記事LPとは?メリットや事例から作り方、勝ちパターンまで徹底解説

この記事は、当ブログのコンテンツ制作・編集ポリシーに沿って制作されています。

この記事でわかること
  • 記事LPの概要やメリット
  • 記事LPと相性の良い商材
  • 記事LPの作り方やパフォーマンスを最大化するポイント
オウンドメディア運用コンサルタント紹介①渡邉志明

この記事の監修者渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)

製作数国内トップクラスの記事制作会社の社長
これまで複数のWebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。

記事LPとは、ランディングページ(LP)の一種で、通常のLPと異なり「記事形式」で情報を提供するタイプです。

広告感が少ないため、潜在層の興味関心を醸成するのに高い効果を発揮します。
商材との相性が良ければ抜群のパフォーマンスを発揮することも。

今回は、記事LPの概要からメリット、相性の良い商材や成功事例を紹介。

さらに、記事LPの作り方やパフォーマンスを最大化するポイントまで詳しく解説していきます。

マーケティング担当者必見の内容となっているので、ぜひご一読ください!

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目次

記事LPとは?

記事LPとは、ランディングページ(LP)の一種で、通常のLPと異なり、記事形式で情報を提供するものです。

詳しくは後述しますが、記事LPはユーザー視点だと広告感が薄いため内容を読んでもらえる可能性が高く、効果的にユーザーの関心を高めることができます。

そのため、サービスの魅力をより詳しく伝えられるため、商材によっては最終的にコンバージョン率が向上します。

もう少し通常LPとの違いを見ていきましょう。

通常のLPと記事LPの違い

まず、通常のLPと記事LPとでは、以下のように見た目の部分が大きく異なっています。

通常LPと記事LPの違い

また、ユーザーへの届け方も大きく異なります。

通常のLPは、主にSNS広告やリスティング広告からユーザーの流入を獲得します。

一方で記事LPは、主にネイティブ広告※(時にSEOでも)からユーザーの流入を獲得します。
ネイティブ広告とは、Webサイトの記事やコンテンツに自然に溶け込むように表示される広告のことです。

通常LPと記事LPの違い

※厳密には、ネイティブ広告のうちのレコメンドウィジェット型広告」や「インフィード広告」

通常のLPは、商品購入や資料請求などに誘導する広告感があるのに対して、記事LPは見た目や内容、届け方の違いから、あくまで商品(もしくは関連した事柄)に関する記事としてユーザーに捉えられるため、広告感が薄いです。

そのことにより、記事LPの方がユーザーが長く滞在し、内容をしっかり読み込んでもらえる傾向にあります。

そのため、顕在層だけでなく潜在層まで獲得できる広告手段として、記事LPが有効なのです。

記事LPのメリット

記事LPの主なメリットは以下の通りです。

  • 通常LPの前のワンクッションとしてユーザーの関心を高める
  • 広告感が薄くユーザーに内容を読んでもらいやすい(=潜在層にも情報を届けられる)
  • 潜在客が低予算で獲得できる
  • SEO経由でのアクセスが狙いやすい
  • 指名検索数が増える(認知度が高まる)
  • 伝わりにくい強みの訴求がしやすい

それぞれ見ていきましょう。

通常LPの前のワンクッションとしてユーザーの関心を高める

記事LPのメリットの一つ目は、通常のランディングページ(LP)の前段階として用いることができる点です。

例えば、通常LPの前に以下のような記事を読んでもらうことで、ユーザーは興味関心が高い状態で通常LPにアクセスします。

  • 商品に関するHow to記事
  • ユーザーの抱える悩みに対する解決策を提示する記事
  • 商品開発の背景やストーリーを紹介する記事
  • ユーザーの口コミや体験談を紹介する記事:

ユーザーに「この商品良さそうだな」「もっと詳しく知りたいな」と思わせることができれば、通常のLPのCVR (コンバージョン率) 向上につなげることが期待できます。

特に、まだ世にない新しいサービスなど、ユーザーにサービス内容やメリットが伝わりにくい場合は、記事LPを通してユーザー理解を高めておくことが有効です。

広告感が薄くユーザーに読んでもらいやすい

記事LPは、通常の記事コンテンツと似たような形式で作成されるため、ユーザーに抵抗感を与えることなく、自然な形で読んでもらうことができます。

ユーザーは、記事LPを広告ではなく、有益な情報や読み物として認識するため、警戒心を持たずに内容を読み進めてくれるのです。

潜在顧客に低予算でリーチできる

記事LPは、他の集客方法と比べて低予算で潜在顧客にリーチできるという大きなメリットがあります。

記事LPは、冒頭お伝えした通りネイティブ広告経由でアクセスを獲得します。

ネイティブ広告では、メディアの記事一覧の中に記事LPが紛れ込むため、ユーザー心理としてはあくまで気になった(読みたいと感じた)記事として記事LPにアクセスしています。

例えば、ビジネスニュースサイトの記事一覧に「社長1人だけの法人がSEOによって売上が10倍にした方法」というタイトルの記事LPがあるとします。

この記事をクリックしたSEOやデジタルマーケティングで売上を伸ばしたいと考えている潜在顧客である可能性が高いでしょう。

記事LPでは、SEOで売上を伸ばした過程やSEOコンサルティングサービスのことが紹介されており、興味を持ったユーザーを通常のLPへと誘導します。

そして、通常のLPでユーザーを刈り取るようなイメージです。

反対に、リスティング広告だと、検索エンジンで「SEO会社」と検索している顕在顧客へのリーチが中心になります。

SEOならいいですが、例えば今まで世になかった全く新しいサービスだと、そもそも検索が行われておらず顕在層というのがいません。

そのため、商品サービスの宣伝に、低予算で潜在顧客にリーチできる記事LPが有効なのです。

指名検索数が増える

記事LPを活用することで、指名検索(ブランド検索)数を増やすことが期待できます。

指名検索とは、特定の企業名や商品名、サービス名など を使って検索エンジンで検索することです。

指名検索をしているユーザーは、すでにその企業や商品、サービスを認識しており、それらに関する情報を得たい、あるいは購入したいと考えていることを示しています。

つまり、指名検索が増えるということは、すなわち売上増加に直結することに等しいと言えるのです。

また、指名検索数はWebサイトのSEOに対して間接的な好影響を与えます。

SEO対策を重視している事業者にとっても、記事LPを有効に活用して指名検索数を増やすことは重要です。

伝わりにくい強みの訴求がしやすい

記事LPは、ユーザーにしっかり読んでもらえるため、伝わりにくい強みの訴求がしやすいのも特徴です。

通常のLPだと、長文での説明はユーザーになかなか読んでもらいにくく、伝わりにくい商品の強みが訴求するのはなかなか難しいでしょう。

反対に、記事LPは長い文章で読んでもらいやすいので、短文では伝えにくい強みをユーザーに伝えやすいです。

記事LPのデメリット

記事LPには、多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。

主なデメリットは以下の点が挙げられます。

  • SEOには向いていない:素早くコンバージョンに誘導する必要があるためSEOには向いていません。
  • 直帰率が高い:あくまで広告なので、通常の記事よりは直帰率が高いです。
  • 制作コストや広告費がかかる:通常のLPや記事よりも制作費・広告費ともにやや高いです。
  • 更新に手間がかかる:高いパフォーマンスを維持するためには継続的な改善・更新が必要です。

以上の点から、商材との相性や状況によっては通常LPやSEO記事が向いている場合があります。

では、記事LPと相性の良い商材とはどんなものでしょうか。次の章で見ていきましょう。

記事LPと相性が良い商材

記事LPは、ユーザーにじっくりと商品やサービスの魅力を伝え、理解を深めてもらうことで購買意欲を高める手法です。

そのため、情報提供が必要な商材やユーザーが購入に慎重になる商材と相性が良いと言えます。

具体的には、以下のような商材が挙げられます。

高額商品

高額商品

ユーザーが購入前に情報収集をしっかり行う家電、自動車、ブランド品、旅行など、高額な商品。記事LPで詳細な情報やメリットを提供することが重要。

複雑な商品

複雑な商品

ユーザーに理解してもらうために多くの情報提供が必要な金融商品、保険、健康食品といった複雑な商品。記事LPでわかりやすく解説することが重要。

コンプレックス商材

コンプレックス商材

ユーザーが悩みを抱えているため、納得感のある解決策を提示することが重要な薄毛対策、ダイエットといったコンプレックスに訴求する商材。

体験型商品

体験型商品

ユーザーに具体的なイメージを持ってもらうことが重要なオンラインサロン、セミナー、旅行、習い事といった体験型の商品。

また、弊社にご依頼いただく記事LPの種類として多いのが、サブスクや食品・サプリになります。

なお、その他の商材でも相性が良いものがあるため、記事LPの制作を検討しているが費用対効果に不安のある方はぜひ一度弊社にお問い合わせください。

記事LPの基本的な構成(勝ちパターン)

記事LPにはいわゆる成果の出やすい”型”というものがあります。

多くの記事LPが取り入れている最も基本的な構成は、以下の通りです。

1. 課題への共感ターゲットユーザーが抱える課題や悩みに共感
2. 原因の解説課題や悩みの原因を具体的に解説
3. 解決策として商品の紹介読者の課題を解決する手段として、自然な流れで商品を提示
4. 通常LPへの誘導読者を通常のLPへ誘導し、コンバージョン (CV) を獲得

それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょう。

1. 課題への共感

記事LPの冒頭では、ターゲットユーザーが抱える課題や悩みに共感し、読み手の心を掴むことが重要です。

例えば、疲労回復サプリに関する記事LPであれば、「最近、疲れが取れない…」「仕事でミスが増えてきた…」と感じていませんか?といったような内容を盛り込むイメージになります。

ポイントとしては以下の通りです。

  • 具体的な事例:読者と似た状況の人の事例や、よくある悩みを紹介
  • 感情に訴えかける言葉:悩みや課題によって生じる不安や不満、焦りなどを表現
  • 質問を投げかける:読者に問いかけることで、問題意識を共有

2. 原因の解説

次に課題や悩みの原因を具体的に解説し、読者の理解を深め、解決策への期待感を高めましょう。

例えば、「疲労の原因は、睡眠不足だけでなく、栄養不足やストレスも関係しています」といったようなイメージです。

ポイントは以下の通りです。

  • 専門的な知識:信頼できる情報源に基づいた解説や、専門家の意見を引用することで、説得力を増します。
  • データや統計:客観的なデータや統計を用いることで、問題の深刻さや重要性を認識させます。
  • 図解やイラスト:複雑な内容を分かりやすく視覚化する

3. 解決策として商品の紹介

課題や悩みの最適な解決策として、販売したい商品を紹介しましょう。

例えば、「〇〇サプリは、不足しがちな栄養素を効率的に補給し、疲労回復をサポートします。」といったようなイメージです。

この段階でのポイントは以下の通りです。

  • 商品の特徴:商品の機能や性能、成分などを具体的に説明し、読者のニーズに合致することを示します。
  • メリット:商品を使うことで得られる具体的なメリットを、読者の視点で分かりやすく伝えます。
  • 利用者の声:実際に商品を使った人の口コミや体験談を紹介することで、信頼感と安心感を与えます。
  • 比較:競合商品との比較を通して、自社商品の優位性をアピールします。

4. 通常LPへの誘導

最後に、読者を通常のLPへ誘導しましょう。

なお、通常LPに誘導せず、記事LPの段階でコンバージョンを狙うのも有効です。

この段階でのポイントは以下の通りです。

  • 行動喚起 (CTA)の設置:「今すぐ購入する」「詳しくはこちら」など、明確な行動喚起を設置します。
  • 特典:通常LPへの遷移者限定の特典や割引などを用意することで、行動を後押しします。
  • 限定性:限定商品や期間限定オファーなどを提示することで、緊急性を高めます。
  • 安心感:返金保証や無料体験などを提供することで、購入への不安を解消します。

記事LPの作り方7つのステップ

記事LP作成は、以下の7つのステップで進めていきましょう。

  1. 自社製品の競合優位性(USP)を考える
  2. ターゲットやペルソナを設定する
  3. 記事LPの目標値(KGI・KPI)を設定する
  4. 記事LPの構成案を考える
  5. 記事LPを執筆する
  6. 記事LPを編集・校正・校閲する
  7. 記事LPをコーディングして公開する

各工程について、ポイントを解説していきます。

①自社製品の競合優位性(USP)を考える

記事LP作成のファーストステップとして、自社製品の競合優位性(USP)を考えましょう。

競合優位性(USP)とは、「他社にはない、自社だけの強み」のことです。

記事LPで紹介する自社製品のUSPを、以下のような問いに答えながら明確化しましょう。

  • 社製品との違いは何か?
  • 顧客にどんな独自の価値を提供できるのか?
  • なぜ顧客は自社製品を選ぶべきなのか?

USPの例は、以下の通りです。

  • 価格が安い
  • 品質が高い
  • 機能が豊富
  • デザインが優れている
  • サポート体制が充実している
  • 環境に優しい
  • 特定のニーズに対応している など

自社製品ならではの強みを洗い出し、USPとして明確に言語化しましょう。

②ターゲットやペルソナを設定する

USPを考えるのと同時に、誰に向けて記事LPを作成するのか、ターゲットやペルソナを明確化することも大切です。

以下のような視点で、商品のターゲットを考えてみましょう。

  • 年齢、性別、職業、居住地
  • 興味関心、価値観、ライフスタイル
  • 抱えている悩み、課題
  • 情報収集方法、購買行動

また、ペルソナについても整理しておくのがおすすめです。

ペルソナとは、下図のように商品やサービスの理想的な顧客像を具体的に描いた人物像のことです。

ペルソナの例

ペルソナを作成することで、ターゲットをより深く理解し、刺さりやすい記事LPを作成することができます。

③記事LPの目標値(KGI・KPI)を設定する

記事LPの具体的な目標値を設定しておきましょう。

目標を明確にしたうえで記事LPを制作しなければ、方向性があいまいになってしまいます。

なお、過去のデータがない場合はKPI・KGIの設定は難しいので、「商品を販売する」、「見込み客を獲得する」といった”目的”だけでも明確にしてください。

目標は、KGI、KPIそれぞれ設定することが大切です。

KGIとは、Key Goal Indicatorの略で、最終的な目標を数値化したものになります。
記事LPで達成したい最終目標を明確にしましょう。

KGIの例

  • 資料請求件数:1ヶ月で100件
  • 商品購入件数:1ヶ月で50件
  • サービス登録者数:1ヶ月で200人

KGIを設定したら、達成のために必要はKPIも設定しましょう。

KPIとは、Key Performance Indicatorの略で、KGI達成のための過程を測る指標のことです。

KGIを達成するために、どのような行動を促す必要があるのかを考え、具体的な数値目標を設定しましょう。

▼KPIの例

  • 記事LPへのアクセス数:1ヶ月で10,000PV
  • 記事LPの平均滞在時間:3分以上
  • CTA(Call to Action)クリック率:5%
  • コンバージョン率:2%
  • 読了率:40%以上

ここまでがリサーチや目標の明確化など事前準備工程です。

次からは記事LPの実際の制作に移ります。

④記事LPの構成案を考える

ここまで整理した内容を元に、記事LPの構成案を作成しましょう。

記事構成案とは、記事を作成する際に、どのような内容をどのような順番で書くのかを事前に決めておくための設計図のようなものです。

先ほど紹介した記事LPの基本的な構成に沿った、記事構成案の例は以下の通りです。

タイトルタイトル:あなたが疲れやすいと感じるたった一つの理由
導入文(リード文)リード文:ユーザーへの共感や記事内容、記事を読むメリット等を記載
1. 課題への共感h2見出し:「最近、疲れが取れない…」と感じていませんか?
2. 原因の解説h2見出し:〇×大学の研究が証明!現代人の疲労の原因は70%が××
3. 解決策として商品の紹介h2見出し:〇〇[商品名]で、疲れ知らずの毎日へ!
4. 通常LPへの誘導CTA:〇〇[商品名]で、理想の毎日を手に入れませんか?

いきなり記事の執筆を始めるよりも、一度構成案を時間をかけて作成した方が、より良質な記事LPの作成が可能です。

なお、記事LPの流入経路として、SEOも意識したいという場合は、対策キーワードの追加など他のことも考慮する必要があります。詳しくは、下記の記事を参考にしてください。

⑤記事LPを執筆する

記事構成案が完成したら、構成案に沿って記事LP本文の執筆をしましょう。

文章執筆の際は、以下のようなポイントをおさえておくことが大切です。

  • ターゲットや商材に合った文章を心がける(例:BtoBなら論理的に/BtoCなら軽めに)
  • 専門用語を避け、簡潔で分かりやすい文章を心がける
  • 読者に語りかけるような、親しみやすい文章で書く
  • 写真、イラスト、動画などを効果的に活用する
  • 信頼できるデータや根拠を示す

以上のような点をおさえて、記事LPを執筆してください。

なお、記事LPの流入経路として、SEOも意識したいという場合は、SEOライティングを実施する必要があります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。

⑥記事LPを編集・校正・校閲する

記事LPの執筆が完了したら、続いて「編集」・「校正」・「校閲」作業を行います。

それぞれの意味は以下の通りです。

  • 編集:文章の構成や論理展開、表現などをチェック
  • 校正:誤字脱字、句読点、表記ゆれなどをチェック
  • 校閲:専門的な内容や事実関係などをチェック

可能であれば執筆を担当した人と別の人が、編集や校正、校閲を行うようにしましょう。

第三者目線で編集・校正・校閲をすることで、記事の質や正確性が高まります。

それぞれ詳しいやり方やコツについて詳しくは、下記の記事をご覧ください。

⑦記事LPをコーディングして公開する

HTMLやCSSなどを用いて、記事LPをWebページとしてコーディングし、公開します。

なお、すでにWordPress等のCMSを導入しており、コーディングが不要な場合もあります。

コーディング時には、適切なHTML構造とすることを心がけてください。(特にSEOを重視する場合)

公開後も、効果測定を行いながら、必要があれば改善を繰り返しましょう。

記事LPデザインのポイントについて詳しくは記事後半「記事LPのデザイン事例とポイント」で解説しています。

記事LPが完成したら広告配信をする

記事LPが完成したら、広告配信をします。

基本的には、レコメンドウィジェット広告(ネイティブ広告の一種)での配信がおすすめなので、簡単に解説します。

レコメンドウィジェット広告の始め方

STEP

媒体選定

様々な媒体があるので、特徴を理解して自社の目的に合った媒体を選びましょう。

  • 主な媒体:
    • logly lift: 多くのメディアに導入されており、リーチが広い
    • popIn discovery: 独自のアルゴリズムで関連性の高い記事を配信
    • ContentAd: コンテンツマーケティングに特化
    • Outbrain: 海外のサービスだが、日本語にも対応
STEP

掲載する記事・LPの準備

レコメンドウィジェット型広告では、ユーザーを誘導する先のコンテンツが重要です。

記事LP: 商品やサービスの訴求だけでなく、ユーザーにとって有益な情報を盛り込む

オウンドメディアの記事: 専門性や権威性を示す記事で、ユーザーの信頼を獲得

STEP

配信設定

媒体ごとに設定項目は異なりますが、ターゲティングや予算などを設定します。

ターゲティング: 年齢、性別、地域、興味関心など

予算: 1日の予算、全体予算

レコメンドウィジェット広告の費用

レコメンドウィジェット広告の費用相場は以下の通りです。

  • CPC:20円~55円程度
  • 月額費用:数十万円~数百万円程度

主な媒体と費用感は下記の通りです。

媒体費用形態最低予算備考
logy liftクリック課金型50万円~多くのメディアに導入されており、リーチが広い
popIn discoveryクリック課金型要問い合わせ独自のアルゴリズムで関連性の高い記事を配信
ContentAdクリック課金型40万円~コンテンツマーケティングに特化
Outbrainクリック課金型要問い合わせ海外のサービスだが、日本語にも対応
UZOUクリック課金型40万円~文脈解析に強い

記事LP配信後は効果測定と継続的な改善を

記事LPは、広告配信をしたら終わりではありません。

配信後は定期的に効果測定を行い、継続的な改善を図ることが重要です。

効果測定時には、主に以下のような指標を確認しましょう。

指標意味
PV数ページが表示された回数
検索順位対策キーワードでのGoogle検索の順位
ページ滞在時間ユーザーがページに滞在していた時間
通常LPのクリック数記事LPから通常LPへの遷移数
コンバージョン数目標達成回数(購入、資料請求など)
コンバージョン率(CVR)コンバージョン数 ÷ アクセス数
コンバージョン単価(CPA)1件のコンバージョンを獲得するためにかかった費用
購入/問い合わせフォームへの遷移率フォームに遷移した人の割合
購入/問い合わせフォームの完了率フォームに遷移した人のうち完了した人の割合
ヒートマップデータページ上の閲覧・クリック状況を可視化したもの

効果測定には以下のようなツールを用いることができます。

ツール名概要測定できる指標
Googleアナリティクス(GA4)ウェブサイトへのアクセス状況を分析するツールPV数、ページ滞在時間、通常LPのクリック数、コンバージョン数、CVR、CPA、フォーム遷移/完了率
Googleサーチコンソールウェブサイトの検索パフォーマンスを改善するためのツール検索順位、検索表示回数、CTR
ヒートマップツールウェブサイト上でのユーザーの行動を可視化するツールヒートマップデータ

測定した指標を総合的に分析し、記事LPの改善を継続してください。

例えば、滞在時間が短く直帰率が高い場合は記事の内容とターゲット層のニーズが合致しているか見直してみましょう。

コンバージョン率が低い場合は、CTAの強化や記事LPの内容を見直し、商品・サービスのベネフィットをより明確に伝えるなど、分析結果に応じた改善を加えるのがポイントです。

記事LPのパフォーマンスを最大化するためのテクニック7選

記事LPのパフォーマンスを最大化するためのテクニックとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 魅力的なタイトルをつける
  • 専門家や権威者の意見を引用する
  • 顧客の声を紹介する
  • CTAにこだわる
  • 記事を読み進めたくなるようなリード文(導入文)を書く
  • 興味関心の段階に合わせてアプローチする
  • 検証・改善を繰り返す

多数の記事LPを手掛ける弊社でも実践しているテクニックなので、ぜひ取り入れてみてください。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

魅力的なタイトルをつける

記事LPのタイトルは、ネイティブ広告を通してユーザーが最初に目にする部分であり、記事の内容に興味を持ってもらうための重要な要素です。

タイトル次第で、CTRやアクセス後の離脱率が大きく変化するのでしっかりとこだわりましょう。

▼ポイント

  • ターゲットのニーズや課題に刺さるようなタイトルにする
    • 例:「副業」を探しているユーザーには、「初心者でも安心!月10万円稼ぐための副業3選」
  • ターゲットにマッチした言葉を使う
    • 例:若年層向けには「【インスタ映え】〇〇の撮り方」
    • 例:高齢者向けには「【わかりやすい】〇〇の使い方」
  • 具体的な内容がわかるように記述する
    • 例:「英語学習」だけよりも「【初心者向け】英語学習のコツ|発音を効率的にマスターする方法」
  • 数字やキーワードを効果的に使う
    • 例:「〇〇の方法」だけよりも「【3ステップ】〇〇を成功させるための方法」
  • 短く簡潔で、かつインパクトのある表現にする
    • 例:「〇〇について解説します」よりも「〇〇のすべてがわかる完全ガイド」
  • 興味関心を惹きつける言葉を使う
    • 例:「〇〇の方法」よりも「【簡単】〇〇を効率的に行う方法」

専門家や有識者を活用する

専門家や権威者の意見を活用することで、記事LPの内容に信憑性を持たせることができます。

例えば、腰痛改善サポーターの記事LPに腰痛改善で有名なドクターの意見を取り入れるといったイメージです。

監修者として登場してもらう、コメントを記事LPに盛り込むなど様々な方法があります。

顧客の声を紹介する

商品やサービスを取り入れて成果につながった顧客の声を紹介しましょう。

ターゲットユーザーにマッチした「顧客の声」は強い共感を生むキラーコンテンツになるため、CVRの大きな改善が期待できます。

CTAにこだわる

ユーザーをコンバージョンに誘導するCTAにはこだわりましょう。

CTAはCV数に大きな影響を与えるため、場合によってはA/Bテストを実施するのも選択肢です。

▼ポイント

  • 行動を明確に示す
    • 例:「資料請求はこちら」「今すぐ無料ダウンロード」
  • 目立つように配置する
    • 周囲の色とは違う目立つ色を使う
    • ボタンのサイズを大きくする
    • ページの上部や下部など、目立つ場所に配置する
  • 緊急性を促す言葉を加える
    • 例:「今だけ限定」「残りわずか」
  • ユーザーにとってのメリットを伝える
    • 例:「限定クーポンをプレゼント」「社内資料プレゼント」

記事を読み進めたくなるようなリード文(導入文)を書く

リード文(導入文)とは、記事冒頭のタイトルやアイキャッチ画像の下に表示される文章のことです。

ユーザーは、タイトルやリード文を見たうえで記事を読み進めるかどうか検討するため、読み進めたくなるような内容にしましょう。

▼ポイント

  • 読者の抱える問題や疑問を提起する
  • 記事で何がわかるのか、どのようなメリットがあるのかを簡潔に伝える

カスタマージャーニーに合わせた訴求をする

記事LPのデザイン事例とポイント

ここでは、記事LPのデザイン事例やポイントを解説します。

まずはデザイン事例から見ていきましょう。

デザイン事例

①画像をふんだんに使ったタイプ

記事LPデザイン事例①画像をふんだんに使ったタイプ

②BtoB向けの固めのタイプ

記事LPデザイン事例②BtoB向けの固めのタイプ

③イラストをふんだん使ったタイプ

記事LPデザイン事例③イラストをふんだん使ったタイプ

④商品体験タイプ

記事LPデザイン事例④商品体験タイプ

デザインのポイント

記事LPのデザインのポイントは以下の通りです。

画像や動画、イラストを活用し視覚的にリッチにする

文章だけの記事はユーザーが読み進めるのが大変なので、画像や動画、イラストを活用し視覚的にリッチにしましょう。

また、文章だけだと伝わりにくい箇所は説明画像やイラストを活用することで、記事の内容をよりわかりやすく伝え、ユーザーの理解を深めることができます。

フォントや文字サイズで文章の”読みやすさ”と”伝わりやすさ”を高める

見落とされがちですが、フォントや文字サイズ、行間などを調整することで、記事の読みやすさを向上させることができます。

また、重要な箇所は「ハイライトする」「文字サイズを大きくする」「色を変える」といった方法で、伝わりやすくするのも大切です。

▼ポイント

  • 読みやすいフォントを選ぶ(ゴシック体や明朝体など、一般的なフォントを使用)
  • 文字サイズを適切に設定する(本文の文字サイズは14px〜16px程度)
  • 見出しと本文の違いを明確にする
  • 行間を適切に調整する(行間は1.5〜2.0程度)
  • 伝えたい箇所は、色を変えたり、ハイライトをしたりする
  • ダサくなるので色は使い過ぎない

記事デザインのポイントについては、以下の記事でさらに詳しく解説しています。

参考になる記事LPの成功事例

ここでは、記事LPを活用し、成功を収めた事例をいくつか紹介していきます。

株式会社フィールド

株式会社フィールドでは、不動産一括査定に関する記事LPを配信しています。

金融商品なので、魅力を訴求するのにある程度文章による説明が必要です。

そのため、中身を読んでもらいやすい記事LPと相性の良い商材だと言えるでしょう。

イラストやグラフをふんだんに使用し、読みやすい記事LPとなっている点も特徴です。

マルコ株式会社

マルコ株式会社では、補整下着に関する記事LPを配信しています。

商品体験レポート形式の記事LPとなっており、テレビショッピングがそのまま記事になった内容で商品の魅力が伝わりやすいです。

実際に補整下着の着脱前後での体型の変化が写真でわかりやすく掲載されています。

また、CTAの内容も良く新規限定のプレゼントキャンペーンの訴求により、CVRを高めることに成功しています。

記事LPが外注できるおすすめ制作会社2選

ここでは、記事LPができるおすすめの制作会社2選は以下の通りです。

  • シュワット株式会社|記事作成代行ウルトラ
  • 株式会社みらいきれい|育てる記事

それぞれ詳しく見ていきましょう。

シュワット株式会社|記事作成代行ウルトラ

シュワット株式会社の記事作成代行ウルトラは、業界屈指の人気を誇る記事制作代行サービス。

記事LPをはじめ、月間1500本以上と国内トップクラスの記事制作本数を誇ります。

記事LPにおいては、制作から運用まで一気通貫で支援。
また、業界トップクラスのディレクター、ライターをアサインし抜群の成果を生む記事LPの制作が可能です。

株式会社みらいきれい|育てる記事

株式会社みらいきれい
出典:株式会社みらいきれい

株式会社みらいきれいは、記事LPの制作から運用を支援する「育てる記事」というサービスを展開している企業です。

制作実績300社以上、記事lpの制作本数5,000本以上と確かな実績を誇ります。

これまで制作した記事の平均読了率は50%以上、過去に支援した企業のリピート率82.3%と実力抜群です。

制作から運用までワンストップで支援してもらえる人気の記事LP制作会社です。

記事LP作成に役立つツール

記事LP作成に役立つツールを紹介していきます。

記事LP作成・公開ツール

自社のホームページがない場合や専用のCMSをお持ちでない場合は、記事LP作成・公開ツールを活用しましょう。

以下のようなツールがおすすめです。

  • ferret One:ノーコードで記事LPを作成することができます。
  • Studio:デザイン性の高い記事LPを作成することができます。
  • WordPress:ノーコードで記事LPが作成できるうえに、圧倒的なカスタマイズ性もあります。

画像・動画編集ツール

記事LPの中に追加する画像や動画の編集ツールとしては、以下のようなものがおすすめです。

  • Canva:豊富なテンプレートで初心者でも質の高い画像や動画が作れる
  • Adobeシリーズ:スキルのある人なら高品質なオリジナル画像・動画が作れる

よくある質問

ここでは、記事LPに関するよくある質問に対して、Q&A形式でお答えしていきます。

記事LPの文字数はどれくらいがいい?

記事LPの文字数は、一般的に1,500文字程度が目安と言われています。

1,500文字は、通常の記事よりも短くスピーディーにコンバージョンに導ける文字数です。

ただし、これはあくまで目安であり、商品やサービスの内容、ターゲット層、記事の構成などによって最適な文字数は異なります。

文字数が多すぎると、ユーザーが飽きてしまい、離脱してしまう可能性が高くなります。

どうしても長くなる場合は、記事途中で積極的にコンバージョンに誘導する、早めに結論や要点を提示するといった工夫が必要です。

記事LP作成を外注する場合の費用は?

記事LP作成を外注する場合の費用は、依頼範囲別で下表の通りです。

費用依頼できる範囲発注先種別
戦略設計構成執筆デザインコーディング
~10万円××××フリーランス
10~30万円××フリーランス
30~60万円制作会社
60万円~広告代理店

10万円までだと、執筆かデザインかコーディングいずれかをフリーランスに依頼できます。

10万円を超えてくると、戦略設計や構成案の作成まで行い、執筆やコーディングなど作業面を丸々外注できます。

30万円超えてくると、戦略設計から依頼可能です。

60万円以上は、広告代理店への依頼になりますが、制作会社に再委託される形になるのであまりおすすめしません。

記事LPと通常の記事の違いは?

記事LPと通常の記事は違いは、一言で言うと「目的」が違います

記事LPは、あくまで広告手段であり、商品やサービスの購入、資料請求、問い合わせなど、具体的な行動を促すことを目的です。

そのため、最終的に自然な形でユーザーの購買意欲を高められるように全体の構成が細かく調整されています。

通常の記事も広告手段であることが多いですが、あくまで情報提供や読者へのエンタメ提供などが主目的です。

そのため、記事全体の構成はあくまで情報提供などを目的に調整されており、記事LPほどの広告感はありません。

そのため、通常の記事と記事LPでは作り方が大きく違います。

まとめ

ここまで、記事LPについて様々な観点から解説してきました。

記事LPは商材との相性が良ければ抜群の費用対効果を発揮するポテンシャルの高い広告チャネルです。

ただし、適切なクリエイティブでなかったり、商材との相性が悪かったり、効果測定や改善を行えなかったりすると、パフォーマンスは当然悪くなってしまいます。

本記事を参考に、高い成果を残す記事LP施策を実施しましょう。

自社にスキルがない場合は、信頼できる外部の企業を活用するのもおすすめです!

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この記事を書いた人

渡邉 志明(SEOニキ)のアバター 渡邉 志明(SEOニキ) シュワット株式会社|代表取締役

これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。SEOディレクターとして600以上のコンテンツで検索1位を獲得した実績を持つ。POSレジなどのITツール導入支援もしている。