- オウンドメディア立ち上げまでの14ステップと各工程のポイント
- オウンドメディア立ち上げにかかる費用
- オウンドメディアの立ち上げ成功事例

この記事の著者:渡邉 志明(シュワット株式会社 代表取締役)
オウンドメディア運用コンサルティング会社の経営者。
これまで複数のwebメディアの立ち上げ~黒字化にPM・SEO責任者として携わる。コンテンツSEOによるメディアのグロースやインハウス化支援が得意。
リード獲得やブランド認知拡大に高い効果を発揮するオウンドメディア。
「オウンドメディアを立ち上げて成功したい」
「オウンドメディアの立ち上げ方がわからない」
上記のような要望・疑問にお答えできるように、本記事ではオウンドメディアの立ち上げについて徹底解説。
立ち上げの手順や各工程におけるポイント・注意点、必要な費用まで、数々のオウンドメディアの支援に携わり成功に導いてきたプロの目線から解説していきます。
▼オウンドメディア立ち上げまでのロードマップ

オウンドメディアの成功事例や成功しているメディアの共通点やコツについても紹介しています。
これからオウンドメディアの立ち上げを考えているという方は、ぜひご一読ください!
- オウンドメディアを立ち上げたいがノウハウがない
- 戦略的にオウンドメディア運用をしたい
- オウンドメディアで高い成果を創出したい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、オウンドメディアの立ち上げ・運用で圧倒的な成果を創出してきた我々『シュワット株式会社』へご相談ください。徹底的に定量的な成果を追求し、オウンドメディアの制作から戦略設計、施策の実行、コンテンツ制作、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。
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オウンドメディアの立ち上げ手順14ステップ
オウンドメディアを立ち上げる手順は、以下の14ステップになります。
- 【準備・計画】オウンドメディアの目的やミッションを整理する
- 【準備・計画】オウンドメディアの目標やKPI、達成戦略を設定する
- 【準備・計画】運用メンバーをアサインする
- 【準備・計画】ターゲットやペルソナを設定する
- 【準備・計画】オウンドメディアのコンセプトを決定する
- 【コンテンツ制作】必要なコンテンツの種類を洗い出す
- 【コンテンツ制作】対策キーワードを選定する
- 【コンテンツ制作】コンテンツを制作する
- 【オウンドメディア構築】オウンドメディアに必要な機能の整理と要件定義を実施する
- 【オウンドメディア構築】ドメイン・サーバー・CMSを検討する
- 【オウンドメディア構築】オウンドメディアのデザインを決定する
- 【オウンドメディア構築】SEO対策を意識してオウンドメディアの構造を設計する
- 【オウンドメディア構築】オウンドメディアを開発・構築する
- 【公開】コンテンツを入稿しオウンドメディア公開する
オウンドメディアの立ち上げでは、実際にWebサイトの構築やコンテンツ製作をする前に、まず目的の明確化や運用メンバーのアサイン、戦略設計といった「計画・準備」をすることが大切です。
また、オウンドメディアを公開した後の運用のことも事前に考えておかなければいけません。
以下のような「運用工程」も見据えて、立ち上げを進めていきましょう。
- モニタリング、計測環境の構築
- 効果測定に基づくコンテンツやサイトの改善
世の中にはさまざまなオウンドメディアが公開されていますが、成果が出ないという理由で更新が途絶えてしまっているものも少なくありません。
成果を出して運用を継続していけるよう、これから解説する立ち上げのポイントについてよく理解してください。
1. 【準備・計画】オウンドメディアの目的やミッションを整理する
オウンドメディアの目的はさまざまありますが、よくあるものは以下の通りです。
- リード(見込み客)の獲得
- 商品販売
- ナーチャリング
- 自社やブランドの認知向上
- ブランディング(オウンドメディアブランディング)
- 採用応募者の増加(オウンドメディアリクルーティング)
オウンドメディアを通じて達成したいことが何なのかや果たすべき役割、提供する価値は何か、事前に決定しておくようにしてください。
オウンドメディアを立ち上げる目的やミッションがあやふやだと、戦略もあやふやなものになってしまい、結果として達成できる成果もイマイチなものとなってしまいます。
また、目的によってとるべき戦略や行動が大きく変わるという点も理解しておきましょう。
例えば、認知拡大を目的とする場合は、広範囲なターゲットに興味を持ってもらえるよう、幅広いテーマのコンテンツを展開する必要があります
一方で、リード獲得を目的とする場合、ターゲットの課題解決に役立つ専門性の高いコンテンツを提供することの優先度が高まります。
得られる成果を最大化するうえでは、オウンドメディアを運営する目的を明確にし、その目的に合わせた戦略を立てることが重要です。
2. 【準備・計画】オウンドメディアの目標やKPI、達成戦略を設定する
オウンドメディアの目的が決まったら、目標やKPI、達成戦略を決めます。
定量的な(数値化できる)目標と達成期限の設定
「オウンドメディアの目的に対して寄与できたか」を推し計れる、定量的な(数値化できる)目標と達成期限を設定しましょう。
▼目的別の目標の例
目的 | 目標 |
---|---|
ブランド認知度向上の場合 | 「半年以内に、Webサイトの月間ユニークユーザー数を〇〇人増加させる」 |
「1年以内に、自社ブランド名の検索数を〇〇%増加させる」 | |
リード獲得の場合 | 「3ヶ月以内に、資料ダウンロード数を〇〇件獲得する」 |
「半年以内に、問い合わせ数を〇〇件獲得する」 | |
人材採用の場合 | 「3ヶ月以内に、求人応募を〇〇件獲得する」 |
「半年以内に、〇人をオウンドメディア経由で採用する」 |
定量的な目標でないとオウンドメディアがどれだけ事業に貢献したかを正しく測定できないため、必ず設定するようにしてください。
また、以下の観点を加味し、最適な(難しすぎず簡単すぎずな)目標を立てることが大切です。
- 競合性
- 市場の大きさ
- 自社のリソース(予算・人員)
- 運用ノウハウの有無
- Webサイトのドメイン力(GoogleからのSEO上の評価)
各観点の調べ方など詳しくは「オウンドメディア立ち上げ時の目標値を設定する際に加味すべきポイント」で解説しています。
KPIの設定
定量的な目標が決まったら、KPIを設定します。
KPI(Key Performance Indicator)とは、日本語で「重要業績評価指標」と訳され、組織やプロジェクトの目標達成度を定量的に測るための指標です。
KPI設定にあたりまずは、目標達成までに必要な要素を細分化した「KPIツリー」を作成します。
以下の図は、「リード獲得数:100件/月」を目標とした場合のKPIツリーの例です。

細分化して出てきた各要素がオウンドメディアのKPIになります。
各KPIを以下のような表にまとめ、オウンドメディア運用開始後は随時効果測定を行いデータを記録します。

効果測定結果から、各KPIのうちどこに課題があるか見つけ、それに応じた改善策を実施します。
そのためにも、立ち上げ段階でKPIの設定を行っておくことは大切です。
なお、KPI設定について詳しく知りたい方は、「オウンドメディアのKPI設定|指標や具体例、目標設定の流れを解説」を参考にしてください。
目標達成戦略の設計
目標達成に関わるKPIを設定したら、戦略設計です。
オウンドメディアにおける”戦略”とは、最終的な運用目的(目標)達成に向けてどのような行動をとるのか定めたプランのことを指します。
同時に、弊社では戦略のことを「最小労力で最大成果を生むことができる行動計画」だと定義しています。
戦略次第で、必要な労力や得られる成果が大きく変わるため、非常に重要です。

戦略設計では、目標ひいては各KPI達成のために必要な行動や期間別の行動量を決定します。
以下の表のように、各KPI達成に必要な行動を整理していくイメージです。
期間 | KPI | 行動 |
---|---|---|
~3ヶ月目までに | 3ヶ月目のセッション数:5,000件/月 | 〇月〇日までにキーワード選定の完了 新規コンテンツ〇本の制作・公開 |
3ヶ月目のフォーム流入数:25件/月 | コンテンツ内にCTAを設置 | |
3ヶ月目のリード数:3件/月 | フォームページを設置 | |
重要キーワード「〇〇」で検索10位以内 | 「○○」に対策したコンテンツの公開 ┗特に力を入れた内容にする |
戦略設計のコツとして、目標達成までの期間をフェーズ分けして、各フェーズで特定の施策にリソースを集中させるのがおすすめです。
イメージは下図の通りです。

フェーズ別で特定の施策にリソースを集中させることで、チームとして連携が取りやすく、なおかつ思考もその施策に集中できるため行動の効率や質が高まる傾向があります。
なお、オウンドメディアの戦略設計方法について詳しく知りたい方は、「オウンドメディア戦略設計ガイド|目的・目標設定、運用方法まで」を参考にしてください。
3. 【準備・計画】運用メンバーをアサインする
オウンドメディア運用に携わるメンバーをアサインしましょう。
オウンドメディア運用に必要な「役割」の種類は以下の表の通りです。
なお、1人のメンバーが複数の役割を兼ねてもOKです。
担当分野 | 役割名 | やること |
---|---|---|
サイト制作・構築 | エンジニア | サイトを制作する |
Webデザイナー | サイトのデザインを決める | |
全体管理 | 責任者 | 全体を管理する |
マーケテイング | SEO担当者 | SEO戦略の策定や施策実行をする |
広告運用担当者 | Web広告を運用をする | |
SNS運用担当者 | SNSへの投稿をする | |
データアナリスト | 効果測定や分析を行う | |
コンテンツ制作 | ディレクター | コンテンツの企画・制作を統括する |
ライター | コンテンツを執筆する | |
編集者 | コンテンツの企画や編集をする | |
校正・校閲者 | コンテンツの正しさをチェックする |
オウンドメディアには、主に以下の様な役割があります。
すべての役割が必要というわけではなく、また1人が複数のポジションを兼任することも多いです。
ノウハウやリソースが不足しているという場合は、外注も有効活用していきましょう。
サイト制作はもちろんですが、”高いノウハウが必要なSEO対策”と”時間のかかるコンテンツ制作”は外部のパートナーを利用しているオウンドメディアも多いです。
実際、弊社の過去の支援先では担当者1人でしたが弊社のリソースを有効に活用することで、月間50万PV・200リード越えのオウンドメディア立ち上げに成功しました。
自社のリソースやオウンドメディア運用スキルを鑑みて最適なメンバーで臨みましょう。
4. 【準備・計画】ターゲットやペルソナを設定する
オウンドメディアを立ち上げる目的が整理できたら、どのような読者層をターゲットにすべきかを検討しましょう。
下記を参考に、オウンドメディアのターゲット像を考えてみてください。
分類 | 詳細 |
---|---|
デモグラフィック属性 | 年齢層、性別、居住地域、職業、収入などのセグメント |
サイコグラフィック情報 | 興味や志向、価値観、ライフスタイル、購買行動などのパーソナリティの傾向 |
ターゲットと同時にペルソナを設定するのも良いでしょう。
ペルソナとは、製品やサービスの典型的なユーザー像を具体的に設定したものです。
ペルソナの例は下図の通りです。

ペルソナを、オウンドメディア運用メンバー間で共通認識として持っておきましょう。
そのうえで、ペルソナに刺さるオウンドメディア作りができるように、コンセプトやデザイン、細かな文章スタイルまで調整することが大切です。
5. 【準備・計画】オウンドメディアのコンセプトを決定する
オウンドメディアの目的やターゲットが決まったら、コンセプトを検討します。
コンセプトを決める際は、「自社が何をアピールしたいか」という主観的なことばかりではなく、「ターゲット層がどのようなことに興味・関心を持つのか」や、「どうしたら競合と差別化ができるか」なども考えてみましょう。
コンセプトを決めておくことで、作るコンテンツの方針や、デザイン、文章のトンマナが決めやすくなります。
また、ユーザーに対してもどんなメディアなのか、伝わりやすくなるでしょう。
オウンドメディアのコンセプトがないままコンテンツの制作に取り掛かってしまうと、ターゲット層に刺さりづらく反響や成果が見えにくくなる可能性があります。
なお、オウンドメディアのコンセプト設計について詳しくは下記の記事をご覧ください。

コンセプトまで決まったら、オウンドメディアの準備・計画フェーズは完了です。
次は、コンテンツ制作やWebサイトの構築など、実行フェーズに移ります。
6. 【コンテンツ制作】必要なコンテンツの種類を洗い出す
オウンドメディアにどのような種類のコンテンツを用意するか検討しましょう。
▼オウンドメディアの主なコンテンツの種類
コンテンツの種類 | 意味 |
---|---|
SEO記事 | 検索エンジンで上位表示され、アクセスを稼ぐ記事。 オウンドメディア集客の要。 |
企画記事 | SEOを意識せずおもしろさに重きをおいた記事。オウンドメディアにアクセスしたユーザーに読んでもらうことが前提。SNSでバズる内容であれば集客手段にもなる。 |
ニュースやトレンド情報記事 | オウンドメディアに関連したニュースやトレンド情報を発信する記事。Google Discoveryなどに表示されれば集客手段にもなる。 |
事例・ケーススタディ紹介記事 | 自社で取り扱う商品やサービスの導入事例を紹介する記事。アクセスしたユーザーに読んでもらうことでコンバージョン率を高められる。 |
ホワイトペーパー | 主にBtoBマーケティングにおいて、企業が潜在顧客や見込み顧客に対して提供する、専門的な情報やノウハウをまとめた資料のこと。コンバージョン率を高める。 |
お知らせ | イベント・セミナー・キャンペーン等に関する告知。 |
オウンドメディアの目的やターゲット、コンセプトに合わせて制作するコンテンツの種類を決定しましょう。
なお、大前提オウンドメディアの集客は基本的にGoogleやYahoo!といった検索エンジン経由で行います。
そのため、ほとんどアクセスが期待できないオウンドメディアの立ち上げ段階では、検索エンジン経由でアクセス数を増やせるSEO記事の作成が中心となります。(予算次第で初期段階はSEO記事のみの場合も)
SEO記事によってオウンドメディアに十分なアクセスが集まってきてから、他の種類のコンテンツも充実させていくのがより短期で高い成果を出すためのポイントです。
SEO記事を作成するにあたり、まずは次に解説する「対策キーワード選定」を行います。
7. 【コンテンツ制作】対策キーワードを選定する
SEO記事作成にあたって、まずはオウンドメディアとして検索上位表示を達成したい「検索キーワード」を決定します。
検索キーワードとは例えば、「ダイエット やり方」「オウンドメディア 立ち上げ」というようにユーザーが検索エンジンに入力しているキーワードのことを指します。
自社Webサイトで検索上位表示を達成したい検索キーワードのことを、「対策キーワード」と呼びます。
先に対策キーワードを決める理由は、SEO記事が”逆算式”で作成されるからです。
検索エンジンは入力された検索キーワード(クエリ)に対して最も適切な内容のページをランキング形式で表示するシステムです。
例えば、「ダイエット 方法」と「ダイエット サプリ」という検索キーワードでは、ユーザーが検索で知りたいこと(=検索意図)が異なっており、上位表示されるページも全く異なります。
検索キーワード | ユーザーの検索意図 | 上位表示されるページの内容 |
---|---|---|
ダイエット 方法 | ダイエットの方法を知りたい | ダイエット方法を解説したページ |
ダイエット サプリ | ダイエットサプリを知りたい | ダイエットサプリを紹介するページ |
このようにSEO記事を作成し上位表示されるためには、まず検索キーワードを決めたうえで、そのキーワードの検索意図に対して最適な内容でコンテンツを作成する必要があります。
対策キーワードを選ぶことはキーワード選定と呼ばれ、SEOの成否の9割を左右するとも言われる重要な工程です。
キーワード選定では、以下のように対策キーワードをリストアップします。

リストアップの際、ユーザーの検索意図が異なるキーワードをピックアップするようにしましょう。
そのうえで各対策キーワードに対して、最適なコンテンツを制作します。
キーワード選定の際には、以下のようなポイントに注目してください。
- コンバージョンの発生しやすさ:コンバージョンに近いユーザーが検索しているか
- 検索ボリューム:キーワードが1ヶ月間でどれだけ検索されているか(数値で表される)
- 競合性:競合多い、強いキーワードの場合は上位表示の難易度が上がる
検索ボリュームだけでキーワードを選んでしまうのはありがちな失敗なので、他の視点にも着目しオウンドメディアの目標達成に最適なキーワードを選定しましょう。
なお、キーワード選定は非常に奥が深くこのスペースではとても説明しきれません。正しいやり方について詳しく知りたい方は、「SEOキーワード選定完全ガイド|実行手順や注意点・活用ツールまで」を参考にしてください。
8. 【コンテンツ制作】コンテンツを制作する
対策キーワード選定が完了したら、各キーワードで上位表示が狙えるSEO記事の制作を進めましょう。
SEO記事制作の基本的な流れは以下の通りです。
工程 | 概要 |
---|---|
1. コンテンツの構成案の作成 | 見出し(hタグ)構成、記事の骨組みの作成 |
2. ライティング | 構成案に基づいた記事執筆 |
3. 編集 | 文章の修正、加筆 |
4. 校正・校閲 | 誤字脱字、文法的な誤りのチェック、事実関係の確認 |
社内にSEOの知見がない場合は、外部のSEO記事制作代行会社の力を借りるのも選択肢です。
また、SEO記事と同時に他のコンテンツの制作も進めていくようにしてください。
制作だけでなく、どのような体裁でコンテンツを提供するかについても検討しておきましょう。
コンテンツ制作の外注を活用する場合は、見積もりを取る上でも必要になってきます。
コンテンツ制作前に検討すべきポイント
- コンテンツの体裁(文章スタイルや画像・動画のトンマナ)
- 情報を伝える話者(例:企業、社員、キャラクターを作るなど)
- 企業や団体、専門家、ユーザー、インフルエンサーなど外部とのコラボレーション
外部のパートナーにコンテンツ制作をお願いする場合は、オウンドメディアの方針を伝えた上で依頼をしましょう。
また、記事のアイキャッチ画像や、必要な画像なども、忘れずに手配しておいてください。
なお、コンテンツ制作の方法やコツについて詳しく知りたい方は、「オウンドメディアの記事作成完全ガイド|書き方のコツ・制作の流れ」を参考にしてください。
9. 【オウンドメディア構築】オウンドメディアに必要な機能の整理と要件定義を実施する
コンテンツ制作と並行してオウンドメディア自体の構築も進めていきましょう。
まずは、オウンドメディアに必要な機能や要件を洗い出し、要件定義を実施します。
なお、要件定義とは、Webサイト制作のプロジェクトにおいて、必要な機能や性能、デザインなどの要望を明確にする作業のことです。
オウンドメディアの運用に成功するためには「SEO的に強いかどうか」と「更新がしやすいかどうか」が大切です。
したがって、要件定義の段階ではそのような条件を満たせるように機能やデザインを考える必要があります。
その他、以下のような視点も持って要件定義を進めましょう。
- 制作したいコンテンツの種類を公開・更新できるか仕様
- CTA機能やお問い合わせフォームなどコンバージョンへの導線に関連する機能
- SNSとの連携
- ユーザー更新コンテンツの有無
- 適切な構造化マークアップ
- セキュリティ対策 など
高い専門知識が求められるため、自社に十分なノウハウがないという場合はオウンドメディア制作会社の力を借りながら要件定義を進めてください。
10. ドメイン・サーバー・CMSを検討する
要件定義と同時に、オウンドメディアに必要なドメイン・サーバー・CMSを決定しましょう。
なお、この工程についても専門知識が求められるため、わからない場合は制作会社に相談してください。
それぞれ解説していきます。
ドメイン
ドメインとは、インターネット上の住所のようなものです。
例えば、「https://www.example.com」というURLの場合、「example.com」がドメインです。
ドメインは、下図のようにすでにお持ちのWebサイト(コーポレートサイトなど)の下層に紐づける形でオウンドメディアを立ち上げる場合は取得不要です。

一方、オウンドメディアようにWebサイトを新たに構築する場合は、ドメイン登録サービス業者から取得する必要があります。「お名前.com」などのサービスで簡単に取得できるので、自身が希望するドメインを取得しましょう。
なお、基本的にすでにお持ちのWebサイトの下層に紐づける形で立ち上げた方が良いです。
そうすることで、コストが抑えられるだけでなく、既に得られているドメインのSEO評価を活かすことができ、よりスピーディーに成果を生み出すことができます。
ドメインを新たに取得する必要がある場合は以下のポイントを抑えておいてください。
- サイト内容を表現したドメインにする
- 長くしすぎない
- 中古ドメインは使用しない(Googleのペナルティ対象)
ドメインは後から変更できないので慎重に決めるようにしましょう。
また、自身が取得したいドメインがすでに他の人に取得されている場合、取得できませんのでご注意ください。
サーバー
サーバーとは、Webサイトのデータを保管し、インターネット経由でユーザーからのアクセスに応じてWebページを表示するためのコンピュータのことです。
例えるなら、Webサイトが家だとすると、サーバーは家を建てる土地のようなものです。
オウンドメディアを新たに立ち上げる際には、サーバーを構築する必要があります。
以下のような種類があるので、自社に合ったサーバーを選択しましょう。
種類 | 内容 |
---|---|
レンタルサーバー | サーバーをレンタルして利用する方法です。手軽に始められ、費用も比較的安価。 |
VPS | 1台の物理サーバーを複数の仮想サーバーに分割して利用する方法です。 レンタルサーバーよりも自由度が高く、性能も優れています。 |
クラウドサーバー | インターネット上の仮想サーバーを利用する方法です。 必要な時に必要な分だけリソースを確保できるため、柔軟性が高い。 |
専用サーバー | 1台の物理サーバーを独占して利用する方法です。最も高性能ですが、費用も高額です。 |
サーバーの違いを理解して、オウンドメディアの規模や予算、自社の持つ知識、セキュリティ面を考慮して、選んでください。
自社で判断できない場合はオウンドメディアの制作会社にアドバイスをもらうとよいでしょう。
CMS
CMSとは、Contents Management System(コンテンツ・マネジメント・システム)の略で、Webサイトのコンテンツ(テキスト、画像、動画など)の作成、編集、管理、公開を簡単に行えるシステムのことです。
代表的なものには、WordpressやMovable Typeなどが挙げられます。
CMSを利用する最大のメリットは、プログラミングの知識がない人でも簡単にWebページの更新や追加ができるようになる点です。
頻繁なコンテンツ公開や更新が必要なオウンドメディア運用にあたり、プログラミングについての専門知識がある人しかその作業ができないのは大きな障壁となります。
CMSを導入することで誰でもコンテンツ公開や更新が可能になり、運用体制が強化されます。
CMSの種類は豊富なので、自社に合った適切なCMSを用いてオウンドメディアを構築することが大切です。
中小規模のオウンドメディアであれば、WordPressをCMSに選ぶケースが多いです。
大規模なメディアや、オリジナリティを打ち出したい場合は、フルスクラッチで開発をする場合もあります。
CMSの種類や選び方について詳しくは下記の記事をご覧ください。

11. 【オウンドメディア構築】オウンドメディアのデザインを決定する
要件定義と並行して、オウンドメディアの目的やコンセプト、ターゲット層に即したデザインを決定しましょう。
デザインは、オウンドメディアの信頼度の他、売上やPV数などにも影響を与える大切な要素です。
以下のようなポイントを抑えて、適切なWebデザインでオウンドメディアを制作してください。
- オウンドメディアの目的やコンセプトにマッチしたWebデザインにする
- 企業のイメージに合ったWebデザインにする
- ターゲット層となるユーザーが使いやすいWebデザインにする
- スマートフォンにも対応したWebデザインにする
以上のようなポイントを抑えて、コンテンツの配置や色合い、文字フォント、UIUX、ロゴなどを決定しましょう。
オウンドメディアのデザインについて詳しくは下記の記事をご覧ください。

12. 【オウンドメディア構築】SEO対策を意識してオウンドメディアの構造を設計する
オウンドメディアの開発・構築段階では、SEOのことも意識する必要があります。
検索エンジンから正しくWebサイトを評価してもらうためには、適切な内部リンク構造、HTML構造でオウンドメディアを構築することが欠かせません。
SEOのことを何も考えずにオウンドメディアを構築してしまうと、後々大がかりなサイトリニューアルが発生するリスクもあります。
なお、正直に申し上げると、大半のWeb制作会社はSEOのことが全くわかっていません。
SEOコンサルティング事業も行う弊社では「検索順位が上がらない」と日々多くのご相談をいただきますが、その原因の多くは、お客様が利用したWeb制作会社がSEO的に正しくオウンドメディアを構築をできていないことにあります。
そのようなケースだと、SEOで成功するためにはオウンドメディアの構造を大幅に見直す必要があるため、結果的に余計な費用や時間がかかってしまうのです。
オウンドメディアを開発・構築する際には、弊社のような高度なSEOノウハウを持つ制作会社を利用するか、一般的な制作会社にプラスしてSEOの専門会社をアサインする形をとりましょう。
弊社では、前者と後者のどちらにも対応可能です。「SEOで結果が出ない」と、後から困ることにならないようにぜひ一度お問合せください。
なお、オウンドメディアのSEO対策について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

13. 【オウンドメディア構築】オウンドメディアを開発・構築する
ここまでの工程が完了したら、制作会社もしくは社内のWebエンジニア・プログラマーに依頼して実際にオウンドメディアを開発・実装してもらいましょう。
開発やコーディングと呼ばれる作業工程です。
以下2種類の開発が行われ、それぞれ担当者が異なります。
- フロントエンド開発:HTML/CSS/JavaScript等でWebデザインを実装・コーディング
- バックエンド開発:サーバーの構築・CMSの実装・カスタマイズ・データベースの設計
外注する場合は、以下のようなポイントを抑えて頼りになるオウンドメディア制作会社を選びましょう。
- SEOやWebマーケティングのノウハウが十分にあるのか
- 構築後の運用(コンテンツ制作や戦略策定)にも対応できるか
- 制作費用は予算に合っているか など
なお、オウンドメディア制作会社の選び方について詳しく知りたい方は、「オウンドメディア制作会社おすすめ16選!選び方や費用を徹底解説」を参考にしてください。
\オウンドメディアの立ち上げならシュワット株式会社へ/
14. 【公開】コンテンツを入稿しオウンドメディアを公開する
コンテンツが完成したら、CMSに入稿しましょう。
入稿とは、CMSに入力し、オウンドメディアにコンテンツを公開する作業のことを指します。
下図は、WordPressを使った入稿作業の様子です。

また、コンテンツのタイトル(titleタグ)や見出し(hタグ)、画像のalt属性などが適切に設定されているか確認しましょう。
SEOコンテンツは以下のような構造になっています。

正しい構造にしたうえで、それぞれキーワードを入れるかどうかなど、適切に設定することはかなり重要です。
以下の表を見て理解しておきましょう。
場所 | 意味 | 対策キーワードを入れるか |
---|---|---|
h1見出し | ページ内容全体を表す見出し | 必須で入れる |
h2見出し | 大見出し | できるだけ入れる |
h3,h4,h5見出し | 中見出し~小見出し | 無理に入れなくてもいい |
本文(p) | 本文 | 必須で入れる |
タイトル(title) | ページのタイトル(検索結果に表示) | 必須で入れる |
メタディスクリプション(description) | ページの説明文(検索結果に表示) | ほぼ必須で入れる |
画像のalt属性 | 画像の説明文 | できれば入れる |
アンカーテキスト | リンクの文章 | できれば入れる |
SNSでの告知やメルマガ配信を行う場合は、コンテンツ公開と連動した手順を決めておくとスムーズです。
オウンドメディアは立ち上げ後の継続的な運用が必要
オウンドメディアは立ち上げて終わりではなく、継続的な運用が必要です。
しかし、反対に正しい戦略の元、オウンドメディアの運用を継続し続けることで必ず成功できます。
以下のようなポイントを抑えて正しく運用を続けていきましょう。
- モニタリング、計測環境を構築し効果測定を行う
- 効果測定結果に基づき、コンテンツやサイトの改善を続ける
それぞれ解説していきます。
モニタリング、計測環境を構築し効果測定を行う
モニタリング、計測環境を構築しオウンドメディアの効果測定を行いましょう。
以下のような指標が計測される場合が多いです。
- 検索順位:対策キーワードを検索した際の自社コンテンツの順位
- 検索経由のセッション数:検索経由でどれだけサイトを見られたか
- CV(コンバージョン)数:資料請求や問い合わせなど目標としている行動の発生数
- CVR(コンバージョン率):コンバージョンの発生率
- CTR(クリック率):検索結果画面に表示された後クリックされた割合
- 平均回遊数:サイト訪問者が平均何ページを見たか
- 平均滞在時間:訪問者がどれくらいページに滞在したか
上記のような指標の測定には以下のようなツールが用いられます。
ツール名 | 料金 | 必須度 | 測定可能な指標 |
---|---|---|---|
GA4 | 無料 | ◎ | サイトの流入数やコンバージョン率等のユーザー行動 |
Google Search Console | 無料 | ◎ | Googleの検索結果での順位や表示回数、クリック率 |
Ahrefs | 有料 | 〇 | 検索順位、被リンク数、流入数など |
Semrush | 有料 | 〇 | 検索順位、被リンク数、流入数など |
無料で多くの機能が利用できる「GA4」や「Google Search Console」は必須です。
ただし、サイトのパフォーマンスを計測するためには、計測タグをサイトに埋め込んでおく必要があります。
有料ツールに関しては、本格的な運用をする場合、「Ahrefs」か「Semrush」の利用がおすすめです。
ただし、海外ツールになるため担当者に高いスキルが求められます。
そうでない場合はサポートが充実した国産のSEOツールの利用も選択肢です。
効果測定結果に基づき、コンテンツやサイトの改善を続ける
オウンドメディアは効果測定をしながら、常にコンテンツやサイトを改善し続けることが大切です。
記事を追加掲載するペースやタイミングを計画するほか、古くなった情報の更新や修正にかかるリソースを確保しておきましょう。
また、オウンドメディアの検索順位やCVRをモニタリングした上で、公開したコンテンツの改善を行うことが重要です。公開したコンテンツのパフォーマンス改善を目指し、加筆修正を行うことを「リライト」と言います。
コンテンツの改善だけでは、検索順位の上昇が頭打ちとなった場合にはSEO外部対策なども実施しましょう。
オウンドメディアの成長フェーズによっては、SNSやメールマガジンとの連携や、イベントの企画など、露出や認知を広げる戦略も追加検討していきます。
なお、オウンドメディアの運用工程におけるポイントについて詳しく知りたい方は、「オウンドメディア運用で成果を出す5つのコツ|成功事例や運用方法も紹介」を参考にしてください。
オウンドメディアの立ち上げ~運用にかかる費用相場
オウンドメディアの立ち上げに必要な費用は、大きく分けて「Webサイトの構築にかかる費用」と、「コンテンツ制作など運用にかかる費用」の2種類になります。
それぞれの費用相場について見ていきましょう。
Webサイト構築に必要な費用
オウンドメディアのコンテンツを管理するためのCMSや、サイトのデザイン・コーディングにかかる費用の目安をご紹介します。
オウンドメディアの規模 | 費用の種類 | 金額の目安 | 発注先 |
---|---|---|---|
小〜中規模 | 初期費用 | 数万円〜100万円以下 | フリーランス 中小制作会社 |
大規模 | 初期費用 | 100万円以上 | 大手制作会社 |
価格帯は数万円〜300万円程度と幅がありますが、ミニマムだと、WordPressのテーマ(テンプレート)を購入してサイトを立ち上げるような形です。
オリジナルデザインで制作したり、SEOのコンサルティングも込みで外部の制作会社に依頼をするとなると、100万円〜200万円以上の初期費用が必要となります。
運用に必要な費用
オウンドメディアの運用にかかる費用の目安をご紹介します。
費用の種類 | 金額の目安 | 発注先・支払先 |
---|---|---|
記事制作費用 | 3~5万円/記事 | フリーランス 制作会社 |
サイト保守費用 | 5,000円~20万円/月 | 制作会社 |
サーバー維持費 | 5,000円~20万円/月 | サーバー会社 ※制作会社を通じて支払う場合あり |
CMS利用料 | 0円~10万円/月 | CMS会社 制作会社 |
コンサルティング費用 | 20~40万円/月 | SEOコンサル会社 オウンドメディアコンサル会社 |
上記の費用が全て必要になるわけではありません。
オウンドメディアの規模や成長戦略によって、トータルの運用コストは異なります。
費用が上下するポイント
以下のような要素は費用に与える影響が大きいです。
- サイトをどの程度オリジナルにカスタムするか
- どのくらいの量のコンテンツを作成するか
- コンテンツ制作を内製するか外注するか
- コンサルを利用するか
サイトの規模や、外部に発注するものを明確にした上で、予算計画を立てましょう。
なお、オウンドメディアにかかる費用について詳しく知りたい方は、「オウンドメディア構築~運用の費用相場|料金別特徴・節約ポイント」を参考にしてください。
成功しているオウンドメディアの共通点・成果を出すコツ
成功しているオウンドメディアには、さまざまな共通点があります。
参考になる部分を取り入れながら、オウンドメディアの立ち上げにチャレンジしてみましょう。
- コンテンツの質が高い
- 適切なコンバージョン導線設計がなされている
- 外部パートナーのリソースをうまく活用している
- 十分なノウハウを持つWeb制作会社にオウンドメディア構築を依頼している
それぞれ解説していきます。
コンテンツの質が高い
オウンドメディアは、いわばコンテンツの集合体であり、アクセスを獲得するのもコンバージョンに導くのもコンテンツです。したがって、ひとつひとつの「コンテンツの質」は他のどの要素よりも重要です。
特に、SEOコンテンツ(記事)は質が低いと、多くのオウンドメディアがしのぎを削る昨今の環境で上位表示されることはなく、ほとんどアクセスを得ることができません。
下記は検索順位別のクリック率をまとめた表です。
順位 | クリック率 |
---|---|
1位 | 8.17% |
2位 | 3.82% |
3位 | 2.43% |
4位 | 1.63% |
5位 | 1.11% |
6位 | 0.84% |
7位 | 0.67% |
8位 | 0.54% |
9位 | 0.52% |
10位 | 0.44% |
ご覧のように、1位のページと10位のページとでは、約20倍クリック率に差があり、それはつまり約20倍アクセス数に差が生まれているということを意味します。
10位を下回るとほとんどアクセスが期待できないため、とにかくコンテンツの質を高めて検索上位を獲得することが重要なのです。
コンテンツの質が圧倒的に高ければ、競合が仮に大手企業のオウンドメディアであっても、十分勝つことができます。
なお、弊社はこれまで納品したSEOコンテンツの約40%※が検索1位に表示されているコンテンツ制作のリードカンパニーです。質の高いコンテンツにより、高い成果を目指したいという方はぜひ弊社をご活用ください。
※2023年6月~2024年4月までに納品した2,225記事のうち公開から3ヶ月以上経過したもの
質にこだわりすぎずコンテンツ公開を優先することも時に重要
ここまでの解説と大きく矛盾しますが、オウンドメディアの立ち上げフェーズでは、時に品質にこだわりすぎずコンテンツを公開してしまうことも大切です。
こだわりすぎるあまり、十分な数のコンテンツを公開できないのは本末転倒です。
SEO対策においては、Webサイト全体のトピックに対する専門性もGoogleから評価されます。
例えば、新宿の皮膚科クリニックで「ニキビ」のことに関するオウンドメディアを立ち上げた場合、下図のようにニキビに関するコンテンツが多く、情報がより多く提供されている方が、専門性の高いWebサイトと判断され、高い評価が期待できます。

そのため、質にこだわりすぎることは、そもそものコンテンツ数を減らし、専門性に関する評価向上が期待できなくなるため、SEO的にあまりよろしくないことだと言えるのです。
一定の品質ラインを決めて、それを超えたら公開し、リソースに余裕があるときに改善し完璧にする、というような形で運用していきましょう。

検索順位がつくまではある程度時間がかかるので、完璧でない状態でもまずは公開してしまった方が絶対いいです。後に完璧を目指して改善を加えることで、ページの更新性に関するGoogleからの評価向上も期待できます。
適切なコンバージョン導線設計がなされている
オウンドメディアにアクセスしたユーザーを、資料請求や求人応募に導けるよう、CTA(コールトゥアクション)やホワイトペーパーなどを活用したコンバージョン導線設計を行うことが重要です。
CTA(コールトゥアクション)とは、訪問者やユーザーに対して特定のアクションを促すためのメッセージや要素のことを指します。
コンテンツの中に以下のような形でCTAを設置することでコンバージョンに誘導することができます。

CTAを設置するだけでなくコンテンツ毎に最適化をさせることも重要です。
例えば、就活情報サイト「キャリアパーク」では、就活生向けに以下のような様々な種類のコンテンツを提供し、それぞれに対して最適なコンバージョンを設定しています。
各コンテンツに対して以下のように、異なるコンバージョンを設定しています。
コンテンツの種類 | コンバージョン |
---|---|
エントリーシートに関するコンテンツ | ・業界別内定者エントリーシートダウンロード ・内定者ES100種ダウンロード |
面接対策に関するコンテンツ | ・面接力診断 |
業界研究に関するコンテンツ | ・業界研究マニュアルダウンロード |
自己分析や自己PRに関するコンテンツ | ・自己PRジェネレーター ・My analytics(性格診断ツール) |
志望動機に関するコンテンツ | ・志望動機ジェネレーター |
CTAも以下のようにコンテンツごとに最適化しています。

このように、各コンテンツの想定読者に合わせて、最適なCTAやコンバージョンを設定することで、
オウンドメディアのコンバージョン導線設計について詳しくは下記の記事をご覧ください。

十分なノウハウを持つWeb制作会社にオウンドメディア構築を依頼している
Web制作会社は大量にありますが、オウンドメディア運用を成功させたい場合は、十分なノウハウのある制作会社を選ぶことが大切です。
ノウハウの有無を見分けるポイントとして、オウンドメディア運用代行やコンサルティングという形で継続的な支援を提供しているかどうかを見るのが有効です。
その特徴に当てはまるWeb制作会社であれば、オウンドメディア運営に関する経験が豊富で、立ち上げから運用まで成果が出るよう強力にサポートしてもらえる傾向にあります。
反対にノウハウに乏しい会社ですと、一見デザインはきれいでも運用のことが考えられておらず、成果に結びつかないオウンドメディアになりがちです。
十分なノウハウを持っているWeb制作会社を選ぶようにしましょう。

営業担当者に「オウンドメディアでどんな効果を生んでくれますか?」という質問をしてみてもいいでしょう。「きれいなデザインでブランディングできます」というように定性的なことばかりを話すWeb制作会社はノウハウが乏しいため避けるべきです。反対に「リード数○○件、売上〇〇円につながります」というように事業に直結する定量的な成果の話をする会社は高いノウハウを持っている場合が多いでしょう。
参考になるオウンドメディアの成功事例
大きな成果を出しているオウンドメディアの成功事例をご紹介します。
コンセプト設計や費用対効果の参考にしてみてください。
SEO未経験者がノウハウを学びながら立ち上げ|キャリアHUB

広告以外のチャネルからの流入獲得を目的に、コンテンツマーケティングを社内に提案し、メディアを立ち上げた「キャリアHUB」。
担当者全員がSEO経験なしからのスタートで、外部コンサルタントにコンテンツの作り方を教わりながら6か月かけて内製化。
コンテンツ投入数は月平均5本にもかかわらず、本業のサービスサイトへ年間のべ2万人を送客できる規模に成長しています。
- コンサルタントと伴走しながら内製化
- ペルソナごとのカスタマージャーニーを考えたHowToコンテンツを制作
- 採用過程を「認知・共感・発掘・誘引・採用・配置・育成」のサイクルで整理
社名 | ランスタッド株式会社 |
URL | https://www.randstad.co.jp/careerhub/ |
業種 | 人材派遣業 |
事業内容 | 人材派遣サービス、人材紹介サービス、テクノロジーサービス、アウトソーシング事業、人事サービス |
コンテンツの内容 | 働き方コラムお仕事辞典転職活動の成功事例インタビュー記事 |
参考:Web担当Forum
インタビュー記事を充実させた採用広報|パナソニック採用情報

働く場所としての魅力や、一緒に働く人の温度感が伝わる発信を重視してインタビューを作成した採用サイト。
近年は新事業の創造・推進と既存事業の改革に必要な 人材を獲得することを目的として、そういった経験や実績をもつプロフェッショナルの採用に注力している。
- 働く人の温度感が伝わるインタビュー記事を掲載
- 読み手が関心のある記事を選べるようタグで整理された構造
- 採用過程を「認知・共感・発掘・誘引・採用・配置・育成」のサイクルで整理
社名 | パナソニック ホールディングス株式会社 |
URL | https://recruit.jpn.panasonic.com/newgrads/ |
業種 | 製造業(電機) |
事業内容 | 総合エレクトロニクスメーカーとして家庭用電化製品から精密機器、建築資材まで幅広く製造を手掛ける |
コンテンツの内容 | 社員のインタビュー記事数字で見る会社情報資料ライブラリ |
参考:厚生労働省「注疏採用におけるウェブサイト等活用好事例集」
400万PVを達成したtoCブランディング|となりのカインズさん

全国に展開しているホームセンター「CAINZ」が、「ホームセンターを遊び倒す」をコンセプトに2020年にオウンドメディアを立ち上げ。
店舗以外でもお客様と密なコミュニケーションができる「参加型のWebメディア」と位置付けし、オンライン上のプラットフォームとして成長しています。
カインズのメンバーをはじめ、お客様・取引メーカー・カインズを通じて創作活動を行うクリエイターやアーティストなど、あらゆる人々を“カインズさん”と位置づけし、それぞれの立場から自由な発想でコンテンツを配信。
- 開設から5ヶ月で月間100万PV、1年で400万PVを達成
- コンテンツマーケティング・グランプリ2021「インパクトコンテンツ部門グランプリ」を受賞
社名 | 株式会社カインズ |
URL | https://magazine.cainz.com/ |
業種 | 小売業 |
事業内容 | ホームセンターチェーンの経営 |
コンテンツの内容 | カインズ取扱い商品のメーカー取材コンテンツカインズ取扱い商品を使ったクリエイターコンテンツ暮らしのノウハウコラム |
参考:PRtimes
上記以外のオウンドメディア成功事例を知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。


おすすめのオウンドメディア制作・構築会社2選
オウンドメディアの立ち上げ時に頼りになる制作・構築会社2選は以下の通りです。
- シュワット株式会社|業界屈指のコンテンツSEOの実力
- 株式会社GIG|独自の高機能なCMS「LeadGrid」を活用して構築
それぞれの特徴を紹介していきます。
シュワット株式会社|業界屈指のコンテンツSEOの実力

弊社シュワット株式会社は、業界屈指のコンテンツSEOの実力を誇るオウンドメディア制作会社です。
オウンドメディア制作・構築から、運用やSEO対策、SEO記事制作まで強力に支援をすることができます。
特に、SEO記事制作においては、これまで納品した記事の約40%が検索1位を獲得しており圧倒的なパフォーマンスの高さです。※2023年6月~2024年4月までに納品した記事のうち公開から3ヶ月以上経過したもの
オウンドメディアの集客手段は、SEO記事が中心となるため、質の高い事を制作できる弊社を活用することで大きな成果を残すことが期待できるでしょう。
また、オウンドメディアの構築から記事制作まで、ワンストップで依頼できるため料金面やスピード面に他社にはない強みがあるのも特徴です。
通常、オウンドメディアの制作会社にSEO記事制作を依頼すると、下請けのパートナー企業に再委託されます。
その分、中間手数料やコミュケーションコストが発生する点がデメリットです。
一方、シュワット株式会社の場合は開発から記事制作までを一貫支援する体制なので、料金面や記事制作のスピード面で他社にはない優位性があります。
加えて、質の高いSEO記事や全体戦略の設計により抜群の成果を創出できるので、オウンドメディアの制作を考えているという方は是非一度お問い合わせください。
会社名 | シュワット株式会社 |
住所 | 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3丁目17番 望月ビル201 |
設立 | 2023年2月 |
電話番号 | 03-6272-9532 |
公式ホームページ | https://seo-writing-professionals.com/owned-media-consulting/ |
制作実績・事例ページ | https://seo-writing-professionals.com/case/ |
オウンドメディア制作の費用 | 500,000円~ |
Web制作以外の提供サービス | ・SEO記事制作代行 ・運用コンサルティング ・外部対策代行 ・インハウス化支援 ・施策全代行 |
\オウンドメディアの立ち上げならシュワット株式会社へ/
株式会社GIG|独自の高機能なCMS「LeadGrid」を活用して構築

株式会社GIGは、独自の高機能なCMS「LeadGrid」を活用してサイト構築を行うオウンドメディア制作会社です。
Web業界で有名な「LIGブログ」を運営する株式会社LIGの創業者が立ち上げた会社でもあります。
LeadGridは非常に高機能なCMSで、コンテンツ機能やSEO対策機能、自由度の高いノーコード編集機能の他、セキュリティ面にも優れている点が強みです。
WordPressでは、初期設定だとどうしてもセキュリティ面で脆弱なので、別途対策が必要になります。
その点、LeadGridを活用した開発を行う株式会社GIGなら、セキュリティ面は安心だと言えるでしょう。
また、制作後のコンテンツマーケティング支援能力も国内屈指の実力。
予算が潤沢にあり、制作から運用まで強力に支援できる会社を利用したいと考えている場合におすすめのオウンドメディア制作会社です。
会社名 | 株式会社GIG |
住所 | 〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町1-11-8 ザ・パークレックス日本橋浜町 4階 |
設立 | 2017年4月 |
電話番号 | 非公開 |
公式ホームページ | https://giginc.co.jp/ |
制作実績・事例ページ | https://giginc.co.jp/works |
オウンドメディア制作の費用 | 要問合せ |
Web制作以外の提供サービス | ・コンテンツマーケティング支援 ・SNSマーケティング支援 ・コンテンツ制作 |
オウンドメディアの「目標値」を設定する際に加味すべきポイント
オウンドメディア立ち上げ時には、難しすぎず簡単すぎずな目標値を設定することが大切です。
その際、以下のような点を加味すると良いでしょう。
- 市場の大きさ
- 競合性
- 自社のリソース(予算・人員)
- Webサイトのドメインパワー
- 運用ノウハウの有無
それぞれの調べ方を解説します。
市場の大きさ
オウンドメディアの狙う市場の大きさ次第で達成できる成果は変わるため、目標値もそれに応じて調整しましょう。
検索エンジンがメインの集客経路であるため、検索ボリューム(月間検索回数)からある程度市場の大きさは予測できます。
検索ボリュームは、Googleキーワードプランナーというツールを使えば無料で調査可能です。
Googleキーワードプランナーを開き、調べたいキーワードを入力すると以下のように月間平均検索ボリュームが算出されます。

無料利用だと、上図のよう1000~1万というようにざっくりとした検索ボリュームのみが表示され、Google広告を一定金額以上配信すればより正確な数値が表示されます。
狙っている市場に存在する検索キーワードの検索ボリュームから、市場の大きさを判断し、目標値に反映しましょう。
競合性
自社の属する業界において、多くの企業がオウンドメディアを運営している場合、競合性は高いと言えるでしょう。
例えば、人材領域など、特定の検索キーワードで200~300以上のオウンドメディアが上位争いをしている業界もあります。
このような競合性の高い業界では、高い運用ノウハウと多くの予算が求められるため、それに応じて目標値を調整することが大切です。
一方で業界自体の市場は大きいにもかかわらず、オウンドメディアの競合性は低い業界もあります。
例えば製造業などは、オウンドメディアに取り組んでいる企業がそこまで多くなく、正しく始められれば低労力で高い成果を残すことが可能です。
競合性は実際に検索をしてみることで簡単に調べられますので、事前にチェックしておきましょう。
自社のリソース(予算・人員)
予算や人員がどれだけ割けるのか、自社のリソースも目標値を決めるうえでの要素の一つです。
オウンドメディア運用は割りと行動量勝負なところもあり、リソースが豊富で行動量が多いチームは強い傾向があります。
人員が不足しているが予算は豊富という場合は、外部パートナーを活用するのもおすすめです。
Webサイトのドメインパワー
記事前半でも少し触れましたが、検索エンジンはWebサイト単位でも評価を行っています。
Webサイト全体で評価が高いと、コンテンツを公開したときに高い順位がつきやすくなるのです。
Webサイトは「ドメイン」単位で管理・識別されるため、この評価の高さのことをドメイン力・ドメインパワー・ドメインレート・DRなどと呼んだりします。
ドメインパワーは、Webサイトが他のWebサイトから多くのリンク(被リンク)を集めていたり、運営歴が長かったりすると向上します。
元々あったコーポレートサイトに紐づける形でオウンドメディアを立ち上げる場合、ドメインパワーが高いか低いかを調べておくことで目標値が調整可能です。
ドメインパワー(厳密にはDR)は、Ahrefsというツールを使って無料で調べられます。
Ahrefsを開き、調べたいWebサイトのドメインをご入力ください。

すると以下のように、数値でドメイン評価○○というように出てきます。

ドメインパワーとSEO上の強さの基準は以下の通りです。
ドメインパワー | 強さの目安 |
---|---|
0 | 新規サイト |
1~29 | ドメインパワーが弱い |
30~49 | 平均的 |
50~59 | ドメインパワーが強い |
60~69 | ドメインパワーがかなり強い |
70~79 | ドメインパワーが非常に強い |
80以上 | トップクラス |
ドメインパワーは自社だけでなく、競合も調べておきましょう。

業界によっては、検索上位のWebサイトのほとんどが70越えな場合もあります。その場合、競合性が高い傾向にあるため、成果を残すためには高いSEO対策ノウハウが求められます。
なお、ドメインパワーは高品質な被リンクを集めることで向上させられます。
被リンク獲得方法について詳しくは「【2025年】被リンクの獲得方法まとめ!効果的な増やし方をすべて紹介」を参考にしてください。
運用ノウハウの有無
ここまでの解説の通り、オウンドメディアの立ち上げ・運用では、非常に多岐にわたる要素が求められます。
そのため、正しい運用ノウハウの有無で得られる成果が大きく変わるものです。
自社に運用ノウハウがあるか、無い場合は外部の優秀なコンサルティング会社を利用する予算があるかどうかを確認したうえで、目標値を確認してください。

厳しい話ですが、ノウハウの全くないチームが0から立ち上げて、高い成果を得ることはまず無理です。予算があるならば外部のコンサルティング会社を活用した方がほぼ間違いなく費用対効果は高くなります。
よくある質問
オウンドメディア立ち上げにあたってよくある質問に対して回答していきます。
そもそもオウンドメディアとは?
オウンドメディアとは、企業や組織が自社で所有・運営するメディアのことです。具体的には、Webサイト、ブログ、SNSアカウント、メールマガジンなどが挙げられます。
なお、弊社ではオウンドメディアのことを「ビジネス成果を生みだすための施策」だと定義しています。
オウンドメディアを通じたリード(見込み客)の獲得やサービス認知の拡大など、明確なビジネス成果を目指し立ち上げて運用をするものです。
オウンドメディアの概要や他のマーケテイング手段との違いについて詳しくは「オウンドメディアとは?意味や目的・事例をわかりやすく解説」を参考にしてください。
SEO対策はどのように行えばいい?
オウンドメディアに限らず、WebサイトのSEO対策は主に以下の3種類の施策を実施します。
- コンテンツSEO:ユーザー検索意図に合ったコンテンツの公開・改善による順位上昇を目指す
- SEO外部施策:被リンクを獲得しサイトの権威性を高める
- SEO内部施策(テクニカルSEO):内部構造を最適化し検索エンジンのシステムが評価しやすくする
以上の3種類の施策を実施した総合的な評価が競合を上回っていれば、検索で上位に表示される仕組みです。
オウンドメディア運用においてはコンテンツSEOが最も大きな影響を与えるため、基本的には多くのリソースをそこに割くことになります。
なお、オウンドメディアのSEO対策について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

オウンドメディアの費用対効果はどれくらい?
オウンドメディア立ち上げにあたり費用対効果が気になる人も多いのではないでしょうか。
費用対効果は、運用目的によって計算方法が異なるため、以下を参考に事前に算出してみましょう。
リード獲得
費用対効果(ROI)=(リード単価 – 運用費用総額) /運用費用総額 * 100
商品販売
費用対効果(ROI)=(オウンドメディア経由の商品販売で得た収益額 – 運用費用総額) /運用費用総額 * 100
人材採用
人広告費や人材紹介費といった採用コストをどれだけ下げられたかどうか
以上のような方法で費用対効果を求めることができます。
なお、オウンドメディアの費用対効果について詳しく知りたい方は、「オウンドメディアの費用対効果|考え方や計算方法・効果を高めるコツまで」を参考にしてください。
noteでもオウンドメディアを立ち上げられる?
結論、noteを使ってもオウンドメディアを立ち上げられます。
noteとは、記事更新型のメディアプラットフォーム。月間ユーザー数は4,000万人以上です。
アカウントを登録するだけで、記事の作成・更新ができるため手軽に始められるオウンドメディアだと言えるでしょう。また、note自体がある程度SEOに強いため、質の高いコンテンツさえ作成できれば初めから検索上位を狙うことができます。
ただし、あくまでnote上での運用となるため、自由度高く施策が実施できないのが難点です。
なお、noteを用いたオウンドメディアの立ち上げについて詳しく知りたい方は、「noteはオウンドメディア化できる?メリット・デメリットを解説」を参考にしてください。
個人でWebメディアを立ち上げる方法は?
個人でWebメディアを立ち上げるなら、Wordpressなど無料のCMSを利用するのがおすすめです。
WordPressであれば、レンタルサーバーの利用登録をしてWordpressをCMSに設定しテーマを選べば、すぐにある程度の機能が揃った状態でWebメディアが始められます。
また、サーバーの構築はやや難易度が高いという場合には、先ほど紹介したnoteの利用がおすすめです。
アカウント登録だけでWebメディアを始められます。
- オウンドメディアを立ち上げたいがノウハウがない
- 戦略的にオウンドメディア運用をしたい
- オウンドメディアで高い成果を創出したい

現在、上記のようなお困りごとがありましたら、オウンドメディアの立ち上げ・運用で圧倒的な成果を創出してきた我々『シュワット株式会社』へご相談ください。徹底的に定量的な成果を追求し、オウンドメディアの制作から戦略設計、施策の実行、コンテンツ制作、インハウス化支援まで、ニーズに合わせた最適なプランで強力にサポートいたします。
\オウンドメディアの立ち上げならシュワット株式会社へ/