被リンクとは?SEO効果や増やし方を初心者にもわかりやすく解説

被リンクとは?
この記事でわかること
  • 被リンクの意味やSEO効果
  • 正しい被リンクの増やし方
  • 被リンク施策のペナルティや注意点
伊藤寛規

この記事の著者伊藤 寛規

月間5,000万PV越えのWebサービス「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験後、弁護士ポータルサイト「ベンナビ」のSEO担当として、コンテンツSEOやテクニカルSEO、新規メディア立ち上げ、CVR/CTR改善などに携わる。ユーザーファーストとSEO最適化を両立したコンテンツ制作が得意。

オウンドメディア運用コンサルタント紹介①渡邉志明

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

SEO記事制作代行会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

SEOにおいて、検索上位を獲得するために必要不可欠な「被リンク」。
適切な被リンクを獲得することで、サイト評価を上げ、検索順位の向上が期待できます。

しかし、これまで特別な被リンク対策を行ってこなかったWeb担当者にとっては、以下のような悩みがつきものです。

  • そもそも被リンクとは何か?
  • SEOにどんな効果があるの?
  • どうやって被リンクを集めたらいいの?
  • 被リンクの確認方法は?

そこで本記事では、被リンクの基礎知識やメリット、具体的な獲得方法までわかりやすく解説
月間5,000万PVサイト経験者とSEO会社代表が、「ブラックハットな手法を排除した」本質的なノウハウを解説します。

これから被リンク対策に取り組む方にとっては必見の内容ですので、ぜひ最後まで読んで参考にしてください。

被リンク獲得にお困りではないですか?
  • 被リンクの増やし方がわからない
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目次

被リンクとは?初心者にもわかる基礎知識

被リンクとは、外部のWebサイトから、自分のWebサイトに向けて設置されたリンクのことです。

被リンクとは、外部のWebサイトから、自分のWebサイトに向けて設置されたリンク

Googleの検索エンジンは、Webサイトの価値を判断する際に「他のサイトからどれくらい紹介されているか(引用されているか)」を非常に重視しており、被リンクの数や質はその判断基準になります。

そのため、SEO対策を進めるうえで、被リンク獲得は非常に重要です。

図解:被リンクは「他者からの推薦状」

イメージとしては、インターネット上における「人気投票」や「推薦状」と考えると分かりやすいでしょう。

被リンクがたくさんあることはそれだけ多くの推薦状をもらっていることになり、Googleも高く評価します。

混同しやすい3つのリンク用語

初心者の方が間違えやすい用語を整理しておきましょう。

用語意味SEOへの影響
被リンク(バックリンク)他サイト自サイト
(他社から紹介される)
極めて重要、直接的な順位向上や権威性向上につながる
発リンク自サイト他サイト
(自社が他社を紹介する)
情報の根拠を示し、記事の信頼性を高める
内部リンク自サイト自サイト
(ページ同士をつなぐ)
クローラーの巡回を助け、関連性を示す

今回解説するのは、一番上の「被リンク」についてです。

続いて、具体的にどのような獲得メリットがあるのか見ていきましょう。

SEOにおける被リンクの3つの具体的な効果

先に述べた通り、被リンクは、SEO対策において非常に重要な役割を持ちます。

ここでは、SEOにおける被リンクの重要性とその効果を3つ紹介します。

  1. 検索順位の直接的な上昇要因
  2. SEOで重要なEEATにも良い効果をもたらす
  3. 被リンクはインデックス登録にもポジティブな影響がある

それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。

1. ページの検索順位の直接的な上昇要因

Googleは公式に「リンクは検索順位を決定する重要な要素である」と認めています。

実際、2016年にGoogle検索品質シニアストラテジストのAndrey Lipattsev 氏は、「検索順位の要因トップ3は何か?」という質問に対し、以下のように回答しました。

“I can tell you what they are. It is content. And it is links pointing to your site.”

(日本語訳:それらが何であるかお教えしましょう。それは「コンテンツ」と、あなたのサイトに向けられた「リンク」です。)

引用:Google Search Console says a website links to my website but I can’t find a link

もちろん、現代のSEOでは「コンテンツの質」が最重要ですが、競合サイトとコンテンツの質が拮抗している場合、最終的な勝敗を分けるのは「質の高い被リンクの数」であることが多いのです。

渡邉

なお、2023年には、GoogleのGary Illyes氏がカンファレンスにて、「リンクは以前ほどトップ3に入るような重要度ではないかもしれない(過大評価されすぎている)」という旨の発言をしています。今のGoogleは「テキストの意味理解(AI)」が高度化したため、「質の低い大量のリンク」よりも「高品質で役に立つコンテンツ」の方をより重要視する傾向にシフトしています。

2. ドメインパワーやサイトのE-E-A-Tの向上

信頼できるサイト(大手メディア、上場企業のサイト、公的機関など)からリンクをもらうと、Googleは「信頼できるサイトが紹介するのだから、このサイトも信頼できるに違いない」と判断します。

これにより、あなたのサイト自体のドメインパワーE-E-A-Tが向上します。

ドメインパワーが上がると、新しく公開したページもインデックスされやすくなり、全体的に順位が上がりやすい「強いサイト」になります。

また、EEATとは、以下4つの項目から成り立つもので、Googleが検索順位を決める際の基準の一つです。

  • Experience:経験
  • Expertise:専門性
  • Authoritativeness:権威性
  • Trust:信頼性

以下のように、被リンクの数や質はEEATのうち”権威性”と”信頼性”の評価に影響を与えると以下のように述べられています。

なお、下記の引用文内で出てくるPageRank とは、被リンクの質や数からページの重要度や人気度を測るアルゴリズムのことです。

Google のアルゴリズムは、信頼性と権威性に相関するページに関するシグナルを特定します。これらのシグナルの中で最もよく知られているのは PageRank です。これは、Web 上のリンクを使用して信頼性を理解します。

引用:「How Google Fights Disinformation」

とくに、国や自治体などの権威性・信頼性の高いサイトや自社と関連性の高いサイトから被リンクを獲得しているサイトは、権威性・信頼性が高いと判断されやすいです。

反対にどこのサイトからも被リンクを貼られていないサイトは、信頼性・権威性に欠けると判断されてしまうおそれもあります。

実生活を例に挙げて考えてみましょう。

たとえば「健康に良い料理のレシピ本」が2種類発売されたとき、一方は多くの人がレビューで高評価を、もう一方はまだ誰もレビューを書いていないとします。両方とも同じ内容だったとしても、前者のほうが信頼性があると感じる人が多いでしょう。

Googleでも同じように、発信しているサイトがどれだけ頼りにされているかどうかによって信頼性や権威性を判断しているのです。

3. クローラーの巡回頻度がアップしインデックス登録に好影響

被リンクを獲得することによって、Googleへのインデックス登録にもポジティブな影響があります。

インデックス登録とは、Googleにページの存在を認知・登録されること。インデックスに登録されることではじめて検索結果にページが表示されるようになります。

しかし、Googleにインデックス登録されるには、クローラーと呼ばれるGoogleのロボットが自分のサイトを訪れる必要があります。

クローラーはリンクを辿ってネット上を巡回しているため、被リンクの数が多いと自社のサイトをクローラーが訪れる頻度が多くなります。

結果として、新しいページを公開した際やリライトを行った際に、検索結果に反映されるスピードが早まるのです。

【超重要】被リンクは「量」より「質」!

被リンクはSEOにおいて非常に重要ですが、単に「被リンクが数が多い=SEOに良い影響がある」というわけではありません。

むしろ、SEO対策目的で被リンクを集める場合は、被リンクの「量」よりも「質」を重視すべきです。

昔は「被リンクが多い=良いサイトだった」

Googleが被リンクの数よりも質を重視する理由には、過去に横行した「ブラックハットSEO」が関係しています。

Googleの被リンクに対する評価の変化とブラックハットSEO

昔は検索順位を決めるアルゴリズムがもっと単純であったため、被リンクの量が多ければ多いほど良いサイトとして評価されていました。

そのため、自分で中身のないサテライトサイトを大量に立ち上げて、膨大な数の被リンクを設置するという、「ブラックハットSEO」が流行したのです。

その結果、低品質なコンテンツが検索上位を独占してしまい、Googleは対策に乗り出すことになります。2011年にはアルゴリズムの大規模なアップデートである「ペンギンアップデート」が行われ、サテライトサイトからの不自然かつ大量の被リンクなどブラックハットSEOに規制がかかりました。

現在では、多くのブラックハットSEOは淘汰されており、被リンクは「量」だけでなく、「質」が重視される状況にあります。

場合によっては、不自然な被リンクは削除やリンク否認するなどして対策が必要です。

以下では、質の良い被リンクの条件を紹介するので、被リンク獲得施策を行う際はぜひ参考にしてください。

質の良い被リンクの4つの条件と判断基準

質の良い被リンクかどうかを見極める条件は、以下のとおりです。

質の良い被リンクの4つの条件
  • 自サイトと関連性の高いサイトからの被リンク
  • 信頼性・権威性の高いサイトやページからの被リンク
  • コンテンツ内に自然な形で設定された被リンク
  • アンカーテキストが適切に設定されたリンク

ここからは、それぞれの条件について詳しく解説します。

自サイトと関連性の高いサイトからの被リンク

質の良い被リンクの1つ目の条件は、自サイトと関連性の高いサイトからの被リンクであることです。

自サイトが扱うテーマに近い業界メディアや企業のコーポレートサイトから被リンクを獲得することが重要なのです。

たとえば「家電に関するおすすめメディア」を運営している場合は、家電メーカーや家電量販店などのサイトからの被リンクが有効です。

実際、Googleで検索エンジンのエンジニアだったマット カッツ氏もインタビューで以下のように述べています。

「…ページランクの高いページからリンクを取得することは、かつては常に価値がありましたが、今日では、サイトのテーマとあなたのサイトのテーマの関連性が重要になっています。関連性が新しいページランクです。」

Ex-Googler: “To Please Google With Your SEO, Forget About SEO”

信頼性・権威性の高いサイトやページからの被リンク

質の良い被リンクの2つ目の条件は、信頼性や権威性が高いメディアからの被リンクであることです。

Googleは、検索順位の決定要素としてサイトやページ自体の権威性や信頼性を重視しています。

そのため、権威性や信頼性の高いサイトやページから被リンクをもらうことも、検索順位の向上につながる可能性が高いのです。

信頼性や権威性はGoogleの「How Google Fights Disinformation」という公式文書内で、ページランク(PageRank)に基づき算出されていると示されています。

なお、Googleにおける権威性や信頼性の明確な基準はありません。そのため、SEOツールを用いてサイトのドメイン評価とページの被リンク評価を確認するのが一般的です。

ドメイン評価を確認できるSEOツールには、以下のようなものがあります。

ツール名概要
Ahrefs・DR(ドメインレーティング)で被リンクの相対的な強度を確認できる。
・UR(URL評価)でページの被リンク評価を確認できる。
SEMRUSHAuthority Scoreでドメインの強度を確認できる。
ただし、スコアには被リンク以外の点も考慮される。

ただし、どちらの指標もツールの開発会社が独自にドメインパワーをスコア化したものにすぎません。
Googleが公式に定める基準ではない点に注意が必要です。

とはいえ、SEOツールを活用すれば、競合と自社の相対的な被リンクの数・質の差分を調査することも可能なので、活用する余地は十分あるでしょう。

コンテンツ内に自然な形で設定された被リンク

質の良い被リンクの3つ目の条件は、コンテンツ内に自然な形で設置された被リンクであることです。

自然に設置された被リンクのことをナチュラルリンクとも言います。

Googleでは、被リンクが貼ってあるだけではなく、ユーザーがリンクをクリックし、実際にリンク先へ遷移したかどうかもチェックしているとされています。

そのため、自然な形でユーザーが遷移しやすいような位置に被リンクを設置してもらうようにしましょう。

たとえば、以下の例を見てみましょう。

【OK例】

コンテンツの編集上自然に設置された被リンク

【NG例】

リンク集など不自然な被リンク

OK例では、被リンク先の記事に関連する見出しの中で自然な形でリンクが設置できています。一方、NGでは「リンク集」という形でリンクをまとめて掲載しており、ユーザーが実際に記事へ遷移するような導線ではありません。

NG例のリンクは場合によってはリンクの否認を行う必要があります。詳しくは「質の悪い被リンクは基本無視でOK!ただし、数が多い場合は対処が必要」で解説するので、合わせて確認してください。

また、ナチュラルリンクについて詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

アンカーテキストが適切に設定されたリンク

質の良い被リンクの4つ目の条件は、アンカーテキストにキーワードを盛り込んだテキストが設定された被リンクであることです。

リンクを設置する際によくあるのが「こちらをクリック」のように、遷移先のページの内容がわからないケースです。

Googleでは、アンカーリンクのテキストで遷移先の記事の内容とリンク元の記事の関連性を確認しているとされています。

そのため、リンクを設置する際は遷移先の記事の内容に合わせて設定してください。たとえば、記事のデザイン・レイアウトに関する記事へのリンクを設置する場合は、以下のようにアンカーテキストを設定するとよいでしょう。

NG例こちらのページ、こちらをクリック
OK例記事デザイン・レイアウトの作り方は?コツやポイントを解説!

なお、アンカーテキスト最適化のポイントについて詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

質の高い被リンクを獲得する7つの方法

ここからは、良い被リンクを獲得するための方法として、以下7つを紹介します。
(ちなみに、被リンクを増やすことをリンクビルディングと言います。)

  • 質の高い独自のコンテンツを作成する
  • 引用元や参照元にされやすいコンテンツを作成する
  • 導入事例やお客様インタビューを行う
  • 自社と関連性の高いメディア・企業で紹介してもらう
  • 業界・市場アンケートなどの調査コンテンツを作成する
  • SNSやメルマガを活用する
  • 自社のメディア同士をリンクでつなぐ

それぞれの被リンク獲得方法について、詳しくみていきましょう。

質の高い独自のコンテンツを作成する

被リンクを獲得するために最も重要なのは、質の高いコンテンツを作成し続けることです。

「被リンク獲得」と聞くと一見、被リンクを獲得するために能動的に働きかける必要があるように聞こえます。しかし、理想的なのは自社が何もしなくても自然に被リンクを獲得できることです。

他社にはない独自の情報やデータ、差別化されたコンテンツなどを作成することは直接的な被リンクにつながらなかったとしても、自然被リンクの増加に役立つでしょう。

SEO記事を作成する際は、競合の内容を参考にするケースも多いですが、競合と似た内容の記事では、参考先として被リンクをもらえる可能性は低いです。

全ての記事で独自情報を盛り込むのが難しくても、できる限り独自情報を扱うことを意識して記事を作成しましょう。

引用元や参照元にされやすいコンテンツを作成する

引用・参照されやすいコンテンツを作成することも自然被リンクを獲得するうえで重要です。

たとえば、難しい内容の図解やインフォグラフィックは、他社メディアから引用されやすい傾向にあります。

とくに、「〇〇とは」などのすでに正解がある情報は、情報自体で他社メディアと差別化するのは難しいもの。
画像やイラストなどで見せ方を工夫することで引用や参照による被リンク獲得につながるでしょう。

導入事例やお客様インタビューを行う

企業向けの商品やサービスを提供している場合は、顧客へのインタビューを行って記事を作成し、顧客企業のホームページで紹介してもらうのもよいでしょう。

導入事例の記事の中で顧客企業を紹介するので、顧客企業へのリンク設置にもつながり、結果的に相互リンクを行う形になります。

お互いに被リンクの恩恵を受けられるため、顧客との関係値を損なうことなく被リンクを獲得できるでしょう。

そのほか、ポータルサイトなどのデータベース型サイトでは、掲載中の顧客ホームページで「〇〇に掲載中です」といった形でリンクを掲載してもらう方法もあります。

ただし、顧客にインタビューやホームページ内での紹介を依頼する際は、被リンクが目的であることを伝えるのはあまりおすすめできません。

あくまでも「導入事例として紹介したい」「より多くのユーザーに知ってもらいたい」など、両者にとってメリットがある形で提案することを心がけましょう。

自社メディアと関連性の高いメディア・企業で紹介してもらう

自社メディアと関連性の高いメディアや企業に被リンク営業を行い、コンテンツやサービスを紹介してもらうのもおすすめです。

被リンク営業は、一見あまりよくない被リンク獲得方法のように感じますが、実はGoogleでも営業によるバックリンクの獲得は推奨されています。

被リンク営業(デジタルPR)はGoogleガイドラインに違反するようなリンク獲得方法ではなく、逆にむしろ最も理想的なSEO施策である。

引用:「ジョン・ミューラー氏のX投稿より

いくら良いコンテンツを作成していたとしても、コンテンツの存在を知ってもらえなければ、引用や参照にはつながりません。効率よく質の高い被リンクを獲得するためにも、被リンク営業に力を入れて取り組むことも検討しましょう。

なお、被リンク営業の方法については「被リンク営業とは?アプローチ方法や設置依頼メール例文を徹底解説」で詳しく紹介しているので、合わせて参考にしてください。

業界・市場アンケートなどの調査コンテンツを作成する

コンスタントに被リンクを獲得する方法として、業界や市場に関する調査コンテンツの配信が挙げられます。

自社で独自に行った調査についてのレポートを作成して配信することで、業界メディアや新聞社などに調査を紹介してもらえる可能性があるでしょう。

アンケート調査に費用はかかりますが、調査内容や原稿はテンプレート化しやすい点がメリット。業界に関する調査を定期的に行えば、コンスタントに被リンクを獲得できる可能性があります。

なお、調査コンテンツを配信する際は、自社のサイトに投稿するだけでなく、プレスリリースを活用するのがおすすめです。

プレスリリースとは、会社が発表する公式文書のこと。プレスリリースを配信すると、報道機関やWebメディアなどの第三者が記事として紹介してくれる可能性があるので、被リンク対策としても非常に有効です。

プレスリリースの配信サービスには、以下のようなものがあるので、ぜひ利用を検討してください。

プレスリリース配信サービス
  • PRTIMES
  • @Press
  • ValuePress!
  • 共同通信PRワイヤー
  • Dream News
  • News2u
  • Digital PR Platform

SNSやメルマガを活用する

自社コンテンツの存在を引用・参照してもらうために、メルマガやSNSも活用しましょう。

とくにSNSでは、コンテンツが話題になると大量の被リンクを獲得できる可能性も。メルマガについても、業界メディアや顧客のオウンドメディアなどで自社のコンテンツを引用してもらうきっかけになるかもしれません。

そのほかにも、自社サービスやコンテンツについて認知拡大を行うことで、結果的に被リンク獲得につながる可能性があることを覚えておきましょう。

自社のメディア同士をリンクでつなぐのも有効

自社で複数のメディアを運用している場合は、自社メディア同士をリンクでつなぐのも有効です。

過去に流行したサテライトサイトによる被リンクの獲得は、現在アルゴリズムによって規制されていますが、実は「質の高いサテライトサイト」であれば、自社メディア同士の相互リンクでも適切に評価を得られるとされています。

メディア同士の関連性やリンクの設置方法などは通常の被リンクと同じように確認し、適切な形でリンクを設置すれば、自社サイト間で効率的に被リンク評価を高められるでしょう。

なお、被リンクの獲得方法について詳しく知りたい方は、「被リンク獲得方法 完全ガイド|正しく効果的な被リンクの増やし方」を参考にしてください。

被リンク対策にデメリットはある?

被リンク対策には、SEOにおけるさまざまなメリットがありますが、反対にデメリットも存在します。

とくに注意が必要なのは、低品質な被リンクの獲得です。低品質な被リンクが少なければ問題ありませんが、数百~数千単位で低品質な被リンクがある場合、被リンクが原因でサイトの評価が下がるおそれがあります。

最悪の場合、Googleから手動ペナルティを受け、サイトの評価が一時的に大幅に下落する可能性もあるので注意しましょう。

質の悪い被リンクは基本無視でOK!ただし、数が多い場合は対処が必要

自分のサイトに身に覚えのない低品質な被リンクが集まっていると、ペナルティを受けたりサイトの評価を下げたりしないか不安になる方もいるでしょう。

しかし、サイト全体の被リンク数に対して低品質な被リンクの数がそこまで多くなければ過度に心配する必要はありません。Googleではスパム性のあるリンクを無視するようなシステムが組み込まれているためです。

とはいえ、数が多い場合やすでにSEOで何らかの悪影響が出ている場合もあるはず。
その場合は、Google Search Consoleを使って、以下の手順でリンクの否認作業を行いましょう。

STEP

否認したいリンクのリストを作成する

まずは、否認したいリンク元のURLやドメインを一行ごとにまとめてください。まとめ方は以下の例を参考にしましょう。

# 否認するページ 2 件http://spam.example.com/stuff/comments.htmlhttp://spam.example.com/stuff/paid-links.html
# 否認するドメイン 1 件domain:shadyseo.com

引用:Search Consoleヘルプ

STEP

作成したリストをアップロードする

否認したいリンクのリストができたら 「リンク否認ツール」へアクセスし、リンクの否認を行いたいプロパティを選択し、「否認リストをアップロード」から、リストをアップロードします。

なお、リンクの否認はリスト作成に手間がかかるケースも多いです。そのため、低品質なリンクが一つのドメインに大量に設置されている場合などは、サイトの運営者にリンク削除を依頼するほうが早い可能性もあります。

リンク否認を行うと質の良い被リンクまで否認してしまうおそれもあるので、リンクの否認作業は最後の手段だと思っておくとよいでしょう。

なお、リンク否認について詳しく知りたい方は、「リンク否認とは?低品質な被リンクを否認する効果や具体的な手順」を参考にしてください。

手を出してはいけない被リンク獲得施策

低品質な被リンクを大量に取得すると、最悪の場合Googleからペナルティを受け、サイト自体が検索結果から消される可能性があります。

そのため、被リンク対策を行う際は「やってはいけないこと」を把握しておくことも大切です。

とくに以下5つのリンクについては、サイトの評価を下げるほか、ペナルティの対象となる可能性があるので注意しましょう。

  • 「リンク集」などのサイトへの被リンク依頼
  • 関連性の低いサイトへの被リンク営業
  • 有料での被リンク購入
  • 隠しリンクの設置
  • アンカーテキストに不自然なキーワードが盛り込まれたリンク

それぞれ詳しく見ていきましょう。

「リンク集」などのサイトへの被リンク依頼

過去のブラックハットSEOの名残りで、古いサイトには「リンク集」などの外部リンクをまとめたページが存在します。

リンク集があるサイトの場合、依頼すれば簡単に被リンクを設置してもらえるケースが多いため、被リンクの数を稼ぐために依頼してしまいがちです。

しかし、リンクばかりのページに設置された被リンクは低品質なバックリンクと判断されるおそれがあるため注意しましょう。

関連性の低いサイトへの被リンク営業

最近では、さまざまな企業が被リンク営業を行っているため、自社のメディアと関連性がないメディアから被リンクの営業が来るケースもあります。

よくあるのが、被リンクを貼ること自体に損はないと思い、営業があったメディアすべてと相互リンクを行ってしまうことです。

しかし、関連性が低いメディアとの大量の相互リンクは、不自然なリンク交換と判断されるおそれがあります。場合によっては自分のサイトだけ被害を被る可能性もあるので、注意しましょう。

被リンク営業が来た際は、相手のメディアがどんなメディアなのか、運営会社が行っている事業は自社と関連性があるかなどをよく確認してから判断してください。

有料での被リンク購入

有料で購入した被リンクもペナルティの対象となる可能性があります。Googleがどのように「購入した被リンク」を判断しているかは不明ですが、以下に当てはまるものは有料被リンクの対象です。

ランキングを上げることを目的としたリンクの売買

次のような行為がこれに該当します。

  • リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする
  • リンクに関して物品やサービスをやり取りする
  • 特定の商品について記載してリンクを設定してもらうのと引き換えにその商品を送る
引用:Google検索セントラル|リンクスパム

リンク設置に対して費用が発生したことが直ちにペナルティの対象になることはないとされていますが、明らかに不自然な被リンクや、短期間に被リンクの数が大幅に増加するなど、疑わしいリンク交換がある場合は、ペナルティの対象となる可能性も。

注意すべき被リンクの中でも、有料被リンクは絶対NGといわれているため、特に注意してください。

なお、広告サービスなどで、どうしても掲載にあたって金銭を支払いリンクが設置されるケースもあるでしょう。
その場合は、nofollow属性やsponcered属性を適切に付与していれば問題ありません。

被リンク購入の影響について詳し知りたい方は、「被リンク購入はあり?なし?NGと言われる理由やリスクをプロが解説」を参考にしてください。

隠しリンクの設置

隠しテキスト・隠しリンクによる被リンクも低品質とみなされてペナルティの対象となる可能性があります。

そもそも被リンクは、有益な記事を参照したり、引用したりする際に使用するもの。
そのリンク部分を隠すということは、リンクの設置自体が検索順位をハッキングするために行われていると判断されるのです。

テキストやリンク部分自体を非表示にするのはもちろん、文字の背景色を白にしたり、目立たない一文字にリンクを設置したりするのも隠しリンクと判定されるので注意してください。

被リンクが獲得できているか確認する方法

施策によって獲得した被リンクや、現状の被リンク状況は主に以下2つのツールを用いて確認するのが一般的です。

  • Google Search Console
  • Ahrefs

ここでは、それぞれのツールにおける被リンクの確認方法を簡単に説明します。なお、その他の被リンクチェックツールは「無料&有料の被リンクチェックツール14選|被リンク調査方法解説」でも紹介しているので、合わせて参考にしてください。

Google Search Consoleで確認する

Google Search Consoleでは、以下の手順で被リンクの確認が可能です。

Google Search Consoleの被リンク確認手順
  1. Google Search Consoleにアクセスする
  2. 左側メニューのの「リンク」をクリック
  3. 表示された画面の「外部リンク」部分の「詳細」をクリック
  4. 表示された画面の右上の「エクスポート」から外部リンクを一括ダウンロード

Google Search Consoleは無料で利用できるうえ、オウンドメディアを運用している場合はすでに使用しているケースがほとんどでしょう。しかし、被リンク数の推移や競合サイトの被リンク状況は確認できません。

Ahrefsで確認する

Ahrefsでは、以下の手順で被リンクの確認が可能です。

Ahrefsの被リンク確認手順
  1. Ahrefsにログインする
  2. 上部の検索窓に被リンクを確認したいサイトのURLを入れる
  3. 左側メニューの「被リンク(もしくはバックリンク)」を押下
  4. 表示されたページの右側にある「Export」で被リンクを一括ダウンロード

なお、Ahrefsでは自社サイトだけでなく、競合サイトの被リンクについても同じ手順で確認可能です。

また「被リンク」ではなく「参照ドメイン」を選択することで、被リンクがあるドメイン数を確認することもできます。

そのほか、被リンクをdofollowとnofollowに絞って確認したり、直近で獲得・失効したリンクだけをチェックしたりもできるので、被リンクの内容や推移についても確認しやすいでしょう。

なお、被リンクの確認できるチェックツールについて詳しく知りたい方は、「無料&有料の被リンクチェックツール14選|被リンク調査方法解説」を参考にしてください。

被リンク対策を行う際に知っておきたいnofollow・dofollowの違い

被リンク施策を進めるうえで知っておくべきなのがnofollow属性です。

nofollow属性とは、リンクを設置する際に付与する属性のことでクローラーに対して「このリンクを辿って評価の対象にしないでください」という指示を出すためのもの。

そのため、nofollow属性が付与されているリンクをいくら獲得しても、被リンクの効果は得られない可能性が低いでしょう。

反対にnofollow属性が付与されていないリンクのことをdofollowと呼び、dofollowリンクの場合はリンクを通じて適切に被リンク評価が反映されます。

メディアによっては、他社にリンクを渡したくないがために、外部へのリンクを一律でnofollowにしているところも。被リンク施策を進める際は、できるだけnofollow属性が付与されていないdofollowリンクを集めるようにしましょう。

なお、nofollowの被リンクだからといって、SEO評価に全く影響がないわけではありません。2019年9月には、nofollow属性関連の仕様が変更され「評価の対象にしない」という指示は「命令」ではなく「ヒント」と定義されるようになりました。

そのため、nofollow属性が付与された被リンクであっても、Googleの判断で評価の対象となる可能性もあるのです。

なお、nofollow属性について詳しく知りたい方は、「nofollow属性とは?役割やSEOとの関係、正しい使い方」を参考にしてください。

SEOに被リンク対策は意味がない?被リンクが多いのに順位が上がらない理由

被リンクがSEO対策として意味がないといわれる理由は、「被リンクさえ増えれば順位が上がる」という考え方が残っているからです 

確かに過去には、被リンクの数が多いだけで検索上位を獲得できていた時期もありました。

しかし現在では、被リンクは数でなく質も重視されるようになったうえに、最も重要なのは「コンテンツの質」です。

そのため、コンテンツが充実していなかったり質が低かったりすれば、いくら被リンクが多かったとしても順位は上がらない可能性があります。

被リンク対策とコンテンツSEO対策は並走して行っていくべきなので、それぞれの視点で課題や問題点を挙げ、施策を実行することを心がけてください。

被リンク施策は長期的かつ継続的に実施すべき

被リンクの獲得には、質の高いコンテンツ作成や被リンク営業など、長期的な施策が必要です。そのため、被リンク対策は長期的な視点で取り組むようにしましょう。

会社によっては「〇年〇月までに被リンク〇百獲得」などの目標を立てる場合がありますが、過度な被リンク数目標は、低品質被リンクの温床にもなりかねません。

質の高い被リンクを獲得することを前提に、現実的な目標設定を行うこともを心がけましょう。

なお、オウンドメディアにおける目標設定については「オウンドメディアのKPI設定|指標や具体例、目標設定の流れを解説」でも解説しているので、合わせて参考にしてください。

被リンク対策のリソースがないなら外注化も検討しよう

被リンク対策には、コンテンツ作成や被リンク営業など、多くのリソースを要します。

そのため、会社によっては被リンク対策を行う余裕がないケースもあるでしょう。社内にリソースがない場合は、プロに外注することも検討してください。

最近では、記事の作成代行はもちろん、被リンクの営業も代行してくれるサービスが数多く存在しています。

記事作成代行ウルトラでは、これまで2,000記事以上を作成し、800記事以上で検索順位1位を獲得してきた実績から、記事作成を徹底サポート。高品質な被リンクを獲得する被リンク営業代行も行っています。

被リンク獲得代行は月10万円から受け付けておりますので、ぜひ一度お気軽にご相談ください。

まとめ

被リンクとは、外部のサイトから自社サイトへ向けて設置されたリンクのことを指し、バックリンクや外部リンクとも呼ばれます。

被リンクはSEOにおいて検索順位を決める要素の一つとされていますが、被リンクの質や量によってはかえってマイナス評価を受けてしまうおそれも。適切な被リンクを獲得するためにも、正しい知識を身に着けてから施策を実行してください。

また、被リンク獲得に割くリソースがない場合は「被リンク獲得代行サービス」の利用も検討しましょう。記事作成代行ウルトラでは、記事作成はもちろん、被リンク獲得の代行サービスも提供していますので、ぜひご相談ください。

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