- 検索意図の概要や分類
- SEOにおいて検索意図が重要な理由
- 検索意図の分析方法
- 分析した検索意図をコンテンツ制作に活かす方法やコツ
この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。
SEO対策において、非常に重要な要素である「検索意図」。
検索意図とは、ユーザーが検索エンジンで何かを検索する時に、実際に何を知りたいのか、どんな目的を持っているのかということです。
検索エンジンの存在意義はつまるところ、ユーザーの検索意図を満たすこと。
したがって、検索意図を正しく把握しそれを満たせるようなコンテンツを制作することがSEOで成功する唯一の道とも言えるのです。
そこで本記事では、検索意図の概要や重要性から正しい把握・分析方法までプロの目線から詳しく解説。
また、検索意図の分類やコンテンツ制作への活かし方まで紹介しています。
ぜひご一読ください。
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい
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検索意図(インテント)とは?
検索意図(インテント)とは、ユーザーが検索エンジンで何かを検索する時に、実際に何を知りたいのか、どんな目的を持っているのかということです。
例えば、「東京タワー 高さ」と検索した場合、ユーザーは東京タワーの高さが知りたいという検索意図を持っています。
また、検索意図を考える際は、ユーザーの疑問や課題を包括的に考えること、そして背景にある目的まで考えることが大切です。
例えば、「東京タワー 展望台」と検索している場合は、展望台からの景色を見たい、営業時間や料金を知りたいなど、ユーザーごとに様々な情報を求めていると想定されるでしょう。さらに、背景にある目的は東京タワーでの観光をスムーズに楽しみたい、といったことが考えられます。
このように、深く正しく検索意図を理解したうえで、ウェブサイトやコンテンツを作ることが非常に重要です。
ユーザーの検索意図に一致したコンテンツを心がけることが、SEOコンテンツ作りにおける重要事項だと言えるでしょう。
検索エンジンが進化しSEOで検索意図がますます重要に
Googleを筆頭に検索エンジンのテクノロジーは年々進化しています。
この進化に伴い、ユーザーの検索意図を正確に把握する能力も向上しています。
このことから、SEOで成果を出すためには検索意図を正しく深く読み解くことがますます重要になっているのです。
そもそも検索エンジンの目的は、ユーザーが求めている情報を最適な形で提供すること。
実際、Google創業者のラリー・ペイジ氏も、完璧な検索エンジンについて以下のように述べています。
完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーニーズにぴったり一致する答えを返すものである
引用:「Google検索の仕組み」Google Search
このような思想に基づき、検索エンジンのアルゴリズムは常に進化を続けており、現在ではユーザーの検索意図にマッチしたページを非常に高精度で表示することができるようになっています。
したがって、従来は通用したとにかくキーワードを詰め込むなど、小手先のテクニックに頼った方法でコンテンツを制作しても基本的には上位表示されません。仮に上位表示できても一時的なものになるでしょう。
長期的に成果を出し続けるためには、検索意図を正確に理解し、ユーザーにとって有益なコンテンツを作成することがなにより重要なのです。
検索意図を正しくそして深く理解し、それに答えられる最良のコンテンツを制作しましょう。
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検索意図の種類を理解しておこう
検索意図は、ある程度パターン化されており以下のように種類分けが行われています。
検索意図を3つに分類する場合
- Informationalクエリ:何かを知りたい、理解を深めたいという意図を持つ検索
- Navigationalクエリ:特定のウェブサイトやページにアクセスしたいという意図を持つ検索
- Transactionalクエリ:何か購入したり、サービスを利用したり、行動を起こしたいという意図を持つ検索
検索意図を4つに分類する場合
- Knowクエリ:何かを知りたい、疑問を解決したい、情報を得たいという意図を持つ検索
- Doクエリ:何かをしたい、行動を起こしたいという意図を持つ検索
- Goクエリ:特定のウェブサイトやページにアクセスしたいという意図を持つ検索
- Buyクエリ:何かを購入したいという意図を持つ検索
ご覧いただいた通り、3つに分類した場合と4つに分類した場合で大きな違いはありません。種類分けは、我々のようなSEO会社がこれからSEOに取り組まれる方の理解を助けるために発信している内容になります。ユーザーの検索意図を考える上でのヒントとして種類の違いを理解していただければOKです。
各種類について、特徴や検索キーワードの例をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
検索意図を3つに分類する場合
検索意図を3つに分類する場合、以下のような種類分けが行われています。
1. Informationalクエリ(インフォメーショナルクエリ)
Informationalクエリは、何かを知りたい、理解を深めたいという意図を持つ検索です。
キーワード例:「地球温暖化の原因」「日本の歴史」「犬のしつけ方」「SEOとは」
2. Navigationalクエリ(ナビゲーショナルクエリ)
Navigationalクエリは、特定のウェブサイトやページにアクセスしたいという意図を持つ検索です。
キーワード例:「Amazon」「Facebook」「東京大学」「記事作成代行ウルトラ」
3. Transactionalクエリ(トランザクショナルクエリ)
Transactionalクエリは、何かを購入したり、サービスを利用したり、行動を起こしたいという意図を持つ検索です。
キーワード例:「格安航空券 予約」「ホテル 大阪」「看護師 求人」「洗濯機 おすすめ」
Transactionalクエリは、商品販売や資料請求といった”コンバージョン”につながりやすく、多くのウェブサイトが重視しています。
検索意図を4つに分類する場合
検索意図を4つに分類する場合は、以下のような種類分けが行われています。
1. Knowクエリ(情報収集型)
何かを知りたい、疑問を解決したい、情報を得たいという意図を持つ検索です。
3分類で紹介したInformationalクエリと同じ検索意図のことを指しています。
キーワード例:「SEO 検索意図」「チョコレート 原料」「腰痛 原因」
2. Doクエリ(行動実行型)
Doクエリは、何かをしたい、行動を起こしたいという意図を持つ検索です。
3分類で紹介したTransactionalクエリに含まれる検索意図の一部にあたります。
キーワード例:「肉じゃが 作り方」「PDF 結合」「エクセル グラフ 作成方法」「Wi-Fi 繋がらない」
3. Goクエリ(特定サイト訪問型)
Goクエリは、特定のウェブサイトやページにアクセスしたいという意図を持つ検索です。
3分類で紹介したNavigationalクエリと同じ検索意図のことを指しています。
キーワード例:「YouTube」「ナイキ」「Facebook」「楽天市場ログイン」
4. Buyクエリ(購入意図型)
Buyクエリは、何かを購入したいという意図を持つ検索です。
3分類で紹介したTransactionalクエリに含まれる検索意図の一部を指しています。
キーワード例:「iPhone 14 Pro Max 購入」「ゲーミングPC おすすめ」「AirPods Pro レビュー」
Buyクエリも、”コンバージョン”につながりやすいため、多くのウェブサイトに重視されています。
以上のような検索意図の分類を理解することで、よりユーザーニーズに沿ったコンテンツ制作が可能となるでしょう。
また、検索意図の種類によってコンバージョンの発生しやすさが異なるため、キーワード戦略を考える際にも役立ちます。
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ユーザー検索意図を正しく深く把握するための分析方法8ステップ
それでは、検索意図の具体的な分析方法を解説していきます。
- まずは検索結果を見てみる
- サジェストキーワードを利用する
- 共起語を分析する
- Q&Aサイトを活用する
- 上位記事を分析する
- SNSを見てみる
- 生成AIを活用する
- 得られた情報から顕在ニーズと潜在ニーズを整理する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①サジェストキーワードを利用する
サジェストキーワードや関連キーワードは、ユーザーの検索ヒントを把握する良いヒントになります。
まず、サジェストキーワードや関連キーワードとはユーザーが入力したキーワードに対して、検索エンジンが自動的に提案するキーワードのことです。
実際に検索してみると以下のように様々な箇所で見ることができます。
▼サジェストキーワード
▼検索結果下部に表示される「他の人はこちらも検索」
▼検索結果中盤に表示される「関連する質問」
以下の3項目を調査するようにしましょう。
- サジェストキーワード:検索テキスト入力窓に表示されるキーワード候補
- 関連する質問:検索結果画面に表示される質問
- 関連性の高い検索:検索結果画面下部に表示されるキーワード群
これらのキーワードは、検索エンジンがそのキーワードで検索を行っているユーザーがどのようなことを知りたいかを分析したうえで表示しているため、検索意図を考えるうえで大きなヒントになります。
サジェストキーワードや関連キーワードに表示されていることから、ユーザーがどんなことが知りたいかを考え、コンテンツ内容を検討するヒントにしましょう。
注意点として、サジェストキーワードや関連キーワードの内容をすべてコンテンツに盛り込もうとする人がいますが、その方法はおすすめしません。これらのキーワードは、パーソナライズド化されて表示されているため、必ずしもすべてがユーザーの検索意図に直結する内容ではないのです。したがって、あくまで検索をしているユーザーが何を知りたいのかどんな課題を持っているのかを考えるヒントとして用いるようにしましょう。
②共起語を分析する
共起語を分析することも、ユーザーがどのような検索意図を持っているかを深く理解するために役立ちます。
共起語とは、特定のキーワードと一緒に頻繁に使用される他の言葉のことです。
例えば、「SEO」というキーワードの共起語には、「コンテンツ」「ランキング」「被リンク」「内部対策」などが挙げられます。
共起語をそのままコンテンツに盛り込めばいいというわけではなく、共起語がどのような文脈で使われているのかを見たうえで逆算的に検索意図を読み取ることが大切です。
例えば、「SEO」というキーワードの共起語「コンテンツ」は、実際に記事を見てみるとコンテンツSEOについての解説やSEOに強いコンテンツの制作方法についての解説の中で出てくることがわかります。
つまり、「SEO」と調べているユーザーの中には、「コンテンツSEO」に関連したことを知りたい人がいるということが読み取れます。このような流れで、共起語から検索意図を読み取り、コンテンツのアイデアとしましょう。
共起語の調べ方
共起語は、Google検索を行い実際に上位表示されているページを見てみるほかに、ツールを使って抽出することができます。
▼共起語が調査できるツール
ラッコキーワードは、前述のサジェストキーワードの調査や上位記事の見出し抽出など、様々な機能が無料で使えて便利です。弊社を含め多くのSEO会社やWebサイトで活用されています。
③Q&Aサイトを活用する
Q&Aサイトも検索意図の分析に役立ちます。
例えば、Yahoo!知恵袋やQuoraのようなサイトでは、ユーザーが具体的な悩みや質問を投稿しています。
検索意図とはすなわち、検索を通して解決したいユーザーの悩みや課題のことなので、Q&Aサイトが検索意図を読み取るうえで大きなヒントになることは理解にたやすいでしょう。
加えて、Q&Aサイトでは質問に対して多数の回答が寄せられているため、ユーザー課題に対する適切な解決策についてもヒントを得ることができます。Yahoo!知恵袋にはベストアンサー機能もあるため、コンテンツ上でどのように検索意図に応えればよいのかを考えるうえで大きなヒントになるでしょう。
これから制作するコンテンツの対策キーワードをQ&Aサイトに入力してみて、質問と回答から検索意図を考えてみてください。
④上位記事を分析する
上位記事も検索意図を知るうえで大きなヒントになります。
上位記事はすでに対策キーワードで検索上位が獲得できているという点から、ユーザーの検索意図に応えられている可能性が高いと言えます。(※競合の全くいないキーワードではそうでない場合もあります。)
したがって上位記事の内容を分析することは、ユーザーの検索意図を調べる大きなヒントになるのです。
上位記事を分析する際、弊社では以下の3点を実施しています。
- 検索意図の種類の判断
- 上位記事に複数回登場している要素を整理する
- 検索10位以内の上位記事を実際に読んでみる
まず、上位記事に複数回登場している要素を整理するとは、いくつかの上位記事に共通して含まれている内容を以下のように箇条書きで整理することです。
見出しとして含まれている内容だけでなく、本文に登場している内容も含むようにしましょう。
また、上位記事の内容を整理する際には、MECE(漏れ無し・ダブり無し)を意識することが大切です。
また、必ず同時に上位記事の実際に読んでみましょう。
この作業を通じて、ユーザーの検索意図がかなり見えてくるはずです!
分析内容をきれいに整理することで、実際にコンテンツの構成案を考える大きなヒントになるでしょう。
上位記事分析では、実際に記事を読む作業を怠らないようにしましょう。上位記事の要素整理は、ラッコキーワードなどのツールを使えばExcel上だけで作業ができてしまいます。しかし、この方法では本文を読むことがないの、重要な検索意図を見逃してしまう場合も。SEOコンテンツ制作に慣れてきた人がやりがちなので、ご注意ください。
⑤SNSを見てみる
SNSは検索意図を理解するための強力なツールです。
また、よりリアルタイムな検索意図を知る上での大きなヒントにもなります。
検索意図を分析する際は、基本的にX(旧twitter)が役立ちます。
X内で検索を行い、対策したいキーワードに関するユーザーの投稿や議論を確認してみましょう。
時に、ユーザーの検索意図を知るうえで大きなヒントになる情報が見つけられる場合があります。
また、多くのコンテンツ制作者は関連キーワードや上位記事の分析は行えど、SNSの分析までは行っていない場合がほとんどです。
コンテンツの独自性が重視される現在のGoogleアルゴリズムでは、SNSから読み取った検索意図に応える内容をコンテンツに盛り込むことで競合に差をつけられる可能性があります。
SNSの分析も欠かさず、しっかりと行うようにしましょう。
⑥生成AIを活用する
最近では、生成AIの活用も検索意図の分析に大いに役立っています。
例えば、下記はGoogleの生成AI「Gemini Advanced」でSEOと調べている人の検索意図を質問した際の回答です。
ご覧の通り、AIの回答はかなり的を得た内容になっていることがわかるでしょう。
検索意図分析を自分で行うと同時に、このような形で生成AIの回答からヒントを得ることでより高い精度で検索意図分析を行うことができます。
高度なAIの現在の知能レベルはIQ80~90前後と言われており、日本人の平均IQ100を少し下回る程度まで成長しています。壁打ち相手として非常に優秀なので積極的に活用していきましょう。
弊社では、人の手で検索意図分析作業を行った後で、生成AIからの回答を見て、自身の分析内容を補填しています。AIの方が抜け漏れなく物事を考えるのは得意なので、思わぬ検索意図の見落としに気づかされることも多いです。
なお、AIを活用した記事作成について詳しく知りたい方は、「AIは記事作成に活用できる?おすすめのAI文章生成ツール10選」を参考にしてください。
⑦得られた情報から顕在ニーズと潜在ニーズを整理する
ここまでの工程で得られた情報から、顕在ニーズと潜在ニーズを整理したら検索意図分析は完了です。
- 顕在ニーズ:検索をすることで解決したい疑問や課題
- 潜在ニーズ:なぜその疑問や課題を解決したいのか、背景にある思いや願望
顕在ニーズと潜在ニーズを、箇条書きでそれぞれ書き出してみましょう。
その際、MECE(漏れなしダブりなし)を意識することが大切です。
例えば、「ダイエット すぐ痩せる方法」と調べているユーザーの顕在ニーズと潜在ニーズは以下の通りです。
顕在ニーズ例
- 短期間で体重を減らす方法を知りたい
- すぐに効果が出るダイエット方法を知りたい
- 楽に痩せる方法を探している
- (食事制限や運動をせずに痩せたい)
潜在ニーズ例
- 痩せて自信をつけたい
- 痩せて異性によく見られたい
- 健康になりたい
- 生活習慣病を防ぎたい
このようにして、ユーザーのニーズを書き出しましょう。
書き出したユーザーニーズは、検索意図をそのまま形にして整理したものだと言えます。
この段階で正確かつ深いレベルでユーザーニーズを書き出せていたら検索意図分析は完璧。
あとはその検索意図に応えるコンテンツを制作するだけです。
検索での上位表示やコンバージョン獲得など、成功はもはや目の前だと言えるでしょう。
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検索意図分析が完了したらコンテンツ作成
検索意図が正確にかつ深いレベルで分析出来たら、次は実際にコンテンツ作成に移りましょう。
以下の流れでコンテンツ作成のポイントについて解説します。
- 検索意図の分析結果を元に記事構成案を作成する
- ターゲットユーザーの検索意図を満たす”最良”のコンテンツを作成する
それでは、解説していきます。
①検索意図の分析結果を元に記事構成案を作成する
分析してわかった検索意図に基づき、記事構成案(骨子)を作成しましょう。
記事を作成する前に、記事の流れや全体像を設計するためのドキュメントのことです。
いわば、記事の設計図や地図のようなものにあたります。
検索意図を満たせるコンテンツとなるように、タイトルや見出し、記事全体の流れを決定しましょう。
いきなり執筆を始める前に、記事構成案を作成するメリットは以下の通りです。
- ユーザーの検索意図が満たしやすい
- ユーザーにも検索エンジンにとっても読みやすい記事になる
- キーワードを効果的に配置できる
執筆しながら、ユーザーの検索意図をどのように満たすか考えるより構成案の段階で検討したほうが効率的なので、結果的にユーザーにも検索エンジンにも読みやすい記事になります。
また、キーワードを見出しやタイトルに効果的に配置できるので、SEOに強い記事に仕上がりやすいのです。
なお、記事構成案の作り方について詳しく知りたい方は、「SEOに強い記事構成案の作り方完全ガイド|テンプレート&例あり」を参考にしてください。
②ターゲットユーザーの検索意図を満たす”最良”のコンテンツを作成する
ターゲットユーザーの検索意図を満たすだけでは足りません。
満たしたうえでユーザーにとって”最良”のコンテンツを作成することが大切です。
実際、ビジネス的な成果を生みやすい競合性の高いキーワードでは、他のサイトもある程度検索意図を満たしたコンテンツを制作してきます。
そんな中で結果を出すためには、競合以上にユーザーにとって役に立つ価値のあるコンテンツを制作することが大切です。
検索意図を満たせる内容を含むことに加えて以下のような点も意識し、ユーザーにとって最良のコンテンツ作成するようにしましょう。
- ユーザーにとってわかりやすい説明をする
- ユーザーエクスペリエンスを高める
- 画像やイラストなども交える
- ページの表示速度を速くする
- 記事のデザイン(見出しのサイズ、行間など)を改善する
- ユーザーが価値を感じる独自の情報を盛り込む など
端的に言ってしまうと、SEOは結局競争なので競合よりも優れたコンテンツを提供すれば検索上位を獲ることができると言えます。どのサイトよりも良い最良のコンテンツを制作するようにしましょう。
なお、SEO記事の制作方法について詳しく知りたい方は、「SEOに強い記事の書き方|構成作成方法や文章ライティングのコツ」を参考にしてください。
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【応用編】検索意図を活かしてコンテンツの質を高めるコツ
検索意図を活かしてコンテンツの質を高めるコツは以下の通りです。
- ターゲットの検索意図に応じてコンテンツの順序や説明の丁寧さを調整する
- タイトルや見出しに検索意図に応えた内容(≒キーワード)を含める
- 冒頭(リード文)で検索意図に応えていることを示す
- 独自の価値ある情報を含むオリジナルコンテンツにする
それぞれ解説していきます。
ターゲットの検索意図に応じてコンテンツの順序や説明の丁寧さを調整する
分析してわかったターゲットの検索意図に応じてコンテンツの順序と説明の丁寧さを調整することで、コンテンツの質が高まります。
コンテンツの順序
検索意図によって、コンテンツの順序を変えることは大切です。
例えば、「勤怠管理システム」と「MAツール」というキーワードは、どちらもSaaSツールを表す単語で一見コンテンツの順序もほとんど同じで良さそうです。
しかし、実際に検索してみると上位10位以内に表示されているコンテンツの順序は、大体以下のようになっています。
勤怠管理システム | MAツール | |
---|---|---|
コンテンツの順序 | おすすめ勤怠管理システム〇選 ⇩ 勤怠管理システムの選び方 ⇩ 勤怠管理システム導入費用 ⇩ 導入ポイントや基礎知識 | MAツールとは ⇩ MAツールのメリット・デメリット ⇩ MAツールの選び方 ⇩ おすすめのMAツール〇選を比較 |
上位ページの傾向 | 商品のページが半分くらい | 基礎から解説した記事が中心 |
このようになっている要因として、勤怠管理システムとMAツールで、ユーザーの検索意図が以下のように異なっていることが挙げられます。
- 勤怠管理システム:勤怠管理システムのことは分かっているのでおすすめツールから知りたい
- MAツール:MAツールの機能やメリットがよくわからないので基礎から知りたい
※厳密にはすべてのユーザーが上記に当てはまるというわけではありません。
したがって、検索意図を正しく分析して正しい順序のコンテンツにすることが大切です。
説明の丁寧さ
検索意図に応じて、ライティングの段階で説明の丁寧さも調整することが大切です。
例えば、「SEOとは」と「SEO リーズナブルサーファーモデル」というキーワードでは、ユーザーのSEOに対する理解度は大きく違うことがわかります。
したがって、「SEOとは」に対策したコンテンツを制作する場合は、専門用語は避けて丁寧にわかりやすく説明することが必要です。
一方で、「SEO リーズナブルサーファーモデル」というキーワードに対策する場合は、初心者向けの説明は割愛(もしくは短縮)した方が良いでしょう。
このようにして、説明の丁寧さをキーワードに応じて調整することでコンテンツの質を高められるのです。
タイトルや見出しに検索意図に応えた内容(≒キーワード)を含める
コンテンツの中でも特にユーザーの目に留まりやすい、タイトルと見出しには検索意図に応えた内容(≒キーワード)を含めるようにしましょう。
また、タイトルと見出しは検索エンジンも重点的に読み取っている箇所なので、適切に検索意図に応えた内容(≒キーワード)を含めることが大切です。
タイトルと見出しとは、それぞれHTMLタグで表されるものです。
検索意図に応えた内容を適切かつ自然に含めることで、ユーザーから見ると自分の知りたいことが書かれている記事だと判断できるので読んでもらえる可能性が高まります。
無理に詰め込もうとせずあくまで自然な形でタイトルや見出しに含むことが大切です。
冒頭(リード文)で検索意図に応えていることを示す
記事冒頭のリード文では、ユーザーの検索意図に応えていることを示すことが大切です。
ユーザーの多くは記事に流入した後、リード文や目次を見て自分の知りたい情報が書かれているかどうかを見極め、本文を読むか決定します。
したがって、以下のように記事冒頭で検索意図に応えた内容が書かれていることを示すのはかなり効果的です。
このようにして検索意図に応えていることを示すことで、本文まで読まれる確率が高まり、離脱率の低下やユーザー滞在時間の延長、コンバージョン率の向上など、複数の好影響があります。
Googleは記事内でのユーザー行動も検索順位を決定する要因としているため、離脱率が減ったり滞在時間が延びたりすることで、検索順位の上昇も期待できるでしょう。
独自の価値ある情報を含むオリジナルコンテンツにする
競合サイトにはない独自の価値ある情報を含むオリジナルコンテンツを意識的に含めることも大切です。
生成AIの普及により、独自性のないコンテンツは簡単に生成できるようになりました。
そういった価値の低いコンテンツが上位を占めてユーザー離れが起きてしまうことを危惧し、Googleではコンテンツに独自の価値があるかどうかに対する評価を強めています。
つまり、検索上位記事いくつかの内容を踏襲した最大公約数的な記事では、現在の環境で結果を出すのは難しいのです。
以下のような独自でユーザーにとって有用な情報を積極的にコンテンツに含むようにしましょう。
- 独自の調査データ(アンケートや研究)
- 独自の見解や意見
- 実体験に基づく知識や情報
- 競合にはない深い専門知識
なお、独自の情報を何でも含めばいいというわけではなく、あくまでターゲットユーザーが価値を感じるような情報を含むことが大切です。
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検索意図の調査に役立つツール
検索意図の調査には、以下のようなツールが役立ちます。
- ラッコキーワード:サジェストキーワード・上位記事分析に使用
- Ahrefs:上位記事の獲得キーワード調査に使用
- Gemini:検索意図を考える際の壁打ち相手
それぞれ特徴や使い方を見ていきましょう。
ラッコキーワード:サジェストキーワード・上位記事・共起語・SNSの分析に使用
ラッコキーワードは、多くの機能が無料で使用できるキーワード分析ツールです。
サジェストキーワードや上位記事、共起語、SNSの分析に使用することができます。
それでは、検索意図分析時の実際の活用方法を見ていきましょう。
サジェストキーワード
サジェストキーワードは、ラッコキーワードのトップページにキーワードを入力して検索をするだけで調べられます。
以下のように一括で取得可能です。
画面の右上から全キーワードの一括コピーやCSVダウンロードをすることもできます。
上位記事
ラッコキーワードでは、上位記事の見出しを一括で抽出することができます。
左側メニューから「見出し抽出(上位20サイト)」を選択することで、上位20サイト分の見出しや文字数情報を一括で抽出可能です。
共起語
共起語も、左側メニューから選択することで上位20サイト分を一括で抽出することができます。
SNS
Inastagram、TikTok、YouTubeで用いられている関連ハッシュタグも調べることができます
このように、ラッコキーワードでは検索意図分析時の複数の工程で役立つ機能が搭載されています。
また、これらはすべて無料で使用できる点も大きな魅力です。
ラッコキーワードは個人ブロガーから大手企業までSEOに携わる多くの人に使われている便利ツールです。ぜひ活用してみてください!
Ahrefs:上位記事の獲得キーワード調査に使用
Ahrefsは、有料の高機能なSEO分析ツールです。
検索意図分析時には主に上位記事の獲得キーワード調査に使用することができます。
全世界60万人に使われている人気ツールで非常に多機能ですが、検索意図分析の際は上位記事の獲得キーワード調査機能を使用します。
Ahrefsを開き、調べたいページのURLを入力して検索を行った後、左側メニューから「Organic keywords」を選択すると以下のようにそのページが上位表示できているキーワード一覧抽出可能です。
ご覧の通り、各キーワードでの検索順位や流入数も出てきます。
このデータを活かすことで、対策したいキーワードと同時に上位表示できるキーワードがわかります。
また、上位記事はそれらのキーワードに対策している(=関連の内容を含んでいる)ということなので、検索意図を分析するうえで有効なヒントになるでしょう。
Ahrefsは、他にも被リンク調査機能や検索順位のモニタリング機能など、多数の便利機能が搭載されています。弊社含めSEOを専門とする会社のほとんどが利用しており、本格的なSEOをするなら欠かせないツールだと言えるでしょう。
Gemini:検索意図を考える際の壁打ち相手
Googleの生成AI「Gemini」は、検索意図を考える際のよき壁打ち相手となってくれます。
使い方は簡単で、以下のようにGeminiに特定のキーワードの検索意図を質問してみるだけです。
また、ターゲットの情報や自身の検索意図分析情報も盛り込むことで、より良い返答が得られるでしょう。
今後、AIの進化は加速しビジネスに欠かせないものになっていくことは間違いないので、早めにビジネスに取り入れることが非常に大切です。
注意点として、AIはまだ精度にブレがあるため同じ質問をしても状況によって違う回答が来ることがあります。
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検索意図に関するよくある質問
ニーズメットとは何ですか?
ニーズメット (Needs Met)とは、 ユーザーの検索意図がどれだけ満たされているか を示す指標のことです。
ニーズメットの高いコンテンツとは、 ユーザーの検索意図を正確に理解し、そのニーズを満たす情報 を提供しているコンテンツのことです。
Googleの検索品質評価ガイドラインにも明記されています。
Googleは、ユーザーに最適な検索結果を提供するために、ニーズメットを重視しています。ニーズメットの高いコンテンツは、検索エンジンのランキングで上位表示されやすくなる傾向があります。
ユーザーの検索意図を満たし検索が終了するコンテンツが良いと聞きました
はい。「ユーザーの検索意図を満たしきり検索を終了させるようなコンテンツ」は、Googleから良いと判断され検索順上位への表示が期待できます。
実際、Google検索セントラルの中にも以下のような記述があります。
コンテンツを読み終わったユーザーは、あるトピックについて、目的を果たすのに十分な情報を得たと感じることができますか。
引用:「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」Google検索セントラル
つまり、ユーザーが特定のコンテンツを見た後に、知りたい情報が十分に得られず検索結果に戻って他のコンテンツを見る必要がないようなコンテンツを目指すことが大切です。
実際、Googleでは実際のユーザー行動を検索順位に反映しているため、検索を終了させるコンテンツであるかどうかは順位を決める重要な評価要素となります。
自身のコンテンツを以下の観点から振り返ってみましょう。
- ユーザーの知りたいことは漏れなく含まれているか
- ユーザーにとってわかりやすく説明されているか
- 良質なユーザーエクスペリエンスを与えられているか
ユーザーの知りたいことが漏れなく含まれているかは言わずもがなですが、わかりやすさやユーザーエクスペリエンスも重要です。
例えば、「何を言っているかよくわからないコンテンツ」、「ページの表示速度が非常に遅いコンテンツ」などは、仮に十分な情報が含まれていてもユーザーの検索を終了させることは少ないでしょう。
検索意図を満たしたコンテンツを制作したはずなのに検索順位が上がりません
検索意図を満たすことは確かに大事ですが、SEOは検索意図を満たすコンテンツを作れば必ず上位表示されるというほど単純ではありません。
以下のような項目からWebサイトのSEOを総合的に振り返ってみましょう。
- コンテンツの質
-
- 本当に検索意図を満たせているか
- コンテンツのわかりやすさやユーザーに与える価値はどうか
- E-E-A-T など
- SEO外部対策
-
- 被リンクの数や質
- サイテーションやソーシャルシグナル など
- テクニカルSEO
-
- サイトの表示速度
- モバイルフレンドリー
- そもそもインデックスされているか
- サイト構造はどうか など
- その他
-
- アルゴリズムの変更
- 競合サイトが多すぎないか
- Googleガイドラインに違反していないか など
上記に紹介する項目もごく一部です。SEOは非常に多岐にわたる面から最適化を目指していく必要があります。
なお、総合的なSEO対策について詳しく知りたい方は、「【2024年最新版】SEO対策とは?基礎から具体的な施策まで完全解説」を参考にしてください。
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まとめ:検索意図を正しく深く読み取り最高のコンテンツを制作しよう
ここまで、検索意図について詳しく解説してきました。
検索意図を正しく深く読み取り、そしてそれを満たせるような最高のコンテンツを制作することはSEOでの成功を目指すうえで非常に重要な要素です。
この記事で解説した方法を活用し、検索意図を正確かつ深く読み取りましょう。
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『ULTRA』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。