概要
コンテンツSEOユーザーが検索するキーワード(例:「〇〇市 介護施設」)に合わせて、施設紹介やお役立ち記事などのページを作成。施設の魅力や情報を丁寧に届ける施策。
SEO内部対策(テクニカルSEO)サイトの構造や見出し、スマホ対応、SSL(セキュリティ)など、Googleがサイトを正しく評価できるように整える技術的な対策。
SEO外部対策外部サイトやGoogleマップでの情報発信を通じて、信頼性や専門性、認知度などを高める施策。MEO対策や業界メディアからのリンク獲得なども含む。

SEOというと「記事を作るだけでしょ?」「被リンク集めるだけでしょ?」と思う方もいるかもしれません。

しかし、介護施設のSEO対策で成功するには、これら3つの対策を総合的にバランスよく行い、評価を高める必要があります。

伊藤

特に、介護施設のSEOにおいては、大手のポータルサイトや政府のサイトが上位を独占しているケースも多いので「記事を書くだけ」ではSEOでは勝てません。それぞれの施策を理解しつつ、必要に応じてプロに頼ることも検討しましょう。

次の見出しからは、それぞれの対策について具体的に解説します。

介護施設が行うべきコンテンツSEO

介護施設におけるコンテンツSEOでは、以下のような対策が欠かせません。

  • 地域名と施設種別を掛け合わせたページ(例:「〇〇市 グループホーム」)
  • 施設の特徴や料金を紹介する詳細ページ
  • 介護に関する基礎知識やお役立ちコラム

ここからは、それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。

「地域名×老人ホーム」などのエリア系キーワードの対策

介護施設のSEOにおいて、もっとも重要なのが「地域名+施設種別」といったエリア系キーワードの対策です。

介護業界におけるエリア系キーワードには以下のようなものがあります。

エリア系キーワードの例
地域 + 介護施設
地域 + 介護施設 +条件(安いなど)
地域 + 介護施設 + 年代(50代など)地
域 + 介護施設 + 施設の種類(特養、老健、デイサービスなど)

これらのほか、「介護施設」以外にも「老人ホーム」や「グループホーム」などの語句を使用したキーワードも多く見られます。(一般の方は老人ホームという言葉を使う方が多い傾向にあります。)

このようなキーワードで検索する人は、具体的な地域とニーズを持って施設を探しているため、問い合わせや見学につながりやすいのが特徴です。

エリア系キーワードで上位表示を狙う際、運営している施設数によって戦略が異なります。

まず、1施設だけ運営している場合は、その施設のホームページのトップページの内容を充実させ、上位を狙います。

一方で、複数のエリアで介護施設を展開している場合は、以下のようにエリアごとに専用ページを作ることが推奨されます。※なお、各施設ごとにホームページを分けている場合は、先述の1施設の場合と同様の戦略になります。

エリア別ページの例
エリア別ページの例

なお、エリアごとの専用ページを設ける際は、以下のようなコンテンツを含めることが大切です。

  • 地域名+サービス名を含むタイトル・見出し
  • アクセス方法や地図、周辺施設の情報
  • その地域での受け入れ実績や入居事例

こうした内容を丁寧に整えることで、検索エンジンからの評価が高まり、地域で施設を探している人に見つけてもらいやすくなります。

伊藤

エリアごとに専用ページを設ける際は、各ページの共通コンテンツが大部分を占めないように注意が必要です。Googleに「この2つのページは同じ内容だ」と判断されると、かえってSEO評価が低くなる恐れがあるので、地域独自のコンテンツの割合をできるだけ多くするようにしましょう。

競合と差をつける!SEOコンテンツ制作のポイント

地域ページや施設紹介ページを作っても、「内容が他の施設と似てしまう…」という課題に直面することがあります。

そんなときは、自社ならではの情報を盛り込んだ“独自性のあるコンテンツ”を意識しましょう。

具体的には、以下のような情報を掲載すると、検索エンジンだけでなくユーザーからの信頼度もアップします。

  • 介護士やケアマネージャーなど専門職による記事監修
  • 施設長のメッセージやスタッフ紹介ページ
  • レクリエーションやイベントの写真・体験レポート
  • 入居者やご家族の声(インタビューや口コミ形式)

また、「1日のスケジュール」「季節ごとの取り組み」「地域医療との連携状況」なども、独自コンテンツとして作成するのがおすすめです。

このような“施設内が見える情報”を発信することで、「この施設なら安心できそう」と感じてもらえるきっかけにもなります。

ただ情報を並べるのではなく、実体験を伝えることが、SEOでも成果を出すためのカギとなるでしょう。

伊藤

SEO対策の観点でいうと、「検索上位に表示されているサイトで触れている情報には必ず触れる」ということも大切です。たとえば、競合サイトで「一日の流れ」という見出しがあるなら、自社のホームページでも同じ見出しを用意し、内容をオリジナルのものにしてみましょう。

なお、SEO対策に特化したコンテンツ制作のポイントについては、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

施設の基本情報を紹介するコンテンツの作成

介護施設のホームページでは、エリアごとの専用ページを設けるほかにも、「基本情報の紹介ページ」が必要不可欠です。

施設の概要がわかりにくいと、ユーザーは離脱してしまう可能性が高くなるので、網羅的かつわかりやすいページを用意しましょう。

特にSEOでは、検索意図にしっかり応えることが求められるため、ユーザーが知りたい情報を網羅的に掲載することが大切です。

基本情報として掲載しておくべき項目は、以下のとおりです。

  • 施設の種類・対象者(例:要介護1〜5、認知症対応など)
  • 所在地・アクセス方法・周辺環境
  • 定員・居室の種類・設備の特徴
  • 利用料金(入居金・月額費用)
  • 提供しているサービス・医療体制
  • 空き状況や入居相談の受付方法

このように、安心して問い合わせや見学につなげられる情報を揃えることで、ユーザーの行動を後押しできます。

次に、このような基本情報コンテンツを作るうえで重要なポイントをご紹介します。

基本情報のコンテンツ作成で重要なこと

基本情報のページを作成する際は、「掲載項目を埋める」だけで終わらせないことが大切です。

なぜなら、他の施設も似たような情報を載せており、差がつきにくい情報だからです。

そこで重要になるのが、見せ方の工夫です。具体的には以下のポイントを意識してみましょう。

  • 写真や図を使って、視覚的にわかりやすく伝える
  • 入居者の暮らしがイメージできるような表現を使う
  • 介護職員や看護師の紹介など、スタッフの顔が見える要素を加える
  • 「よくある質問」や「1日の流れ」などのコンテンツを用意する

また、「実際の空き状況」や「問い合わせ後の流れ」などもユーザーの不安解消に効果的です。

単なる一覧表にとどまらず、「ここなら安心できそう」と感じてもらえる構成・内容にすることが、問い合わせ率のアップにもつながります。

伊藤

SEOの最終目標は検索上位の獲得ではなく、問い合わせや申し込みです。そのため、ユーザーが自社のホームページを見たときに安心して利用できるような内容にすることもとても大切です。

介護施設に関するお役立ちキーワードの対策

SEOで安定した集客を目指すには、施設紹介だけでなく、介護に関する「お役立ち情報」を発信することも欠かせません。

特に、介護を初めて検討するご家族は、施設選び以前に知りたいことがたくさんあります。

以下のようなキーワードに対応するコンテンツを用意し、自社のホームページ内でユーザーの疑問や不安を解消できるようにしておきましょう。

介護施設で対策すべきお役立ちキーワード例
・介護施設 選び方
・グループホーム 特養 違い
・認知症ケア 種類
・老人ホーム 平均費用

こうした検索に対して、わかりやすく丁寧に答える記事を作成することで、信頼感のあるサイトとして評価されやすくなり、将来的な問い合わせにつながる可能性も高まります。

また、対ユーザーにおいても「この施設は情報発信もしていて安心できそう」と感じてもらう効果も期待できます。

まずは、よくある悩みや質問から記事テーマを洗い出し、定期的にコラムやFAQ形式で発信していきましょう。

お役立ちキーワード対策には「キーワード選定」が必須

ユーザーの疑問や悩みに応える「お役立ちキーワード」は、SEO対策に欠かせませんが、やみくもなキーワードで記事を書いても効果はありません。なぜなら、やみくもに記事を書いた場合、どんなユーザーのどんな悩みを解決するために記事を書くのかが明確ではないからです。

そのため、お役立ちキーワードを対策する際は、事前に適切なキーワードを選定することが大切です。

キーワード選定では、介護施設のターゲットとなるユーザーが検索していそうなキーワードを洗い出し、分類・優先度付けを行います。そのうえで、最終的に以下のようなキーワードリストを作成します。

キーワードリストの例

検索キーワードによって、ユーザーの検索意図は異なるため、作成するコンテンツの内容も異なります。

たとえば、同じ介護施設を探しているユーザーであっても「介護施設 費用相場」と「介護施設 選び方」というキーワードでは、ユーザーが知りたいことは違います。

  • 介護施設 費用相場:介護施設の費用相場が知りたい
  • 介護施設 選び方:介護施設をどうやって選べばよいか知りたい

このように、対策キーワードごとのユーザーニーズを明確にしたうえでコンテンツを作成することで、上位表示やターゲットとなるユーザーへのアプローチが可能です。

伊藤

キーワード選定はGoogleキーワードプランナーなどの無料ツールを活用することで行えますが、実際の作業にはかなりの時間がかかります。通常業務と並行して行うのが難しい場合は、プロに依頼することも検討しましょう。

なお、キーワード選定については以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

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介護施設が行うべきSEO内部対策

SEO対策というと記事コンテンツの強化に目が向きがちですが、検索順位を安定させるには「サイト内部の整備」も非常に重要です。

Googleは、ページの内容だけでなく、サイト全体の構造・構成も評価しています。SEO内部対策(テクニカルSEO)が不十分なままでは、せっかく良い記事を書いても上位表示されにくくなってしまうので注意しましょう。

介護施設のホームページで行うべきSEO内部対策は、以下の通りです。

  • hタグやtitleタグに対策キーワードを盛り込む
  • 内部リンクで関連記事をつなぐ
  • サイトをSSL化・レスポンシブ化する
  • パンくずリストを設定する

ここからは、具体的なSEO内部対策をひとつずつ解説していきましょう。

hタグやtitleタグに対策キーワードを盛り込む

検索エンジンにページの内容を正しく伝えるには、titleタグhタグの使い方が重要です。

そもそも検索エンジンは、ページの内容をHTMLタグというコンピュータ向けの言語によって理解しています。

したがって、SEOを意識してページを作成する際は、HTMLに沿って作成する必要があるのです。

インターネットに存在するページを図にすると、以下のような構造になっています。

たとえば、hタグには「見出し」titleタグには「ページタイトル」を示す役割があり、Googleはこれらのタグを手がかりに、そのページが「何について書かれているか」を判断しているのです。

そのため、SEOコンテンツを作成する際は、titleタグやhタグなどのページ内の重要なHTMLタグに対策キーワードを含めることが大切です。

たとえば、「○○市 介護施設」や「介護施設 費用 安い」というキーワードで対策する場合のtitleタグ・hタグの設定例を見てみましょう。

対策キーワードtitleタグとhタグの例
○○市 介護施設<title>○○市の有料老人ホーム・介護施設なら△△ホーム</title>
<h1>○○市の有料老人ホーム・介護施設なら△△ホーム</h1>
<h2>○○市の介護施設で当ホームがおすすめな理由</h2>
<h2>○○市の介護施設の費用相場</h2>
<h2>○○市内の介護施設一覧</h2>
介護施設 費用 安い<title>費用が安い介護施設はどこ?相場を種類ごとに解説</title>
<h1>費用が安い介護施設はどこ?相場を種類ごとに解説</h1>
<h2>介護施設の費用はどのくらいだと安い?</h2>
<h2>安い介護施設でも大丈夫?</h2>

このように、対策キーワードを自然な形で盛り込むことで、Googleに記事の内容が伝わりやすくなります。

ただし、キーワードを詰め込みすぎると逆効果になることもあるため、あくまでも読みやすさを優先しましょう。

また、見出しはSEOだけでなくユーザーの視認性にも関わるため、「パッと見て内容が伝わる見出し」になっているかもチェックポイントです。

詳しいタイトルや見出しの設定方法については、以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

内部リンクで関連記事をつなぐ

SEO内部対策の中でも、検索順位やユーザー満足度の向上に大きく影響するのが「内部リンク」です。

内部リンクとは、同じサイト内の関連ページどうしをつなぐリンクのこと。たとえば、「介護施設の種類を解説する記事」から「グループホームの特徴を紹介する記事」へリンクを設置することで、ユーザーは必要な情報にスムーズにたどり着けるようになります。

そのほか、内部リンクの設置には以下のようなメリットがあります。

  • ページ間の関連性をGoogleに伝えやすくなる
  • 回遊率が上がり、直帰率・滞在時間の改善につながる
  • ユーザーの理解が深まり、問い合わせ率アップにつながる

また、内部リンクを設置する際は、トピッククラスターモデルという内部リンク構造を理解しておくことが大切です。

トピッククラスターモデルとは、あるテーマに関する情報を、親ページ(ピラーページ)と複数の子ページ(クラスターコンテンツ)で構成し、内部リンクでつなぐサイト構造のこと。

適切なトピッククラスターモデルを構築することで、Googleにテーマの専門性・網羅性があると判断されやすくなるメリットがあります。

たとえば、「介護施設の選び方」というピラーページでトピッククラスターモデルを構築した場合のイメージは、以下の通りです。

介護施設サイトのトピッククラスターモデル例
ピラーページ:介護施設の選び方
 ┗クラスターページ①:特養とは
 ┗クラスターページ②:グループホームとは
 ┗クラスターページ③:サ高住とは
 ┗クラスターページ④:介護施設の種類
 ┗クラスターページ⑤:介護施設の費用相場

*上記はあくまでも例で、キーワード選定の結果によってもリンク構造は異なります。

このように、ユーザーにとってわかりやすく、Googleにも評価されやすい構造を意識してリンク設計を行うことで、SEOでもポジティブな効果が望めるでしょう。

サイトをSSL化・レスポンシブ化する

SEO内部対策の基本として、「SSL化」と「レスポンシブ対応」は必ず押さえておきたい項目です。

どちらもGoogleが推奨する重要な評価指標であり、ユーザーの安心感や使いやすさにも直結します。それぞれについて、以下で詳しく見ていきましょう。

SSL化とは?

SSL(Secure Sockets Layer)とは、Webサイトとユーザーの通信を暗号化する仕組みのことです。

SSL化がされているかどうかは、URLが「https://〜」で始まっているかどうかで見分けることができます。

URLの冒頭SSL化対応
https://~SSL化対応済み
http://~SSL化未対応

WebサイトがSSL化されていないと、ページを開こうとしたときに「保護されていない通信」と表示される場合があり、ユーザーが不安を感じて離脱するリスクがあります。

特に、問い合わせや申し込みなどで個人情報を扱う介護施設の場合、サイトのSSL化は必須ですので、必ず確認しておきましょう。

伊藤

最近では、多くのケースで初めからSSL化がされています。もし自社サイトがSSL化されていない場合は、サーバーの管理画面でSSL化対応を行いましょう。

レスポンシブ対応とは?

「レスポンシブ対応」とは、スマートフォンやタブレットなど、サイトを閲覧する媒体によって最適なデザインを表示することをいいます。

レスポンシブデザインに対応していないサイトの場合、スマホでWebサイトを開いたときもPC版のデザインが表示されるので、視認性や操作性が非常に低く、ユーザーの離脱につながってしまいます。

また、現在Googleは、モバイル版の表示を基準に評価を行う「モバイルファーストインデックス」を採用しており、スマホ対応していないサイトはSEOでも不利になります。

Google のインデックス登録とランキングでは、スマートフォン エージェントでクロールしたモバイル版のサイト コンテンツを使用します。これをモバイルファースト インデックスと呼びます。
モバイル版のページを用意することは、コンテンツを Google の検索結果に表示させるための要件ではありませんが、非常に強く推奨されています。

引用元:モバイルサイトとモバイルファースト インデックスに関するおすすめの方法|Google検索セントラル

現代において、介護施設を探す多くのユーザーはスマホからサイトを閲覧するため、「スマホ対応していない」というだけでサイトから離脱してしまうリスクが非常に高いです。

自社サイトがレスポンシブ対応していない場合は、早めに対策しておくことをおすすめします。

伊藤

介護施設においては、サイトの閲覧者が高齢であることも考慮し、文字のサイズを大きくする、デザインに余白を設けるなど、視認性が高いデザインを心がけましょう。

パンくずリストを設定する

パンくずリストとは、サイト内の現在地を階層的に示すナビゲーションのことです。ページの上部、もしくは下部に以下のように表示されます。

介護施設のパンくずリスト設定例
ホーム > 介護施設の種類 > グループホームとは

パンくずリストを設定することで、ユーザーが「自分が今どこにいるか」を把握しやすくなり、サイト内の回遊性が向上します。

また、パンくずリストにはSEOの観点でも重要な役割があります。Googleはページの構造を理解する際にパンくずリストを参考にしており、適切に設定することでサイト全体のテーマ性が伝わりやすくなるからです。

さらに、構造化データでマークアップすれば、検索結果にパンくずが表示されてクリック率(CTR)の向上にも貢献します。

検索結果に表示されるパンくずリッチスニペットの例

なお、パンくずリストを設定する際は、以下のポイントを押さえるようにしましょう。

  • 階層ごとの構造を明確に表現する
  • トップページから末端ページまで統一した表示にする
  • ページごとに内容と一致する表記にする
  • パンくずリストのアンカーテキストにキーワードを盛り込む

特にページ数が多い介護施設サイトでは、ユーザーと検索エンジンの両方に優しい設計として、早めの導入をおすすめします。

伊藤

パンくずリストには、トピッククラスターモデルと同じように、サイト構造を明確にし、ページ同士の関係性を検索エンジンに伝える効果があります。

特に、下位階層を多く持つページは「サイト内で重要な位置づけ」として評価されやすくなるため、パンくずリストを設定しておくことで、SEO評価が集まりやすくなります。

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介護施設が行うべきSEO外部対策

SEOでは、サイト内部の対策だけでなく、サイト外での評価を高める「SEO外部対策」も重要なポイントです。

Googleは検索順位を決める際に、「どんなサイトからリンクされているか」や「信頼性がある情報かどうか」も参考にしています。

そのため、外部対策を行うことで、施設の信頼性や地域での認知度を高め、検索順位の向上にもつなげることができるのです。

介護施設が取り組むべき外部対策としては、以下の2つが挙げられます。

  • 介護関連のサイトからの被リンク獲得
  • MEO対策

ここからは、それぞれの施策について詳しく見ていきましょう。

介護関連のサイトからの被リンク獲得

被リンクとは、他のWebサイトから自分のサイトへ向けられたリンクのことです。

Googleはこの被リンクを「他者からの推薦のようなもの」と捉えており、信頼性の高いサイトから被リンクを得るほど、検索評価が上がりやすくなります。

介護施設においては、以下のような被リンク獲得先が考えられます。

  • 介護ポータルサイト(例:みんなの介護、LIFULL介護など)
  • 地域密着型メディアや市町村の福祉関連ページ
  • 医療・介護関連の協会・団体のホームページ
  • 介護職向けの求人・コラムサイト

こうした専門性・公共性のあるサイトからのリンクは、SEO上でも強いシグナルになります。

そのため、施設情報の掲載を依頼したり、コラムを寄稿したりするなど、自ら働きかけて被リンクの機会を増やすことが大切です。

また、自社で情報発信を行う際も、独自調査データや体験談などの引用・参照されやすい内容を意識することで、自然リンクの獲得にもつながります。

伊藤

被リンクは「集めれば集めるだけ良い」というわけではありません。リンク集などの被リンクだけを目的としたリンク設置はかえって逆効果になるため注意しましょう。上記のような「質の高い」被リンクを集めることが大切です。

なお、被リンクの獲得方法については、以下の記事でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

MEO対策

MEO(Map Engine Optimization)対策とは、Googleマップやローカル検索で施設のホームページを上位表示させるための手法です。

介護施設のような地域密着型のサービスにとって、MEOは非常に効果的な集客手段といえます。

たとえば「〇〇市 老人ホーム」などで検索したときに、地図付きの店舗情報が上部に表示されることがあり、これを「ローカルパック」と呼びます。

検索結果のGoogleマップ表示エリア

ここに表示されるかどうかで、問い合わせ数や見学予約数に大きな差が出ることも珍しくありません。

特に、自社ホームページがなかなか上位に上がらない場合は、MEO対策によってローカルパックに表示されることが、効果的な集客の近道となります。

なお、MEO対策を行う際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • Googleビジネスプロフィールを正しく登録する
  • 正確な施設情報(住所・電話・営業時間など)を登録する
  • 写真を定期的に追加し、施設の雰囲気を伝える
  • 利用者やご家族からのクチコミを集める・返信する

特にクチコミは、検索順位だけでなく信頼性を高める重要な要素です。「親切な対応だった」「施設が清潔だった」といった声が増えるほど、選ばれやすくなるでしょう。

MEOとSEOは似て非なるものですが、互いに相乗効果があるため、積極的に実施することをおすすめします。

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介護施設のSEO対策はプロに依頼するのがおすすめ

SEO対策にはさまざまな施策がありますが、「どこから手をつけたらいいのかわからない」「記事を書く時間がない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

特に、介護施設のようにスタッフの日常業務が忙しい業種では、SEOを自力で継続するのは難しいケースがほとんどです。

そんなときは、SEOをプロに依頼することも検討しましょう。

我々シュワット株式会社では、介護施設のSEO支援に関する豊富な実績を持っており、戦略立案から強力に支援可能です。

また、介護業界に詳しいライターが在籍しており、検索ニーズに合ったコンテンツを一貫して作成することができます。

さらに、オウンドメディア運用のサポートなども可能なので、サイト運営や集客を丸っとお任せいただけます。

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  • 自分でSEO対策をする時間や知識がない
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  • ホームページはあるが、活用できていない
  • エリアキーワードでの検索順位を上げて問い合わせを増やしたい

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また、当社ではSEOに関するノウハウやハウツーについて解説するコンテンツを多数配信しています。「まずは情報収集をしたい」という方も、ぜひ当社のサイトをご覧ください。

介護施設のSEO対策をプロに依頼する場合の費用

SEO対策を外部に依頼する場合、どれくらいの費用がかかるのかは気になるポイントです。

SEO対策の一般的な費用相場は以下のとおりです。

タイプ
SEOコンサルティング38.3万円/月競合調査、分析サイト全体の企画・運営支援コンテンツ作成支援
SEOサイト設計10万~100万円以上新規サイト制作時のSEOに最適化された内部構造設計
コンテンツSEOコンサル40万円/月コンテンツ作成支援・ライティング支援・戦略設計支援
SEO記事制作代行クラウドソーシングや個人ライター:0.5円~5円
低価格の記事作成代行業者:0.7円~3円
SEO記事に特化した代行業者:7円~10円
SEO記事作成代行(コンテンツ制作代行)ライティング支援
SEO内部対策10万~50万円/月SEO内部対策の支援(サイトマップの送信、サイト構造の最適化、パンくずリストの設置、重複ページの解消、内部リンクの改善、見出しタグや画像利用の最適化など)
SEO外部対策月額固定費用型:5万~15万円/月成功報酬型:1万~100万円以上/月SEO外部対策(被リンク獲得)の支援(被リンクターゲットリストの作成、リンクを獲得しやすいコンテンツの作成、被リンク設置営業など)
SEOインハウス(内製)化支援30万~100万円/月戦略の立案、スタッフへの研修、ツール導入支援、運用フローの構築、継続的サポートや相談対応
オウンドメディア立ち上げ・運用支援構築~運用まで:10万~500万円
記事制作:3万~5万円/本
コンサルティング:20万~40万円/月
サイト構築、運用、サイト保守、記事制作、各種マーケティング施策立案・実行、効果測定
SEOを目的としたサイトリニューアル100万~500万円現状分析や戦略の立案、キーワード調査、コンテンツ制作や最適化、テクニカルSEO、SNS統合モニタリング、レポーティング
SEOツール0~100,000円/月SEO対策に役立つ各種ツール。キーワード調査ツールや競合分析ツール、効果測定ツール、記事作成ツールなど複数のツールがある。

最近では、介護施設のような中小規模の事業者でも無理なく導入できるよう、各社ではさまざまな料金プランを用意しています。

依頼内容や記事本数、対策キーワードの数によって変動しますが、「記事作成だけを頼みたい」「エリアSEOに強くなりたい」など、目的に応じた柔軟な依頼も可能です。

費用はかかりますが、プロによる対策で見学予約や問い合わせが増えれば、十分に投資回収できるケースが多いといえるでしょう。

なお、各費用の詳細については以下の記事でも詳しく解説しているので、気になる方はあわせてチェックしてください。

介護施設のSEO対策の成功事例

ここまで、介護施設が取り組むべきSEO対策や具体的な施策について紹介してきました。しかし、「本当に効果があるの?」と感じている方もいるはずです。

そこでここからは、実際にSEO対策に取り組んで成果を上げた介護施設の具体的な事例を紹介します。

株式会社アクタガワ

株式会社アクタガワ

引用元:株式会社アクタガワ

株式会社アクタガワは、静岡県を中心に「ハートライフ」や「ハートフルホーム」などの介護施設を手がける会社です。

SEO対策では、「介護施設 選び方」や「老人ホーム 選び方」などのお役立ち系のキーワードで、大手ポータルサイトに次いで検索上位を獲得しています。

介護施設 選び方での検索結果

特徴的なのは、オリジナリティの高いコンテンツ。「見学時のチェックポイント」「サ高住とは?」などのテーマについて、利用者の日ごろの写真などを交えながらわかりやすく解説されているのが印象的です。

株式会社アクタガワのコンテンツ例

引用元:株式会社アクタガワ

また、各コンテンツは国家資格者である介護福祉士が監修しているのもポイント。実際に施設で働く介護士が作成しているコンテンツだからこそのリアリティと信頼性が評価されているとうかがえます。

被リンクなどの外部SEO対策にはあまり力を入れていないようですが、基本的なコンテンツSEOの成功事例といえるでしょう。

日本ロングライフ株式会社

日本ロングライフ株式会社

引用元:日本ロングライフ株式会社

日本ロングライフ株式会社は、首都圏・東海・関西エリアで多くの介護施設を運営する会社です。

SEOにおいては、「50代から入れる老人ホーム」や「老人ホーム 介護施設 違い」などのキーワードで検索上位を獲得。ユーザーが抱える悩みやニーズから、多くの流入を獲得しています。

50代から入れる老人ホームの検索結果例

特徴的なのは、コーポレートサイトのサブディレクトリで、介護に関するお役立ち情報をまとめたメディア「Health&Natural Beauty」を運営している点です。

Health&Natural Beauty

引用元:Health&Natural Beauty

介護や老人ホーム、老後の生き方など、さまざまなテーマでコラムを公開しています。

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まとめ

本記事では、介護施設におけるSEO対策の基本から具体的な施策、成功事例までを解説しました。

SEOは一見専門的で難しそうに感じるかもしれませんが、地域名を含めたキーワード対策や、施設情報の充実、Googleマップの最適化など、すぐに取り組める内容も多くあります。

特に広告費をかけにくい介護施設にとっては、SEOを活用して「検索で選ばれる施設」になることが、安定した集客への近道です。

「何から始めればいいかわからない…」という方は、まずは自社サイトの現状を見直し、できる部分から一歩ずつ始めてみましょう。

必要に応じて専門家の支援を受けながら、成果につながるSEO対策を実現してみてください。

SEO対策にお困りではないですか?
  • 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
  • 戦略的にSEO対策をしたい
  • 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『シュワット株式会社』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。

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この記事を書いた人

1997年生まれ。SEOマーケター。
月間5,000万PV越えのWebサービス「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験後、弁護士ポータルサイト「ベンナビ」のSEO担当として、コンテンツSEOやテクニカルSEO、新規メディア立ち上げ、CVR/CTR改善などに携わる。ユーザーファーストとSEO最適化を両立したコンテンツ制作が得意。