noteはオウンドメディア化できる?メリット・デメリットを解説

noteはオウンドメディア化できる?

この記事は、当ブログのコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。

この記事でわかること
  • noteはオウンドメディアに活用できるかどうか?
  • noteでオウンドメディアを運用するメリットとデメリット
  • noteの活用が向いている企業と向いていない企業
  • noteでのオウンドメディア立ち上げ~運用の流れ
渡邉志明の著者プロフィール

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

これまで複数のオウンドメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

「noteはオウンドメディアとして活用できるのか?」

会員数663万人突破・月間5000万PVの大型メディアプラットフォーム”note”
サービスに可能性を感じ、上記のような疑問を感じている方は多いのでないでしょうか。

結論から申し上げますと、noteでオウンドメディアは十分可能です。
実際、高い成果を創出するしている企業は多く、現在30,000社以上がオウンドメディアをnote上に構築しています。

そこで本記事では、noteでオウンドメディア運用が可能かどうかについてプロの目線から徹底的に掘り下げ。
活用のメリット・デメリットやどんな企業に向いているかといった内容についてわかりやすく解説していきます。

立ち上げから運用までの流れと各ステップでの成功ポイントについても紹介しているので、
noteでのオウンドメディアを検討している方はぜひご一読ください!

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▼参考記事

目次

結論noteでのオウンドメディア運用はおすすめ

いきなり結論から申し上げますとnoteでのオウンドメディア運用はプロ目線から見ても非常におすすめです。

企業がオウンドメディアを運用する目的は下記になりますが、どの目的を軸にする場合でもnoteで十分成果を創出することができます。

企業がオウンドメディアを運用する目的
  1. リード(見込み客)の獲得
  2. 認知の拡大
  3. 人材採用
  4. ブランディング(企業やサービスに対する良いイメージを持ってもらう)
  5. オウンドメディア自体のマネタイズ
  6. 閲覧履歴データの蓄積と活用

noteの場合、上記のうち「人材採用」を目的に運用している企業が多い傾向ですが、「リード獲得」目的でも十分活用可能です。

noteであれば0からサイトを制作してオウンドメディア運用した場合に比べて、以下のようなメリットがあります。

メリット

  • サイト制作費・保守費・CMS利用料などが一切かからない(アカウント登録で始められる)
  • 最初からSEOに強い(note.comの下層ディレクトリで始められるから※詳しくは後述)
  • note利用ユーザーが多いので立ち上げ時から一定の流入が期待できる

ただし以下のようなデメリットもあるため、オウンドメディア運用目的や競合の状況によっては不向きの場合もあるでしょう。

デメリット

  • サイト構築の自由度がほとんどない
  • 記事のデザインの自由度がほとんどない

上記のメリット・デメリットを踏まえて、noteで進めるべきか0からサイトを制作するべきか判断が必要です。

この記事では、noteの基礎知識やメリット・デメリットについてさらに詳しく掘り下げつつ、プロの目線で会社別のnote利用の向き不向きまで解説していきます。

noteとは?どのようなサービス?

ここでは、noteとはそもそもどのようなサービスなのか、基礎的な部分を中心に解説していきます。
(知っているという方は読み飛ばしていただいて問題ございません。)

noteは、誰でも記事コンテンツを発信できる国内最大級のメディアプラットフォームサービス
主に長文の”記事コンテンツ”を中心とした情報発信が、無料アカウント登録だけでカンタンに始められます。

note

記事コンテンツのほかにも音声やイラスト、写真などもアップにも対応。
公開する記事は無料公開もできますが、有料記事として販売することも可能です。

ユーザーにとっては好きなコンテンツを自由に閲覧でき、深く知りたい、専門的な知識を知りたいといった場合は有料記事を買うといった楽しみ方ができるメディアプラットフォームになります。

リリース当初は個人が投稿するメディアとして主に活用されてきましたが、現在では30,000社以上の企業がオウンドメディア運用に利用しており、改めて注目を集めています。

ここまでの内容を踏まえ以下の点に疑問を持った方も多いのではないでしょうか。

「SNSとは何が違うの?」
「ブログサービスとは何が違うの?」
「WordPressとは何が違うの?」

「noteproというのもあるけど何が違うの?」

それぞれの違いを分かりやすく解説していきます。

noteとブログサービスやSNSの違い

noteとブログサービス、SNSの違いは下記の通りです。

noteブログサービスSNS
Amebaブログ
はてなブログ
X(旧twitter)
Facebook
利用料金無料無料無料
他社広告表示なしありあり
企業の利用×
投稿内容長文記事長文記事短文
SEO×
デザイン自由度××

上記の通り、noteとブログサービスは両方とも長文の記事を投稿するストック型のサービス。
しかしブログサービスは他社の広告表示があり、サイト全体のデザインも個人向けなので、企業の利用には不向き(特にBtoB企業)です。

一方でSNSは短文投稿がメインという点でnoteと大きく異なります。
したがって企業がオウンドメディアとして有効活用するためには、各投稿単体で「バズり」を再現性高く起こす必要があるでしょう。

一方でnoteは長文投稿型のため、「バズり」を狙うこともできつつ、ストック型としてSEOで上位表示し長期で安定して流入を狙う施策を実施可能です。

noteとWordPressの違い

noteとWordPressの違いを解説します。

noteは、「note.com」というプラットフォーム(サイト)上に記事をアップロードさせてもらうサービスです。

一方でWordPressはサイトを構築するシステムで、「○○.com」というような自社オリジナルwebサイトをプログラミングの知識不要で作れるサービスになります。
(プログラミングの知識があれば非常に高度なサイトも制作可能です。)

例えると、noteが「賃貸住宅」で、そこに住ませてもらうサービスなのに対して、WordPressはそもそも住宅を建てるための「建設機械」になります。

したがって、WordPressでサイトを作る場合、自由度は高いですがサーバーの準備やwebデザインなど、自身で(もしくは外注で)行う必要があるのです。

対して、noteはアカウント登録するだけでnote内に自社のオウンドメディアを作ることができますが、カスタマイズ性が低いのが欠点になります。

▼noteとWordPressの違い詳細

noteWordPress
サービス利用料金無料無料
サイト制作費用無料基本必要
サーバー契約不要必須
サーバー料金不要必須
独自ドメイン必須
ドメイン取得・更新料不要必須
カスタマイズ性限定的ほぼ何でもできる
サイト分析限定的に可能自由
SEO(外部・内部)最初から強い自社で強化していく必要あり
サイト管理不要必要

成果創出を軸に考えた場合、コストを抑えるならnote、ある程度コストをかけられるならWordPressを利用するのがおすすめです。

noteとnoteproの違い

noteと有料版拡張サービス「notepro」の違いを解説します。

noteproは、企業向けの拡張プランで分析機能や独自ドメイン機能、運営サポートサービスが利用可能です。

月払いプランと年払いプランがあり、それぞれ税抜で月払いは月額8万円、年払いは年額88万円です。

機能面の違いは下記をご覧ください。

noteとnoteproの機能一覧(クリック/タップで展開します)

noteproの場合、ロゴやブランドカラー、ナビゲーションの設定が可能。

サイトの分析機能も使えるので、より本格的にオウンドメディア運営がしたいならnoteproがおすすめといえます。

noteでオウンドメディアを運用するメリット8選

noteでオウンドメディアを運用するメリットは以下の通りです。

  1. 手軽にオウンドメディアを始められる
  2. 低コスト
  3. note自体に集客力がある
  4. SEOに強い
  5. ECサイトとの連携可能
  6. SNSとの連携可能
  7. noteproなら独自ドメインが使える
  8. サイト移転に対応

それぞれ解説していきます。

1:手軽にオウンドメディアを始められる

すぐにオウンドメディアが始められるのは、noteの大きなメリットです。

すでにプラットフォームがあるので、サイト構築なしで運用開始できます。

無料でアカウント登録すれば、後は記事を作成するだけです。
本来サイト構築は時間のかかる作業なので、スピーディーにオウンドメディアをスタートできるのは大きな魅力だと言えるでしょう。

サイト構築の流れ(通常とnoteの違い)

とにかく手軽でスピーディーに始められるのがnoteの大きな魅力だと言えるでしょう。

2:低コスト

手軽に始められるのと関連しますが、必要最低限のコストで運用できるのもメリットの一つです。

WordPressなどを使ってホームページを0から構築した場合、サイト制作費用やサーバーの取得費用、保守費用など各種コストが発生します。

noteを使ったオウンドメディア運用であればサイト制作費用などは一切かからず、掲載するコンテンツ制作費が主なコストとなるので、以下のように大幅に費用をおさえた運用が可能です。

(例)オウンドメディアを0から立ち上げて十分な成果を創出するまでにかかる費用シミュレーション

スクロールできます
項目費用例
ホームページ制作費用50万円
サーバー取得費用年間10万円
運用・保守費用年間10万円
記事更新システム(CMS)構築30万円
内部構造の最適化人件費+外注費計150万円
外部対策(被リンク評価獲得施策など)人件費+外注費計50万円
SEOノウハウ・メディア運営のコンサルティング月額30万円×6
SEO記事(コラム)制作2万円×20記事
合計520万円

ご覧の通り、コンスタントなリード獲得まで莫大なコストが、、、

note】上に自社のオウンドメディアを構築することで大幅にコストを削減
低予算でも同じ成果を実現することができます

スクロールできます
項目費用例
ホームページ制作費用不要
サーバー取得費用不要
運用・保守費用不要
記事更新システム(CMS)構築不要
内部構造の最適化不要
外部対策(被リンク獲得施策など)不要
SEOノウハウ・メディア運営のコンサルティング月額10万円×6
SEO記事(コラム)制作2万円×20記事
合計100万円(月額約16万円×6ヶ月)

また、詳しくは後述しますが検索を軸にオウンドメディアで高い成果を出そうと思ったら、SEO対策に関連するコストもかかります。

noteであれば初めからSEOで検索上位を狙える基盤ができているため、対策コストがかからない点も大きな魅力です。

▶noteを含めた様々な方法別でのオウンドメディアの構築・運用費用について詳しくは下記の記事をご覧ください。

3:note自体に集客力がある

note上にオウンドメディアを構築する形になるため、月間5,000万PV・会員数700万人を超えるnote利用ユーザーの流入が期待できる点も大きなメリットです。

noteでは、ユーザーこれまでの閲覧履歴をベースに読者が興味を持ちそうな記事を紹介するレコメンド機能や高いサイト回遊性など、投稿した記事をユーザーに見てもらいやすくする機能が充実しています。

その他にnoteの「#投稿企画」にも参加可能。
投稿企画には多くのユーザーが参加しているので、大量の流入を獲得できる可能性もあります。

4:SEOに強い

noteはSEOに強いプラットフォームであることもメリットの一つです。

当方のようなSEOのプロからみてもnoteは検索に対してかなり強く、Google検索でnoteの記事が上位に表示されることも珍しくありません。

noteがSEOに強い理由を詳しく解説していきます。

まず前提知識として、特定のキーワードで検索上位表示されるための条件は数の通りです。

SEOで上位表示するために必要な要件

上記のうち、コンテンツ評価は記事自体に対する評価です。
最重要ですが、ここは自社で頑張るしかない部分なので一旦割愛します。

コンテンツ評価を除くと、「被リンク評価」と「内部構造の評価」が重要になりますが、noteがSEOに強いと言われる理由はここにあるのです。

下図の通りnoteの場合、被リンク評価の高さを数値化したドメインレート(DR)という指標が「91」となっています。これはマイナビ転職やホットペーパービューティなど最大手のwebサイトに匹敵する高さです。

加えて、内部構造評価においても、内部リンクの最適化やパンくずリスト、各種構造化データなどのSEO内部対策が万全です。

noteのSEO被リンク評価と内部工場評価

したがって、noteで検索を軸にオウンドメディアのグロースを目指す場合、コンテンツ評価を高めることだけに注力すればいいということになります。

0からサイトを制作した場合はSEO外部・内部対策に取り組む必要があるので、そこに対して時間やコストがかからないのは、noteの大きな利点だと言えるでしょう。

SEO対策の全体像や基礎知識について知りたい方は下記の記事をご覧ください。

5:ECサイトとの連携可能

自社ECサイトとの連携が可能なのも、noteのメリットの一つです。

オウンドメディアからECサイトへの導線が構築できるので、noteを使った集客施策が実施できます。

連携可能なECプラットフォーム(ASPカート及びモール)は以下の通りです。

noteと連携しているECプラットフォーム
出典:noteと連携しているECプラットフォーム

連携方法も簡単です。商品ページURLを貼り付けるだけで、店舗名や商品名、価格、商品画像を以下のように埋め込むことができます。

noteEC連携時の埋め込みイメージ
出典:note公式

その他、「ストア」機能をECサイトで販売している商品一覧ページをnote上に作成することもできます。

noteの
出典:note公式

上記の他、Amazonの商品ページもカード表示で埋め込み可能です。

6:SNSとの連携可能

noteで公開されている記事を。自らのSNSアカウントを通じてシェア可能な連携機能が搭載されている点も、メリットの一つです。

SNSをうまく絡めることでより効果的にnote記事の流入を増やすことができます。

note内のタイトルもしくは記事の最後にSNSの各種アイコンが表示されています。
その中からシェアしたいSNSのアイコンを選択するだけで記事をシェアすることができます。

さらに、フォロワーが記事を面白いと思ってくれれば、その人が拡散してくれるかもしれません。

こうなれば、より多くの人に記事が閲覧されます。よって成果達成の可能性もアップするわけです。

7:noteproなら独自ドメインが使える

noteの有料版であるnoteproであれば、独自ドメインが使用できるのもメリットといえます。

通常は「note.com」になるのですが、「○○.com」というような形でオリジナルのドメインを利用可能です。

また独自ドメインを適用させると、ロゴやファビコンも従来のnoteのものから自社のものに差し替えることができます。

ただし、独自ドメインを利用した場合、前述のnoteが最初から保持しているSEOの恩恵を得られませんのでご注意ください。

8:サイト移転に対応

noteでは、ほかのサイトで掲載されていた記事を移転させることが可能です。
記事をnoteに集約することで、コンテンツのボリュームアップができます。

またその逆も可能です。noteでこれまで掲載されていた記事を別のサイトに移転できます。

最初のうちは集客力のあるnoteに記事を掲載して、成長したら自社サイトなどに移転させるといった戦略も描けます。

RSSフィードを使って、note記事を自社公式サイトに表示している企業もあり、活用法は様々です。

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noteでオウンドメディアを運用するデメリット・注意点

手軽にオウンドメディアを立ち上げられるのが魅力のnoteですが、一方で以下のようなデメリットや注意点もあります。

  • カスタマイズ性が低い
  • 広告掲載できない
  • 最低限のサイト分析しかできない
  • サービス終了した場合オウンドメディアもなくなる

どのような点に注意すべきか、以下で主要な点を紹介するので参考にしてください。

カスタマイズ性が低い

webデザインに関するカスタマイズ性が低く、独自性を出すのが難しいのはnoteの弱点といえます。

WordPressの方がカスタマイズ性は圧倒的に高い(やりたいことは基本なんでもできる)と思ってください。

noteでカスタマイズできるのは、必要最低限の装飾機能くらいです。

ある程度オウンドメディアに関する知識やノウハウを持っている人が運用するとなると、自由度が乏しく不満に感じるかもしれません。

広告掲載できない

noteでオウンドメディアを運用するにあたって、Googleアドセンスなど広告掲載ができないのもデメリットの一つです。

つまり広告収入を目的とするオウンドメディア運営はできません。

その他、アフィリエイト広告の掲載もできないのでご注意ください。

ただし広告が表示されないのは、見方を変えれば読み手によっては見やすくなるともいえます。
また提供する側も広告を意識せずに、自由な内容で記事を作成することが可能です。

運用型広告にも適していない

noteを使ったオウンドメディアでは、リスティング広告など運用型の広告施策も実施しづらいです。

例えば、オウンドメディア流入ユーザーに対してリターゲティング配信を行うのはよく用いられる手法ですが、noteでは実施できません。

最低限のサイト分析しかできない

noteでは記事の閲覧数など最低限の分析データしか取得できません。

また、有料版のnoteproを利用すれば、より高度なサイト分析機能が利用でますが、GA4などに比べると分析可能な指標の数はかなり少ないです。

▽noteproの分析画面

集客力をさらに高めるためのサイトの見直しやブラッシュアップを随時行う必要があります。

どの記事が、どういった反応をユーザーから集めているのかを分析し、よりユーザーの希望に合わせたサイト運用をするのにはやや機能が不足しているため、大規模なオウンドメディア構築には不向きだと言えるでしょう。

中~小規模のオウンドメディアであれば十分活用可能です。

サービス終了した場合オウンドメディアもなくなる

今後もしもnoteがサービスを終了した場合、オウンドメディアそのものがなくなってしまう恐れがあります。

人気のプラットフォームなので、サービスを終了する可能性は極めて低いでしょう。
しかし長い目で見た場合、いつかサービスが終了する可能性もゼロではありません。
終了した時のために、あらかじめ準備しておくといいでしょう。

noteにはエクスポート機能が搭載されています。
エクスポート機能とは、noteに公開されている記事をZipで圧縮して出力できる機能のことです。

こちらを利用すれば、記事のバックアップが可能です。
またバックアップデータを使って、別のサイトに記事を移転することもできます。

noteでのオウンドメディア運用が向いている企業とは?

ここまでの内容を踏まえて、noteでのオウンドメディア運用が向いている企業向いていない企業について解説していきます。

向いている企業

noteの利用が向いている企業は以下の通りです。

  • コストを抑えてオウンドメディアを始めたい
  • 手間をかけずにスピーディーにオウンドメディアを始めたい
  • SEO外部・内部対策にかける手間を減らしたい

noteでのオウンドメディア運用が向いている企業は以上の通り、コストや手間をかけずにオウンドメディアを始めたいという企業に向いています。

noteを使ったオウンドメディア運用は多くの企業にとって、0からサイトを始める場合に比べて創出できる成果に大きな違いはありません。
むしろ初めからSEOに強いnoteであれば、スピーディーに成果創出可能です。

ただし、向いていない企業もありますので、詳しく見ていきましょう。

向いていない企業

noteの利用が向いていない企業は以下の通りです。

  • 大規模なオウンドメディアを構築したい
  • 動的ページなど様々な機能や施策を実施可能なオウンドメディアを構築したい
  • オリジナルデザインでオウンドメディアを構築したい

分析機能やサイト構造のカスタマイズ性が低いため、1000ページを超えるような大規模オウンドメディアの構築には不向きです。

また、動的ページの生成やサイト内絞り込み検索など、サイトに高度な機能を持たせるのも難しいでしょう。
同様にオリジナルデザインでオウンドメディアを構築するのもできません。

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noteでオウンドメディア運用を始める手順と成功ポイント

メリットとデメリットの両面を見て、noteでオウンドメディアを運用したいと思ったのであれば、実際の始め方も気になるところでしょう。

そこでここでは、noteでオウンドメディアを始める手順と各ステップでの成功ポイントについて解説します。

大まかな流れは以下の通りです。

  1. オウンドメディアの運用目的を明確化
  2. noteのアカウントを作成
  3. 目的達成のための戦略を設計
  4. カスタマージャーニーの設計(成果までのユーザー導線設計)
  5. カスタマージャーニーをもとに対策キーワードと制作記事を決定【重要】
  6. ユーザーにとって最良のコンテンツ(記事)を制作する【重要】
  7. 効果測定・PDCA

各ステップで具体的に何をすべきか、以下で詳しく見ていきましょう。
noteでオウンドメディアの運用を始めようと思っている企業があれば、参考にしてください。

①オウンドメディアの運用目的を明確化

まずはオウンドメディアを運用する目的を明確にしてください。
目的がはっきりしなければ、どのような成果を上げなければならないかもはっきりしないからです。

オウンドメディアの主な運用目的は下記の通りです。

企業がオウンドメディアを運用する目的
  1. リード(見込み客)の獲得・商品の販売
  2. 認知の拡大
  3. 人材採用
  4. ブランディング(企業やサービスに対する良いイメージを持ってもらう)
  5. オウンドメディア自体のマネタイズ
  6. 閲覧履歴データの蓄積と活用

企業のオウンドメディア運用の目的が、リード獲得や商品販売であることは多いです。
商品に関する問い合わせや資料請求がリード獲得になります。オウンドメディアで質の高いコンテンツを提供し続ければ、何もしなくても閲覧者を確保できリード獲得もしやすくなります。広告出稿のように、都度多大なコストをかける必要もありません。CPAというコンバージョン1件獲得するのにかかる費用も安く抑えられます。

採用強化とは、人材の新規獲得のことです。オウンドメディアで社員へのインタビューや職場での1日などを掲載し、求職者へアプローチします。このような情報を掲載すれば、求職者も実際に就職した場合どのような働き方になるのか、具体的にイメージできます。勤務に関する情報が得られるので、いわゆるミスマッチも防止できます。

ブランディングのためにオウンドメディアを運用している法人も少なくありません。オウンドメディアのいいところは、コンテンツの内容や掲載タイミングなど自由に設定できる点です。つまり自社や商品に関して、ユーザーにどのような印象を持ってほしいかを意識したコンテンツを、適切なタイミングで発信するができます。コンテンツを継続的に発信することで、ユーザーのブランドに対するイメージを強化できます。

目的が決まれば、KPIや行動量の目標なども設定しやすくなります。オウンドメディアを閲覧してもらうことで、どのような成果を目指すのかを検討してください。

②noteのアカウントを作成

次にnoteのアカウントを作成しましょう。会員登録方法は簡単です。ホームページにある「会員登録」をクリックしてください。すると会員登録のページに移るので、法人は「法人の方」をクリックします。

メールアドレスで登録する場合、メールアドレスとクリエイター名、パスワードを入力してください。そのうえで「私はロボットではありません」にチェックを入れ、利用規約を見て「同意して登録する」をクリックします。メールアドレスのほかにもGoogleやX、Appleのアカウントで登録することも可能です。

次に「あなたのURLを設定しましょう!」というメッセージが表示されます。noteIDが自動生成され、それがURLのドメイン以降に表示されることとなりますが、好きな英数字の文字列へ変更することも可能です。ここまで登録すると、認証メールが届きます。メールのメッセージ内にあるURLをクリックすれば、noteを使用できるようになります。

③目的達成のための戦略を設計

最初に決めた目的に基づき、達成するためにはどうすればいいか戦略を策定しましょう。目的達成へのストーリーを作るフェーズです。戦略を描くにあたって重要なポイントは、どこにリソースを投下するかです。

言い換えるなら、やることとやらないこと、あきらめることを明確に線引きする工程になります。あれもこれもやりたいと思っても投入できるリソースには限りがあります。欲張りすぎるとどれも中途半端になってしまって、思うような成果が挙げられません。オウンドメディアを運用するにあたって、やるべきことはある程度絞り込んでおきましょう。

オウンドメディア戦略の流れ

たとえば、リード獲得を目的にオウンドメディアを立ち上げる計画を立てたと仮定します。この場合、「資料のダウンロード」等といったコンバージョン数を成果目標とするケースが多いでしょう。コンバージョン数を上げるには、比較検討のキーワードにおけるSEO施策をするのがセオリーです。そして「比較」「検討」「選び方」以外のキーワードで検索にかけたユーザーの獲得はとりあえずあきらめましょう。このように目的達成するために、具体的に何をすべきか、をきっちり詰めておきましょう。

なお、オウンドメディア戦略について詳しく知りたい方は、「オウンドメディア戦略設計ガイド|目的・目標設定、運用方法まで」を参考にしてください。

④カスタマージャーニーの設計(成果までのユーザー導線設計)

次の工程は、カスタマージャーニーの設計です。カスタマージャーニーとは、コンバージョンにたどり着くまでにユーザーがどのような動きをするか、導線を設計することを指します。カスタマージャーニーを作る際、まずはペルソナの設定をしてください。どのようなユーザーがオウンドメディアをアクセスするのか、シミュレーションします。

既存顧客がいれば、その人を人物像にすればいいでしょう。また顧客にアンケートなどのヒアリングを実施して、自社製品を使用するまでのストーリーを知る方法もあります。どこの出身で何歳でどのような仕事をしているのか、休日の過ごし方、どんなことを思っているかなど、できるだけ具体的にペルソナを設定するとなおいいです。

次にカスタマージャーニーマップを構築してください。カスタマージャーニーの横軸はユーザーの購買心理、縦軸をユーザーの視点や思考、行動などにします。こうすることでユーザーの抱える課題だけでなく、とるべき施策も可視化でき分かりやすくなります。たとえば問い合わせや資料請求が目的であれば、横軸は「認知」「関心」「問い合わせ」といった状況を設定するのが一般的です。

カスタマージャーニーマップの例

カスタマージャーニーマップができあがれば、それぞれのセルに要素を埋めていってください。例えば先ほどの「問い合わせ」や「資料請求」を目的にする場合、「認知」の部分には「ハッシュタグの検索」や「まとめ記事のフィード閲覧」などが要素になるでしょう。

⑤カスタマージャーニーをもとに対策キーワードと制作記事を決定【重要】

カスタマージャーニーができあがれば、その要素にのっとった記事を作成していきます。この時おすすめなのが、ワイヤーフレームの作成を最初に行うアプローチです。ワイヤーフレームとは、ページレイアウトの設計図のようなものです。そこにどのようなコンテンツをレイアウトするのか、ファーストビューの内容をどうするかなど、ページの要素や構成を決めていきましょう。

その他にも、目的実現のために顧客にしてほしいアクションへの導線も検討してください。たとえばリード獲得であれば、問い合わせページや会員登録ページにアクセスするためのボタンを設置する、といった施策を行います。

⑥ユーザーにとって最良のコンテンツ(記事)を制作する【重要】

ユーザーが知りたいと思うようなコンテンツを制作するように心がけましょう。ここで重要になるのが、キーワードの設計です。

まずはマストキーワードと言って、マスになるワードを決めてください。これはオウンドメディアの運用目的である程度固まるはずです。もしリード獲得が目的であれば、商品購入の一歩手前のフェーズである比較検討系がマストキーワードになるでしょう。

次にサブキーワードと言って、マストワードと親子関係になるようなワードの選定に進みます。1つのマストキーワードに対して、5~7つのサブキーワード選定するのが一般的です。そしてキーワードツリーを形成していきます。このキーワードを意識したコンテンツ制作を進めれば、ターゲットの興味を引くようなサイト作りが可能です。

▶検索で勝てるSEO記事制作方法について詳しくは下記の記事をご覧ください。

ここまでの工程がオウンドメディアの立ち上げ段階になります。オウンドメディア立ち上げのポイントについてもっと詳しく知りたい方は、「オウンドメディア立ち上げ手順の全工程|構築・制作の費用と成功事例」を参考にしてください。

⑦効果測定・PDCA

オウンドメディアを作り上げたら、思うように効果が表れているか検証してください。この時おすすめなのがPDCAサイクルを回すアプローチです。PDCAサイクルとは計画(Plan)・実行(Do)・評価(Check)・改善(Action)のプロセスを回すことで品質改善を目指すアプローチのことです。

コンテンツを作れば終わりでなく、どのコンテンツにユーザーは興味を持っているかアクセス数などで解析していきます。そして改善すべきところは改善して、よりユーザーにとって魅力的なオウンドメディアを作り上げていきましょう。ただしnoteの場合、アクセス解析ツールは限定的です。より詳細なデータを分析したければ、有料版のnoteproの利用を検討しましょう。

noteでオウンドメディアを運用している企業の事例

noteを使ったオウンドメディア運用は、すでに導入している企業も少なくありません。そこでここでは実際にnoteでオウンドメディア運用している事例について紹介します。

パナソニック

出典:パナソニック_ソウゾウノート

電機メーカーのパナソニックでは、2020年からnoteによるオウンドメディアをスタートさせました。すでに2万人を超えるフォロワーを獲得している人気サイトです。

パナソニックの場合、採用強化を目的にしてオウンドメディアを運用しています。

社員インタビューや社内の雰囲気、具体的な働き方をメインにコンテンツを充実させています。就職や転職活動における企業研究に役立つサイトになっています。

株式会社エイチーム

出典:株式会社エイチームライフデザイン

エイチームという総合IT企業も、noteでオウンドメディアを運営しています。

エイチームは「Creativity × Techで、世の中をもっと便利に、もっと楽しくすること」を「Ateam Purpose」として掲げています。

noteを通じて、この目的の実現に向けて活動している社員や事業に関する情報発信を行っています。
目的はブランディングや採用がメインとなるでしょう。

事業を創造することの楽しさを表現しているので、こちらの情報に興味を持って仕事してみたいと考える求職者も出てくるでしょう。

キリン

出典:KIRIN

飲料メーカー大手のKIRINでは、2019年からnoteでのコンテンツ配信を開始しました。オウンドメディア構築は比較的早かったといえます。

KIRINで取り扱っている商品の開発背景や、ブランドへの社員の想いなどをコンテンツとして発信しています。その他にも、おつまみレシピや缶ビールのおいしい飲み方など、お酒好きの方が興味を持ちそうなコンテンツを充実させているのも特徴の一つです。

KIRINはビールなどお酒を取り扱っているので、それに関連するコンテンツも少なくありません。14,000人以上のフォロワーを獲得している人気サイトです。

noteでオウンドメディアをするなら活用支援サービスも検討しよう

noteでオウンドメディアを運用したいけれども、SEO記事制作のノウハウや社内の人的リソースが不足していると感じる場合は、信頼できる外部パートナーと協力して進めるのも選択肢です。

note専門のオウンドメディア活用支援サービスを提供している業者もいくつかあります。

当社でも、noteにおけるオウンドメディアの立ち上げ代行やコンサルティングサービスを行っておりますので簡単に強みをご紹介させてください。

当社のnote活用オウンドメディア立ち上げ代行・コンサルティングサービスの強み
  • SEOコンテンツ制作力が圧倒的に高い(検索1位表示実績1年間で600記事突破)
  • オウンドメディアの支援実績が豊富(大手メディアでの実績も多数)
  • 成果至上主義だから結果を出すことに重きを置いた支援内容
  • コンサルティング費用が業界最安級

支援実績やサービス内容について詳しく知りたい方は下記よりご覧ください。

まとめ

ここまで解説してきた通り、オウンドメディアを運用するツールとしてnoteは非常におすすめです。

多くのユーザーがおりSEOにも強いので、良質なコンテンツを見てもらえる可能性が高いからです。

加えてサイト構築が必要ないので、アカウント登録だけで気軽に立ち上げられるところも魅力。
また、オウンドメディアを始めてみたいけれども、コストやリソースの問題を抱えている企業でも、
noteであれば、従来の1/5程度までコストを圧縮することが可能です。

反対にカスタマイズ性やサイトの分析に関しては、0からサイトを構築する場合に比べて劣っています。

自社にとって最適な方法でオウンドメディア構築することが何より大切なので、冷静な判断を行うことが大切です。

本記事を参考に、オウンドメディアで高い成果を出しましょう。

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渡邉 志明(SEOニキ)のアバター 渡邉 志明(SEOニキ) シュワット株式会社|代表取締役

これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。SEOディレクターとして600以上のコンテンツで検索1位を獲得した実績を持つ。POSレジなどのITツール導入支援もしている。