- SEO外部対策の概要や重要性
- SEO外部対策の具体的な施策(今すぐできるものを中心に紹介)
- SEO外部対策におけるペナルティの潜在的な危険性と注意点
この記事の著者:伊藤 寛規
月間5,000万PV越えのWebサービス「mybest」でコンテンツ制作責任者を経験後、弁護士ポータルサイト「ベンナビ」のSEO担当として、コンテンツSEOやテクニカルSEO、新規メディア立ち上げ、CVR/CTR改善などに携わる。ユーザーファーストとSEO最適化を両立したコンテンツ制作が得意。
この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
SEOコンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。
SEO対策の中でも、具体的な施策ややり方がわかりづらく、
多くのSEO担当者が頭を抱えているであろう「SEO外部対策」。
Googleの検索ランキングアルゴリズムでは、第三者からの被リンクやサイテーションを得ることが重要であるため、SEOで成果を出すには外部施策は必要不可欠です。
ただし、外部施策のやり方を間違えると、SEO評価を上げるどころか、サイトに悪影響をおよぼすおそれも。
正しい施策・NGな施策を理解して、適切に対策するのが大切です。
この記事では、SEO外部対策について、基本的な情報から具体的な施策内容までプロが徹底的に解説します。
あわせて、やってはいけない施策や万が一Googleからペナルティを受けてしまった場合の対処法についても紹介。
これから外部対策に取り組む予定があるSEO担当者は、ぜひ最後までチェックしてください。
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『ULTRA』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。
SEO外部対策とは?
SEO外部対策とは、自社サイト内におけるSEO対策ではなく、外部サイトを利用してSEO対策を行う施策のことです。
SEO外部対策として行われる代表的な施策には、以下のようなものがあります。
SEO外部対策では、被リンクの獲得数やSNSでのシェア・拡散数などを増やすことでGoogleから見た客観的な評価を上げることを目指します。
いろいろなサイトから参考元として紹介されていたり、SNSでたくさん名前が挙がっていたりするサイトは「信頼できる有用なサイト」としてGoogleから評価され、SEOにも良い影響をもたらす可能性があるのです。
なお、SEO外部対策は長期的な取り組みが必要になります。後回しにすると競合サイトとの差を埋めづらくなってしまうので、オウンドメディアの運用を行っている場合は、できるだけ早い段階から取り組み始めるのがよいでしょう。
SEO外部対策と内部対策の違い
SEO対策には外部対策のほかに内部対策があり、それぞれSEOにおいて重要な役割を持ちます。
どちらか一方が欠けていると、SEO対策としては不十分な可能性があるため、両者の違いを把握し、それぞれ対策を行いましょう。
SEO外部対策と内部対策の違いは以下のとおりです。
項目 | SEO外部対策 | SEO内部対策 |
---|---|---|
目的 | 外部サイトを通じてGoogleからのSEO評価を高める | 自社サイトの内部構造を最適化してGoogleからのSEO評価を高める |
施策の例 | ・被リンク獲得 ・SNS施策 など | ・構造化データマークアップ ・サイト表示スピード改善 ・パンくずリストの最適化 ・インデックス化率の改善 など |
また、SEO外部対策と内部対策には、実務的な面で以下のような違いがあります。
- 外部対策:自社サイトのSEO評価をプラスにする施策
- 内部対策:自社サイトのSEOにおけるマイナス評価部分をゼロにする施策
SEOにおいて外部対策と内部対策はどちらも重要ですが、内部対策はある程度の施策をやり切ると数値が劇的に改善することが少なくなります。
内部対策はあくまでもSEOにおいてマイナス評価を得ている可能性がある部分を消していくための施策なので、どちらかと言えば外部対策のほうが時間をかけて長期的に取り組むことになることが多いと言えるでしょう。
(サイト規模によっては内部対策に最もリソースを割くことになるケースも多いです。)
なお、SEO内部対策について詳しく知りたい方は、「SEO内部対策とは?外部対策との違いや目的、内部チェックリスト一覧を紹介」を参考にしてください。
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SEOにおいて外部対策が重要な理由
SEOにおいて外部対策が重要な理由は、主に以下2つです。
- Googleが第三者からの評価を重要視しているから
- Googleのクローラーが回ってきやすくなるから
それぞれの理由について、詳しくみてみましょう。
Googleが第三者からの評価を重要視しているから
SEO外部対策が重視される1つ目の理由は、Googleが第三者からのリンク獲得などをもとにサイトを評価しているからです。
実際に「Google が掲げる10の事実」では、第三者からのリンクについて「投票」と定義し、サイトの良し悪しを決める要素として用いていることを明記しています。
4. ウェブ上の民主主義は機能する。Google 検索が成果を出し続けている理由は、何百万人ものユーザーがウェブサイトに張ったリンクを参考に、どのサイトが価値のあるコンテンツを提供しているかを判断しているためです。
引用元:Google が掲げる10の事実
Google では、200 以上の基準と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。
特許を取得した PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最も良い情報源として投票されているかを分析します。
また、過去に行われた調査ではSNSなどでサイト名や商品名がシェアされることでサイテーション評価を獲得できれば、SEOでポジティブな影響が出る可能性があることもわかっています。
被リンクやサイテーションなどの外部要因は、GoogleがSEOにおいても重要視していると考えられるのです、
Googleのクローラーが回ってきやすくなるから
SEO外部対策が重視される2つ目の理由は、リンク獲得によってGoogleのクローラーが回ってきやすくなるからです。
Googleの検索結果にページが表示されるには、クローラーがページを読み込み、インデックスされる必要があります。そのため、そもそもクローラーが回ってこないと、検索結果にページが表示されることもありません。
Googleのクローラーはリンクをたどって回ってきます。
そのため、第三者からのリンクが多いほどクローラーが回ってくる頻度が高くなる可能性があるのです。
実際にGoogleでは、クロールの必要性について以下のように「人気度」を指標にしていると明記しています。
クロールの必要性の決定において大きな役割を担うのが、次の 2 つの要素です。
引用元:Googlebot のクロールの割り当てについて
人気度: インターネット上で人気の高い URL ほど、Google のインデックスで情報の新しさが保たれるよう頻繁にクロールされる傾向があります。
古さ: Google のシステムでは、インデックス内の URL が古くなり無効とならないようにしています。
クロールが頻繁に回ってくることで、Googleからページを認識してもらいやすくなるほか、サイトに問題が起きたときでもいち早く修正し、Googleにそれを伝えることができます。
SEO評価を高めることはもちろん、自社のサイトを最適な形で保つうえでも外部対策は重要だといえるでしょう。
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SEO外部対策で重要な3つのポイント
ここからは、SEO外部対策を行ううえで重要なポイントを3つ紹介します。
- 良質な被リンクを獲得すること
- サイテーション評価を獲得すること
- 質の高いコンテンツ・プロダクトを提供し続けること
それぞれのポイントについて、以下で詳しくみてみましょう
良質な被リンクを獲得すること
SEO外部対策で重要な1つ目のポイントは、良質な被リンクを獲得することです。
SEO外部対策においては被リンクを獲得することが重要ですが「良質な被リンク」である必要があることを覚えておきましょう。
質の低い被リンクを獲得することは、返ってSEO評価に悪い影響が出るおそれもあります。以下の4つの条件を元に、良質な被リンク獲得を目指しましょう。
- サイトで取り扱う情報と関連性の高いサイトからの被リンク
- 信頼性・権威性の高いサイトやページからの被リンク
- コンテンツ内に自然な形で設定された被リンク
- アンカーテキストが適切に設定されたリンク
なお、被リンクについては「被リンクとは?SEO効果や増やし方を初心者にもわかりやすく解説」でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
サイテーションを獲得すること
SEO外部対策で重要な2つ目のポイントは、サイテーションを獲得することです。
サイテーションとは、企業名やブランド名、店舗名などの情報が、自社以外のウェブサイトやSNSなどで言及されることを指します。
サイテーション評価を獲得するには、以下4つの情報が他のウェブサイトやSNSで言及される必要があります。
- 各種名称(店舗名・会社名・サービス名・個人名)
- 住所
- 電話番号
- ハイパーリンクではないURL
これらの情報を他社のサイトやSNSで紹介してもらえるように、参考にされやすいコンテンツを作成するほか、キャンペーンなどのSNS施策を行うのがよいでしょう。
なお、サイテーションについては「サイテーションとは?意味やSEO/MEO効果、獲得方法を解説」でも詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
質の高いコンテンツ・プロダクトを提供し続けること
SEO外部施策として被リンクやサイテーションの獲得を目指すには、質の高いコンテンツやプロダクトを提供し続けることが最も重要です。
いくら被リンクやサイテーションに関する施策を行っても、そもそものプロダクトやコンテンツが魅力的でないと、参考リンクとして掲載されたり、SNS状で言及されたりする機会は少なくなるでしょう。
本来は、SEO外部対策として施策ごとに取り組むのではなく、ユーザーにとって良いプロダクト・コンテンツを提供できているかなど、会社全体として取り組むのが理想だということを覚えておいてください。
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今すぐできるSEO外部施策7選
ここからは、今すぐできるSEO外部施策として、以下7つを紹介します。
- 関連性の高いメディアに被リンク営業を行う
- 独自性の高いコンテンツを作成・発信する
- ステークホルダーに被リンクを依頼する
- Wikipediaなどの情報サイトへ登録・掲載する
- 構造化データのマークアップを行う
- OGP設定を行う
- 外部のメディアへ寄稿する
Wikipediaを除き、どれも比較的実施するハードルが低いので、SEO外部対策に悩んでいる担当者の方は、まずはここから始めてみるのがおすすめです。
それぞれの施策内容について、以下で詳しくみてみましょう。
関連性の高いメディアに被リンク営業を行う
自社のオウンドメディアと関連性の高いメディアに対し、被リンクの営業を行いましょう。
被リンク営業を行うことで、親和性が高いメディアに自社のコンテンツを知ってもらいリンクを設置してもらえれば、効率的に被リンク獲得が可能です。
被リンク営業と聞くと「あまりよくない方法なのでは?」と感じる方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。
実際にGoogle検索の著名なスタッフの1人であるジョン・ミューラー氏は、被リンク営業について以下のように発言しています。
被リンク営業(デジタルPR)はGoogleガイドラインに違反するようなリンク獲得方法ではなく、逆にむしろ最も理想的なSEO施策である。
引用元:「ジョン・ミューラー氏のX投稿より」
Googleが推奨している以上、行わない手はありません。被リンク営業の具体的な方法については「被リンク営業とは?アプローチ方法や設置依頼メール例文を徹底解説」で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
また、記事作成代行ウルトラでは被リンク獲得代行サービスも提供しています。
被リンク営業は、やみくもにメディアにアプローチするのではなく、自社サイトにあったターゲットサイトにアプローチする必要があります。
低品質な被リンク獲得は、ペナルティや低評価のおそれもあるので、「どんなサイトに被リンク営業をすればいいの?」「ブラックハットSEOになってしまわないか心配」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
独自性の高いコンテンツを作成・発信する
自然な被リンクを獲得するには、独自性が高いコンテンツを作成・配信することも重要です。
たとえば、以下のようなコンテンツは独自性が高く、参考元としてリンクを獲得できる可能性があるでしょう。
- 導入事例やお客様インタビュー
- 業界・市場アンケートなどの調査コンテンツ
- インフォグラフィックなどの解説画像
また、「〇〇とは」などの独自性を出すのが難しいコンテンツの場合でも、スカイスクレイパーやリンク切れのリプレイス提案を行うことで、被リンクを獲得できる可能性があります。
詳しくは、「被リンク獲得方法 完全ガイド|正しく効果的な被リンクの増やし方」で解説するので、気になる方はぜひチェックしてください。
ステークホルダーに被リンクを依頼する
自社のステークホルダーに対して、被リンクを依頼するのも効果的です。
たとえば、ポータルサイトなどを運営している企業の場合は、自社サイトに掲載してくれている取引先に対して、ホームページ内で自社を紹介してもらえないか相談してみましょう。
掲載企業が数百に上る場合は、その数の分だけ被リンクを増やせるポテンシャルがあるということです。
また、取引先からすれば、掲載しているポータルサイトのSEO評価が向上すれば、結果的に自分たちにもメリットがあるといえます。
被リンクを依頼する際は、単純に「被リンクをください」とお願いするのではなく、被リンクをもらうことで取引先にどんなメリットがあるのかを丁寧に説明しましょう。
すでに取引がある企業へアプローチすることで、より効率的に被リンクを集められますよ。
SNSやYouTubeなどでの露出を増やす
SEO外部対策においては、X(旧Twitter)やInstagram、YouTubeなどのSNSで露出を増やすことも有効です。
作成したコンテンツをSNSで発信することでシェアされたり、フォロワー数が増加したりすれば、結果的にサイテーション評価が向上する可能性があります。
また、SNSをきっかけに自社コンテンツを他社サイトで紹介してもらえる可能性もあるでしょう。
そのほかにも、SEOにおいてSNS運用を行うメリットには以下のようなものがあります。
- SNSへの投稿自体が検索結果に表示されることがある
- 自社名やブランド名での指名検索数が増える可能性がある
詳しくは「SNSはSEO対策に効果あり?被リンクやサイテーションとの関係性や運用のコツを紹介」で紹介するので、あわせて参考にしてください。
Wikipediaなどの情報サイトへ登録・掲載する
被リンクやサイテーションを獲得するためには、Wikipediaなど権威性の高い情報サイトへ掲載することも有効です。
自社業界のポータルサイトや企業情報サイトへ登録できないか検討してみましょう。
また、Googleビジネスプロフィールにも自社の情報を登録してください。Googleビジネスプロフィールは、Googleが事業内容を確認するのに使用している可能性があるほか、MEO対策においても重要だとされています。
自社と関連性が高いポータルサイトであれば登録しておいて損はないので、「〇〇 ポータルサイト」「〇〇 企業一覧」などで検索して、登録先のサイトをリストアップしてみましょう。
構造化データのマークアップを行う
自社の企業名や事業内容、住所などのデータをGoogleに理解してもらいやすくするためには、構造化データのマークアップを行いましょう。
構造化データのマークアップとは、検索エンジンがウェブページ上の情報を理解しやすいように特定のフォーマットで掲載することを指します。
たとえば、企業情報の構造化データはHTML内に以下のように記述します。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "Organization",
"name": "株式会社サンプル",
"url": "https://www.example.co.jp/",
"logo": "https://www.example.co.jp/logo.png",
"contactPoint": {
"@type": "ContactPoint",
"telephone": "+81-12-3456-7890",
"contactType": "customer service"
},
"address": {
"@type": "PostalAddress",
"streetAddress": "東京都千代田区サンプル1-2-3",
"addressLocality": "千代田区",
"addressRegion": "東京都",
"postalCode": "100-0001",
"addressCountry": "JP"
}
}
</script>
構造化データを作成したら「リッチリザルトテスト」か「スキーママークアップ検証ツール」でコードに問題がないかテストを行いましょう。
基本的には、スキーママークアップ検証ツールの方がテスト可能なデータ範囲が広く便利です。
構造化データはHTMLに直接記述するほか、支援ツールを使用することで簡単にマークアップができます。必要に応じてエンジニアや開発支援会社に相談しながらマークアップを行いましょう。
OGP設定を行う
自社サイトがSNSでシェアされたときのために、OGP設定をしておきましょう。
OGP設定とは、SNS上で自社サイトが共有された際に、ページのサムネイル画像やタイトル、説明文などの情報を正確に表示するためのHTML設定のことを指します。
たとえば、OGP設定をしている状態でX(旧Twitter)で自社のページがシェアされると、以下のような形で表示され、より正確でわかりやすい形でユーザーに自社ページを知ってもらうことが可能です。
X(旧Twitter)やFacebookなど、SNSによって必要なOGP設定は異なるので、各SNSに最適化した形で設定しましょう。
外部のメディアへ寄稿する
権威性の高いメディアから被リンクを獲得するには、外部メディアへ寄稿することも検討しましょう。
ニュースサイトや業界情報サイトなどでは、連載や特集という形で記事の寄稿を募集していることがあります。
寄稿記事からの被リンクにはnofollow設定がされているケースもありますが、サイテーション獲得や寄稿記事をきっかけにした別の被リンク獲得など、SEO外部対策に役立つ可能性も。
自社サイトのコンテンツ作成体制に余裕がある場合は、外部メディアへの寄稿も検討するとよいでしょう。
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SEO外部対策はペナルティのリスクあり!避けるべき施策とは?
SEO外部対策は、正しく行うことでSEOに効果があるものの、間違った方法や施策を行うと、検索エンジンからペナルティを受けるリスクもあります。
特に注意すべき外部対策は、以下のとおりです。
- 被リンクの購入
- 低品質なサテライトサイトからの被リンク
- 関連性が低いサイトとの相互リンク
- 「リンク集」などのリンク一覧からの被リンク
施策の注意点を理解し、ペナルティを受けるリスクを少しでも軽減してください。以下でそれぞれについて、詳しく解説します。
被リンクの購入
被リンクを購入する形で増やすのは避けるのが無難です。
被リンクを購入するとは、外部サイトにお金を払って被リンクを設置してもらうことで、SEO業界においてはタブーな行為とされています。
実際にGoogleでも、被リンクの購入については検索結果を下げる可能性がある行為として明記しています。
もし、誰かが PageRank を得るために、「あなたのサイトからのリンクを購入させて欲しい」、「リンクを含んだ PR 記事を掲載してほしい」といった問い合わせをしてきたらご注意ください。PageRank を渡すリンクを売買することやそうした有料リンクの埋め込まれた PR 記事は Google のガイドライン違反となり、Google はそうしたガイドライン違反に対して、対策を講じます。その結果として、Google ツールバーで表示されるサイトの PageRank の減少や、それだけでなく、Google 検索上でのそのサイトの信頼が失われる事態が起こりえます。もちろん、サイトの検索結果上での掲載順位の低下につながることもあるでしょう。
引用元:PageRank を渡す有料リンクについて覚えておいて頂きたいこと
ただし、金銭のやり取りが直ちにペナルティの対象になる可能性は低いと考えられます。なぜなら、被リンク購入でGoogleが避けたいのは「被リンク購入によってGoogleの検索結果が操作され、有益でないコンテンツが検索上位に表示されること」だからです。
たとえば、取引先の企業に対して「導入事例コンテンツを有料で作成させてほしい」と依頼して、結果的に被リンクを獲得することはよくあります。
この場合、被リンクを購入することが主目的でなかったとしても、被リンクを購入したととらえられてもおかしくないはずですが、ペナルティの対象となる可能性は低いでしょう。
あくまでもGoogleがNGとしているのは、意図的に検索結果を操作するために被リンクを購入することであり、事業の遂行上必要なやり取りによる金銭のやり取りや、結果的な被リンク獲得はペナルティの対象とはならないと考えてよいでしょう。
また、広告の掲載にあたって有料で被リンクが設置されるケースに関しては、nofollow属性を付与することでペナルティが回避できます。
ただし「被リンク購入にリスクはない」とは言い切れないため、金銭のやり取りを含む被リンク獲得施策を行う場合は、慎重な判断が必要です。必要に応じてプロに相談するなどして、リスクを回避しましょう。
被リンク購入については「被リンク購入はあり?なし?NGと言われる理由やリスクをプロが解説」でも解説するので、気になる方はぜひチェックしてください。
低品質なサテライトサイトからの被リンク
被リンクを獲得するためだけに、低品質なサテライトサイトを立ち上げて自社サイトへのリンクを設置する施策も基本的にはNGです。
低品質なサテライトサイトからの被リンク獲得は、過去によく用いられた施策ですが、現在ではブラックハットSEOと呼ばれ、Googleでも厳しく取り締まっています。
被リンクだけを目的に低品質なサテライトサイトを立ち上げてリンクを設置することは、自社サイトの評価を下げるおそれがあるので避けましょう。
ただし、「良質なサテライトサイト」からの被リンクについてはペナルティを受けるリスクは低いです。
事業上、複数のオウンドメディアを運用しているのはよくあることです。実際に、ホテル予約サイト「一休.com」では、ページの下部に同じグループ会社のサイトへのリンクを設置しています。
自社が運営するサイト同士をリンクでつなぐことは、必ずしもサイトの評価を下げる要因にはならないことを覚えておきましょう。
ただし、事業との関連性が低い場合やあきらかに低品質なサテライトサイトやシステムで自動生成されたユーザーのためにならないサテライトサイトからの被リンクは、ペナルティの対象となる可能性が高いため注意してください。
関連性が低いサイトとの相互リンク
自社サイトと関連性が低いサイトとの相互リンクは、Googleが定めるリンクスパムに該当する可能性があるため注意が必要です。
過剰な相互リンク(「リンクする代わりにリンクしてもらう」)や、相互リンクのみを目的としてパートナー ページを作成する
引用元:Google検索セントラル「リンクスパム」
数が少なければ基本的には問題ありませんが、数千・数万単位の過剰な相互リンクはペナルティの対象となる可能性があります。
また、事業と関連性がないサイトとの相互リンクには効果がないとされているので、被リンク営業を行う際のリスト作成には十分注意しましょう。自社サイトにマイナス評価がなかったとしても、貴重な社内リソースや予算を失うことになりかねません。
リスト作成に不安がある場合は、必要に応じてプロに相談してください。
なお、相互リンクについては「相互リンクとは?やり方やSEO効果、ペナルティリスクの回避方法」でも解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
「リンク集」などのリンク一覧からの被リンク
他社サイト内にある「リンク集」などのページからの被リンクも避けるのが無難です。
こちらも数が少なければ基本的に問題はありません。しかし、リンク集からの被リンクは低品質なバックリンクとして、リンクスパムに該当するおそれがあります。
特に、被リンク施策でリンク集からのバックリンクを設置してもらっている場合は、数が膨大になっている可能性があるので注意しましょう。
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外部対策でGoogleからペナルティを受けたらどうすべき?
外部施策の内容によっては、Googleからペナルティを受ける可能性があります。
Googleからのペナルティは「対策」とも呼ばれ、対処をしなければ自社サイトのSEO評価が回復しないおそれも。
Googleからのペナルティには以下2種類があり、どちらのペナルティを受けたのかによって対応が異なります。
- 手動対策:Googleが手動で行う対策。サーチコンソール上にペナルティの原因が通知される
- 自動対策:アルゴリズムアップデートなどによって自動的に行われる対策。原因や対策を受けたことは表示されない。
それぞれのペナルティを受けた際の対策について、以下で確認しましょう。
手動対策を受けたら問題を解決して再審査を行う
Googleから手動対策を受けた場合は、Googleサーチコンソール上に通知が表示されます。
サーチコンソールの左側のメニュータブ上の「手動による対策」を開き、問題の件数と内容を確認しましょう。
問題の原因を解決したら、同じく「手動による対策」ページ内の「審査をリクエスト」をクリックします。審査を送信すると、1週間程度で承認・不承認の結果が通知されるので、結果を待ちましょう。
通知が届き「手動による対策」ページで、問題が検出されなければペナルティを受けた状態が解消されたことを意味します。
なお、SEO外部施策におけるペナルティの原因には、低品質な被リンクや過度な相互リンクなどが挙げられます。被リンクが原因でペナルティを受けている場合は、リンク否認を行う必要があるので「リンク否認とは?低品質な被リンクを否認する効果や具体的な手順」を参考にしてください。
自動対策の影響を受けた可能性がある場合は、まずは分析を
手動対策ではなく、自動対策によって自社サイトの検索順位が下落した場合は、サーチコンソール上に通知が表示されることはありません。
自動対策は、ペナルティというよりは単純にSEO評価が著しく下がったとも捉えられるので、まずはその原因を分析する必要があります。
以下の手順で原因を分析して、検索順位が戻るかどうかチェックしましょう。
- いつから検索順位が下落しているのかを調査する
- 検索順位が下落しはじめた時期に行った施策を調査する
- 該当する施策の内容をリセットしてサイトをもとの状態に戻す
- 検索順位の推移を1週間~2週間にかけて観察し、もとに戻るかをチェックする
- もとに戻らなければ②に戻り、ほかに実施した施策がないか確認する
自動対策を受けた場合、再審査を行ったり、問題が解決されたかを確認したりすることはできません。
原因と思われる部分を解消したりもとに戻したりしたあと、検索順位が戻れば問題は解決ですが、原因がわからない場合は、長期的にSEO評価が戻るのを待つ必要があるでしょう
何らかの原因でサイト全体の検索順位が下落した際、自社で解決できない場合はSEO業者などのプロに頼ることも検討してください。
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外部対策をするならSEOツールは必須
SEO外部施策を進める際は、SEOツールが必要不可欠です。
最近はさまざまなSEOツールが提供されていますが、業界でも有名かつ必須級のツール2つを紹介します。
ツール名 | SEO外部対策においてできること・役割 |
---|---|
Ahrefs | ・自社サイトの被リンク数や被リンク元のURLの確認 ・他社サイトの被リンク数や被リンク元のURLの確認 ・被リンク獲得時期や失効時期の確認 ・DR(ドメインレーティング)の確認 ・UR(URL評価)の確認 |
Google サーチコンソール | ・自社サイトの被リンク元URLの確認 ・ペナルティの有無や原因の確認、再申請 ・リンク否認 |
特に、外部施策を進めるうえでは競合サイトの被リンク獲得状況を調査するのが重要です。そのため、Ahrefsに限らず競合の被リンクを調査できるツールを一つは導入しておくとよいでしょう。
やみくもに被リンクを獲得してもSEOに効果がないおそれがあるほか、ペナルティのリスクも高まります。ベンチマークとする競合サイトが獲得している被リンクであれば、SEOに効果が見込めるうえ、ペナルティのリスクも軽減できるでしょう。
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SEO外部対策は長期的な取り組みが必須!外注化も検討しよう
SEO外部対策には、被リンク営業やポータルサイトへの登録・掲載など、すぐに行える施策がある一方で、ほどんどの施策は長期的に取り組む必要があります。
そのため、調査コンテンツのリリースやSEOコンテンツの作成など、本来は社内に専任チームを設けるのが理想です。
とはいえ、社内にリソースがない場合やそもそもノウハウがなく、どうやって進めたらよいかわからないケースもあるでしょう。
リソースやノウハウがなくて困っている場合は、外注化も検討してください。
私たちULTRAでは、SEO記事制作代行はもちろん、被リンク獲得代行など、SEO関連のソリューションを幅広く提供中です。SEOコンサルティングにも対応しているので「突然順位が下がって困っている」という場合でも、原因の特定から改善までサポートできます。
記事作成代行・被リンク獲得代行ともに高い成果が創出可能ですので、まずは一度お気軽にご相談ください。
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まとめ
SEO外部対策とは、外部サイトを通じて自社サイトのSEO評価を向上させる施策のことを指します。
特に、被リンク獲得やサイテーション評価を獲得することが重要なため、以下のような施策を実施して対策を行いましょう。
- 関連性の高いメディアへの被リンク営業
- 独自性の高いコンテンツの作成・発信
- ステークホルダーからの被リンク獲得
- ポータルサイト・情報サイトへの掲載
- 構造化データのマークアップ
- SNS用のOGP設定
- 外部メディアへの寄稿
ただし、外部施策の内容によってはGoogleからペナルティを受けるリスクもあります。施策の内容に不安があったり、自社にノウハウがない場合は被リンク獲得代行サービスを利用することも検討してください。
SEOのプロであれば、競合サイトを分析したうえで、より効果的かつリスクが低い被リンク獲得施策を効率的に実施可能です。
自社のリソースやノウハウの状況にあわせて、ぜひお気軽にご相談ください。
- 狙ったキーワードで検索上位がとれていない
- 戦略的にSEO対策をしたい
- 検索順位改善だけでなく売上・利益にもつなげたい
現在、上記のようなお困りごとがありましたら、SEOコンサルティングで圧倒的な成果を創出してきた我々『ULTRA』へご相談ください。SEO対策にとどまらず売上・利益などビジネス的な成果を追求し、戦略設計から施策の実行、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。