BtoBオウンドメディア成功事例9選|プロが教える成功ポイント

BtoBオウンドメディア成功事例9選
この記事でわかること
  • BtoB分野でのオウンドメディア成功事例
  • BtoB企業がオウンドメディア運用を成功させる方法
  • BtoB企業がオウンドメディアに取り組むべき理由
渡邉志明の著者プロフィール

この記事の著者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

これまで複数のオウンドメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

BtoBの事業を営んでいる企業にとって、オウンドメディア運用は非常に効果的な集客施策です。

以下のような成果が期待できる手段として、多くの企業で取り組まれています。

BtoB分野の企業がオウンドメディア運用で得られる成果
  1. リード(見込み客)の獲得
  2. 認知拡大
  3. ブランディング
  4. 閲覧履歴データの蓄積と活用
  5. 人材採用の強化

しかしただやみくもにオウンドメディアに取り組んでも、なかなか成功につながりません。

オウンドメディアといっても、そのアプローチは多岐にわたるため、自社に最適な手段・戦略を用いて取り組む必要があります。加えて、競合が多い分野であれば高いレベルのノウハウも求められるでしょう。

本記事では、BtoB企業向けに、成果の出るオウンドメディア運用の方法や成功例についてプロの目線から詳しく紹介していきます。

BtoB分野におけるオウンドメディアの効果的な運用方法や成功ポイントについて理解できる記事となっているので、これからオウンドメディアで成果を生み出していきたいと考えている方は、ぜひご一読ください。

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目次

BtoB企業がオウンドメディアを運営することで得られる成果の種類

BtoB企業がオウンドメディアを運営することで得られる主要な成果は、以下の5種類です。

BtoB分野の企業がオウンドメディア運用で得られる成果
  1. リード(見込み客)の獲得
  2. 認知拡大
  3. ブランディング
  4. 閲覧履歴データの蓄積と活用
  5. 人材採用の強化

それぞれ、具体的にどのような成果が期待できるのか以下で詳しく解説していきます。

リード(見込み客)獲得

リード(見込み客)獲得は、BtoB企業がオウンドメディアを運営するにあたり、最も主軸とされることの多い成果です。

リード獲得とは、製品に関する問い合わせや資料請求、ホワイトペーパーダウンロードなど、見込み客の獲得を意味しています。

オウンドメディアにおける、リード獲得のイメージは下記の通りです。
※検索を主軸とした場合

オウンドメディアにおけるリード獲得の流れ

日本国内でTheModel型の営業が主流となりつつある中、BtoB企業においてはインバウンドリード獲得の重要度が高まっています。

これまでの施策は展示会やweb広告、マス広告が中心でした。

しかしweb広告をはじめ、誰でも広告出稿ができるようになりました。
手軽になった半面、競合が増えCPA(コンバーション獲得単価)が悪くなってしまっている状況です。

展示会やマス広告も同様の状況だと言えます。

一方でオウンドメディアは、高いノウハウが要求されるため、まだまだ取り組む企業がそこまで多くなく他の施策よりも低予算で大量のリードを獲得できる可能性を秘めているのです。(特にニッチな業界)

加えて、継続的に運用することで、メディアそのものも一種の資産になり、別事業へと展開すること可能。

長期的に見ると費用対効果が高い施策であるため、オウンドメディアに優先的に予算を配分する企業も増えてきているのです。

なお、オウンドメディアの費用対効果について詳しく知りたい方は、「オウンドメディアの費用対効果|考え方や計算方法・効果を高めるコツまで」を参考にしてください。

認知の拡大

オウンドメディアを運用することで見込み客の獲得だけでなく、商品自体をまだ知らない非認知層に対してリーチすることもできます。

まだ商品認知度が低い段階では、その商品名で検索にかけるユーザーは少ないでしょう。

しかし検索を主軸としたオウンドメディアであれば、まだ商品のことを知らない潜在顧客に対してもアプローチすることが可能です。

例えば、タレントマネジメントシステムのオウンドメディアであれば、社員の離職率の高さに悩んでいる担当者が「社員定着率 上げる方法」と調べ、その際表示された記事内でタレントマネジメントシステムの存在と同時に貴社のサービスを知るといったイメージです。

その他、商品カテゴリー自体は知っているユーザーが「タレントマネジメント メリット」と調べた際に、記事経由でサービスを知るといったルートも考えられます。

オウンドメディアの認知獲得の流れ

商品が属するカテゴリーに興味を持っている人や関連する課題を抱えている人にリーチするようなコンテンツを提供し続けることで、認知獲得が実現できるでしょう。

加えて、繰り返しオウンドメディアにアクセスしてもらえるような設計を行うことで、会社名や商品名を認知してもらえる可能性はより高まります。

ブランディング

ブランディング施策の一環として、オウンドメディアを活用するBtoB企業も少なくありません。

ブランディングの定義は曖昧なので、改めて解説します。

ブランディングとはただ単に商品名やサービス名を知ってもらうためのものではありません。
「○○なら■■!」のように、商品の強みや特徴と商品名を連想してもらうようにするのがブランディングです。

よりかみ砕いていうと商品に対して”良いイメージ”を持ってもらうための企業活動を意味しています。

オウンドメディアのメリットとして、コンテンツの内容や発信方法を自分たちで自由にコントロールできる点が挙げられます。自社製品に対してどのようなイメージを持ってほしいか、これを意識してコンテンツを発信するのが可能です。

加えて、自社商品のターゲットユーザーに対して、有益な情報を発信し続けることでファンの獲得につながる場合もあります。

オウンドメディアによるブランディングの成功事例にLIGブログが挙げられます。

web制作に関する有益な情報をわかりやすいだけでなく、”おもしろく”届けているオウンドメディアで、業界内にファンが非常に多いです。LIGブログでは、ファンの多さを軸に様々な事業展開へとつなげています。

LIGブログ
出典:LIGブログ

BtoB企業にとってオウンドメディアによるブランディングは有効な施策です。積極的に取り組んでいきましょう。

閲覧履歴データの蓄積と活用

オウンドメディアのビューを伸ばすことで、膨大なユーザー閲覧履歴データが蓄積されるため、以下のような施策に活用可能です。

コンテンツの閲覧データの活用方法
  • オウンドメディア流入ユーザーをオーディエンスとした広告配信(リマケ広告など)
  • オウンドメディア流入ユーザーに類似するユーザーセグメントへの広告配信
  • 流入したユーザーのデータを解析して確度の高い営業リストを作成
  • 会員登録ユーザーに対してメールマガジンを配信
  • MAツールと連携し登録済みの見込み客が流入したら営業チームに通知 など

オウンドメディア設計段階で明確かつ戦略的なターゲット設定と、それに合わせたコンテンツ提供を続けることで上記のような施策へとつながっていきます。

また、上記の他にも流入したユーザーの分析を行うことで、自社サービスのターゲットがよりクリアになるというメリットもあるでしょう。

人材採用力の強化

BtoB企業に限った話ではありませんが、採用力の強化もオウンドメディア運用で期待される成果の一つです。

採用候補者が興味を持ちそうなコンテンツを充実させることで、自社に興味を持ってもらえます。

採用力強化を狙う場合、マーケティング目的とは別で専用のオウンドメディアを立ち上げる場合が多いです。

求職者が懸念するのは、入社後のミスマッチです。たとえば社員へのインタビュー記事や社員の1日といったコンテンツを発信することで、実際に入社したときにどのような働き方になるのか、職場のイメージが具体化できるでしょう。

また会社のポリシーやビジョンを紹介するコンテンツを掲載することで、企業文化に共感する採用候補者に出会うことができるかもしれません。

【業種別】BtoBオウンドメディアの成功事例9選

BtoBオウンドメディアの重要性が分かったところで、具体的にどのように運用すればいいかについて見ていきます。以下では、実際にオウンドメディアを運用して成果を上げている9つの事例を、業種別に紹介します。

  1. SAIRUメソッド(マーケティング支援)
  2. 経営ハッカー(会計ソフト)
  3. アキナイラボ(POSレジ)
  4. KEYENCE(製造業)
  5. LIGブログ(システム開発・マーケティング支援)
  6. SAKIYOMI(SNS運用支援)
  7. 人事ZINE(スカウト型転職サービス)
  8. BOXIL Magazine(Saas紹介ポータルサイト)
  9. ワイマガBiz(ITツール・OA機器関連商社)

どのように運用すればいいのか、イメージを膨らませるための参考にしてください。

SAIRUメソッド(マーケティング支援)

出典:SAIRUメソッド

SAIRUメソッドでは、BtoBマーケティングに役立つオリジナルのメソッドをオウンドメディア上で公開しています。

全コンテンツを在籍のコンサルタントが監修しており、専門性や権威性の高さアピールにつなげています。

さらにテキストだけでなく、YouTubeを使った解説動画も豊富にあり、ユーザーが理解しやすいよう工夫が凝らされています。

テンプレートやフォーマットが充実しているのも、特色の一つです。いずれも業務に活用できるので、実用性の高いオウンドメディアに仕上がっています。

経営ハッカー(会計ソフト)

出典:経営ハッカー

経営ハッカーは、クラウド会計ソフトのfreee株式会社が提供しているオウンドメディアです。

会計や経理、人事労務、税務、給与計算をはじめ、経営に役立つ多様なコンテンツを提供しています。

経営ハッカーの目的は、クラウド型会計ソフトに関する啓もうです。クラウド型会計ソフトをよく知らない会社経営者や個人事業主に対して、その特徴を理解してもらうために運用されています。

しかも経営ハッカーは、freeeの無料体験を促すような階層構造になっている点にも注目です。freeeをお試しで利用してもらうことで、新規ユーザーを獲得できる流れになっています。

アキナイラボ(POSレジ)

出典:アキナイラボ

アキナイラボは株式会社スマレジの運営している店舗経営者向けの情報メディアです。スマレジやキャッシュレス決済のほかにも、会計や労務、店舗運営などさまざまな情報を発信しています。

スマレジはクラウド型のPOSレジを販売しています。しかし手打ちのレジの使い方など、基本的な方法について紹介している記事も見られます。

「お店ラジオ」と言って、店舗経営に関するトークラジオ番組も手掛けています。小売店や飲食店をはじめとして活躍している人をゲストに呼び、インタビューの模様を放送しています。

KEYENCE(製造業)

出典:KEYENCE

センサーや測定器、解析機器などを取り扱っている株式会社キーエンスのオウンドメディアです。キーエンスの商品がどのように活用されているのか、業種別に紹介しています。

自動車や金属などの製造業や医療、物流といたるところでキーエンスの商品が活用されていることがわかります。

また「ものづくりお役立ち情報」と言って、実用的なノウハウに関して情報発信している専門サイトも紹介しています。各業種の日々の業務にためになる情報発信をしています。 

ほかにもKEYENCEのサイトの中で「バーコード講座」を運用していますが、こちらもオウンドメディアの一種といえます。

文字通り、バーコードに関する様々な情報が盛り込まれています。基本原理から構成要素、2次元コードの仕組み、実際の仕様事例など網羅したサイトです。さらにPDFファイルにて、コンテンツをダウンロードすることも可能です。キーエンスの持つノウハウや知識が出し惜しみなく掲載されています。

LIGブログ(システム開発・マーケティング支援)

LIGブログ
出典:LIGブログ

DXやシステム開発を進めようと考えている企業に必要な情報やテクノロジー関係の最新トレンドを発信している、株式会社LIGのオウンドメディアです。

認知度向上のほかにも、問い合わせやトラフィック獲得を主な目的として設立されました。コンテンツが多岐にわたるので、どのような人にとっても参考になる情報が盛り込まれています。たとえばなどです。

LIGブログは、社員自らがコンテンツを作成しているのも特徴の一つです。オウンドメディア運用のコツは、情報発信を楽しむ気持ちであると、LIGブログにも明記されています。

SAKIYOMI(SNS運用支援)

出典:SAKIYOMI

SAKIYOMIはオウンドメディアの一つですが、社内でコンテンツ制作から運用まですべてを行っています。SAKIYOMIはコンテンツの充実度の高いサイトです。3カ月間で、実に100記事ほどのコンテンツが制作しています。

集客が見込めるようになってからは、既存のコンテンツのブラッシュアップも行っています。ユーザーの動線を意識して階層構造を見直したり、より内容を充実したものにするためのリライトも頻繁に実施したりしています。

SAKIYOMIが支持されているのは、ユーザー目線を第一にしているからです。ユーザーが何を求めているのかを意識して、コンテンツの提供を進めています。

人事ZINE(スカウト型転職サービス)

出典:人事ZINE

人事ZINEは、「OfferBox」という新卒採用オファー型サイトを運営している株式会社i-plugが運用するオウンドメディアです。新卒採用担当者のためのコンテンツ作りに特化しています。

面接と面談の違いや面接評価シートの書き方、会社説明会におけるパワーポイントによる資料作成のポイントなどのコンテンツが中心です。

採用フローに合わせてテンプレートやホワイトペーパーも多数用意しています。テンプレートなどのダウンロードを通じて、新規リード獲得を目的としています。

BOXIL Magazine(Saas紹介ポータルサイト)

出典:BOXIL Magazine

BOXIL Magazineはスマートキャンプ株式会社の運営するオウンドメディアです。SaaSをテーマにしたコンテンツを多角的に提供しています。SaaSとはSoftware as a Serviceの略称で、ネットを通じて利用可能なソフトウエアのことです。

状況応じたに利用可能なSaaSを紹介していて、各商品の比較をすることができます。コンテンツの質の高いことで有名で、難易度の高いキーワードで多数の検索1位を獲得しています。成果を出し続けているオウンドメディアの成功事例といわれているほどです。

ワイマガBiz(ITツール・OA機器関連商社)

出典:ワイマガBiz

ワイマガBizは、オフィスや店舗の抱えがちな課題を解決できるようなコンテンツを提供しているオウンドメディアです。ワイマガBizの特徴は、多岐にわたる業種の課題をカバーできている点です。

一般オフィスや飲食店だけでなく、学習塾や学校などの教育分野や個人事業主の課題もカバーしています。課題のジャンルも幅広く、業務効率化やコスト削減、集客UP、人手不足など、多岐に渡っています。

さらに、コロナ対策やテレワークのような、最新トレンドに合致した課題解決のコンテンツも網羅しているのも特徴的です。

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BtoB企業におけるオウンドメディア成功のポイント

BtoB企業におけるオウンドメディア成功のポイントについて紹介していきます。

BtoB企業のオウンドメディア成功ポイント
  1. 目的・成果は明確に
  2. 成果から逆算したKPIを設定する
  3. 戦略のフェーズごとに最優先の施策にリソースを集中投下する
  4. ターゲット(ペルソナ)を設定する
  5. カスタマージャーニーマップ(成果達成までの導線)を設計する
  6. 行動量とスピードを重視する
  7. ユーザーにとって最良の記事を制作する

BtoB企業がオウンドメディア運用するのは、さまざまな点でメリットが期待できます。しかしただサイトを立ち上げればそれでいいかというと、それは間違いです。

オウンドメディアに顧客が流入するように、綿密に企画を立案しなければなりません。また作っておしまいではなく、継続して魅力的なサイトだと思ってもらえるよう、情報発信を続けなければなりません。

そこでオウンドメディアが成果をもたらすために、どこに重点を置くべきかについて見ていきます。これからオウンドメディアの運営を検討しているのであれば、参考にしてください。

1:目的・成果は明確に

まずなぜオウンドメディアを運用する必要があるのか、運用にあたりどのような成果を求めるのか、明確にしましょう。

基本的にBtoB企業がオウンドメディアを運用で得られるとして、「リード獲得」と「認知拡大」、「ブランディング」、「閲覧履歴データの蓄積と活用」の4つが挙げられると、先に説明しました。

成果を軸にプロジェクトで目指すべきミッションを以下のように定義するとよいでしょう。

BtoBオウンドメディアのミッション例
  • リードを月100件獲得し新規成約数を倍増させる
  • サービス潜在層における認知度と商品好感度を高める

オウンドメディアによっては複数のミッションを定義する場合もあります。

目的・ミッションによって、オウンドメディア運用の戦略や構築方法が変わってくるので、事前に明確化しておくことが大切です。

2:目標から逆算して定量的なKPIを設定する

KPIは目標から逆算して定量的に設定するのが大切です。
※KPIとは重要業績評価指標のことです。組織の目標を達成するにあたっての重要な業績評価の指標をどこに設定するかを考えます。

目標から逸れたKPI設定は失敗のもと。常に目標達成までの過程を因数分解し、各要素での課題を洗い出したうえで改善に必要な行動を定量的にKPIとして設定することが大切です。

例えば、リード獲得(資料請求)が目標であれば、以下のように因数分解してKPIを設定していきます。

ただし、明確なKPIはオウンドメディア運用をスタートしてしばらくたってからでないと立てられないため、立ち上げ段階では、何をするかという行動量についてKPIを設定しましょう。

オウンドメディアのKPI設定

目標やその時々での課題から逆算しながら、「いつまでに・何を・どれだけするか」といったように行動量ベースでKPIを設定し、プロジェクトを進めていきましょう。

3:戦略のフェーズごとに最優先の施策にリソースを集中投下する

オウンドメディアの目的を達成するまでの戦略をフェーズ分けし、各段階で特定の施策にリソースを集中させることが成功への近道です。

少しわかりづらいので例を上げると、初期の新規記事制作段階であれば、とにかく新規記事の制作に集中し、目標数完了するまで他の施策には取り組まないというような意味になります。

新規記事制作段階にもかかわらず、掲載した記事が少し気に入らないからと細かな修正を繰り返していると無駄に時間を浪費することになり、どうしても効率が落ちてしまうのです。他のフェーズでも同様のことが言えるでしょう。

戦略のフェーズ分けと各段階の実施事項に関する具体的なイメージは下記の通りです。

オウンドメディア戦略のフェーズとやること

オウンドメディアの運用では、目的達成するために最短のルートを常に意識することが大切です。

最短ルートを進めるために、リソースを集中させるのが最適解。フェーズ別で設定した行動目標に集中して取り組み、都度細かな改善を行うのはぐっと我慢することが成功への近道です。

戦略設計は、初めてのオウンドメディア運用の場合、難しいこともあるでしょう。

必要に応じて外部パートナーの力を借りるのも選択肢です。

なお、オウンドメディア戦略の設計方法について詳しく知りたい方は、「オウンドメディア戦略設計ガイド|目的・目標設定、運用方法まで」を参考にしてください。

4:ターゲット(ペルソナ)を設定する

立ち上げの計画段階でオウンドメディア全体のターゲットやペルソナを設定しておきましょう。

ターゲットやペルソナは、キーワード設計やカスタマージャーニーマップ作成、メディアコンセプトの立案など、オウンド立ち上げ時の各ポイントで重要な判断軸となります。

どのような企業、担当者がターゲットなのか定義し、プロジェクトメンバー内で共有しましょう。
加えてペルソナのレベルまで深堀することも大切です。よりターゲット像がチーム内でクリアになります。

以下はペルソナの例です。

ペルソナの例

また、ターゲットやペルソナ像は、オウンドメディア全体のものに加えて、制作するコンテンツ毎にも作成する必要があります。

例えば、「勤怠管理システムとは」で検索上位表示させたいコンテンツと「勤怠管理システム おすすめ」で上位表示させたいコンテンツでは、ターゲットユーザーが異なることはお分かりでしょうか。

  • 「勤怠管理システムとは」:勤怠管理システムの機能やメリット・デメリットを知りたい
  • 「勤怠管理システム おすすめ」:機能などは理解しており、おすすめの勤怠管理システムを知りたい

それぞれのキーワード毎に、検索しているユーザーの知識レベルに違いがあるため、記事別でターゲットを設定したうえで、それに合わせてコンテンツ内容を調整する必要があるのです。

5:カスタマージャーニーマップ(成果達成までの導線)を設計する

ユーザーが目標とする成果指標に到達するまで、どのような道のりを歩むのか「カスタマージャーニーマップ」を設計することも大切です。

マップ作成にあたっては、AISASなどのマーケティングフレームワークを参考にするとよいでしょう。

AISASは、ユーザーが商品購買に至るまでの流れを表しており、注意(Attention)・関心(Interest)・検索(Search)・行動(Action)・情報共有(Share)の頭文字をとった言葉です。

検索を軸とする場合はもう少し簡略化して、「認知(課題認知」→「興味関心」→「比較検討」→「行動」という形でカスタマージャーニーマップを考えるとよいでしょう。

以下はカスタマージャーニーマップの事例になります。

カスタマージャーニーマップの例

カスタマージャーニーマップに沿って、なんのコンテンツを作るべきか検討していくと、成果を最大化することができるでしょう。

6:行動量とスピードを重視する

BtoBオウンドメディアを成功させるうえで、ノウハウも確かに重要ですが、
最重要なのはスピーディーに行動量を積み重ねることです。

検索を軸にした場合、以下のように行うべき業務は大量にあり、どれだけスピーディーにかつ、どれだけの量をこなせるかが勝負になってきます。(競合とどれだけ差をつけられるか)

オウンドメディア成功までにやること
  • 戦略立案
  • キーワード設計
  • 新規記事制作
  • 記事のリライト(既存記事の更新・修正)
  • 被リンク評価対策 など他多数

大手企業にありがちなのですが、社内での基準を厳しくしすぎたり、コンテンツのチェック体制を何重にもしてしまったりすると、行動量が伴わず失敗に終わることが多いです。

片や1日に3件新規記事を公開する、片や1記事の公開に3ヶ月かかる(しかもいろんな人が目を通した結果、内容が置きにいっていて薄い)、というようなケースだと結果に違いが出るのは明白ではないでしょうか。
※大げさではなく、実際にあった事例です。

数々の企業を支援してきた経験上、オウンドメディアはスピード感と行動量を重視する企業の方が大きな成功を収められます。

社会的な信頼度や他の事業に与えるリスクを抑えたうえで、スピードと行動量を最大化することが大切です。

社内のリソースだけで難しい場合は、必要に応じて外部パートナーも活用しましょう。
特に記事制作は、外注している企業が多いです。

7:ユーザーにとって最良の記事を制作する

BtoBのオウンドメディアの成功可否を大きく左右するポイントとして、BtoBのSEO記事制作が挙げられます。

SEO記事制作にあたり、キーワードを正しく入れるなど様々なテクニックがありますが、まずは小手先のテクニックよりもユーザーにとって最良の記事を制作することが大切です。

ユーザーを第一に考えて記事を制作することにより、小手先のテクニックで記事を制作する場合よりも長期的に見たら確実に大きな成果を残せます。

ユーザーを最重視して書かれた記事の方が長期的には高いパフォーマンスを発揮

また、先に述べた通り検索を主軸としたBtoBオウンドメディアの場合、基本的にSEOに強い記事が書けるかどうかで成功可否が変わってくるでしょう。
以下のようなポイントを理解して記事制作を進めましょう。

  • 検索に表示される記事=ユーザーの疑問や課題を解決する記事
  • 小手先のテクニックよりもユーザーのことを第一に考える
  • 自社ならではの独自性や専門知識を記事に盛り込む

上記のポイントを理解して記事制作を進めていきましょう。

具体的なSEOに強いBtoB記事の制作方法について詳しくは下記の記事をご覧ください。

BtoB企業がオウンドメディアを運用する際の注意点

BtoB企業がオウンドメディアを運用際には以下のような注意点があります。

  • 効果を発揮するまでに時間がかかる
  • 運用に際してコンテンツSEOの知識が必要
  • それなりにコストがかかる

それぞれ対処法とともに解説していきます。

効果を発揮するまでに時間がかかる

オウンドメディアを立ち上げても、すぐに効果が現れることは基本ないと思っておきましょう。

新規でオウンドメディアを立ち上げた場合、いくら良質なコンテンツを公開しても、検索結果で上位表示されるには最低3ヶ月~半年程度かかります。

数か月経過しても成果が上がらなくても、あきらめてはいけません。

記事制作を継続し、良質なコンテンツを増やしていく必要があります。長期的な戦略を立てて、最初のうちは成果が出なくても初期投資と思って取り組むことが大切です。

運用に際してコンテンツSEOの知識が必要

オウンドメディアの運用で成果を上げるためには、「コンテンツSEO」の知識がノウハウがほぼ必須です。
※ソーシャルを軸とする場合、その限りではありませんが、より高い技術レベルが要求されます。

コンテンツSEOとは、ユーザーの検索意図に沿ったコンテンツ(記事)を掲載し、検索経由で流入を獲得する施策を意味します。コンテンツマーケティングの一種です。

一昔前までは、被リンク集めやキーワードを大量に盛り込むなど、テクニカルな施策がSEOの中心でした。
しかし検索エンジンも進化していて、現在はユーザーにとっていかに良いコンテンツであるかどうかが最重要指標となっています。

そこで検索エンジンを利用する人が何を求めているのか、ユーザーの求めに応えるためにはどのような記事を作成すればいいかといった、コンテンツSEOのノウハウがオウンドメディア成功では欠かせなくなっているのです。

なお、コンテンツSEOについて基礎知識から詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。

また、SEOの基礎知識から施策の全体像について知りたい方は下記の記事をご覧ください。

それなりにコストがかかる

下図の通りオウンドメディアは立ち上げ~運用にかけて、それなりにコストがかかることも頭に入れておきましょう。

オウンドメディアで成果を生むまでの流れと費用例

具体的にどのくらいコストがかかるのか、以下で詳しく見ていきます。

オウンドメディアの構築(制作)にかかる費用

まずはオウンドメディアの構築にあたって費用がかかります。どのようなサイトを構築するかにもよりますが、安ければ20万円以下でも制作は可能です。し

かし本格的なオウンドメディアを立ち上げるのであれば、100万円以上の費用がかかります。

サイトの目安と費用、制作期間について表にまとめると以下の通りです。

初期費用サイト保守費用運用費発注先候補制作期間
最小限のオウンドメディアを構築したい無料〜20万以下無料〜1万円/月無料~100万円以上・フリーランス
・中小制作会社
1週間〜1ヶ月
オリジナルデザインのオウンドメディアを構築したい20〜100万円以下1万円〜5万円/月無料~100万円以上・中小制作会社1ヶ月〜2ヶ月
本格的なオウンドメディアの新規構築がしたい100〜300万円以下5万円〜20万円/月無料~100万円以上・中小制作会社
・大手制作会社
2ヶ月〜4ヶ月
稼働中オウンドメディアの大規模リニューアルがしたい300万円以上20万円以上/月無料~100万円以上・中小制作会社
・大手制作会社
3ヶ月〜6ヶ月

オウンドメディアの運用にかかる費用

オウンドメディアを構築するだけでなく、運用にもコストがかかります。

主なコストとして、以下のような項目が考えられます。外注した場合の費用相場とともに紹介します。

  • 新規記事制作費用:3~5万円/本(50~100本程度制作するメディアが多い)
    • 記事リライト費用:2~5万円/本
  • SEO・オウンドメディア運用のコンサルティング費用:20~40万円/月(ノウハウがない場合は必須)
  • その他のマーケティング施策にかかる費用
    • SEO外部対策:10万円~
    • SEO内部対策:10万円~
    • CV導線改善:10万円~
  • 効果測定環境の構築費用:10万円~
  • サイト保守費用:5,000円~20万円/月
  • サーバー維持費:5,000円~20万円/月
  • CMS利用料:0円~10万円/月
  • 担当社員の人件費:30万円/人

社内リソースやノウハウの有無によって外注費用や社内人件費は上下してきます。

▶オウンドメディアの構築~運用にかかる費用について詳しくは下記の記事をご覧ください。

オウンドメディアの運用にお困りではないですか?
  • オウンドメディアを立ち上げたいがノウハウが全くない
  • 戦略的にオウンドメディア運用をしたい
  • 高い成果を創出したい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、オウンドメディア運用で圧倒的な成果を創出してきた我々『ULTRA』へご相談ください。徹底的に定量的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。

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BtoB領域の企業にとってオウンドメディアが有効な施策である理由

BtoB企業にとってオウンドメディア運用は有効な施策とされていますが、その理由としては主に以下の4点が挙げられます。

  • 競合が少ない場合が多い(業界による)
  • 安定的なリード獲得&広告費(CPA)の大幅削減
  • 既存の営業手段ではリーチできない層へのアプローチが可能
  • 商談成約率向上につながる

それぞれ、詳しく解説していきます。

競合が少ない場合が多い

BtoB分野は競合が少ないのでオウンドメディア運用の恩恵を受けやすいというのが理由の一つ目に挙げられます。

Webマーケティングツールを提供する株式会社ベーシックが、BtoB企業を対象に「オウンドメディアの運営状況に関する調査」を実施したところ、オウンドメディアを運営していると答えたBtoB企業は、40.1%との結果が出ています。

オウンドメディアの有効性に対して、実施率が現状4割というのは決して高くなく、容易に検索上位を独占可能な業界も多数残されています

特にニッチな業界では、マーケティング担当がいないという企業も多く、実際の割合はさらに低いでしょう。

出典:BtoBマーケティング担当者を対象にオウンドメディアについてアンケートを実施

ただし業界によっては、多くの企業が参入し熾烈な競争が行われている場合もあります。
そのような場合は競合と行動量や記事の質、その他SEOに関する取り組みで戦っていく必要があるでしょう。

安定的なリード獲得&広告費(CPA)の大幅削減

検索経由での流入はクリック課金が発生しないため、一度上位表示してしまえば獲得単価無料のリードが発生する状況を作りだすことができます。結果として、web広告のCPA削減や最適化へとつながるでしょう。

リスティング広告をはじめとする有料web広告は確かに高い効果が期待できますが、効果を持続するためには、広告出稿を続けなければなりません。
クリック課金という形でコストが掛かり続けることになります。

一方オウンドメディアの場合、イニシャルのコンテンツ制作費は高いですが、一度検索上位に表示できれば、当面は費用をかけずに安定したユーザーの流入が期待できます。

ただし検索結果の上位に表示し続けるためには、定期的にメンテナンス(リライト)しなければなりませんので一切費用が掛からないというわけではありません。

SEO対策は競合のオウンドメディアも行っていますので、継続してコンテンツSEOに取り組むことを心掛けましょう。

既存の営業手段ではリーチできない層へのアプローチが可能

既存の営業手法ではアプローチできない層にもオウンドメディアであれば、リーチできるのも運用すべき理由のひとつです。

テレアポや飛び込みなどの新規営業はお断りとしている企業も近年では増えてきています。このようなアウトバウンドではリーチできそうにない企業にも、オウンドメディアであればアプローチすることができるのです。

また従来の営業手法では、大手企業ともなると経営陣や決裁権を持った担当者に直接会うのは難しい場合もあるでしょう。

しかしオウンドメディアであれば、これまでなかなかアプローチできなかった経営層にも直接リーチできる可能性が十分にあります。決裁権を持った人に興味を持ってもらうことで、今までよりもスムーズに成約までつなげていくことができるでしょう。

商談成約率向上につながる

オウンドメディアは営業活動にも活用できます。

オウンドメディアにアクセスする人は、特定の商品やサービスに関して積極的に情報収集している人たちです。オウンドメディアを見た人と商談する際には、相手がすでにこちらの商品の特徴などを把握しています。

商談もスムーズに進められますし、商談成約率も向上するでしょう。オウンドメディアを見て、すでに自社製品に強い関心を持っている人との交渉となるので、従来よりも効率的な営業活動ができます。

まとめ

BtoB分野でのオウンドメディア運用は、非常に高い効果の期待できるマーケティング施策です。

しかしやみくもにメディアを立ち上げても、思うような成果は上げられません。

何を目的にし、どのような戦略で進めるか、綿密に練ったうえでオウンドメディア立ち上げを進めましょう。

また、成功のたまにはハイレベルなでコンテンツSEOのノウハウが要求されます。

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この記事を書いた人

渡邉 志明(SEOニキ)のアバター 渡邉 志明(SEOニキ) シュワット株式会社|代表取締役

これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。SEOディレクターとして600以上のコンテンツで検索1位を獲得した実績を持つ。POSレジなどのITツール導入支援もしている。